ダイヤモンドの見分け方がわからず、「このダイヤモンドの指輪って、本当に本物?」と、困った経験はありませんか?多くの方が同じ疑問を抱き、インターネットでダイヤモンドの見分け方について調べています。
しかし、検索して見つけたダイヤモンドの見分け方は、本当にダイヤモンドの本物と偽物を見分ける方法なのか気になるところ。見分け方には、様々な方法が紹介されていますが、大切なのは正しい見分け方を知ることです。
そこで今回は、ダイヤモンドの本物と偽物の違いを解説し、本物のダイヤモンドを見分けるための知識をプロの目線からお伝えします。大切な宝石を見極めるためにも、正しい知識を身につけていきましょう。
Contents
本物と偽物のダイヤモンドの違いとは?種類別に解説
本物のダイヤモンドとは、天然ダイヤモンドのことを言います。
地球の奥深くで何億年も前に生まれた宝石こそが、本物のダイヤモンドです。
対して偽物のダイヤモンドとは、「合成石」「人造石」「模造石」などが挙げられます。
それぞれの特徴をチェックしていきましょう。
合成石(シンセティック)
合成石とは、天然の宝石と全く同じ物質を、人の手で作り出したものです。つまり天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドは、どちらも同じ「ダイヤモンド」という石です。
両者の差は、自然界で生まれた宝石か、実験室で生まれた石かの違いです。
また合成ダイヤモンドは実験室で作っているため「ラボグロウンダイヤモンド」と呼ぶこともあります。
人造石(人工石)
人造石も合成石と同じで、人が作り出した石です。ただし合成石と違い、人造石は自然界には同じ物質が存在しません。
代表的な人造石なのが、人造キュービックジルコニアです。
見た目がダイヤモンドに似ているため、ダイヤモンドの代用品として使われます。
また、近年多く流通している人造モアサナイトも、ダイヤモンドの代用品となる人造石です。
他にも人造ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)や人造イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)なども、ダイヤモンドの代用品となる人造石です。
名前を見ても分かるように、これらの人造石はそれぞれ異なる物質から作られたものであり、どれもダイヤモンドではありません。
模造石
模造石とは、ダイヤモンドと外見が似ているだけの別の物質です。
見た目が似ていれば模造石と呼べるため、鉱物ではないガラスやプラスチックも模造石に含まれます。
例えば、クリスタルガラスのように、透明度の高いガラスをダイヤモンドに似せてカットした場合は、ダイヤモンド模造石となります。
ただし、模造石は安価な素材を使うことも多く、偽物のダイヤモンドの中でも一番容易に見分けることができます。
偽物のダイヤモンドの見分け方4選
ダイヤモンドの偽物には、「合成石」「人造石」「模造石」の3種類があることがわかりました。ここからは、偽物のダイヤモンドの見分け方をご紹介します。
水を垂らす
ダイヤモンドは水をはじく性質である「疎水性」が強いです。
この性質を利用した見分け方が、水を垂らす方法です。ダイヤモンドの表面に水を垂らすと、疎水性のために水が弾かれる様子が観察できます。
これをもとに、本物と偽物を見分けるというわけです。ただし、この方法にはいくつかの問題点があります。
1つ目は、ダイヤモンドのサイズです。小さなダイヤモンドに水滴を垂らすのは難しく、そのわずかな水滴を観察するのも大変です。
2つ目は、疎水性の知識が必要な点です。例えば、ダイヤモンドとガラスが水をどの程度弾くかを知らなければ、この方法で区別するのは難しいでしょう。
冷蔵庫に入れる
ダイヤモンドは、熱伝導率も高い宝石です。そのため、ダイヤモンドを冷蔵庫に入れて冷やし、その後取り出した際にどれだけ早く室温に戻るかを確認するという見分け方があります。
また、熱伝導率の高さを利用した見分け方には、他にも「ダイヤモンドに息を吹きかけて曇らせ、その曇りがどれだけ早く晴れるかを見る」という見分け方もあります。
ただしこの方法も、石の大きさと知識の有無が問題となるので、誰もが簡単に確実に見分けられるとは言い難いです。
新聞紙など文字の上に置く
ダイヤモンドの屈折率を利用した見分け方として、新聞紙や線を引いた紙の上にダイヤモンドを置いて観察するという方法です。ダイヤモンドを逆さまに置くと、その下の文字や線が見えなくなります。
ただし、この方法が効果的なのは「カット品質が良いラウンドブリリアントカット」のダイヤモンドに限られます。カットの品質が悪い場合や、他の形状のカットだと本物でも文字が見えることがあります。
また、この方法を使うにはダイヤモンドを逆さまにする必要があるため、リングやペンダントにセットされたダイヤモンドには適用できません。
ルーペで見る
ルーペでダイヤモンドを拡大する、という方法は多くのプロが行う見分け方です。
ダイヤモンド特有のインクルージョン(内包物)はないか、面と面の稜線(りょうせん)はダイヤモンドの特徴と同じか、ダイヤモンドの偽物の特徴は見つからないかなど、様々な部分を見ています。
残念ながら、この方法もまた、知識や経験が必要な見分け方です。更に宝石用のルーペは、ただの拡大鏡ではありません。宝石を見るための特別なレンズの付いたルーペです。
このように特別な道具も必要であるため、ルーペで見る方法もあまり現実的な方法とは言えません。
- おたからや査定員のコメント
多くのサイトでは、「ダイヤモンドの真贋は身近なもので見分けることが可能」と紹介されています。しかし実際は、真贋を見極めるには、知識や経験が不可欠です。
付け加えて言えば、偽物の1つである合成ダイヤモンドは天然ダイヤモンドと同じ物質であるため、身近なものだけで見分けることは不可能です。
大切な宝石を正しく見極めるためにも、自己判断だけで決めずに、経験豊富な鑑定士に依頼されることをおすすめします。
ダイヤモンドの「フォールス・ネーム」に注意!
本物のダイヤモンドを見分ける方法は、経験や知識が必要ですが、誰もが必ず偽物を見分けられる方法もあります。それは「フォールス・ネームに注目する」という方法です。
ダイヤモンドのフォールス・ネームとは何か、またどうしてフォールス・ネームで偽物と分かるのかについて見ていきましょう。
フォールス・ネームとは?
フォールス・ネームを日本語に訳すと、「間違った名前」です。
フォールス・ネームとは、その宝石よりも価値の高い宝石の名前を使った名称のことです。
例えば、「ハーキマーダイヤモンド」は、無色透明の水晶に付けられるフォールス・ネームです。
フォールス・ネームは消費者にとって紛らわしい名称であり、価値を誤認する恐れもあるため、使用するべきではありません。しかし、実際にはフォールス・ネームで売られている宝石は沢山あります。
これらの「〇〇ダイヤモンド」といったフォールス・ネームの付いた宝石は、間違いなくダイヤモンドではないので覚えておくとよいでしょう。
ダイヤモンドの名が付いた代表的なフォールス・ネーム
以下は、主なダイヤモンドのフォールス・ネームをまとめた一覧です。これらの名称が使われている場合、その石はダイヤモンドではないので注意が必要です。
フォールス・ネーム | 実際の宝石名 |
---|---|
アーカンサス・ダイヤモンド | 無色水晶 |
アラスカ・ダイヤモンド | 無色水晶 |
アリゾナ・ダイヤモンド | 無色水晶 |
ハーキマー・ダイヤモンド | 無色水晶 |
コーニッシュ・ダイヤモンド | 無色水晶 |
アラスカン・ブラック・ダイヤモンド/クロダイヤ | ヘマタイト |
セイロン・ダイヤモンド | 無色ジルコン |
アフリカ・ダイヤモンド | 無色トパーズ |
スレーブズ・ダイヤモンド | 無色トパーズ |
ネバダ・ダイヤモンド | オブシディアン |
ジョーラド・ダイヤモンド | 合成スピネル |
レインボー・ダイヤモンド | 合成ルチル |
また、フォールス・ネームではありませんが、紛らわしい別名を持つ石もあります。
例えば、「ダイアモネア」は人造石であるYAGの別名の1つですが、もちろんYAGはダイヤモンドではありません。
- おたからや査定員のコメント
名前をみてダイヤモンドを見分ける際は、まずはきちんと「ダイヤモンド」という名称になっているかを確認しましょう。
「〇〇ダイヤモンド」のように、ダイヤモンドの前に何か言葉が付いている場合、「〇〇」の部分が地名であればフォールス・ネームの可能性が高いです。
知らない名称を見た時は、まずは検索するなどして情報を集めることをおすすめします。
ダイヤモンドの評価基準【4C】を利用した見分け方
ダイヤモンドの本物と偽物を見分ける方法には、ダイヤモンドの4Cを見ることで判断する方法もあります。
この方法は、先程の「ルーペで見る」でも説明した通り、プロとして経験を積まなくては判断が出来ない方法です。
では、プロは4Cのどのようなところを見るのかをご紹介します。
カット(Cut)
カットとは、ダイヤモンドがいかに美しく磨かれ、理想的な「ラウンドブリリアントカット」の形になっているかを評価する項目です。
理想的な形のラウンドブリリアントカットでは、ダイヤモンドに差し込んだ光はダイヤモンドの内部で反射して、最終的には光が元の場所に戻ってきます。
他の石で全く同じ形にカットしても、ダイヤモンドのような効果はありません。そのため、カットされたダイヤモンドは他の宝石とは異なる見た目になるのです。
カラー(Color)
ダイヤモンドの色は、その濃さによってD~Zまでのランクに分けられます。カラー評価は、一般的にはイエロー系やブラウン系の色を評価します。
カラーだけでダイヤモンドの本物を見分けることは、とても難しいです。
ダイヤモンドと似た色の宝石は他にもありますし、人工的に作る合成石や人造石は人の手でどのような色でも作り出せます。そのため、色だけを見て真贋を見分けることはせずに、他の要素とも合わせて判断をします。
クラリティ(Clarity)
ダイヤモンドの透明度を評価するクラリティは、石の内部に閉じ込められた様々なインクルージョン(内包物)を見たり、石表面にキズなどの特徴がないかを確認する項目です。
クラリティは、本物を見分ける際にとても重要な手掛かりになります。
例えば、ダイヤモンドは地球の奥深く、空気の存在しない場所で生まれる宝石です。そのため、ダイヤモンドの中に気泡が入ることはありません。つまり気泡があれば、その石はダイヤモンドではないという証拠になります。
キャラット(Carat)
キャラットも、本物を見分けるために役立ちます。キャラットで見分ける場合、重要になるのは「密度」です。
同じ大きさの綿と鉄だと、重さが全く異なります。この差のことを密度の差と言います。
この密度の差は、ダイヤモンドとそれ以外の石の間にもあります。
例えば、キュービックジルコニアはダイヤモンドよりも密度が大きいので、同じサイズで比べた場合、キュービックジルコニアはダイヤモンドの1.5倍近く重くなります。そのため、プロは石を手にした時の重みで、両者を区別することができるのです。
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