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希少な輝きを放つ「デマントイドガーネット」は、数あるガーネットのなかでも特別な存在として知られています。鮮やかなグリーンの発色と、ダイヤモンドのような強い輝きを持つことから「緑の火」とも呼ばれ、その美しさは世界中の宝石愛好家を魅了してきました。
19世紀後半、ロシアのウラル山脈で初めて発見された際には、ヨーロッパの王侯貴族たちがこぞって身につけたほどの人気を博しました。その後、ティファニー社のジュエリーデザイナー「ジョージ・フレデリック・クンツ」によって西洋に紹介され、高級ジュエリーとしての地位を確立しています。
現在では採掘量が極めて限られ、ロシア産を中心に希少価値が年々高まっています。この記事では、デマントイドガーネットの特徴、石言葉と意味、価値の見極め方を丁寧に解説。なぜ今もなお、多くの人々を引きつけてやまないのかを紐解いていきます。
Contents
デマントイドガーネットの基本情報と特徴

デマントイドガーネットは、ガーネットのなかでも「アンドラダイト種」に属する緑色の宝石です。光の屈折率が非常に高く、虹色のような輝きを放つことから、オランダ語でダイヤモンドを意味する「Demant」がその名の由来となりました。
他のガーネットと比べて光の分散が際立っており、見る角度によって微細な虹彩が浮かび上がるのが特徴です。加えて、その鮮やかなグリーンは、自然界の調和を象徴する色としても知られ、気品と生命力を感じさせる印象を与えます。産出量は非常に少なく、主な産地であるロシアのウラル山脈やナミビアでも良質な原石はごくわずか。現在では、希少宝石として世界の宝飾市場でも特に高い評価を得ています。
デマントイドガーネットとはどんな石?
デマントイドガーネットは、「ガーネット=赤」という一般的なイメージを覆す、鮮やかなグリーンを特徴とする宝石。この色は、微量に含まれるクロムや鉄によって生まれ、黄緑から深緑まで多彩なバリエーションを持ちます。
なかでもクロムを多く含むものはより深く豊かな緑色となり、光を受けるたびに生命感あふれる輝きを放ちます。屈折率と分散率が非常に高いため、光を取り込むと内部で強く反射し、まるでダイヤモンドのような輝きを生み出す特性を持つことが魅力です。
屈折率:光が空気から宝石の中に入るときに「どれくらい曲がるか(屈折するか)」を示す数値です。
分散率:光が宝石の中で分解されて「虹色の光(スペクトル)」として出てくる度合いを示す数値です。
また、内部に「ホーステイル・インクルージョン(馬のしっぽ)」が見られる個体は、天然デマントイドの証です。この内包物は単なる傷ではなく、石の成長過程を物語る「自然のサイン」として愛好家から高く評価されています。その美しさと希少性から、デマントイドガーネットはジュエリーの主役としてだけでなく、コレクションストーンとしても高い人気を誇っています。
デマントイド・ガーネット(demantoid garnet)に見られる特有の内包物のこと。
その名のとおり、馬のしっぽのように放射状に広がる繊維状の模様が特徴です。
他のガーネットとの違い
デマントイドガーネットは、緑色に輝く極めて珍しい種類のガーネットです。その発色はクロムや鉄によって生まれ、他のガーネットには見られない透明感と彩度の高さを持ちます。
また、光の分散率が非常に高いため、ダイヤモンドのような強いきらめきを放つのも大きな特徴の1つです。一般的なガーネットの分散値が約0.027に対し、デマントイドは約0.057とほぼ2倍近く。これにより、光を受けると内部で虹色の反射が生まれ、他の宝石にはない華やかな印象を与えます。
さらに、デマントイドガーネットはモース硬度6.5前後とやや柔らかく、取り扱いには注意が必要ですが、その繊細さもまた希少性を高める一因となっています。美しさ・希少性・輝きのすべてを兼ね備えた、まさに特別なガーネットといえるでしょう。
「モース硬度(Mohs hardness)」とは、鉱物や宝石の“傷のつきにくさ”を示す指標のことです。ドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モース(Friedrich Mohs)が1812年に考案したもので、1-10(最も硬い)までの10段階で表されます。
デマントイドガーネットの名前の由来と歴史

デマントイドガーネットは、その名が示す通り「ダイヤモンドのような輝きを持つ宝石」として知られています。発見当初からその眩い光沢と鮮やかな緑色は人々を魅了し、19世紀ヨーロッパの上流階級で瞬く間に人気を博しました。
その希少性から、当時のジュエリー市場では「幻のガーネット」とも呼ばれ、今なお特別な存在として扱われています。以下では、その名の由来と発見の背景、そして歴史的にどのように人々に愛されてきたのかを詳しく見ていきましょう。
「デマント(demant)」の語源と意味
「デマントイド(Demantoid)」という名前は、オランダ語のdemant=ダイヤモンドに由来しています。この名が示す通り、デマントイドガーネットはダイヤモンドにも匹敵する強い光の分散を持ち、表面から放たれる虹色の輝きが特徴の1つ。ガーネットのなかでも特に屈折率が高く、光を内部で反射・拡散させることで、まるで宝石が内側から発光しているようなきらめきを見せます。
その輝きに感銘を受けた当時の鉱物学者が「デマントイド=ダイヤモンドのような」という名を与えたとされています。この語源は、単なる名称ではなく、デマントイドの本質「光そのものを宿した宝石」を象徴しているといえるでしょう。
ロシアのウラル山脈での発見と普及
デマントイドガーネットが初めて発見されたのは、19世紀中頃のロシアのウラル山脈。金鉱採掘中に偶然見つかったこの緑の結晶は、当初はエメラルドの一種と考えられていました。しかし、後に分析が進むと、これまでのガーネットとは異なる性質を持つことが判明し、新たな宝石として注目を浴びます。
その後、ロシア皇帝の御用宝飾師であるカール・ファベルジェがジュエリーに積極的に採用したために、一気に人気が高まりました。彼が手がけた装飾品のなかには、現在も美術館に展示されるほどの名作が残されています。
ウラル山脈産のデマントイドは、深みのある緑色と透明感、そして「ホーステイル・インクルージョン」と呼ばれる内包物を特徴とし、現在でも最高級品質として高く評価されています。
王侯貴族に愛された宝石の歴史
19世紀末から20世紀初頭にかけて、デマントイドガーネットはヨーロッパ上流階級の間で大流行しました。特にヴィクトリア朝時代のイギリスでは、古代エジプトやギリシャ、エトラスカンなどを題材にしたデザインが流行。デマントイドの深いグリーンが「生命力」や「誠実さ」の象徴として好まれました。
また、アメリカではティファニー社の名デザイナー、ジョージ・フレデリック・クンツがその美しさに惚れ込み、自社コレクションに採用したことで、国際的な認知度が一気に広がりました。しかし、20世紀に入るとウラル山脈の鉱山からの、供給量が激減。幻の宝石として一時市場から姿を消しました。
現在ではナミビアなど新しい産地も発見されていますが、当時のロシア産デマントイドは今なお「伝説のグリーン」として語り継がれています。
デマントイドガーネットの石言葉と意味

デマントイドガーネットには、宝石としての美しさに加えて、深い象徴的な意味が込められています。古くから緑色の宝石は「調和」や「再生」を表すとされてきました。また、デマントイドもまた人の心を癒やし、信頼関係を築く力を象徴するものといわれてきました。ここでは、そんなデマントイドガーネットの石言葉や意味、そして人々に長く愛され続ける理由を掘り下げていきます。
デマントイドガーネットの石言葉(希望・真実の愛・絆・信頼・再生)
デマントイドガーネットの代表的な石言葉は、「友愛」「真実」「勝利」「実り」。これらの言葉はすべて、この宝石が持つ深いグリーンの色彩と関係しています。緑は古くから自然や命の循環を象徴する色とされ、心の再生や新たな出発を意味します。
また、光を強く反射するデマントイドの特性は「誠実な愛」や「内面から輝く信頼感」を象徴。人との絆を強めるお守りとしても重宝されてきたそうです。そのため、この石は恋愛・人間関係・信頼構築など、前向きな変化を求める人にとって特に意味深い宝石といえるでしょう。
色がもたらす象徴的な意味
デマントイドガーネットの最大の魅力は、その鮮やかで奥行きのあるグリーンカラー。この色は「自然の息吹」「精神の安定」「新しい成長」を象徴するとされ、身につけることで心の調和を取り戻す助けになるといわれています。
なかでもクロムを多く含む濃いグリーンは、高貴で落ち着いた印象を与え、知性や品位を高める色として好まれます。ジュエリーとして身につけたとき、ただの装飾品にとどまらず、持ち主の雰囲気を穏やかに引き立ててくれるのもデマントイドならではの魅力。このように、色そのものが内面の安定や前向きな気持ちを映し出す点も、多くの人が引かれる理由の1つといえます。
デマントイドガーネットが長く愛される理由
デマントイドガーネットが長い年月を経ても高い人気を保ち続けている理由は、その希少性と洗練された美しさにあります。19世紀にロシアで発見された当初から、ダイヤモンドに匹敵する輝きと深い緑の色調が注目され、上流階級の間で「友愛」「真実」を象徴する宝石として贈られてきました。
また、その内側から放たれる輝きには、装飾品としての華やかさだけでなく、落ち着いた品格が感じられます。時代や流行に左右されず、自然が生み出した造形美をそのまま楽しめる点が、デマントイドガーネットが今も世界中で愛され続けている最大の理由といえるでしょう。
デマントイドガーネットの主な産地と特徴
デマントイドガーネットは産地によって、色合いや輝き、内包物の特徴が大きく異なります。特にロシア産は深い緑色と高い透明度で知られ、宝石愛好家の間でも別格の評価を受けています。
近年ではナミビアやマダガスカルなどからも採掘されていますが、それぞれに個性があり、産地の違いを知ることは価値を見極める上で非常に重要なポイントです。ここでは、代表的な産地ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。
「内包物(ないほうぶつ)」とは、宝石の内部に存在する不純物や結晶、亀裂などの内側の特徴のことを指します。
英語では「inclusion(インクルージョン)」と呼ばれ、宝石の鑑定や評価において非常に重要な要素の一つです。
ロシア産(ウラル山脈)の特徴
ロシアのウラル山脈は、デマントイドガーネットが最初に発見された地です。19世紀から20世紀初頭にかけて多くの高品質原石が採掘され、現在でも「最高級品質=ロシア産」として世界的に認知されています。
ロシア産の特徴は、濃く深いグリーンと抜群の透明感の両立。さらに「ホーステイル・インクルージョン」がはっきりと見られることが多く、この特徴によって真贋判定や産地特定の重要な手がかりにもなります。
結晶サイズは小粒が中心ですが、輝きが非常に強く、アンティークジュエリーやファベルジェの作品にも多く使用されました。採掘量が限られているため市場流通量は少なく、現在でも希少価値が最も高い産地といえます。
Fabergé(ファベルジェ)は、元々ロシア・サンクトペテルブルクで創業された高級宝飾ブランド、正式には House of Fabergé(ファベルジェ家)です。1842年、Gustav Fabergé が創業し、後にその息子 Peter Carl Fabergé が取り仕切ることで世界的な名声を得ました。ブランドとして最も象徴的なのは、皇帝向けに制作された「ファベルジェの卵(Fabergé eggs)」です。
ナミビア産の透明度と色味
ナミビアは、1990年代に新たなデマントイドガーネットの産地として注目を集めました。ロシア産に比べるとやや明るめの黄緑色が見られ、非常に高い透明度を持つ石が多い点が特徴。ホーステイル・インクルージョンは少なめで、クリーンな印象を好む現代のジュエリー市場で人気があります。
ラウンドブリリアントやオーバルなど光を反射しやすい形状に加工されることが多いです。全体的に明るく爽やかな輝きが魅力で、ロシア産とは異なる表情を楽しめるのがナミビア産の魅力といえるでしょう。
その他の産地(マダガスカルなど)との比較
ロシア、ナミビアに次ぐ新興の産地として、マダガスカル、イタリア、イランなどでもデマントイドガーネットの採掘が確認されています。これらの地域では、やや黄色みを帯びたグリーンや淡いトーンの石が多く見られ、ナチュラルで優しい印象を持つジュエリーに仕上がります。ただし、産地による見た目の差は明確ではなく、流通段階で混在することも少なくありません。
そのため、実際の価値を見極める際には「色の深さ」「透明度」「内包物の状態」「カットの精度」など、複数の要素を総合的に判断することが求められます。特にマダガスカル産のなかにはロシア産に匹敵する高品質個体もあり、今後の市場評価が注目されています。
デマントイドガーネットの価値と評価ポイント

デマントイドガーネットは、同じガーネットのなかでも突出した希少価値を持つ宝石です。その価値は単に「色の美しさ」だけでなく、光の輝き、透明度、内包物の種類やバランスなど、複数の要素によって総合的に判断されます。ここでは、査定時や購入時に押さえておきたい代表的な評価基準と、市場での人気傾向について解説します。
価値を決める4つの基準(色・輝き・透明度・内包物)
デマントイドガーネットの価値を左右する最大の要素は、「色」「輝き」「透明度」「インクルージョン(内包物)」の4点。最も高く評価されるのは、濃く深いグリーンでありながら、内部の透明度が高い個体です。クロムを多く含むことで色が深まり、光を受けたときに黄色や青みをほとんど感じさせないものは特に希少とされています。
また、屈折率が高いため「輝き」も重要な評価軸です。光の分散によって虹色のきらめきがしっかりと見られるかどうかも、査定時の判断材料。さらに、ロシア産特有の「ホーステイル・インクルージョン」は美的要素として評価される場合も多く、内包物の存在=減点とは限りません。むしろ、この内包物が明瞭でバランスよく広がっている個体は、天然の証明として高値で取引されることもあります。
市場での希少性と人気の理由
デマントイドガーネットは、産出量の少なさから常に高値で取引されている宝石。ガーネットのなかでは最も希少とされ、他の種類と比べても市場に流通する機会が圧倒的に少ないのが現状です。
特にロシアのウラル山脈産は採掘がほぼ枯渇しており、アンティークジュエリーに用いられた個体はコレクター市場で非常に高い評価を受けています。近年は、比較的購入しやすい価格帯の個体も登場していますが、深い色味と強い輝きを持つ良質な原石は依然として希少。また、デマントイドはガーネット全体のなかで「ダイヤモンドに匹敵する分散」を持つ宝石としても知られ、その特性が世界的な人気を支えています。
高品質ルースの見分け方
デマントイドガーネットの品質を見極める際には、まず色の均一さと透明度に注目します。光を当てたときにムラなく鮮やかに輝くものは、原石の品質が高い証拠です。次に確認したいのがカット。屈折率の高い石は角度によって光が逃げやすいため、正確なカットが施されているかどうかが輝きの強さを大きく左右します。
また、内包物は多少あっても構いませんが、にごりや曇りが目立つものは評価が下がることも。ホーステイルが美しく整っている個体や、透明度と輝きのバランスが取れているものは、市場でも特に人気が高い傾向にあります。最終的には「発色」「カット」「透明度」「天然の証明となる内包物」の4点を総合して判断することが重要です。
「ルース(loose)」とは、枠に留められていない状態の宝石(裸石)のことを指します。
日本語では「裸石(らせき)」とも呼ばれ、ジュエリーに加工される前の、研磨済みの石そのものを意味します。
- おたからや査定員のコメント
デマントイドガーネットは、緑の濃さと光の反射バランスが価値を大きく左右します。見た目の美しさだけでなく、内部構造の特徴も評価のポイントです。

デマントイドガーネットのお手入れ・浄化方法

デマントイドガーネットは非常に高い屈折率を持ち、美しい輝きを放つ一方で、硬度6.5前後とやや繊細な部類に入ります。そのため、保管・洗浄・浄化の方法を誤ると、微細な傷や曇りが生じる場合があります。ここでは、日常的なメンテナンスから定期的なケアまで、デマントイドを長く美しく保つためのポイントを見ていきましょう。
日常的なケアのポイント
デマントイドガーネットは光沢の強い宝石ですが、皮脂や化粧品の油分が表面に残ると輝きが鈍くなります。ジュエリーを外したあとは、柔らかいクロス(メガネ拭き程度の質感)で表面を軽く拭くことが基本です。特に指輪やペンダントは肌に触れる面積が広く、細かい汚れが付着しやすいため、毎日の軽い手入れが長持ちの鍵になるでしょう。
汚れが目立つときは、ぬるま湯に中性洗剤を数滴垂らし、柔らかい歯ブラシで軽くこするのが効果的です。その際、ゴシゴシと力を入れるのは厳禁です。細かい擦れが表面に残る恐れがあります。洗った後は水でよくすすぎ、柔らかいタオルで水分をしっかり拭き取るようにしましょう。そのまま自然乾燥させ、風通しの良い場所にしばらく置くとベストです。こうした小さなケアを続けることで、デマントイド特有の強い輝きを長期間維持できます。
おすすめの浄化方法(月光・水晶・セージ)
デマントイドガーネットの浄化には、温度変化や化学反応のリスクがない方法を選ぶのが理想的です。宝石の内部構造が緻密なため、超音波洗浄機や熱湯洗浄などは内部に亀裂が入る可能性があります。
おすすめは「月光浴」と「水晶クラスター浄化」。月光浴の場合は、満月の夜などに窓際に置き、1〜2時間程度やわらかな光に当てるだけで十分です。水晶クラスターの場合は、清潔なクラスターの上にデマントイドを静かに置き、半日ほど休ませます。セージなどのハーブを焚くスモーク浄化も有効で、香りとともに静電気や微細な汚れを取り除く効果が期待できるでしょう。
「水晶クラスター浄化」とは、水晶(クリスタル)の原石が群生したクラスターを使って、他のパワーストーンや空間のエネルギーを浄化する方法のこと。スピリチュアルや天然石の世界では非常に一般的な浄化手段として知られています。
避けるべき取り扱い・注意点
デマントイドガーネットは高温・急激な温度変化・強い衝撃に弱い宝石です。特にサウナ・入浴・炎天下での長時間の着用は避けるのがよいでしょう。熱によって内部のテンションが変化し、微細な亀裂が広がる場合があります。
また、化粧品・ヘアスプレー・香水などに含まれるアルコールや油分も、石の表面に薄い膜を作り輝きを曇らせる原因となります。ジュエリーを身につける際は、化粧や整髪を済ませてから最後につけるのがおすすめです。
そして、保管する際は、他の宝石と接触しないよう個別に包むか、仕切り付きジュエリーケースを使用しましょう。特にダイヤモンドやサファイアなど硬度の高い石と接すると、デマントイド側に細かな傷がつく場合があります。湿度の高い場所も避け、乾燥剤を入れたケースに保管すると、金属パーツの変色も防げます。
- おたからや査定員のコメント
デマントイドガーネットは他の宝石と比べて繊細ですが、適切なケアを続ければ輝きは驚くほど長持ちします。査定時にも状態の良い個体は評価が上がりやすいです。

デマントイドガーネットに関するよくある質問(Q&A)

デマントイドガーネットは、鮮やかなグリーンの輝きとダイヤモンドのような光沢を併せ持つ、非常に希少な宝石です。
しかし、その希少性や専門的な特性から、「他のガーネットと何が違うの?」「どんな基準で価値が決まるの?」といった質問を多くいただきます。ここでは、査定・購入・メンテナンスなどに関して特に多い4つの質問にお答えします。デマントイドガーネットをより深く理解し、価値を正しく見極めるための参考にしてください。
Q. デマントイドガーネットと他のガーネットの違いは何ですか?
一般的なガーネット(アルマンディンやパイロープなど)は赤色〜ワインレッドを呈しますが、デマントイドはクロムや鉄の含有量によって鮮やかなグリーンを発色します。さらに、光の分散値が0.057と高く、ダイヤモンド(0.044)を上回る虹色のきらめきを放つのが特徴です。
この強い輝きと奥行きのある色調が、他のガーネットにはない最大の違いといえるでしょう。また、ホーステイル・インクルージョンを持つ点もデマントイドならではの特徴で、産地特定にも役立ちます。
Q. デマントイドガーネットの価値はどのように決まりますか?
価値を決める要素は、「色の深さ」「透明度」「輝き」「インクルージョンのバランス」の4点です。理想的なデマントイドは、濃く深いグリーンでありながら光を通す透明感があり、輝きにムラがない個体です。ロシア産の中でも、わずかに青みを帯びた落ち着いたグリーンが最も高く評価されます。
また、ホーステイル・インクルージョンが程よく見えるものは天然石の証として好まれる傾向にあります。カットの精度も重要で、ファセット面が整った石は光を効率的に反射し、査定時にプラス評価となります。
Q. ホーステイル・インクルージョンがあると価値は下がりますか?
一般的な宝石では内包物(インクルージョン)はマイナス要素とされますが、デマントイドガーネットでは例外です。ホーステイル・インクルージョンは、放射状に伸びる繊維状の模様で、ロシア・ウラル山脈産のデマントイドに多く見られます。
この模様が美しく広がる個体は、むしろ「天然の証拠」として高く評価されます。特に、均整の取れた形状で輝きに影響を与えないものは希少性が高く、鑑別時の重要な指標にもなります。人工的に再現することはほぼ不可能であるため、ホーステイルを持つデマントイドは世界中のコレクターが注目する存在です。
Q. ジュエリーとして普段使いしても大丈夫ですか?
デマントイドガーネットは、硬度6.5前後と宝石の中ではやや柔らかめの部類に入ります。そのため、衝撃や摩擦を避ければ普段使いも可能です。特に指輪など手に触れる機会の多いジュエリーは、他の宝石や金属との接触を避けることが大切です。
また、安心して日常使いしたい場合は、ペンダントやピアスのように摩擦が少ないアイテムを選ぶと良いでしょう。
まとめ
デマントイドガーネットは、ガーネットのなかでも群を抜いて希少であり、ダイヤモンドにも匹敵する強い輝きを持つ特別な宝石です。深みのあるグリーンと透明感の調和が生み出す上品な美しさは、他のガーネットには見られない魅力で、19世紀以来世界中の王侯貴族やコレクターを魅了してきました。
また、「友愛」「真実」「勝利」「実り」といった石言葉に象徴されるように、その輝きは見る人に安心感と前向きさを与えます。近年ではナミビアやマダガスカルなど新しい産地が登場したものの、依然としてロシアのウラル山脈産の品質は別格であり、特にホーステイル・インクルージョンを持つ個体は市場でも高く評価されています。
光の反射や色味のバランスによって一石ごとに個性が異なり、天然の造形美を楽しめる点も大きな魅力の1つ。美しさ、歴史、そして希少性のすべてを兼ね備えたデマントイドガーネットは、装飾品としてだけでなく資産価値を持つ宝石としても注目されています。正しい知識を持ってケアすれば、その輝きはいつまでも変わらず、時を越えて人々を魅了し続けるでしょう。
「おたからや」の「デマントイドガーネット」「グリーンガーネット」参考買取価格
ここからは、「おたからや」の「デマントイドガーネット」「グリーンガーネット」参考買取価格を一部紹介します。
| 画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
|---|---|---|
![]() |
デマントイドガーネット 指輪 0.51ct | 68,200 円 |
![]() |
ガーネット 指輪 0.41ct | 42,900 円 |
![]() |
グリーンガーネット 指輪 1.31ct | 61,600 円 |
※上記は参考買取価格です。状態・時期によって価格が変動しますので、お近くの店舗にて詳しい情報を確認してください。
デマントイドガーネットの買取は「おたからや」へ
デマントイドガーネットは、色の深さや透明度、カットの精度、ホーステイル・インクルージョンの見え方など、評価軸が多い宝石です。「おたからや」では、宝石学的な特性と流通相場の両面から丁寧に確認し、ジュエリーとしての完成度まで含めて査定します。鑑別書がない場合でも査定可能ですので、気軽にお持ちください。
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おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員
-
趣味
旅行、読書
-
好きな言葉
日々是好日
-
好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
-
過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
-
資格
GIA G.G.取得
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