※下記の画像は全てイメージです
「ルイ・ヴィトン」のバッグや財布には、製造番号(シリアルナンバー)と呼ばれる番号が刻印されています。製造番号は、「いつ」「どの国」で作られたのかを示す番号で、ブランドの製造履歴を確認することができ、「アルファベット」や「数字」で表記されることが多いです。
本記事では、製造番号(シリアルナンバー)の役割と意味、年代ごとの製造番号の読み方、そして商品カテゴリ別に製造番号の刻印部分を解説します。
あわせて、刻印が見当たらないケースも紹介するほか、こんな時に使える確認方法もわかりやすくまとめます。お手元のルイ・ヴィトンを手に取り、製造番号を探しながら読み進めてみましょう。
Contents
ルイ・ヴィトンの製造番号(シリアルナンバー)とは?
ルイ・ヴィトンのバッグや財布には、製造番号(シリアルナンバー)と呼ばれる刻印が存在します。これは「いつ」「どの国」で作られたのかを示す番号で、ブランドの製造履歴を確認する手がかりとなるものです。
ここからは、「製造番号の役割と意味」から「型番との違い」など、ルイ・ヴィトンの製造番号の基本的な知識について解説していきます。
製造番号の役割と意味
ルイ・ヴィトンの製造番号は、アルファベットと数字の並びを基本とした記号であり、ルイ・ヴィトン製品のほとんどに刻印されています。製造番号は、製品を管理するために付けられた番号のことで、「製造された国」「製造年・製造週」がわかるようになっています。
また、製造番号の読み方は年代ごとに違っているので、読み方には注意が必要です。製造番号の読み方については、次の章で年代ごとに詳しく解説しますので、そちらを参考にしてください。
製造番号と型番(Mコード)の違いを理解しよう
ルイ・ヴィトンでは「型番」と「製造番号(シリアルナンバー)」はまったく異なるものなので、最初にその違いをしっかり押さえておく必要があります。
「型番」は製品のラインやシリーズを識別する番号で、「M」や「N」などのアルファベット1文字+数字5桁で構成されています。これは商品の種類を特定するためのもので、基本的に商品本体には刻印されていません。
型番は公式サイトや店舗で確認でき、たとえばモノグラムには「M」、ダミエには「N」が使われるなど、製品ごとにルールがあります。一方、「製造番号(シリアルナンバー)」は、その商品がどこの国で、いつ製造されたかを知るための番号です。
アルファベット2文字+数字4桁の組み合わせになっており、製品本体に刻印されていることが多いです。これは製品個別の固有番号ではなく、同じ時期・場所で作られた商品には同じ番号が使われる場合もあります。
つまり、型番は商品の「種類」や「ライン」を特定する番号、製造番号は「製造地」や「製造時期」を示す番号です。混同しないよう注意しましょう。
型番は刻印されていないため、公式サイトや店舗で確認します。ただし製造番号は主に商品の内部や隅などに刻印されているので、自身でチェックしてみましょう。
ルイ・ヴィトン製造番号の読み方
ここからは、ルイ・ヴィトンの製造番号の読み方をわかりやすく解説していきます。前章でも説明した通り、製造番号と型番は異なっており、製造番号では基本的に「製造国」「製造年代・製造週」の判別しかできません。
製造番号は「アルファベット+数字」で表される場合が多く、この章では「製造国を示すアルファベット一覧」「製造年を示す数字の読み方」を実際の具体例を出してわかりやすく解説します。
アルファベットの意味と読み方
ルイ・ヴィトンの製造番号は、「アルファベット+数字」で表され、アルファベットは製造工場がどこかを表しています。
ルイ・ヴィトンの製品の多くは、フランス・イタリア・スペインなどで製造されています。一部古い製品になると、「made in USA」の文字が刻印されているアメリカ製のものもあり、一部マニアの間ではレア物として扱われることもありました。
以下は製造番号のアルファベットが「どの国で製造されたのか」を表した一覧表です。
アルファベットと製造国一覧
フランス | AA、AC、AH、AN、AR、AS、BA、BJ、BU、CT、DU、ET、FL、LW、MB、MI、MS、NO、RA、RI、SA、SL、SN、SP、SR、TH、TJ、VI、VX |
スペイン | FC、FH、LA、OS、SD |
イタリア | CA、GI、LB、LM、LO |
アメリカ | BC、BO、CE、FO、MA、RC、RE、TD |
スイス | D1、FA |
ドイツ | LP |
また、以下のように、「アルファベット+数字」で表されるものもあります。
フランス | A1、A2、A3 |
スイス | D1 |
スペシャルオーダー | AAS |
正規リペア | DK |
数字の意味(年代・製造週)と読み方
先頭アルファベット(2〜3文字)は製造国を表しており、数字の2桁目+4桁目が製造年、1桁目+3桁目が製造週を表しています。
この画像のBC3122という製造番号から読み取れる情報としては、イタリアで2012年の32週目に製造されたということがわかります。
2006年以前と以降の読み方の違い
2006年以前のルイ・ヴィトンの製造番号は年代ごとに「アルファベット+数字」の読み方が異なっています。
以下は年代ごとの読み方の法則性をまとめた表です。
1980年〜1984年 | 数字のみ刻印。(3桁) 1,2桁=製造年、3桁=製造月 |
1985年〜1988年 | アルファベット+数字(3〜4桁) 1,2桁=製造年、3桁=製造月 |
1989年 | アルファベットが先頭に統一。 アルファベット+数字4桁 1,2桁=製造年、3,4桁=製造月 |
1990年〜2006年 | アルファベット+数字4桁 1,3桁=製造月、2,4桁=製造年 |
2007年以降 | アルファベット+数字4桁 1,3桁=製造週、2,4桁=製造年 |
2006年以前の製造番号を確認したい方は参考になるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
ルイ・ヴィトンの製造番号は年代によってルールが変わっており、とくに2006年以前の刻印は読み方に慣れていないと誤解しやすい傾向があります。
たとえば1980年代のように数字だけの刻印は一見シンプルですが、製造月や年の位置を間違えると実際の年代を誤って判断してしまうこともあります。
2021年以降は製造番号が廃止?
2021年以降に製造されたルイ・ヴィトン製品の中には、従来のような製造番号(シリアルナンバー)が刻印されていないものが存在します。自分の持っているルイ・ヴィトン商品に製造番号の刻印が見当たらないと、「偽物ではないか?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
これは、ルイ・ヴィトンの管理体制や技術の進化によるものであり、必ずしも偽物を意味するわけではありません。ですので、もし手元の製品に製造番号が見つからなくても、すぐに不安になる必要はないでしょう。特に購入時期が2021年以降である場合は、製造番号がなくても正規品である可能性が非常に高いと考えられます。
ICチップ内蔵への移行
2021年以降に登場した一部のルイ・ヴィトン製品は、製造番号の刻印による従来の管理方法から、「RFID」と呼ばれるICチップを内蔵する方式へと移行し始めています。このICチップには製品の情報が記録されており、従来の刻印に代わって商品管理やアフターサービスの管理に活用される仕組みです。
今後はこの方式が主流になると予想され、製造番号の有無だけで本物かどうかを判断することは難しくなっていくでしょう。そのため、番号がなくてもすぐに偽物と断定するのは適切ではありません。
もし実際に手元の製品に製造番号が刻印されていない場合は、購入店舗やルイ・ヴィトンの正規店に確認してみると安心です。スタッフによるチェックを受ければ、刻印の有無にかかわらず正規品かどうかを判断できる可能性があります。
製造番号がない製品の確認方法
ルイ・ヴィトンの製造番号は基本的に製品内部のわかりにくい部分に刻印されています。
以下に、商品ごとに製造番号が刻印されている部分をまとめました。 お手元の商品の製造番号を探す際の参考にしてください。
バッグ
- 内ポケットの縫い合わせ部分の革タグ
- バッグ内部の縫い目近くの革片
- 内側の布地に直接刻印
- モノグラムやダミエなどは、比較的目立たない位置
(内ポケット奥、ファスナー下)にあることも
上記のように、バッグの製造番号は、内ポケットの端の部分に刻印されていたり、製造番号が刻印されたタグが付いている場合が多いです。
また、ファスナーエンド付近に刻印されている製品もあるので、内ポケットなどを開いて確認することが大切です。 見つけにくい箇所にある場合も多いので、注意深く探すようにしましょう。
財布
- 札入れ部分の奥
- カードスロットの端(内側)
- コインケースの中の縫い目付近
- 折り財布なら折り返し部分の裏側
上記のように、財布の製造番号はカードスロットの奥やポケットの内側に刻印されているケースが一般的。小型アイテムのため刻印は控えめに配置され、ぱっと見では気づきにくいこともあります。
また、長財布では札入れ部分の奥に刻まれている場合もあり、見落としやすい位置なので丁寧に確認する必要があります。コンパクトウォレットやコインケースの場合も、内側の縫い合わせ部分や革片をよく観察すると見つけられることが多いので、注意深く探してみましょう。
消えてしまった・読めない場合の対処法
ルイ・ヴィトンの製造番号は、長く使用していると摩耗や経年劣化により薄くなり、判別が難しくなることがあります。内側の革や布地に刻印されている場合は、特に擦れやすく、完全に消えてしまうケースも珍しくありません。
もし、番号が読み取れなくなった場合は、まずは刻印部分を明るい光の下で角度を変えて確認してみましょう。肉眼では見えなくても、スマートフォンのライトや懐中電灯を使って照らすことで、かすかな刻印が浮かび上がることがあります。
どうしても判別できない場合には、購入時の保証書やレシート、付属のギャランティカードなどの関連資料を探してみると、製品情報を確認できる場合があります。
さらに確実に確認したい場合は、ルイ・ヴィトンの店舗に相談するのも方法の1つです。専門スタッフが製品の特徴や内部をくまなくチェックし、正規品かどうかをしっかりと確認してくれるでしょう。
製造番号と買取査定の関係
ルイ・ヴィトンの製造番号は、商品の価値を見定めるうえで重要な要素の1つです。刻印から読み取れる製造国や年代は、その製品の背景を把握する手がかりとなります。
また、ルイ・ヴィトンのように世界的に人気のあるブランドは、市場相場が常に変動しやすいものです。 製造番号を確認することで、ある時期に作られたモデルが現在どの程度の需要を持つのかを推測できます。また、このような情報が、査定額に直結することもめずらしくありません。
査定員が製造番号から確認すること
買取業者は製造番号をもとに、「製造国(フランス、イタリア、スペインなど)」「製造年と週番号」「その時期に展開されていたモデルやライン」などの情報を確認します。
これらの情報を総合的に読み解くことで、商品の背景や市場での価値を把握できるようになります。たとえば人気が高かった時期に登場したモデルであれば、現在でも一定の需要がある可能性が高いとされ、査定額が高くなるでしょう。
製造番号は小さな刻印ながら、査定員にとって極めて重要な判断材料となるのです。
- おたからや査定員のコメント
製造番号は小さな刻印ですが、製造国や製造時期、さらには展開されていたラインまで把握できます。
とくに人気の高かった時期に生産されたモデルや限定的に販売されたラインは、今でも需要が高く、査定額が上がることも少なくありません。
製造年代と査定価格の関係
ルイ・ヴィトン製品の価値は、製造年代と状態、さらにデザインの人気度によって変化していきます。近年発売されたモデルは現代のニーズに合ったデザインが多いため、状態が良ければ高い評価につながる可能性が高くなるでしょう。
一方で、古いモデルであっても、すでに廃盤となったラインや当時の限定品など、今では入手困難なケースもあり、むしろ高値で評価されることも。 ファッションのトレンドは巡るものなので、過去には評価が低かったモデルが再び注目を集め、相場が上昇する例も存在します。
このように、製造番号から読み取れる年代は、その製品が今どの程度の価値を持っているのかを判断するうえで欠かせない指標となっています。
ルイ・ヴィトンの買取は「おたからや」がおすすめ!
製造番号を正しく理解し、年代や状態、さらには市場の動きを踏まえて査定を行うには、専門的な知識と豊富な経験が求められます。経験の浅い業者では「古い=安い」と判断してしまうこともありますが、実際には高額査定につながる場合も少なくないのです。
「おたからや」では長年にわたり数多くのルイ・ヴィトン製品を取り扱ってきた実績があり、製造番号の解読や市場動向の把握に強みを持っています。積み重ねてきたノウハウをもとに適正な価格を提示してくれるので、大切なアイテムを安心して任せるには最適な選択肢と言えるでしょう。
まとめ|ルイ・ヴィトンの製造番号を正しく理解しよう
ルイ・ヴィトンの製造番号は、製品がいつ・どこで作られたのかを知るための大切な情報です。特に買取査定の場面では、製造年代や製造国を読み解くことで商品の価値を判断する手がかりとなります。
本記事では、製造番号の読み方やそこから分かる情報、さらに査定との関係について詳しく解説しました。知識を身につけることで、自分が所有するルイ・ヴィトンの背景をより深く理解できるようになります。
ぜひこの記事を参考に、手元のルイ・ヴィトンの商品の製造番号を確認してみましょう。そこから見えてくる歴史や背景を知ることで、アイテムに対する愛着がさらに深まるはずです。
おたからやのブランド買取
査定員の紹介
松任 査定員

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趣味
ゴルフ
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好きな言葉
理路整然
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
バーキン マトラッセ
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