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【2025年最新】エルメス「トリヨン・クレマンス」の特徴と魅力完全ガイド

エルメス(HERMÈS)を代表する牛革素材のひとつであるトリヨン・クレマンスは、その豊かな柔らかさとしなやかな風合いで高い人気を誇ります。

もともと1992年に登場した雄牛革(トリヨン)製の素材で、バーキンやケリーなど定番バッグはもちろん、財布や小物類まで幅広く採用されてきました。

深い型押しによる繊細な凹凸があり使い込むほど独特の味わいが増すほか、キズや擦れにも強く耐久性に優れているのも特長です。

本記事ではトリヨン・クレマンスの基礎知識から、トゴやエプソンなど他素材との違い、人気アイテムやカラー、お手入れ方法、さらに購入・売却時のチェックポイントまで徹底解説します。

エルメスファンはもちろん、これからトリヨン・クレマンスを選ぼうとする方にも役立つ情報を丁寧にまとめました。

トリヨン・クレマンスの基礎知識

トリヨンクレマンス バーキン

トリヨン・クレマンスはエルメスの定番レザーのひとつであり、ブランドのステータスを象徴する素材でもあります。

牛革の中でも雄成牛(成牛の雄)の革を使用したトリヨン(Taurillon)素材で、かつては「ムー(Mu)」とも呼ばれていました。

1992年に導入されて以来、しっとりとした上質な柔らかさが評価され、トゴやエプソンと並ぶ人気素材に成長しました。

エルメスのなかでも使用頻度が高く、バーキンやケリーなどのハンドバッグから財布、キーケース、ベルトなどの小物まで、幅広いアイテムに用いられています。

牛革トリヨン・クレマンスの特徴

トリヨン・クレマンスは、しっとりとした厚みと心地よい重みを備えた革質が魅力です。革表面には大きめの型押し(グレイン)が施されており、使い込むほどに革が落ち着いた艶を帯びます。

耐久性も高く、キズや擦れに強い性質を持っているため、長く愛用しても美しい状態を保ちやすいのが特長です。

また、同じカラーでも他の素材と異なる豊かな色合いが現れる点も大きな魅力で、深みと品格を感じさせる発色を楽しめます。

トリヨン・クレマンスは男性・女性ともに支持される上質な革であり、特に上質感や経年変化の風合いを求めるエルメスユーザーに好まれています。

名称の意味と誕生秘話

「トリヨン(Taurillon)」はフランス語で成熟した雄牛の革を指し、「クレマンス(Clémence)」という名称はエルメスのデザイナーの娘の名前に由来すると言われています。

つまり、トリヨン・クレマンスは「雄成牛革のクレマンス」という意味合いです。

1992年の登場当初は革のコードネームとして「ムー」と呼ばれており、その後正式に現行名が定着しました​。

開発当時からエルメスのラグジュアリーなイメージに合う上品で落ち着いた風合いが評価され、多くのアイテムに採用されてきた歴史があります。

トリヨン・クレマンスの魅力

トリヨンクレマンス エルメスロゴ

トリヨン・クレマンスが愛される理由は、その柔らかさと高級感、そして経年変化にあります。他のエルメス素材にはない大らかなグレインとしっとりとした肌触りにより、持つだけで品のある印象を醸し出します。

柔らかさとしなやかな風合い

トリヨン・クレマンスの最大の魅力は、エルメス内でも抜群の柔らかさにあります。

触れた瞬間に革のしなやかさが伝わり、肩掛けしても体に馴染みやすい質感です。非常に厚手でありながらクタッとした落ち感が特徴で、使うほどにさらに柔らかさが増していきます。

こうした上質な柔軟性がある一方で、高級感を損なわない適度な重厚感も持ち合わせており、バッグ全体に安定感を与えます。

美しいカラーと経年変化

トリヨン・クレマンスは、発色の良さと経年変化も大きな魅力です。革表面の凹凸により光沢が控えめに抑えられ、高級感のある落ち着いた色味になります。

特に定番色のエトゥープ(グレージュ系)やゴールド(薄い茶系)、ブラックは根強い人気があり、色によってニュアンスの違いを楽しめます。使い込むと革が徐々に深いツヤと味わいを帯び、パティーヌ(エイジング)によって色合いが一層豊かになるのもトリヨン・クレマンスならではです​。

高い耐久性

柔らかい革でありながら、トリヨン・クレマンスは耐久性も非常に高いのが特徴です。

革の表面が傷つきにくく、擦れやすい部分でもダメージが目立ちにくく加工されています。実際、「傷や擦れに強く、長く愛用できる素材」として定評があります。

そのため毎日使いのバッグにも安心して使用でき、末永くエルメス製品を愛用したい人におすすめの素材といえます。

他のエルメスレザーとの比較

トリヨン・クレマンスはトゴ、エプソン、ヴォー・スイフトなど他の定番レザーと比べてどのように違うのでしょうか。それぞれの特徴を整理します。

レザー素材 登場年 グレイン(型押し) 柔らかさ 耐久性
トリヨン・クレマンス(雄成牛革) 1992年 大きめのシボ 非常に柔らかい ◎(傷・擦れに強い)
トゴ(雄仔牛革) 1997年 中程度のシボ 柔らかい ◎(傷に強い)
エプソン(雄仔牛革) 2003年 細かな型押し 硬い ◎(耐水・耐傷性高い)
ヴォー・スイフト(雄仔牛革) 2006年 きめ細かい型押し 柔らかい ○(柔らかく傷つきやすい)

素材・グレイン

トゴ(Veau Togo)は雄仔牛革で比較的細かい型押しが特徴ですが、トリヨン・クレマンスは雄成牛革でより大きめの型押しを持ちます。

そのため見た目にもトゴよりも凹凸がはっきりして優しい表情です。

柔らかさ

トリヨン・クレマンスの方がトゴよりもさらに柔らかく、しっとりした質感です。

トゴは「程よい柔らかさ」で形崩れしにくいのに対し、クレマンスはよりクタッとします。

耐久性と形状保持

トゴは張りがあり傷に強く、バッグのフォルムを維持しやすい素材です。

一方、トリヨン・クレマンスは柔らかいため、長年使うとバッグの型崩れが起こりやすい点がデメリットです。

重さと高級感

トリヨン・クレマンスはトゴよりもやや重く高級感があります。

トゴは軽量でカジュアル感がありますが、クレマンスは重厚感と上品さが際立ちます。

エプソンレザーとの違い

エプソン(Veau Epsom)は2003年に登場した雄仔牛革で、細かい均一な型押しを施した硬めの素材です。

特徴として高い耐水性と軽さがあります。トリヨン・クレマンスと比べると、エプソンは革が硬く張りがあるためカッチリした印象で、傷にもさらに強い素材です​。

一方クレマンスはエプソンに比べて繊細さと柔軟性があり、より豊かな表情と手触りを楽しめます。まとめると、エプソンは傷が付きにくく型崩れしにくい硬質レザー、トリヨン・クレマンスは柔らかでしなやかな重厚レザーと言えます。

ヴォー・スイフトレザーとの違い

ヴォー・スイフト(Veau Swift)は2006年登場の現行素材で、非常にきめ細かい皮目と滑らかな質感が特徴です。

ジョナサン・スウィフトに由来する名前が付いています​。

トリヨン・クレマンスと比べると、ヴォー・スイフトは薄手でしなやかかつ手に吸い付くような極めて滑らかな手触りです。

色の発色も鮮やかで明るく出る傾向があります。ただし、柔らかいだけあって傷はつきやすい面があります。逆にクレマンスは厚手でしっかり感があり、大きな型押しゆえに傷が目立ちにくいのが利点です。

使い心地で言えば、スイフトは非常に軽快かつスマート、クレマンスは重厚でリッチな印象です。

人気モデル・アイテム紹介

トリヨン・クレマンスはエルメスの代表的な牛革素材として、数多くの人気モデルに用いられています。

バーキン・ケリーなど定番バッグ

ケリー トリヨンクレマンス

バーキンやケリーといったエルメスのアイコンバッグには、トリヨン・クレマンスが定番仕様として採用されてきました​。

トリヨン・クレマンス製のバーキンは、クタッとしたシルエットと上品な艶感が好評で、持つ人に落ち着いた雰囲気を与えます。

査定現場でも「トリヨン・クレマンスはトゴ同様高い人気で、多くのモデルに使われています」と評価されています。

コンスタンスやエヴリンのようなショルダーバッグでもクレマンス素材は見かけられ、しなやかさを活かしたカジュアルモデルにもフィットします。

長財布・キーケースなどの小物類

財布やキーケースなどの小物類にもトリヨン・クレマンス素材は幅広く使われています。

しっとりとした革の質感を生かし、手に馴染む触り心地が魅力です。

たとえば長財布では大きな型押し模様がアクセントとなり、使い込むほどに深みある飴色のツヤが出てきます。

キーケースやコインケースでも、軽く扱いやすいトリヨン・クレマンスは人気です。

またベルトや名刺入れなどにも高級感のある素材感が活かされています。

限定モデルやカラーバリエーション

トリヨン・クレマンスは豊富なカラーバリエーションを持つのも魅力の一つです。

エルメスの定番色(エトゥープ、ゴールド、ブラックなど)のほか、季節ごとの限定色や鮮やかなビビッドカラーもトリヨン・クレマンスで展開されることがあります。

特にエトゥープは「トリヨン・クレマンスとの組み合わせが定番で人気」とされており、クールなグレー系の発色が革の上品さを際立たせます。

季節限定のパステルカラーや派手色モデルでも、あえてクレマンス素材を選ぶことで上品な仕上がりになります。

希少な限定生産モデルは中古市場でも高値になりやすいため、コレクターにも注目されています。

購入者向けチェックポイント

これからトリヨン・クレマンス製品を購入する際は、信頼できる購入ルートや模倣品の見分け方などに注意が必要です。

信頼できる購入ルートと店舗選び

直営ブティックや正規販売店での購入が最も確実です。

エルメス公式店舗では確実に本物が手に入りますが、入手難度や定価の高さがネックとなる場合もあります。

中古で購入する場合は、老舗ブランドショップや大手リユース専門店、公式オンラインショップなど信頼できるルートを選びましょう。

保証や鑑定書が付いているかどうかも重要です。

複数の実績ある販売店から査定を受けることで、商品の状態や価格相場を比較することができます。

質屋やブランドショップでは専門スタッフが在籍しており、「見た目では分からない製造年や出所を把握した上で案内してくれる」ことが多く、安心して購入できるというメリットがあります。

偽物との見分け方

エルメス製品は高級品ゆえに精巧な偽物も多く出回っています。主な見分けポイントは以下のとおりです

金具の刻印

本物の金具には必ず「HERMÈS」や「Hermès」の刻印があります。刻印がない、文字が滲んでいる、フォントが違う場合は偽物の可能性が高いです。

レザーの質感

本物のトリヨン・クレマンスは深いシボ(型押し)の凹凸がはっきりしており、厚みと重みがあります。

偽物は型押しが浅く革が薄いため、手触りが安っぽくゴワついて感じられます。実際、「本物の革目は溝が深く、偽物は型押しが弱く細かい」との指摘があります。

縫製・ステッチ

エルメスは熟練職人による丁寧な縫製が特徴で、ステッチは均一で綺麗です。

縫い目が雑だったりステッチのピッチが不揃いなら要注意です。

付属品の確認

箱やダストバッグなどの付属品も照合しましょう。エルメスのロゴ入り保存袋は高品質な素材が使われており、偽物と比べて文字の印字が鮮明です。

査定員コメント:エルメス製品を専門に扱う査定員は「本物のトリヨン・クレマンスは革の奥行きと重厚感が違います。型押しの深さや切り目の滑らかさを必ずチェックしてください」とアドバイスしています。

価格・相場の確認方法

トリヨン・クレマンス製品の中古価格は、バッグのモデル(サイズやデザイン)、カラー、製造年、付属品の有無などで大きく変動します。

まずは同じアイテムの過去の販売実績や相場表をチェックして、価格感をつかみましょう。

大手中古ショップやオークションサイト、フリマアプリなど複数の販売チャネルで価格を比較するのがコツです。

限られたモデルや人気色(ブラックやエトゥープなど)は高値になりやすく、傷や擦れが少ない良品ほど査定額は上がります。

逆に希少性の低い色や小キズが目立つものは相場より安くなる場合があります。

信頼できる店舗では事前に査定員に問い合わせる「LINE査定」などサービスもあるので、積極的に活用すると安心です。

お手入れ・メンテナンス方法

トリヨン・クレマンスの美しさを長く保つには、日頃から適切にケアすることが重要です。

日常的な簡単ケア

  1. 汚れ・ホコリの除去柔らかい布やブラシで表面のホコリを定期的に落としましょう。
    革用のソフトブラシを使うと優しく汚れをかき出せます。
    濡れた場合はすぐに乾いた布で水分を拭き取ること。
    水滴を放置するとシミやシボの乱れの原因になります。
  2. クリーナー・クリームの使用専用のレザークリーナーやクリームを使うのも効果的です。
    クレマンス革には柔らかい革用クリーム(色付きでないクリームや保革油)を極少量、柔らかい布にとって薄く塗り広げ、乾拭きで余分を落としましょう。
    革が乾燥しすぎるとひび割れや硬化の原因になるため、年に数回の保湿ケアがおすすめです。
  3. 金具のお手入れ金具部分は真鍮や金メッキ製で、指紋や汗で変色しやすいため、乾いた布で拭いて常に清潔に保つことが大切です。

正しい保管方法

トリヨン・クレマンス製品を保管するときは以下に留意しましょう。

  1. 形を崩さないバッグは中に柔らかい紙や布、エルメス純正の詰めもの(保管材)などを入れて型崩れを防ぎます。
    長財布など小物は平らな状態で収納します。
  2. 通気性の確保湿気は革の大敵です。
    風通しの良い場所に置き、直射日光や蛍光灯の強光を避けましょう。
    直射日光に当たると革が退色し、極端な乾燥や高温多湿も劣化の原因になります。
  3. 保存袋の活用付属のダストバッグ(収納袋)に入れて保管するのが理想です。
    もし紛失した場合は、綿製の袋でも構いませんが、通気性を確保することがポイントです。

定期的なメンテナンスのポイント

半年~1年に一度程度は、より本格的なレザーケアを検討してみましょう。

革製品の修理・ケア専門店では、色ムラの補色やクリームによるツヤ出し、ステッチのメンテナンスなど対応してくれます。

とくに紫外線による色褪せが気になる場合は、皮革用の色付きクリームで色補修してもらうのも効果的です。

また、金具を外して革の隙間をチェックし、破れやほつれがないか確認しておくと安心です。

プロの目線で定期点検してもらうことで、大切なエルメス製品を長くベストな状態で使い続けることができます。

売却・買取時のポイント

トリヨン・クレマンス製品を売却・買取に出す際も、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

買取相場を決める主な要因

中古市場での買取価格は以下の要因によって左右されます。

モデル・サイズ

一般的に人気の高いモデル(バーキン、ケリー、コンスタンスなど)や扱いやすいサイズ(バーキン30、35、ケリー28など)は相場が高めです。

素材・カラー

トリヨン・クレマンスの中でもブラック、ゴールド、エトゥープなど定番色は需要が安定し高値になりやすいです。

希少色や限定カラーはコレクター人気がある反面、好みが分かれるため相場が不安定になることがあります。

状態(コンディション)

キズや擦れ、色ムラ、持ち手のスレ、内布の汚れ・ニオイの有無などが査定額を大きく左右します。

目立つダメージがあると買取価格は下がるので、売却前に軽くクリームで磨いたり水拭きで汚れを落としたりするのが有効です。

付属品・保証書

元箱、保存袋、ギャランティーカード(鑑定書)が揃っていると査定評価が上がりやすいです。

特に現行品には「控え」と呼ばれる書類があり、それがあると確実に本人発行と証明できます。

市場の需要

流行や時期によっても相場は変動します。クリスマス商戦や春夏シーズン前など、需要が高まる時期は価格も高騰傾向にあります。

 

  • おたからや査定員のコメント
下舘

クレマンスは使用感があっても味わいと評価される素材です。
ただし大きなキズや持ち手の摩耗は査定に響くため、事前にきれいにしておくのがおすすめです

査定員コメント:「クレマンスは使用感があっても味わいと評価される素材です。ただし大きなキズや持ち手の摩耗は査定に響くため、事前にきれいにしておくのがおすすめです」

まとめ

トリヨン・クレマンスは、エルメスの数あるレザー素材の中でも、特に「柔らかさ」と「耐久性」のバランスに優れた人気素材です。

しなやかな手触りと、しっかりとした厚みを併せ持つため、日常使いにも気兼ねなく取り入れられる点が大きな魅力。

さらに、使い込むほどにレザーの風合いが深まり、自分だけのエイジングを楽しめるのも、長年愛され続ける理由のひとつです。

エルメスのバッグ選びに悩んでいる方や、これからトリヨン・クレマンスのアイテムを手に入れたい方にとって、今回ご紹介した特徴やポイントが参考になれば幸いです。

一生ものの相棒として、ぜひあなた自身のスタイルにぴったりの一品を見つけてください!

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