エルメスのケリーバッグは、バーキンと並ぶほどの圧倒的な存在感を誇るアイテムです。
しかし、所有している方からは、「使いにくい」「普段使いには不向き」という声が聞かれることもありますが、その具体的な理由についてはあまり知られていません。
この記事では、ケリーバッグが使いにくいとされる理由に加え、その定価や参考買取価格についても詳しくご紹介いたします。
購入を検討されている方や、すでに所有している方にとっても参考になる内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
エルメスのケリーバッグとは?
エルメスのケリーバッグは、バーキンと並び、エルメスの象徴とも称されるアイテムです。
ここでは、ケリーバッグの特徴についてご紹介いたします。
ケリーバッグの歴史
エルメスのケリーバッグは、1930年代にエルメスの4代目代表であるロベール・デュマによってデザインされたとされています。
当初は「サック・ア・クロア」という名称で販売されていました。
1956年、モナコ公国の公妃であるグレース・ケリーがこのバッグを愛用している姿が写真に収められ、それが世界中に広まったことで一躍話題となります。
この出来事をきっかけに、グレース・ケリーへの敬意を込めて「サック・ア・クロア」から「ケリー」へと名称が変更されたとされています。
ケリーバッグのデザイン
ここでは、エルメスのケリーバッグのデザインについてご紹介いたします。
1.フォルム
台形を思わせる美しいシルエットに、蓋となるフラップと1つのハンドルが付いたクラシカルなデザインが特徴です。
ターンロック式の金具とベルトに南京錠(カデナ)を組み合わせることで、フラップの開閉やロックを行うことができます。
また、ハンドバッグとしてはもちろん、付属のショルダーストラップを使うことで肩掛けも可能なので、様々なシーンで幅広く活用できます。
2.縫い目
ケリーバッグには、「内縫い(Retourne)」と「外縫い(Sellier)」の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持つため、好みや用途に合わせて選ぶことができます。
バッグ本体を作る際に、縫い糸が見えないよう内側で革を縫い合わせる「内縫い」は、丸みを帯びた柔らかい印象のデザインで、カジュアルなイメージが特徴です。
一方、縫い糸が見えるよう外側で縫い合わせる「外縫い」は、角ばった硬い印象のデザインで、エレガントかつフォーマルなイメージを与えます。
ケリーバッグの素材と色
ケリーバッグに使用される素材は非常に多種多様で、現在は製造されていない素材も含めると、その種類は数え切れないほど豊富です。
内縫いに使用される代表的な素材としては、「ヴォー・クリスペ・トゴ」が挙げられます。
この牛革の素材は、適度な硬さと柔軟性を兼ね備え、傷に強い特性から、ケリーバッグの定番素材として高い人気を誇ります。
一方、外縫いに使用される主な素材には、「ヴォー・エプソン」があります。
この素材は、細かな型押し加工が施されており、型崩れしにくい硬さが特徴です。
また、内縫い・外縫いのいずれにも使用される定番色として、ブラックやエトゥープ、ゴールドが特に人気を集めています。
ケリーバッグのサイズ
ケリーバッグは、以下のサイズで展開されています。
- 25cm
- 28cm
- 32cm
- 35cm
- 40cm
サイズによって用途や印象が異なり、内縫いか外縫い、または使用される素材によって価格に差があります。
25cm・28cmは普段使いに適したコンパクトなサイズで、32cm・35cmは、収納力に優れていることから、ビジネスシーンにおいても最適なサイズ感となっています。
また、40cmは大容量のため、メンズバッグや旅行バッグとして使用されることが多いサイズです。
- おたからや査定員のコメント
ケリーバッグは、バーキンよりも歴史が古く、発表以来、エルメスの象徴として世界中の女性を魅了してきました。
長い歴史の中で細かなマイナーチェンジはありましたが、その普遍的なデザインとルックスは、年齢を問わず愛され続けています。
近年では、ケリーバッグの価格改定や希少価値の上昇に伴い、中古市場での需要も更に高まっています。
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ケリーバッグが使いにくいと言われる3つの理由
ここでは、ケリーバッグが「使いにくい」「普段使いには不向き」と言われる理由について、考えられる要因を3つご紹介いたします。
カジュアルなシーンに向かない
エルメスのコレクションの中でも、ケリーはフォーマルな印象が強いことで知られています。
例えば、カジュアルシーンにも使いやすいバーキンは、バッグ本体の前後にハンドルが付いており、フラップ(蓋)を開けたまま、トートバッグのように持つことができます。
一方で、ケリーは、フラップ部分にハンドルが付いているため、フラップを開けたまま持つとフラップが必要以上に広がり、型崩れを引き起こす可能性があります。
また、フラップを開けた状態では、必要以上にカジュアルダウンしてしまい、見栄えが悪く感じられることもあります。
そのため、ケリーはフラップを閉じて持つことが推奨されており、そのエレガントなルックスを活かす使い方が一般的です。
このような理由から、ケリーは、カジュアルなシーンにはあまり向かないと言われています。
収納力が少ない
ケリーは、フラップを閉めて持つことが推奨されるデザインで、横から見ると三角形のシルエットが特徴的です。
バーキンは、フラップを開けたままで荷物を収納することが可能ですが、ケリーはフラップを閉じられる範囲内でしか荷物を収納できません。
さらに、ケリーはマチの幅が少ないため、同じサイズのバッグで比較すると、収納量に差が出ます。
例えば、ケリー25cmは、バーキン25cmと比べてマチが約3cm薄く設計されており、結果として収納力が抑えられています。
このような理由から、ケリーは同じサイズのバーキンよりも、収納力が少ないとされています。
フラップの開閉に慣れが必要
ケリーは、フラップの開閉に慣れが必要なバッグとして知られており、特に、外縫い仕様のケリーでは、その特徴が顕著です。
外縫いのケリーには、「ヴォー・エプソン」や「リセ」といった、型崩れしにくい硬めの素材が多く使用されます。
この素材の硬さがフラップの開閉を難しくし、慣れるまで時間がかかる原因の1つとなっています。
また、バッグの中身を出し入れする際には、毎回フラップを開閉する必要があるため、それを煩わしく感じる人も少なくありません。
このような点が、ケリーが「使いにくい」と評価される理由の1つと考えられます。
- おたからや査定員のコメント
ケリーバッグは、「収納力が少ない」「フラップの開閉が難しい」といった点から、使いにくいと評価されることもあります。
また、バーキンやほかのバッグに比べて、コーディネートや使用シーンを選ぶバッグであるため、好みが分かれるアイテムと言えるでしょう。
しかし、ケリーバッグのエレガントなルックスは唯一無二のものであり、ほかのバッグにはない特別な魅力を持っています。
ケリーバッグの定価はどれくらい?
ここでは、ケリーバッグの定価を内縫いと外縫いに分けてご紹介いたします。
なお、素材は、それぞれ一般的に使用されているものを選んでいます。
- 内縫い/ルトゥルネ・ヴォー・トーゴ
サイズ | 定価(税込) |
---|---|
25cm | 1,859,000円 |
28cm | 1,969,000円 |
32cm | 2,079,000円 |
35cm | 2,200,000円 |
40cm | 2,365,000円 |
※2025年2月実施、商品価格改定後の定価
- 外縫い/ヴォー・エプソン
サイズ | 定価(税込) |
---|---|
25cm | 1,947,000円 |
28cm | 2,057,000円 |
32cm | 2,178,000円 |
35cm | - |
40cm | 24年秋冬コレクションにおいて製造無し |
※2025年2月実施、商品価格改定後の定価
現在、ケリーバッグでは、内縫いと外縫いで使用される素材が異なることが多くなっており、直接比較することは難しいですが、外縫いの方が高い定価で販売される傾向があります。
近年では、大きなサイズのケリーバッグの多くには、柔らかくカジュアルな素材が使用されています。
そのため、硬い素材である「ヴォー・エプソン」を使用した外縫い仕様の40cmサイズは、製造されていないようです。
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エルメス ケリーの定価比較!購入するならバーキンとどちらを選ぶ?
おたからやでのエルメス「ケリーバッグ」の参考買取価格
ここでは、おたからやで買取実績があるケリーバッグの参考買取価格をご紹介いたします。
商品名 | 素材/カラー | 金具/刻印 | 参考買取価格 (税込) |
---|---|---|---|
ケリー25cm/外縫い | ヴォー・エプソン ゴールド | シルバー金具/Z刻印 | 3,080,000円 |
ケリー25cm/内縫い | トゴ/グリネヴェ | ゴールド金具/B刻印 | 2,777,000円 |
ケリー25cm/外縫い | クロコダイル・ニロティカス/ヴェールフォンセ | ゴールド金具/Y刻印 | 7,771,000円 |
ケリー28cm/内縫い | トゴ/ブラック | ゴールド金具/B刻印 | 2,612,000円 |
ケリー28cm/内縫い | トゴ/ベージュ | ゴールド金具/U刻印 | 2,469,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので、詳細はお問い合わせください。
エルメスの商品は、全体的に高い人気を誇りますが、中でもケリーは高い需要を維持しています。
特に、素材に「クロコダイル・ニロティカス」を使用したモデルは、その希少性と高級感から市場価値が高く、高価買取が期待できるアイテムです。
- おたからや査定員のコメント
ケリーバッグは「使いにくい」と言われることもありますが、バーキンと並び、絶大な人気を誇る商品であることに変わりありません。
そのため、状態や製造年にもよりますが、定価以上の買取価格が提示されることも珍しくありません。
ケリーバッグの売却をお考えの方は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。
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エルメスのケリーバッグの買取なら「おたからや」
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