エルメスの「ボラボラ」は、カジュアルに使えるキャンバス地のトートバッグで、現在は廃盤となったモデルです。手頃な価格帯やシンプルなデザインに惹かれつつも、「今はいくらで買えるの？」「売るなら高く売れる？」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ボラボラのサイズ展開や人気カラー、定価・中古市場での価格を詳しく解説します。高価買取のコツまでご紹介するので、購入だけでなく売却を考えている方も、ぜひ最後までご覧ください。

エルメス ボラボラとは

エルメスのボラボラは、ラフでシンプルなキャンバストートバッグです。バッグの開閉口には「HERMES PARIS」のロゴが刻まれたセリエボタンが採用されており、内部には2つのオープンポケットが備えられています。両サイドにはスナップボタンが付いており、荷物の量に応じてマチ幅の調節も可能です。

シンプルで実用的なデザインはあらゆるシーンに合わせやすく、エルメスのバッグの中でも日常使い用として高い人気がありました。現在、ボラボラはすでに廃盤となっており、エルメス直営店や公式オンラインでは新品の購入はできません。

エルメス ボラボラのサイズ展開

ボラボラはPM（Petit Model）とGM（Grand Model）の2サイズが展開されました。それぞれ収納力が異なり、PMは通勤通学などのデイリーユース向き、GMは旅行やスポーツシーンにも対応できる大容量サイズとなっています。

PMサイズ（横35×縦25×奥行き18cm）

ボラボラPMのサイズは横35×縦25×奥行き18cmで、比較的小ぶりなつくりです。A4サイズのファイルが横向きに収まる容量があり、奥行きもあるため、長財布や本、ポーチなどをひと通り収納できます。

内側にはオープンポケットが付いており、小物を分けて整理しやすい構造です。コンパクトながら実用性が高く、通勤や通学など毎日の使用にも適したサイズと言えるでしょう。

GMサイズ（横48×縦37×奥行き23cm）

ボラボラGMのサイズは横48×縦37×奥行き23cmで、PMより一回り以上大きく設計されています。大型の雑誌や衣類、タオル、ペットボトルなど、かさばる荷物も収納できるため、旅行やスポーツ用バッグとしても活躍します。

高い収納力を活かして荷物をまとめられるので、サブバッグを持ちたくない方や荷物が多い方にも最適なサイズです。PMとGMを使い分けることで、オン・オフ問わず幅広いシーンに対応できます。

エルメス ボラボラの人気カラー

エルメスのボラボラは、シンプルなキャンバストートでありながら、カラーバリエーションの豊富さが魅力です。中でも定番の「白キャンバス×カラフルハンドル」や、限定デザインの「シュバル シュプリーズ」は特に印象的な配色として高く評価されています。

白キャンバス×カラフルハンドル（ボラボラビーチ）

白地のキャンバスにカラフルなハンドルを組み合わせたこの配色は、通称「ボラボラビーチ」とも呼ばれるボラボラの定番カラーです。ハンドル部分のカラーはブルー、イエロー、ブラック、レッド、オレンジなど豊富な種類があります。オフホワイトの本体と相まって、さまざまなコーディネートに合わせやすい点も人気の理由です。

シンプルながら華やかな印象を与える爽やかなデザインで、リゾートから日常まで幅広いシーンで活躍します。

限定モデル シュバル シュプリーズ

限定モデル「シュバル シュプリーズ」は、馬が驚いてペンキをこぼしたようなインパクトのあるプリントが施されたデザインです。

本モデルは、ジャン＝ポール・ゴルチエがアーティスティック・ディレクターを務めていた時代に登場しました。それまでシンプルだったボラボラのデザインを大胆に刷新し、カジュアルで印象的な仕上がりとなっています。

フランス語で「シュバル」は馬、「シュプリーズ」は驚きを意味します。その名の通り、従来にない大胆な意匠が特徴で、限定発売当時は大きな注目を集めました。

エルメス ボラボラの魅力と人気の理由

使い勝手の良さと実用性の高さから、ボラボラは廃盤後も根強い人気を保っています。ここでは、ボラボラの魅力と人気の理由を解説します。

キャンバス素材のシンプルなデザインで気軽に使える

ボラボラは、エルメスの中では珍しく、ブランドロゴや装飾の目立たない非常にシンプルな見た目のトートバッグです。エルメスのバッグは、高級レザーを使ったフォーマルなデザインが主流とされています。そんな中で、キャンバス素材を採用したボラボラは異色のカジュアル路線と言えるでしょう。

ブランドの主張が控えめなため服装を選ばず合わせやすく、肩肘張らずに日常使いできる気軽さが、人気の理由の一つです。

軽量で耐久性に優れている

ボラボラは、キャンバス地ならではの軽さで扱いやすい一方、非常に丈夫に作られている点も魅力です。縦糸と横糸を交互に織り込んだキャンバス素材は厚みがあり、日常使いに十分な耐久性を備えています。

織り目が細かいため、多少の雨であれば水が内部に染み込みにくく、天候を気にせず使える実用性も特長です。軽量でタフなつくりのため、気兼ねなく毎日使えるバッグとして高い支持を集めています。

比較的安価で購入できる

エルメスのバッグは100万円を超える高額なものが多い中、ボラボラは比較的手頃な価格で入手できる点も魅力です。現在はすでに廃盤となっているため新品での購入はできません。しかし、中古市場では3万円〜5万円程度で取引されることもあり、手が届きやすい価格帯となっています。

他のシリーズでは予算オーバーという方にとっても、ボラボラは現実的な価格で手に取りやすいバッグです。「いつかはエルメスを持ちたい」という憧れを叶えられる選択肢としても支持されています。

エルメス ボラボラの価格は？

ボラボラが廃盤となる前の定価と、現在の中古市場での価値をまとめました。

エルメス ボラボラの廃盤前の国内定価

ボラボラが正規販売されていた当時の国内定価は、PMサイズで85,550円、GMサイズで118,800円とされています。いずれも10万円前後とエルメスのバッグとしては比較的安価な部類に入りますが、現在は生産終了のため直営店で新品を購入することはできません。

エルメス ボラボラの中古市場での価格相場・買取価格

中古市場でのボラボラの販売価格相場は、状態やサイズによって差があります。目安として、PMサイズは約2万〜5万円前後、GMサイズは約3万〜6万円前後で取引されているようです。

一方、買取店での買取相場は、平均して約3万円前後とされています。実際の査定額は、商品のコンディションや付属品の有無によって変動します。もともとの定価が比較的低いため、中古価格は大きく高騰することなく、安定した水準で推移しています。

エルメス ボラボラの派生バッグ

ボラボラと形状がほぼ同じで、名称や配色の異なる派生モデルも存在します。代表的なものとして「コキアージュ」や「カバスプラージュドーヴィル」などがあり、いずれもボラボラと似たコンセプトで発売されました。

コキアージュ

コキアージュ（Coquillage）はフランス語で「貝殻」を意味する、パステルカラーが特徴のトートバッグです。サイズ感や形状はボラボラと同様ですが、本体のキャンバス地とハンドルが同系色で統一されている点が異なります。

さらに、本体と同色系のポーチが初めから付属しており、バッグとおそろいで使えるセット仕様も特徴のひとつです。デザイン性と実用性を兼ね備えたモデルとして人気があります。

カバスプラージュドーヴィル

カバスプラージュドーヴィル（Cabas Plage Deauville）は、持ち手部分が3本のラインで構成されたデザインのトートバッグです。中央のラインは本体と同じ色で、両サイドにはバッグの色に応じてホワイトまたはブラックが配色されたストライプ状になっています。より個性的なデザインを楽しみたい方におすすめのモデルです。

エルメス ボラボラに似た別シリーズのバッグ

ボラボラ以外にもエルメスにはカジュアル用途に適したキャンバス製トートバッグが存在します。中でもボラボラとデザインや使い勝手が似ている3種類をご紹介します。

フールトゥ

フールトゥ（Fourre-Tout）はすでに廃盤となっていますが、現在でも根強い人気を誇るエルメスのキャンバストートです。ボラボラと一見よく似たデザインですが、フールトゥの方が奥行き（マチ）がやや短く、収納力やシルエットにわずかな違いがあります。

シンプルな見た目ながら実用性が高く、カラーやサイズ展開も豊富だったことから、長年にわたって支持されてきたモデルです。

ドーヴィル

ドーヴィル（Deauville）は、フールトゥと似た仕様とサイズ感を持つキャンバストートです。ハンドル部分に施された白いステッチが特徴で、カジュアルなデザインにさりげないアクセントを加えています。

すでに生産は終了していますが、中古市場では今でも流通しており、シンプルさと使いやすさから幅広い層に支持されています。

エールライン

エールライン（Herline）は、ナイロン素材を採用し、開口部にファスナーを備えたトートバッグです。ナイロン製のため、多少の雨なら気にせず使える点もメリットです。落ち着いたグレー系カラーで展開され、軽量かつ耐久性に優れていることから、ビジネスから日常使いまで幅広く活躍します。

• 関連記事はこちら

・エルメス「フールトゥ」と「エールライン」｜廃盤後も愛され続ける理由とは？

エルメス ボラボラ ポーチとは

ボラボラにはバッグ本体だけでなく、フラットタイプの「ボラボラ ポーチ」も展開されていました。キャンバス製の薄型ポーチで、PM・MM・GMの3サイズが用意されています。

上部はファスナー開閉式で、サイドのタブにはエルメスの頭文字「H」の刺繍が施されているのが特徴です。カラーバリエーションも豊富で、クラッチバッグやバッグインバッグとして活用されるなど人気を集めました。

サイズはPMが約16×22cm、MMが約21×28cm、GMが約26×36cmで、収納したいアイテムに応じて使い分けができます。

廃盤したエルメス ボラボラの購入方法

ボラボラは廃盤商品のため新品の入手は困難ですが、中古市場を探せば状態の良いものが見つかることもあります。ここでは、これからボラボラを手に入れたい方に向けて、主な入手方法をご紹介します。

中古販売店で購入する

ボラボラは、ブランド品の中古販売店や質屋、リサイクルショップで購入することができます。エルメス直営店ではすでに取り扱いがありませんが、中古専門店やブランド買取店では在庫が見つかることもあるでしょう。

プロの鑑定士が在籍する信頼できる店舗であれば、真贋も保証されており、状態の良い品を安心して購入できる点が魅力です。

メルカリやヤフオクなどのフリマアプリで探す

個人間で売買されるフリマアプリやネットオークションで探す方法もあります。実際にメルカリやヤフオクでは、ボラボラの新品や中古が出品されています。タイミング次第では、希望のカラーや状態の品が見つかることもあるでしょう。

ただし、個人出品の場合は、真贋や商品の状態を自分で見極める必要がある点に注意が必要です。購入時には出品者の評価や写真をよく確認し、不安があれば鑑定サービスを活用するなど慎重な判断が求められます。

エルメス ボラボラを高く売るためのコツ

ボラボラを手放す際に少しでも高く売るには、いくつかのポイントがあります。ここでは代表的な3つのコツを解説します。

付属品を揃える

ボラボラを査定に出す際は、購入時についてきた箱・保存袋・保証書などの付属品をできる限り揃えて提出しましょう。エルメス製品は付属品の有無が査定額に影響しやすいのが特徴です。

特に、ブランドロゴ入りの箱や布製保存袋が揃っていると評価が上がることがあります。購入当時の付属品が手元にある場合は、忘れずに出すのがおすすめです。

売却前に簡単な手入れをする

査定に出す前には、バッグを簡単に手入れしておくことも大切です。目立つホコリを落としたり、汚れを柔らかい布で優しく拭き取るだけでも印象が良くなります。

ただし、キャンバス素材だからといって水洗い（洗濯）するのは厳禁です。持ち手の色落ちや型崩れ、汚れの拡大につながる可能性があるため、自宅での丸洗いは避けましょう。使用に伴う汚れを無理に落とそうとせず、基本的な拭き取りにとどめるのが安全です。

エルメスの買取を強化している店舗に依頼する

買取業者の選び方も、高額査定を狙ううえで重要なポイントです。エルメス製品の買取強化キャンペーンを実施している店舗を選ぶことで、通常より高い査定額が期待できます。

特に、エルメスのバッグの買取実績が豊富な店舗なら、ボラボラの価値を最大限に評価してもらえる可能性が高まります。

• おたからや査定員のコメント

エルメス買取ページはこちらエルメス エールライン買取ページはこちらエルメス フールトゥ買取ページはこちら

まとめ

エルメスの「ボラボラ」は、軽量で実用的なキャンバス素材のトートバッグです。PMとGMの2サイズが展開されており、日常使いから旅行まで幅広く活躍します。すでに廃盤となっているためエルメスの店舗では入手できず、中古市場での流通が中心です。

相場はサイズや状態によって異なり、2万〜6万円程度で取引されています。気になった方は、自分に合ったサイズや色を探してみてはいかがでしょうか。

「おたからや」での「エルメスのバッグ」の参考買取価格

ここでは、エールラインのモデルを例に、「おたからや」での「エルメスのバッグ」の参考買取価格の一部を紹介します。

画像	モデル	参考買取価格
	エルメスエールラインブリーフケース	46,000円
	エルメスエールラインキャリーバッグGM	33,000円
	エルメスエールラインバサスPMショルダーバッグキャンバスグレー	20,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

エルメスのバッグは、使用されている素材によって査定額に差が出ます。レザー製はもちろん、キャンバスなどのファブリック素材を使用したモデルも人気があり、それぞれ異なる視点で評価されます。特にポイントとなるのは、バッグ全体の使用感、持ち手や角の汚れ、色味の状態です。

• おたからや査定員のコメント

エルメス買取ページはこちらエルメス エールライン買取ページはこちらエルメス フールトゥ買取ページはこちら

「エルメスのバッグ」の買取なら「おたからや」

エルメスのバッグはレザーだけでなく、キャンバスやナイロンなどのファブリック素材を使ったモデルも多数展開されてきました。軽やかさと上品さを兼ね備えたファブリック系バッグは、日常使いしやすく高い人気を誇ります。

特に生産終了モデルは中古市場でも需要があり、素材や付属品の有無によって評価が変わることもあります。「おたからや」では素材特性や市場動向を踏まえた丁寧な査定を行っており、多少の使用感があっても、保存袋や箱がなくても問題ありません。ご自宅に保管されているエルメスのバッグがあれば、まずは「おたからや」にお気軽にご相談ください。