エルメスの最高峰バッグ「バーキン」。中でもオーストリッチレザーを使用したモデルは、その希少性と独特の質感から、特別な存在として知られています。

クイルマークと呼ばれる水玉模様が生み出す個性的な表情は、他の素材では決して味わえません。

その魅力ゆえに、通常のバーキン以上に入手は困難です。正規店での購入はほぼ不可能に近く、定価すら公表されていないという特殊な状況にあります。

本記事では、オーストリッチ素材のバーキンの魅力から入手困難の背景まで、詳しく解説します。人気のサイズやカラー、定価で入手する方法、中古市場の買取価格などもご紹介しますので、参考にしてください。

オーストリッチ素材のバーキンとは？特別な魅力を解説

オーストリッチ素材のバーキンは、エルメスのバッグコレクションの中でも最高級ラインに位置します。その独特の風合いと希少性から、世界中のセレブリティやコレクターに愛されています。

オーストリッチ素材の特徴

オーストリッチは、ダチョウの皮から作られる高級素材です。レザーの表面には羽毛を抜いた跡である「クイルマーク」が刻まれており、独特の水玉模様が存在感を放ちます。

1つとして同じ模様がないため、それぞれのバッグが唯一無二の表情を持っています。

素材としての特性も優れており、オーストリッチ素材のレザーは柔らかくしなやかでありながら、非常に丈夫です。使い込むほど艶が増し、経年変化を楽しめることも大きな魅力といえるでしょう。

オーストリッチ素材の希少性

オーストリッチ素材が希少とされるのは、その生産過程に理由があります。ダチョウの飼育には、広大な土地と特殊な環境が必要で、世界でも限られた地域でしか行われていません。主な産地は南アフリカで、厳格な管理のもと飼育されています。

また、1頭のダチョウから取れる良質な皮の面積は限られており、バーキンのような大型バッグを作るには、複数の皮を慎重に選別する必要があります。

クイルマークの配置や大きさ、密度などを考慮しながら、最高の仕上がりを追求するため、製作には高度な技術が求められます。

通常のバーキンとの違い

オーストリッチ素材のバーキンと通常の牛革製バーキンには、いくつかの明確な違いがあります。

まず視覚的な違いとして挙げられるのが、クイルマークです。独特なドット柄には、一目でオーストリッチとわかるほどの存在感があります。

重量面でも大きな違いがあります。オーストリッチレザーは牛革に比べて軽量で、同じサイズのバーキンでも持ち運びの負担が少ないのです。この軽さは、日常使いを考える上で重要なポイントとなるでしょう。

価格面においても、オーストリッチ素材のバーキンは希少価値が高く、一般的な牛革製バーキンよりも高価格で取引されています。

これは素材の希少性だけでなく、製作の難しさも反映された結果といえます。クイルマークの美しさを損なわないように裁断・縫製することは、熟練の技術を持つ職人にしかできません。

また、メンテナンスの方法も異なります。オーストリッチレザーは水に弱い性質があるため、雨の日の使用には注意が必要です。

しかし、適切なケアを行えば、牛革製以上に長持ちし、美しい経年変化を楽しめます。

なぜオーストリッチ素材のバーキンは特別なのか

オーストリッチ素材は、エルメスの中でも「エキゾチックレザー」と呼ばれる特別なカテゴリーに属し、通常のレザーとは異なる扱いを受けています。

エキゾチックレザー製品は、ワシントン条約（CITES）の規制対象となることもあり、国際的な取引にも制限があります。

これにより、流通量がさらに限定され、希少価値が高まっているといえるでしょう。

また、エルメスではオーストリッチをはじめ、クロコダイル、リザードなどのエキゾチックレザーを使用した製品は、特別な工房で製作されます。

熟練の職人が1つひとつ手作業で仕上げるため、さらに生産数は限られる傾向にあるといえるでしょう。

オーストリッチ素材のバーキンの定価と入手困難な理由

オーストリッチ素材のバーキンは、エルメス製品のなかでも情報が一般公開されておらず、謎に包まれています。

定価が公表されない特別な事情

エルメスは、オーストリッチ素材のバーキンについて、定価を一般に公表していません。

この背景には、エキゾチックレザーの特殊性が影響しています。素材の調達価格が変動しやすく、為替の影響も受けやすいため、価格を固定すること自体難しいといった事情があるのでしょう。

また、1つひとつが特注に近い形で製作されるため、画一的な価格設定が適さない可能性も考えられます。

実際の販売価格は、購入時期や素材の品質、製作の難易度などによって個別に設定されており、正確な金額は購入者にしか知らされません。

• おたからや査定員のコメント

正規店での購入が難しい理由

エルメスのバーキンは、オンラインサイトでは販売されておらず、正規店（ブティック）でも店頭に陳列されることはほとんどありません。とりわけ、エキゾチックレザーであるオーストリッチのバーキンは希少価値が高く、正規店（ブティック）で買うことは極めて難しいでしょう。

入手困難な状況が続く理由として、まず考えられるのが生産数の少なさです。エキゾチックレザーは取り扱いが難しく、専門の職人が製作する必要があり、大量生産はできません。また、1つのバッグを作るのに、通常の倍以上の時間がかかるため、年間生産数が限定されてしまうのです。世界中の需要に対して、供給数が圧倒的に不足している状況は、今後も続くでしょう。

また、エルメスが顧客との関係性を重視する販売方針を掲げていることも、影響しています。特に、エキゾチックレザー製品は希少性が高いため、長年にわたり購入実績がある顧客へ優先的に案内される傾向があります。

初めての来店で購入できる確率はかなり低く、仮に在庫があったとしても、紹介してもらえない可能性もあるのです。

転売目的での購入を防ぐために、販売時の審査も厳格に行われています。本当に自分で使用する意思があるのか、エルメスの価値観を理解しているかなど、さまざまな観点から判断されるといわれています。

中古市場での取引価格

オーストリッチ素材のバーキンは正規店での購入が難しいため、中古市場で活発に取引されています。その価格は、サイズやカラー、状態、製造年などによって大きく異なりますが、一般的に500〜1,500万円程度で推移しています。

バーキン25やバーキン30は人気があり、ブラックやゴールドなどの定番色は、特に高値で取引される傾向にあるでしょう。

新品同様の状態であれば、1,000万円を超えることもめずらしくありません。一方、使用感のある中古品でも、500万円以上の値がつくことがよくあります。

特筆すべきは、中古市場価格が年々上昇していることです。エルメスの定期的な価格改定に加え、オーストリッチレザーの調達がより困難になっていることが要因として挙げられるでしょう。

オーストリッチ素材のバーキンの人気サイズとカラー

オーストリッチ素材のバーキンには、さまざまなサイズとカラーバリエーションがあります。ここでは、特に人気の高いサイズとカラーについて詳しくご紹介します。

バーキン25 

バーキン25は、最も小さいサイズのバーキンで、横幅25cm、高さ20cm、奥行13cmというコンパクトな作りをしています。オーストリッチ素材の軽さと相まって、日常使いにも最適です。

このサイズの魅力は、なんといってもその可愛らしさと実用性の両立。

必要最小限の荷物がきちんと収納でき、フォーマルなシーンからカジュアルな場面まで、幅広く活躍します。特に小柄な女性にとっては、ファッションとのバランスが取りやすく重宝するでしょう。

オーストリッチ素材のバーキン25は、クイルマークがより密に配置され、繊細な表情を楽しめます。小さいサイズだからこそ、素材の美しさがより際立ち、エレガントな印象を与えます。

バーキン30 

バーキン30は、横幅30cm、高さ22cm、奥行16cmと、バーキン25より一回り大きいサイズです。実用性と見た目のバランスが最も良いとされており、定番サイズとして人気を集めます。

バーキン25と比較すると、クイルマークの配置に余裕があり、素材の魅力を存分に楽しめます。A4サイズの書類も収納できるため、ビジネスシーンで活用する方も多くいます。オーストリッチの軽さにより、長時間の持ち歩きでも疲れにくい点も嬉しいポイントでしょう。

幅広い年齢層から人気で、クラシックなブラックやゴールド、エトゥープなどの落ち着いた色から、明るいピンクやブルー系まで、さまざまなカラーが展開されています。

人気カラー「ピンク」とその他の定番色

オーストリッチ素材のバーキンで特に人気が高いのは、ピンク系のカラーです。ローズサクラ、ローズコンフェッティ、ブーゲンビリアなど、エルメス独特の色調は、オーストリッチレザーの質感と相まって、優雅で女性らしい印象を与えるでしょう。

ピンク系のオーストリッチ素材のバーキンは、そのフェミニンな魅力から世界中の女性から支持されています。

中古市場でも高値で取引される傾向があります。明るいピンクは若々しい印象を、淡いピンクは上品な印象を与え、年齢を問わず愛用できるでしょう。

その他にも、定番色としてブラックとゴールドが人気を集めています。ブラックは、クイルマークが控えめに見え、フォーマルなシーンにも適した万能カラーといえるでしょう。

ゴールドは、エルメスの代表的なブラウン系カラーで、どんなファッションにも合わせやすく、長く愛用できます。その他、エトゥープ（グレージュ）、ブルージーン（明るいブルー）、ルージュ（赤）なども人気があります。

これらのカラーは、オーストリッチレザーの質感をより引き立て、個性的でありながら上品な印象を与えてくれるでしょう。

オーストリッチ素材のバーキンを定価で買うには？

エルメスのバーキンは、中古市場で高額取引されており、定価購入すら困難になりつつあります。特にエキゾチックレザーであるオーストリッチ素材は、通常の牛革製以上に入手が難しいため、戦略的なアプローチが必要です。

ここからは、オーストリッチ素材のバーキンを入手するために、正規店から定価で購入するための方法を3つご紹介いたします。

エルメス正規店に通い続ける

バーキンは、エルメスの卓越した職人の手によって1つ1つ精巧に作られており、生産量が限定されています。店頭に並ぶ前に売り切れてしまうこともあり、常に在庫があるとは限りません。

生産されたアイテムは世界中の店舗に出荷されるため、各店舗への入荷は年に数個程度という場合もあります。

購入のチャンスを逃さないためには、エルメスの正規店に足しげく通うことが大切です。週に1〜2回程度は訪問し、新作の入荷状況や今後の入荷予定などを確認することで、購入の可能性が高まるでしょう。

担当者との良好な関係性を築く

顧客との信頼関係を重視しているエルメスでは、ブランドを深く理解し、長く愛用してくれる顧客のみにバーキンを案内しています。

そのため、同じ店舗に通って担当者に顔を覚えてもらい、良好な関係性を築くことが重要です。小物やスカーフなどの購入を重ねることで、エルメスへの愛着を示すこともおすすめです。

また、購入した商品の感想を伝えたり、エルメスの歴史や哲学について話したりすることで、単なる顧客以上の関係を構築できます。

担当者もプロフェッショナルとして、ブランドを真に理解し愛してくれる顧客を見極めているため、関係性づくりに力を入れましょう。

ゆっくり購入できるタイミングを待つ

エルメスの正規店でバーキンを案内してもらえるかは、運やタイミングにも左右されます。

一般的に、案内してもらえるようになるまでには時間がかかるため、ゆっくり購入できるタイミングを待つことが大切です。

実際にバーキンを購入できた方からは「ほかの顧客が案内されているのを見たことが幾度とある」という声も聞かれます。特にオーストリッチ素材の場合、入荷自体が稀であるため、より長期的な視点が必要でしょう。

「それでもあきらめずに待ち続けたら、ついに自分にも順番が回ってきた」という体験談もあるため、焦らずゆっくり待つことが功を奏する場合もあると考えられます。

購入までに数年以上待つ覚悟も必要ですが、その分、手にした時の喜びは格別なものとなるでしょう。

まとめ

オーストリッチ素材のバーキンは、エルメスの中でも特別な存在として、世界中のセレブリティやコレクターから愛されています。クイルマークと呼ばれる独特の水玉模様や、軽くて丈夫な素材特性、圧倒的な希少性が、その価値を支えています。

正規店での購入はほぼ不可能で、定価すら公表されていないという秘匿性も魅力を高めています。

中古市場では500〜1,500万円という高値で取引されており、適切に保管されているアイテムは、資産価値が期待できるでしょう。

「おたからや」では、豊富な買取実績と専門知識により、オーストリッチ素材のバーキンを適正価格で評価しています。大切なバッグを手放す際は、ぜひ一度ご相談ください。

エルメスのオーストリッチバーキンは、単なる高級バッグを超えた、芸術品ともいえる存在です。その希少性と美しさは、これからも多くの人々を魅了し続けることでしょう。

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・エルメスのバーキンはなぜ高い？高額な理由や入手方法について徹底解説

「おたからや」でのエルメス「バーキン」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」のエルメス「バーキン」の参考買取価格の一部を紹介します。

画像	商品名	参考買取価格
	エルメス バーキン25 オーストリッチ シルバー金具 U刻印	3,641,000円
	エルメス バーキン25 オーストリッチ ゴールド金具 Z刻印	3,558,000円
	エルメス バーキン25 ハンドバッグ オーストリッチ 🄽刻印 シルバー金具	2,570,000円
	エルメス バーキン35 オーストリッチ C刻印 ゴールド金具	1,469,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。 

エルメスのバーキンは世界的に需要が高く、人気モデルは高額査定が期待できます。今回ご紹介したオーストリッチ素材のバーキンはもちろん、定番カラーのブラックやエトゥープ、使い勝手の良いサイズ感のバーキン30も常に人気です。需要が安定しており、高値で取引されやすい傾向があります。

査定額を左右するポイントは、バッグの状態です。角の擦れやハンドルの使用感、金具の傷などが少ないほど評価は高く、未使用品や新品同然のアイテムは定価を超えることもあります。

また、付属品の有無もチェックすべきポイントです。カデナやクロシェット、保存袋、箱がそろっているかどうかは査定に大きな差が出ます。

その他、素材の希少性や製造年も考慮されます。クロコダイルなどの希少な素材や、リミテッドカラーなどの限定色モデルは高額査定の対象なので、確認しておくことをおすすめします。こうした複数の条件を満たすバーキンは、他のブランドバッグ以上に資産価値を発揮するでしょう。  

• おたからや査定員のコメント

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バーキンは高価買取も期待できるアイテムですが、状態の悪さや鑑定書の紛失などによって、売却をためらう方が少なくありません。「おたからや」では、傷や汚れがあるアイテムも査定対象なので、バーキンを手放す際はぜひご相談ください。

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