カルティエが2014年に発表した「アミュレット」は、“Unlock your wish”というキーコンセプトのもと、身に着ける人の秘めた願いを解き放つお守りジュエリーとして誕生しました。ブランドを象徴する精緻なゴールドワークとラウンドブリリアントカット・ダイヤモンド、そしてカラフルな天然石が調和したデザインは、日常の装いに品格と彩りを添えつつ、高いスピリチュアル性までも託します。

コレクションはネックレス・ブレスレットを中心にリングやピアスまで幅広く展開され、7種のカラーストーンが放つ個性により、自分らしいストーリーを選べる点も魅力です。本記事では誕生の背景と意匠の特徴、さらに石ごとの象徴的意味まで詳しく解説し、カルティエ アミュレットがなぜ“タイムレスなお守り”として愛され続けるのかをひも解きます。

アミュレットとは

アミュレットという名称はフランス語で“護符”を意味し、守護と願いを宿すお守りとしてデザインされています。中心にセットされた一粒ダイヤモンドは内側の光と可能性を象徴し、半月形の開口部は未来へ続く鍵穴を連想させます。

さらにチェーンとの接合部に配された極小パドロックが「願いをロックする」という所作を演出し、身につけるたびに自分だけのストーリーを感じさせてくれます。地金はイエローまたはピンクゴールドが用いられ、カラーストーンの色彩を際立たせるミラーフィニッシュが上質感を後押しします。

カルティエのアミュレット誕生の背景とストーリー

2010年代初頭、ジュエリー界ではミニマル志向とパーソナルシンボルへの回帰が進みました。カルティエは長い歴史で培ったクラフツマンシップに感情価値を重ねる方向性を探り、“護符”と“鍵”のモチーフを融合させたアミュレットを2014年に発表しました。

“願いを閉じ込め、必要なときに解き放つ”というストーリーは現代女性の自己表現欲求にフィットし、発売直後から世界各地で品薄となりました。

翌年には石と地金のバリエーションが拡充され、瞬く間にカルティエの定番コレクションへ昇華し、現在も高い人気を維持しています。

カルティエのアミュレットの特徴

カルティエのアミュレットは、円盤モチーフにダイヤモンドとカラーストーンを組み合わせた護符ジュエリーです。上質な18Kゴールドと精緻な仕立てで願いを閉じ込め、肌身離さず使えるミニマルサイズも魅力となっています。

日常からフォーマルまで品良く寄り添うアイコンピースの特徴を詳しくご紹介します。

ハイジュエラーならではの高級感

カルティエは“宝石商の王”と称されるだけあり、アミュレットにも厳格な石選定基準を設けています。ダイヤモンドはGカラー以上・VSクラス以上を使用し、石座の裏側まで丁寧に磨き上げることで透明感と輝度を最大限に引き出しているのが特徴です。

また、地金表面には丸みを帯びたミラーフィニッシュを施し、反射光でカラーストーンの彩度を高めます。こうした職人技と品質管理が相まって、所有者は“私だけの特別なお守り”として高い満足感を得られるでしょう。

フォーマルな場では控えめに格を示し、カジュアルスタイルでも装いを格上げできる汎用性も魅力です。

円盤モチーフが映すデザイン美

アミュレットの核である円盤モチーフは“完全性”と“永続性”を象徴し、中央のダイヤモンドが内面の光を示します。ダイヤを囲む半月形のカットは奥行きと輝きを強調し、未来への扉を開く鍵穴としてのイメージも兼ね備えているのも魅力です。

ディスク外周に施されたミルグレインが光を柔らかく拡散し、カラーストーンの色彩を一段と豊かに映し出してくれます。

トップとチェーンを繋ぐ極小パドロックはスナップ式で簡単に着脱でき、着け外しの動作自体が願いを託すセレモニーとなる点もデザインの大きな特徴です。世代やスタイルを問わず愛される所以といえるでしょう。

カルティエ アミュレットの種類

アミュレットは、願いを託す円盤モチーフを軸にネックレス・ブレスレットを中心とした現行ラインと、廃盤ながらリング・ピアスが中古市場で愛される多彩なバリエーションを展開しています。

これにより、シーンや装いに合わせて“願いのロック”を自在にコーディネートでき、その汎用性も魅力です。

ネックレス＆ブレスレット

現行ラインはネックレスとブレスレットの2つです。ネックレスは胸元で円盤モチーフが揺れるデザインで、チェーンを三段階に調整できるため鎖骨ラインからミドルレングスまで対応し、単体でもレイヤードでも均整よく映えます。

ブレスレットは極細チェーンに一粒のディスクが浮かぶミニマル設計で、時計やバングルとの重ね付けでも主張し過ぎず、カラーストーンの色彩が手元の差し色として活躍します。どちらも耐久テストをクリアしており、日常使いでも安心して愛用できます。肌にも優しいスムース仕上げでストレスフリーです。

リング＆ピアス

リングとピアスは2014年のデビュー時に登場したものの現在は生産終了ですが、中古市場では安定して流通し、多くのファッショニスタに支持されています。リングは円盤が指の正面に固定されるためネイルカラーとのコーディネートが楽しく、ハンドジェスチャーを美しく見せる効果もあります。

ピアスは片耳用クリップと両耳用フックの二種類があり、円盤の輝きが顔周りをさりげなく彩ります。フォーマルからカジュアルまで幅広く使え、“願いのロック”を耳元や指先で楽しめる点が再評価の背景です。愛好家必見の選択肢です。

カルティエ アミュレットのバリエーション

アミュレットは、円盤モチーフに込めた願いを多彩に映し出すべく、地金と天然石の組み合わせで豊富な選択肢をご用意しています。以下では、金種ごとの風合いと七種類の色石、さらに限定ハイジュエリーモデルの魅力を順に解説し、シーンに合わせた一本を選ぶヒントをお届けします。

地金のカラーバリエーション

アミュレットは主に18 Kピンクゴールドと18 Kイエローゴールドの2種類で展開され、それぞれ肌映えとスタイリング効果が異なります。ピンクゴールドは柔らかな艶でフェミニンさを強調し、イエローゴールドはクラシカルな華やぎで肌色を明るく見せます。過去にはホワイトゴールドや全面パヴェダイヤ仕様も限定発売され、モード感と輝度を求める方に選ばれました。こうした金種の違いを理解すると、装いのトーンや手持ちジュエリーとの調和が高まり、場面ごとに使い分けることで同じデザインでも印象を変化させられます。

7つの天然石バリエーション

ディスクを彩る天然石はラピスラズリ、マラカイト、ピンクオパール、ホワイトマザーオブパール、カーネリアン、オニキス、ターコイズの7種類です。それぞれが仕事運や恋愛運など異なる象徴性を持ち、色彩心理と相まって装いにメッセージ性を添えます。

知的な印象を狙うならブルー系のラピスラズリ、柔和な雰囲気を求めるならピンクオパールが最適です。カラーコーディネートを意識して複数本を重ねれば、自分だけの願いとスタイルを同時に表現でき、石選びが気分転換のきっかけとなり、日常にリズムを生み出します。

カルティエ アミュレットに使用される7つの天然石とその意味

カルティエ アミュレットの大きな魅力は、使用される各天然石が固有の意味を持つ点にあります。これらの宝石は古来より「パワーストーン」として親しまれ、身につける人にも多彩な恩恵をもたらすと伝えられています。

ここからは、アミュレットに採用されている7種の天然石とそれぞれの意味をご紹介します。

マラカイト

マラカイトは深い森を思わせる縞模様が特徴で、古代より邪気払いと創造性向上の護符として珍重されてきました。カルティエのアミュレットでは、濃淡グリーンのストライプを厳選カットで同心円状に整え、中央のダイヤモンドと共鳴する奥行きを生み出しています。

「ストレスの緩和」「鋭敏な直感」という石言葉は、現代社会で常にプレッシャーに晒されるビジネスパーソンに最適です。胸元や手首に配することで、視界に入るたび深呼吸を促し、心をニュートラルへリセットしてくれるお守りとして機能します。

オニキス

漆黒のオニキスは不動心と自己防衛を象徴する石で、古代ローマでは軍神マルスへの捧げ物とされるほど“勝利”への効力が信じられていました。カルティエは鏡面研磨で黒の艶を最大限に引き出し、ディスクの滑らかな曲面に夜空のようなディープブラックを実現しています。

周囲に流されず意志を貫きたい局面で力をくれるとされ、起業や転職など人生の転機に選ばれることが多い石です。シンプルなモノトーンのため装いを選ばず、メンズユーザーがパートナーとペアで購入するケースも増えています。

ホワイトマザーオブパール

ホワイトマザーオブパールは真珠を育む白蝶貝の内面で、シルクのように柔らかな虹色光沢を放ちます。昔から母性や豊穣、安全な出産を守護する素材として用いられ、アミュレットで最も人気の高い定番です。カルティエは厚みを極端に削り込み、貝特有の干渉色とゴールドフレームをぴたりと合わせ、穏やかで高貴な表情を演出しています。

「癒やし」「無条件の愛」のエネルギーが授かるとされるため、結婚や出産を機に自分へのギフトとして購入する女性が多く、マタニティジュエリーとしても好評です。肌映りの良い乳白色は日本人の黄味肌に溶け込みやすく、デイリー使いに最適と言えるでしょう。

ラピスラズリ

夜空を閉じ込めたようなラピスラズリは、幸運と知恵をもたらす“聖石”として古代文明から崇拝されてきました。カルティエは黄鉄鉱インクルージョンのバランスが良い原石のみを厳選し、深い瑠璃紺と星屑のような金の煌めきという二重奏をディスクに映し出します。

石言葉は「正しい判断」「真実の導き」。転勤・留学など未知の環境へ飛び込む人をサポートし、運命を好転させると信じられています。高発色ながらフォーマル感を損なわないため、スーツスタイルに一点投入する上級者も少なくありません。

カーネリアン

カーネリアンは太陽の活力を象徴する鮮烈なオレンジレッドが特徴です。古代ローマの軍旗にも用いられ、勝利と成功を呼ぶ石としてシーザーが愛したという逸話が残ります。カルティエは半透明の橙色原石を丁寧に磨き上げ、内部から発光するような瑞々しさを引き出しています。

「行動力」「モチベーション」を高めるとされるため、新規プロジェクトのスタートやスポーツ大会への挑戦時に選ぶ人が多い石です。肌なじみの良い暖色は秋冬ニットとも相性抜群で、コーディネートにエネルギーを添えてくれます。

クリソプレーズ

クリソプレーズはアップルグリーンの半透明感が爽やかな希少石で、“隠れた才能を開花させる石”として注目を浴びています。カルティエは色ムラの少ないジェムクオリティのみ採用し、ミルキーな質感を際立たせる鏡面仕上げで優しい輝きを創出してくれます。

希望や自己肯定感を授けると言われ、転職や起業準備など “第二のスタート” を切る場面で支持が高いです。優しいグリーンは合わせる洋服のカラーを選ばず、春夏のライトトーンとも冬のダークトーンとも好バランスを保ちます。

ピンクオパール

ピンクオパールは“キューピッドストーン”の別名を持ち、恋愛成就や幸福感を引き寄せると伝承されています。カルティエは乳白地に淡くピーチがかった原石を厳選、オパール特有の遊色は控えめながら、柔らかな艶がフェミニンな印象を際立たせます。

石言葉は「愛情」「魅力開花」です。新しい恋を呼び込みたい人や、長く続くパートナーシップをさらに深めたい人に選ばれます。日本人の肌色に溶け込むパステルトーンのため、ビジネスシーンでも甘さが過剰にならず、幅広い年齢層が愛用しています。

カルティエのアミュレットの選び方

石の象徴性だけでなく、最近はファッションとの調和やレイヤードまで計算してアミュレットを選ぶ人が増えています。

本章では「仕事運」と「恋愛運」を高める配色コーデを例に、石の意味とカラーを両立させる買い方のポイントを具体的に解説します。季節やシーンを問わず活用できる応用術も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

仕事運を狙うなら寒色を選ぶ

ビジネスシーンで頼れる印象を演出したいなら、ラピスラズリのネックレスとマラカイトのブレスレットを組み合わせた寒色グラデーションがおすすめです。深いブルーと鮮やかなグリーンは隣接色のため自然に溶け合い、知的で落ち着いたムードを醸成します。

さらにラピスラズリが持つ「仕事運向上」という象徴性と、マラカイトの「邪気払い」の意味が重なることで、集中力と守護力の両立が期待できます。ジャケットスタイルはもちろん、Tシャツにジャケットを羽織る軽快な合わせにも映え、オンオフ兼用で取り入れやすいレイヤードです。

恋愛運を高めるなら柔色を選ぶ

恋愛成就を願うなら、ピンクオパールのネックレスにホワイトマザーオブパールのブレスレットを重ねる淡色ワントーンが効果的です。優しいピンクと乳白色が肌になじみ、フェミニンかつ清楚な印象を演出してくれます。

ピンクオパールは「愛情を育む石」、マザーオブパールは「包容力を高める石」とされ、両者のエネルギーが補完的に働きます。色彩面でも同系色のためローズゴールド金具と好相性で、ドレスアップから休日カジュアルまで幅広く活用可能です。毎日の装いに恋愛運アップの意図を忍ばせることで、身につけるたび前向きな気持ちが芽生えるでしょう。

まとめ

カルティエ アミュレットは、「願いを解き放つ鍵」という詩的な物語性と、ハイジュエラーならではの卓越したクラフツマンシップを融合した唯一無二のコレクションです。

円盤モチーフに秘められた“永遠”や“完全性”の象徴性、そこに配されたブリリアントカット・ダイヤモンドの眩い輝き、さらに7つの天然石が放つそれぞれのスピリチュアルな意味が重なり合い、身に着ける人の人生に寄り添うお守りへと昇華しています。

日常使いに適したミニマルさと、ハイジュエリーと同等の素材品質を兼ね備えているため、オンオフを問わずスタイルを格上げし、自分だけのストーリーを纏う歓びを与えてくれます。

「おたからや」での「カルティエ」の参考買取価格

「おたからや」での「カルティエ」の参考買取価格は下記の通りです。

商品画像	型名	参考買取価格
	カルティエ ソリテール リング 1.06ct	960,000円
	カルティエ ラブ リング 750 9.9g	616,000円
	カルティエ クラシックトリニティ リング	138,000円
	カルティエ パリリング イエローゴールド	126,000円
	カルティエ ジュストアンクル リング ホワイトゴールド	97,000円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

カルティエのジュエリーは、リングのシリアル刻印とギャランティカードの有無が査定に大きく影響します。ソリテールはダイヤモンドの4Cが重要で、蛍光性やクラリティの差が評価を左右する要因です。

ラブやトリニティ、ジュストアンクルなど定番コレクションは地金重量と仕上げ状態がポイントとなり、ビスの摩耗やサイズ直しの痕があると減額につながります。

イエローゴールド・ホワイトゴールドいずれも相場変動を受けるため、売却タイミングに注意しつつ、付属品を整えて店頭でご相談いただくと、ブランド価値を適正に反映した査定が期待できます。

• おたからや査定員のコメント

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