エルメスのグッドニュースは、バッグ前面に大きく配された「H」のステッチが印象的なショルダーバッグです。斜め掛けも可能な実用性と、カジュアルからビジネスまで対応できる汎用性の高さで多くのファンを魅了してきました。

2013年頃に惜しまれつつ廃盤となったグッドニュースですが、中古市場では今もなお高い人気を誇っています。エルメスの中では珍しい長さ調節可能なストラップや、丸みを帯びた優しいフォルムは、性別や年齢を問わず使いやすいデザインです。

本記事では、エルメス グッドニュースの特徴から、サイズ展開、素材、人気カラー、中古市場での価値まで、購入や売却を検討する際に知っておきたい情報を詳しく解説します。

エルメス グッドニュースの特徴と歴史

グッドニュースは、エルメスのバッグラインナップの中でも独特な存在感を放つショルダーバッグです。実用性とデザイン性を兼ね備えた設計で、幅広い層から支持を集めていました。

印象的な「H」ステッチのデザイン

グッドニュースの最大の特徴は、バッグ表面に大きくデザインされた「H」のステッチです。エルメスのイニシャルをモチーフにしたこのデザインは、ブランドを象徴しながらも主張しすぎない絶妙なバランスを保っています。

この「H」のステッチは単なる装飾ではなく、実はオープンポケットとしての機能も果たしています。バッグ内部の収納と合わせて、小物を分けて整理できる実用的な工夫が施されているのです。

ホワイトステッチが施されたモデルでは、本体色とのコントラストが美しく、デザインがより際立ちます。一方で同系色のステッチを選べば、さりげない高級感を演出できるでしょう。

斜め掛けも可能な実用的なショルダーバッグ

グッドニュースは、エルメスのバッグとしては珍しく、ストラップの長さ調節が可能な仕様になっています。約73cmから132cmまで調節でき、肩掛けはもちろん、斜め掛けスタイルも楽しめます。

開口部にはファスナーが付いており、荷物の落下を防ぎながらセキュリティ面でも安心です。ストラップには幅の広いコットン素材が使用されており、長時間の使用でも肩への負担が軽減される設計となっています。

2013年頃に廃盤となった経緯と希少性

グッドニュースは2013年頃に生産終了となり、現在は新品での購入ができません。廃盤の明確な理由は公表されていませんが、エルメスの商品戦略の変更によるものと考えられています。

生産終了から10年以上が経過した現在でも、中古市場では安定した人気を保っており、特にGMサイズは流通量が少なく、状態の良いものは希少価値が高まっています。

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エルメス グッドニュースのサイズ展開とは

グッドニュースは、PMとGMの2つのサイズ展開で、それぞれ異なるライフスタイルに対応できる設計になっています。

PM（約縦25cm×横27cm×マチ11cm）コンパクトで日常使いに最適

PMサイズは、高さ25cm、横幅27cm、マチ11cmのコンパクトな設計です。小ぶりながらもマチがしっかりと取られているため、見た目以上の収納力があります。

長財布やスマートフォン、化粧ポーチなど、日常のお出かけに必要なアイテムは余裕を持って収納できます。ストラップは約73cmから132cmまで調節可能で、身長を問わず快適に使用できるでしょう。

ランチやショッピング、カフェでの時間など、軽やかに外出したいシーンで特に重宝します。コンパクトなサイズ感は、混雑した電車内でも邪魔にならず、日常生活での使用にもおすすめです。

GM（約縦31cm×横31.5cm×マチ12cm）ビジネスにも対応する大容量

GMサイズは、高さ31cm、横幅31.5cm、マチ12cmと、PMより縦横ともに約5cm大きい設計です。A4サイズの書類がちょうど収まる大きさで、ビジネスシーンでも活躍します。

タブレットやノートパソコン、システム手帳など、仕事で必要なアイテムをまとめて収納できます。買い物で荷物が増えた際にも対応でき、習い事の着替えなども無理なく入るサイズ感です。

GMサイズはオンオフ問わず使える汎用性の高さから、1つ持っているとさまざまなシーンで重宝するサイズといえるでしょう。

サイズ選びのポイントと活用シーン

サイズ選びの際は、普段持ち歩く荷物の量と使用シーンを考慮することが大切です。PMサイズは軽快さを重視する方や、セカンドバッグとして使いたい方に適しています。

一方、GMサイズは荷物が多い方や、ビジネスバッグとしても使いたい方におすすめです。どちらのサイズもマチの長さはほぼ同じなため、収納したいアイテムの大きさで選ぶとよいでしょう。

両サイズとも斜め掛けが可能なため、自転車移動が多い方にも便利です。中古市場では、定番カラーのPMが比較的見つけやすく、GMは希少性から価格が高めに設定される傾向があります。

エルメス グッドニュースの刻印と製造年の見分け方

エルメスの刻印は、製造年や真贋を確認する重要な要素です。グッドニュースも例外ではなく、刻印からさまざまな情報を読み取ることができます。

刻印の位置と確認方法

グッドニュースの刻印の位置は製造時期により若干異なる場合がありますが、一般的にバッグ内側のレザー部分に施されています。ファスナーを開けて内側を確認すると、「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」という文字と共に、アルファベットの刻印を見つけることができるでしょう。

中古品を購入する際は、この刻印の有無と状態を必ず確認することが重要です。

中古品の場合、刻印が薄くなっていることもありますが、これは使用による自然な経年変化です。ただし、刻印が不自然に深すぎたり、フォントが異なる場合は注意が必要でしょう。

年代別刻印の特徴

エルメスの刻印は、アルファベットや図形の組み合わせで製造年を示しています。グッドニュースが生産されていた2000年代から2013年頃までの刻印を理解することで、より正確な年代判定が可能です。

1997年から2014年の間は、アルファベットが四角で囲まれた刻印が使用されています。例えば、□Jは2006年、□Kは2007年、□Lは2008年を示します。

以下が、グッドニュースが生産されていた時期の刻印の特徴です。

エルメス グッドニュースの代表的な素材

グッドニュースには、エルメスを代表する2種類の高品質な牛革素材が使用されています。それぞれの特徴を理解することで、好みに合った選択ができるでしょう。

トゴ

トゴは1997年に登場した雄仔牛の革で、正式名称を「ヴォー・クリスペ・トゴ」といいます。深く細かい革目が特徴的で、傷や擦れに強い耐久性を持っています。

程よいやわらかさとハリのバランスが絶妙で、型崩れしにくいのが魅力です。革の表面には自然な凹凸があり、カジュアルな雰囲気からフォーマルなシーンまで幅広く対応できます。使い込むほどに革が馴染み、独特の味わいが生まれていくでしょう。

グッドニュースのトゴ素材は、丸みのあるフォルムとの相性が良く、優しい印象を与えます。発色も美しく、ブラックやゴールドなどの定番色から、鮮やかなカラーまで幅広く展開されていました。

トリヨンクレマンス

トリヨンクレマンスは1992年に登場した雄成牛の革で、トゴよりもやわらかく、しっとりとした手触りが特徴です。使い込むほどに手に馴染む質感は、多くのエルメスファンから愛されています。

革目はトゴより大きめで、ふっくらとした印象を与えます。柔軟性が高いため、グッドニュースの丸みを帯びたシルエットをより美しく表現できる素材といえるでしょう。女性らしい雰囲気を演出したい方に特に人気があります。

傷や擦れに対する耐性も高く、日常使いに適した実用的な素材です。経年変化により独特の艶が生まれ、使う人だけの個性が表れていく楽しみもあります。

エルメス グッドニュースのカラーバリエーション

グッドニュースは豊富なカラー展開も魅力の1つです。定番色から個性的な色まで、さまざまな選択肢があります。

ブラック

ブラックは時代を問わず人気の定番カラーです。どのようなファッションにも合わせやすく、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍します。

ホワイトステッチとのコントラストが美しく、「H」のデザインが際立つのも特徴です。男性からの支持も高く、ユニセックスで使えるカラーとして中古市場でも最も需要が高い色となっています。

汚れや傷が目立ちにくいため、日常使いに最適です。初めてグッドニュースを購入する方や、長く愛用したい方に特におすすめのカラーといえるでしょう。

ホワイト

ホワイトは爽やかで明るい印象を与える人気カラーです。清潔感があり、春夏のコーディネートに特によく映えます。

本体色とステッチが同系色になるため、「H」の形状がより強調され、デザインそのものを楽しめるのが魅力です。モノトーンコーデやワントーンコーデなど、さまざまなスタイリングに対応できます。

汚れが目立ちやすいという懸念もありますが、適切なお手入れをすれば美しい状態を保てます。上品で洗練された印象を求める方に適したカラーでしょう。

エトゥープ

エトゥープは、ベージュとグレーが混ざったような独特のニュアンスカラーです。エルメスを代表する人気色の1つで、上品で落ち着いた雰囲気を演出します。

スーツスタイルやフォーマルなファッションとの相性が抜群で、ビジネスシーンでも違和感なく使用が可能です。季節を問わず使いやすく、流行に左右されない普遍的な魅力があります。

ゴールド

ゴールドは「エルメスカラー」とも呼ばれる、ブランドを象徴するキャメル系の色です。革製品本来の風合いを活かした、温かみのある色合いが特徴です。

どのような服装にも合わせやすく、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応できます。経年変化により深みが増していく様子も楽しめ、使い込むほどに愛着が湧くカラーでしょう。

傷や汚れが目立ちにくいのも魅力で、デイリーユースに適しています。

ブルージーン

ブルージーンは、デニムのような明るい青色が特徴的なカラーです。カジュアルな印象を与えながらも、上品さを失わない絶妙な色合いが魅力です。

白を基調としたコーディネートやスニーカースタイルとの相性が良く、爽やかな印象を演出できます。エルメスのブルー系カラーの中でも特に人気が高く、個性的でありながら使いやすい色として評価されているのです。

経年変化により徐々に黄色味を帯びてくるのも特徴で、使い込むことで独特の風合いが生まれます。

カノピ

カノピは深みのある緑色で、落ち着いた大人の雰囲気を演出するカラーです。主張しすぎない色合いながら、存在感のある個性的な色として人気です。

ベージュやブラウン、ブラック系のコーディネートと相性が良く、秋冬のファッションに特によく映えます。男性でも使いやすい色であり、ユニセックスなアイテムを求める方にも適しています。

地味になりすぎず、派手すぎない絶妙なバランスが魅力で、日常使いからビジネスシーンまで幅広く活用できるカラーといえるでしょう。

エルメス グッドニュースの中古市場での入手方法

廃盤となったグッドニュースは、現在中古市場でのみ入手可能です。その価値と購入時のポイントを解説します。

現在の中古相場と買取価格

グッドニュースの中古販売価格は、サイズやカラー、状態により異なりますが、一般的に20万円台が中心価格帯として取引されています。人気の定番カラーは価格が安定しており、需要も高い傾向にあります。

買取価格については、状態の良いものであれば10万円を超えることも珍しくありません。特にブラックやゴールド、エトゥープなどの定番カラーは高値で取引される傾向があります。

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状態の見極めと購入時の注意点

中古品を購入する際は、外観だけでなく内側の状態も確認することが重要です。角擦れや持ち手の状態、ファスナーの動作確認は必須のチェックポイントです。

また、刻印は正規品であることを証明する重要な要素であり、不明瞭な刻印や不自然な位置にある場合は注意が必要でしょう。信頼できる鑑定書付きの商品を選ぶことで、安心して購入できます。

革の状態も重要な判断材料です。ひび割れや変色、カビの有無を確認し、メンテナンスで改善可能な範囲かどうかを見極める必要があります。可能であれば実物を確認してから購入することがおすすめです。

エルメス グッドニュースに関するよくある質問

グッドニュースについて、多く寄せられる質問にお答えします。購入や売却を検討する際の参考にしてください。

Q：グッドニュースはいつ廃盤になりましたか？

A：グッドニュースは2013年頃に生産終了となりました。正確な廃盤時期は公表されていませんが、2013年以降の刻印を持つグッドニュースはほとんど確認されていません。

廃盤から10年以上が経過した現在でも、中古市場では根強い人気を保っています。新品での供給がないため、状態の良い中古品の価値は今後も維持される可能性が高いでしょう。

廃盤の理由については明確にされていませんが、エルメスの商品ラインナップの見直しによるものと考えられています。

Q：グッドニュースのPMとGMの違いは何ですか？

A：PMとGMの主な違いはサイズです。PMは横27cm×高さ25cm、GMは横31.5cm×高さ31cmで、GMの方が縦横ともに約5cm大きい設計になっています。

収納力の面では、PMは日常の必需品を収納するのに適したサイズで、GMはA4書類やタブレットなども収納可能です。マチの長さはどちらも約11〜12cmとほぼ同じため、収納したいアイテムの大きさで選ぶとよいでしょう。

価格面では、中古市場でサイズによる大きな差はありませんが、GMの方が流通量が少ないため、若干高めに設定されることがあります。

Q：グッドニュースとエヴリンの違いは？

A：グッドニュースとエヴリンは、どちらもショルダーバッグですが、デザインと機能性に大きな違いがあります。グッドニュースは「H」のステッチが特徴的で、ファスナー開閉式です。

一方、エヴリンは「H」のパンチング（穴あき）デザインが特徴で、フラップ式の開閉となっています。エヴリンは現在も生産されており、新品での購入が可能ですが、グッドニュースは廃盤のため中古市場でのみ入手できます。

使い勝手の面では、グッドニュースの方がファスナーによりセキュリティ面で優れており、気軽に物を出し入れできる設計です。

Q：グッドニュースの刻印はどこにありますか？

A：グッドニュースの刻印は、一般的にバッグ内側のレザー部分に施されています。ファスナーを開けて内部を確認すると見つけられるでしょう。

「HERMES PARIS MADE IN FRANCE」の文字と共に、製造年を示すアルファベットの刻印が配置されています。刻印の位置は個体により若干異なる場合がありますが、多くは内側の目立たない部分にあります。

中古品を購入する際は、この刻印の確認が真贋判定の重要なポイントとです。不明瞭な刻印や不自然な位置にある場合は注意が必要でしょう。

Q：なぜグッドニュースは廃盤になったのですか？

A：グッドニュースが廃盤になった明確な理由は、エルメスから公式に発表されていません。2013年頃の生産終了は、ブランドの商品戦略の変更によるものと推測されています。

エルメスは定期的に商品ラインナップを見直しており、新しいモデルの投入と既存モデルの整理を行っています。グッドニュースの廃盤も、このような戦略の一環と考えられるでしょう。

廃盤後も中古市場で高い人気を維持していることから、機能性やデザイン性に問題があったわけではないことは明らかです。むしろ、廃盤により希少価値が高まったともいえるでしょう。

まとめ

エルメスのグッドニュースは、実用性とデザイン性を兼ね備えた優れたショルダーバッグです。印象的な「H」のステッチと斜め掛けも可能な機能性は、他のエルメスバッグにはない独自の魅力を持っています。

2013年頃に惜しまれつつ廃盤となりましたが、中古市場では今も安定した人気があり、取引数も多いアイテムといえるでしょう。PMとGMの2サイズ展開で、日常使いからビジネスまで幅広いシーンに対応でき、トゴやトリヨンクレマンスといった上質な素材が長年の使用に耐える耐久性を提供しています。

廃盤品であることから今後新たな供給は見込めませんが、それゆえに希少価値が高まっており、適切にメンテナンスすれば長く愛用できる価値ある逸品といえるでしょう。

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「おたからや」での「エルメス」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「エルメス」の参考買取価格の一部をご紹介します。

画像	商品名	参考買取価格
	エルメス バーキン40 トゴ ブラック ゴールド金具	1,496,000円
	エルメス ミニケリー ハンドバッグ レザー	2,429,000円
	エルメス ピコタンロックPM オーストリッチ D刻印	786,000円
	エルメス エブリン3PM トリヨンクレマンス U刻印	525,000円
	エルメス ボリード27 ポロサス Ⓦ刻印	1,336,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

エルメスは世界最高峰のラグジュアリーブランドとして、幅広い年齢層から支持されています。特にバーキンやケリー、ピコタンロックなどの定番バッグは中古市場でも高い人気です。

エルメスは、年代を問わず愛され続ける定番ブランドです。使用感があるアイテムでも、エルメスならではの品質の高さにより、しっかりと査定いたします。

• おたからや査定員のコメント

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