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コ・イ・ヌールは
世界最古のダイヤモンド
ペルシア語で光の山という意味がある言葉から名づけられた「コ・イ・ヌール」は、かつて世界で最も大きなダイヤモンドと呼ばれたこともある宝石です。それだけでなく、世界で最も古い時代から宝として扱われてきた宝石でもあります。現在のようにイギリス王室が所有するようになるまでの間に、コ・イ・ヌールは様々な人の手に渡ってきました。今でも数多くの伝説や逸話が残されていますが、具体的にいつ、どこで見つかったものであるかははっきりとわかっていません。発見場所についてはインドであるというのが現在では有力な説です。しかし時代に関しては様々な説があり、最も古い場合では5千年も昔からあった可能性もあります。記録が残っているなかでは、北インドにあったムガル帝国の初代君主によって書かれた回想録の中に登場しています。これによるとコ・イ・ヌールは1294年にインド中部の地方にあった、マールワーのとある王が所有していたのだそうです。
男性が持っていると
不幸になるという伝説がある
105カラットのコ・イ・ヌールは、かつて世界最大級のダイヤと言われたこともありました。その存在は多くの人を惹きつけ、インドの南東部に位置していたカーカティーヤというヒンドゥー王朝や、北インドを支配したハルジー朝をはじめ数々の権力者たちの手に渡ってきたという歴史があります。コ・イ・ヌールには様々な伝説がありますが、その中の1つには「男性が持っていると不幸になる」というものがあります。不幸を招くため、このダイヤモンドは男性が所有してはならないというのです。昔、このダイヤモンドを所有していたのはインドの各地を支配した権力者たちでした。しかし、短い間に所有者が入れ替わっています。世界一とも言われた大きなダイヤモンドを手に入れるだけの権力を持つことは、世界のすべてを手に入れるようなことであったと考えられます。争いによる奪い合いにより、多くの不幸にも見舞われることとなったのでした。このため、男性が持つと不幸になるといわれるようになったのです。
エリザベス皇太后の
王冠に輝く美しさ!
インドで発見されたと考えられており、世界で最も古いダイヤモンドとも呼ばれるコ・イ・ヌールは数多くの権力者が所有してきました。しかし、1850年以降はイギリス王室の所有となっています。当時のイギリスはヴィクトリア女王が在位している時代で、1858年にはイギリスがインド帝国を成立させたことから、ヴィクトリア女王は初代のインド女帝でもありました。現在ではコ・イ・ヌールは、ロンドン塔に展示されています。ロンドン塔はイギリスの代表的な観光名所の1つとしても人気のスポットです。ここではイギリス王室の宝が展示されていて、訪れた人の目を楽しませてくれています。ここの展示品である5つの王冠のうちの1つに、コ・イ・ヌールが取り付けられているものです。王冠の所有者となるのは現在はエリザベス2世です。かつてイギリスの植民地となっていたインドは1947年に独立しました。インドはコ・イ・ヌールの返還も求めているものの、イギリスは拒否しています。
まとめ
インドで発見されたと考えられているコ・イ・ヌールは、世界最古の宝とも言われるダイヤモンドです。いつから存在していたのかについては様々な説があり、現在でもはっきりと分かっていません。インドの王族たちが争いを繰り広げ、様々な権力者の手に渡ったことから、男性が持っていると不幸になるという言い伝えがあります。現在は女性であるイギリスのエリザベス2世の所有で、女王の王冠に輝いているコ・イ・ヌールはロンドン塔で見ることができます。
おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員

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旅行、読書
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好きな言葉
日々是好日
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好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
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過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
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資格
GIA G.G.取得
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