スフェーンは、ダイヤモンドを超えるほどの強い輝きを持ち、見る角度によって異なる色が楽しめる「多色性」が特徴の宝石です。
このスフェーンは、2021年12月に実施された誕生石の改定により、7月の誕生石として新たに追加されました。
この記事では、スフェーンの特徴や産地による違い、石言葉、さらにはパワーストーンとしての意味について詳しくご紹介いたします。
7月生まれの方へのプレゼントとして、あるいはご自身のコレクションとしてスフェーンの購入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
スフェーンの誕生石としての意味と石言葉
「人生を変えてくれる石」とも呼ばれるスフェーンの石言葉には、「永久不変」「成功」「人脈強化」「才能開花」などがあります。
スフェーンは、持ち主の才能を引き出して新たな人脈を引き寄せ、成功へ導くサポートをしてくれると考えられています。
そのため、成功したいという強い願望を持つ方や、夢に向かって努力を続けている方へのプレゼントとしてもおすすめです。
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7月の誕生石「スフェーン」の特徴|産地・耐久性・強い輝き・多色性
スフェーンの最大の特徴は、まばゆいほどの強い輝きです。
その輝きや色合いは、含まれる成分によって変化するため、産地ごとに独自の特徴を持っています。
また、スフェーンは、美しい輝きだけでなく、見る角度によって異なる色が楽しめる「多色性」を兼ね備えた魅力的な宝石です。
ここでは、スフェーンの産地や宝石としての特徴についてご紹介いたします。
スフェーンの主要な産地
スフェーンの産地は世界各地に点在していますが、品質の良いスフェーンは非常に希少だと言われています。
日本では、岐阜県で採掘できる場所があるものの、高品質のものはほとんど見つかっていません。
一方、高品質なスフェーンの産地として知られているのは、ロシアやパキスタン、マダガスカル、ブラジルなどです。
ここでは、スフェーンの産地ごとの特徴をご紹介いたします。
1.ロシア
スフェーンの産地として特に有名なのが、ロシアのウラル山脈です。
この地域で産出されるスフェーンは、色が濃くて鮮やかで、暗めのグリーンの色合いが特徴です。
ただし、スフェーン特有の「ファイア」と呼ばれる輝きは控えめで、ほかの産地のものと比べるとやや見えにくい傾向があります。
2.パキスタン
ロシアに次いでスフェーンの有名な産地として知られるのが、パキスタン北部のシガール渓谷です。
この地域は、ヒマラヤ山脈の一部に属しており、標高2,500メートルの高地でスフェーンが採掘されています。
パキスタン産のスフェーンは、グリーンやイエローの色合いを持つのが特徴です。
また、この地域では、光源の種類(蛍光灯と白熱灯)によって色が変化する「カラーチェンジスフェーン」も産出されます。
3.マダガスカル
マダガスカルでスフェーンの産地として特に有名なのは、北東部に位置するダレーナです。
ダレーナは、美しい自然と豊かな鉱物資源で広く知られる地域です。
この地域で採掘されるスフェーンは、グリーンやイエローの色合いを持つものが多く、その品質の良さから高い評価を受けています。
マダガスカルは、良質なスフェーンを産出する重要な産地の1つであり、今後も安定した採掘が期待される地域として注目されています。
4.ブラジル
ブラジルは、良質なスフェーンが採掘される貴重な産地の1つとして知られています。
ブラジル産のスフェーンは、鮮やかなイエローグリーンやイエローの色合いが特徴です。
その美しい輝きと鮮やかな色彩は、多くの宝石愛好家から高い評価を受けています。
デリケートな宝石
スフェーンは硬度が低く、非常にデリケートな宝石です。
鉱物の硬さを10段階で示す「モース硬度」は5〜5.5と低く、傷が付きやすい特性があります。
また、特定の方向から衝撃を受けると割れやすい「劈開(へきかい)」の性質を持っており、なおかつ、割れやすい方向が2つもあるため、ジュエリーとして使用する際には十分な注意が必要です。
さらにスフェーンには、太陽光に当たると退色する性質もあります。
そのため、直射日光を避けて冷暗所で保管することが、美しい輝きを保つための秘訣です。
ダイヤモンドをも凌ぐファイア(虹色のきらめき)の強さ
「ギラギラした輝き」と評されるスフェーンは、虹色のきらめきを放つ「ファイア」が非常に強いことで知られています。
その輝きは、ダイヤモンドをも凌ぐと言われるほどで、多くの宝石愛好家を魅了する大きな魅力の1つです。
実際、ファイアの強さを表す「分散値」は、ダイヤモンドが0.044であるのに対し、スフェーンは0.051と高い数値を誇ります。
この分散値の高さにより、スフェーンに入り込んだ光は屈折と反射を繰り返し、プリズムを通したような美しい虹色を生み出しているのです。
見る角度によって色が変わる
スフェーンは、見る角度によって色が変化する「多色性」という特徴を持っています。
多くのスフェーンは、グリーンを基調とし、角度を変えると褐色やゴールドに見えるなど、色彩の変化を楽しむことができます。
さらに、1つの石の中にイエローやイエローグリーン、褐色の3色が同時に現れることもあり、その多彩な色合いはスフェーンの大きな魅力です。
また、光の中で角度を変えながら観察すると、ファイアと多色性の特徴が同時に現れることもあります。
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スフェーンの多彩なカラーの中でも、特に高い人気を誇るのがグリーンです。
その中でも、クロムを含むスフェーンは「クロムスフェーン」と呼ばれ、鮮やかなエメラルドグリーンのような美しい色合いを持つことで知られています。
クロムスフェーンは、希少価値が非常に高く、コレクターの間でも大変人気がありますが、市場に出回ることは少なく、なかなかお目にかかることができない貴重な宝石です。
スフェーンのパワーストーンとしての効果
スフェーンは、「持ち主の人生を成功へと導く効果がある」とされる宝石です。
不安や恐れといったネガティブな感情を取り除き、心の安定を保ちながら、持ち主の成長をサポートすると言われています。
また、スフェーンは、持ち主が自身の才能に気づき、それを開花させる手助けをしてくれるともされています。
さらに、人生を大きく変える「最高のパートナー」との出会いを引き寄せる力も持つとされ、頼れる宝石として知られています。
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スフェーンの歴史
スフェーンは、1787年に新種の鉱物として発見されました。
発見者は、ジュネーブ共和国の自然哲学者であり、科学ジャーナリストでもあったマーク・オーガステ・ピクテです。
その後、1982年に国際鉱物学連合により、鉱物名として「チタナイト」と正式に命名されました。
また、日本では、2021年12月20日に誕生石の改訂が行われ、スフェーンが7月の誕生石に選定されました。
その背景には、発見者であるマーク・オーガステ・ピクテが7月生まれであったという理由があります。
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スフェーンは、チタンを含む鉱物であるため、「チタナイト」とも呼ばれています。
この「チタナイト」が正式な鉱物名ですが、宝石として扱われる際には「スフェーン」の名で親しまれています。
また、スフェーンの和名は「楔石(くさびいし)」および「チタン石」と呼ばれています。
その名前の由来は、特徴的なくさび型をした結晶の形状にあり、ギリシャ語で「くさび」を意味する「Sphenos」に由来しています。
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価値が高いスフェーンの特徴とは?
スフェーンの価値を決める主なポイントは、「色」「透明度」「カット」の3つです。
特に、カラーストーンでは、「色」が最も重要な要素とされており、その鮮やかさや深みが価値を大きく左右します。
さらに、これらに加えて「サイズ」や「希少性」も重要な判断基準となります。
ここでは、色や透明度、カットの3つのポイントについてご紹介いたします。
色
スフェーンの代表的なカラーは、イエローやグリーン、オレンジです。
そのほかにも、レッドやピンク、グレーといった色合いのものが存在しており、一般的に色が濃く鮮やかなものほど価値が高いとされています。
また、スフェーン特有の「ファイア」の強さや全体の美しさも評価の対象です。
中でも、深く鮮やかなグリーンを持つクロムスフェーンは非常に希少で、高値で取り引きされています。
透明度
スフェーンは、ひび割れのような内包物(インクルージョン)が現れやすい宝石として知られています。
内包物が多い石は、光の反射や輝きを妨げてしまうため、全体的な評価が下がる傾向があります。
そのため、内包物が少なくて透明度が高いスフェーンほど、評価が高くなるのが一般的です。
カット
スフェーンのカットは、その価値を大きく左右する重要な要素です。
非常にデリケートなスフェーンをカットするには熟練した技術が必要なため、バランスの取れた美しいカットのものは高い評価を受ける傾向があります。
また、スフェーンは、1〜3カラット程度の比較的大きな原石が採掘されることもありますが、その脆さゆえに加工中に欠けてしまうことが多く、大粒のスフェーンは非常に希少です。
そのため、美しいカットが施された大粒のスフェーンは、希少性が高く、高値が付くことがあります。
- おたからや査定員のコメント
スフェーンの価値は、色、透明度、カットに加え、サイズによっても左右されます。
また、スフェーン特有のファイアの強さや美しさも、重要な査定ポイントとなります。
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