ターコイズ(トルコ石)のジュエリーは、澄みきった青空のような鮮やかなブルーが特徴で、男女問わず人気があります。
その美しい青や緑の色合いと不透明な宝石として知られるターコイズは、希少価値が高く、予想以上の高値で取り引きされることもあります。
この記事では、ターコイズジュエリーが高い理由やその魅力、基本情報についてわかりやすくご紹介します。
ターコイズの売却を考える際のポイントについても詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
Contents
ターコイズジュエリーが高額な理由
まずは、ターコイズジュエリーが高額である理由について解説します。
ターコイズは希少な鉱物である
天然のターコイズは「二次鉱物」に分類され、元となる鉱物が特定の条件下において変質や分解することで生成されるため、地球上でも限られた地域でしか見つけることができません。
現在の主な産出国は、アメリカ、中国、イランの3か国です。
これらの国々にあるターコイズの鉱床は、いずれも地表に近い場所にあり、さらに、乾燥地帯に位置しているという共通点があります。
このような地質と乾燥した気象条件が揃わなければ、ターコイズは生成されないと考えられており、この条件が揃う地域が限定されるため、採掘エリアと産出量が限られているのです。
さらに、産出量の少なさに加え、多くの鉱山が閉山していることも、その希少性を高める要因となっています。
この希少性の高さが、ターコイズジュエリーが高額で取り引きされる理由の1つと言えるのです。
鉱山ごとに特徴が異なる
ターコイズには多くの種類があり、同じ鉱物でも採れる国や鉱山ごとに、独特の色や模様を持っています。
他の宝石にも産地による違いは見られますが、それらはルーペや顕微鏡を使わないと分からないレベルの微細な差異であることが一般的です。
一方で、ターコイズの場合は、その特徴が肉眼でも明らかに分かるほど顕著です。
このため、産出量が少ない鉱山で採れたターコイズや、すでに閉山して手に入らなくなった鉱山のターコイズは、特有の模様や色合いが高く評価され、市場価値が大幅に上昇する傾向にあります。
ターコイズジュエリーの魅力
ここでは、ターコイズジュエリーの魅力や人気の秘密をご紹介いたします。
魔除けや幸運を引き寄せる効果
ターコイズは、悪魔を払い除け、幸運を引き寄せる力があるとされ、魔除けの石として用いられてきました。
東洋では、親密な友人からターコイズを贈られると、「あらゆる災難から守られる」という言い伝えがあります。
一方、西洋では、ターコイズを指輪として身に着けることで、自分の身代わりとなって、災難を免れられると信じられてきました。
このように、長い歴史の中で数々の言い伝えを持つターコイズは、現在もお守りとして重宝され続けています。
デザインが豊富
ターコイズのモース硬度は5~6で、ガラスと同じくらいの硬さです。
宝石の中では硬度が低い部類に入るため、他の宝石と比べると傷つきやすいことから、ネガティブに捉えられることもありますが、一方で加工しやすいといった大きなメリットも持っています。
この加工のしやすさから、道具が十分に揃っていなかった古代でも、ターコイズには様々な彫刻が施されてきました。
そのため、アンティークジュエリーを含め、独創的なデザインの宝飾品やオブジェが数多く存在しています。
また、ナゲットと呼ばれる原石に近い形や、原石そのものをあしらったジュエリーも、多くの愛好家を惹きつけています。
男女を問わず、ターコイズジュエリーが人気を集める理由の1つは、このデザインの多様性にあります。
これほど、多種多様なバリエーションを楽しめる宝石は、他にないのです。
様々な種類がある
ターコイズと言えば、その名を冠した「ターコイズブルー」と呼ばれる「明るい緑みの青色」がよく知られています。
ターコイズブルーは、日本の色彩規格にも規定されている色で、その美しさは広く認知されています。
しかし、天然のターコイズには、ターコイズブルー以外にも、より緑みが強い「ターコイズグリーン」や、白っぽい色のものなど、様々な色合いがあります。
さらに、ターコイズを語る上で欠かせないのが、「マトリックス」と呼ばれる模様です。
この模様の入り方は非常に多様で、1つとして同じものがないほど個性的です。
色合いとマトリックスの組み合わせによって、多彩な表情を見せるターコイズは、専門のコレクターも多くいるほど、奥深い魅力を持つ宝石なのです。
- おたからや査定員のコメント
ターコイズは、希少性が高く、個性的な色合いや模様を持つ魅力的な宝石です。
ターコイズジュエリーが高額になる理由は、その希少性と人気の高さにあります。
これらの要素が相まって、需要に対して供給が追いつかず、結果として価格が上昇しているのです。
ターコイズの基本情報
ここからは、ターコイズの基本的な情報について詳しくご紹介します。
その歴史や名称の由来、さらには産地ごとの特徴について触れていきます。
ターコイズとトルコ石は同じ宝石
ターコイズとトルコ石は呼び名の違いだけで、どちらも同じ宝石を指します。
ターコイズの語源はフランス語の「pierre turquise」で、これは「トルコの石」を意味します。
そのため、ターコイズの和名はこれにならい、「トルコ石」となりました。
ちなみに、日本の鑑別書では、鉱物名として「天然トルコ石」、宝石名として「トルコ石」と表記されます。
ターコイズの歴史
ターコイズは、約5000年もの歴史を持つとされる宝石です。
古代エジプトやアメリカの先住民族、南米の古代文明で装飾品として用いられ、世界最古の宝飾品の1つとして愛されてきました。
そして、このターコイズ(トルコ石)という名称が定着したのは、13世紀頃と言われています。
もともとメソポタミア地域を原産とするターコイズは、イランやシナイ半島からトルコを経由してヨーロッパへと持ち込まれました。
この経路が由来となり、「トルコの石」=「ターコイズ」という名前が付けられたのです。
なお、ターコイズはトルコで産出されると誤解されることがありますが、実際にはトルコでは採掘されていません。
ターコイズの産地ごとの特徴
前述の通り、ターコイズは限られた地域でしか産出されません。
ここでは、代表的な産出国とそれぞれの特徴についてご紹介いたします。
1.アメリカ
ターコイズの鉱山は、主にアメリカの西部(カリフォルニア、ネバダ、コロラド)と南西部(アリゾナ、ニューメキシコ)の州に分布しています。
産出されるターコイズは、淡い色合いが特徴的ですが、鉱山ごとに独特な模様を持つ原石が採掘されることもあり、多彩なバリエーションが存在します。
世界的に有名なアリゾナ州のスリーピングビューティー鉱山では、かつて鮮やかなブルーの高品質なターコイズが産出されていました。
しかし、現在は鉱石が枯渇し、採掘は行われていません。
現在、唯一大規模に採掘が行われているのは、アリゾナ州のキングスマン鉱山で、濃いブルーから淡い色合いまで、幅広い品質のターコイズが産出されており、世界の需要を支えています。
2.中国
古くからターコイズの宝飾品が作られてきた中国は、現在でも世界最大のターコイズ消費国であり、産出国としても知られています。
現在、中国では湖北省、河北省、安徽省、チベットなどで少量のターコイズが産出されています。
ただし、中国産のターコイズは、比較的柔らかい原石が多い傾向があります。
そのため、宝飾品としてよりも、彫刻品として加工されることが一般的です。
3.イラン
ターコイズの名前の由来は、経由地であるトルコに譲りましたが、ヨーロッパに紹介されたターコイズの原産地とされるのは、イランです。
イラン産のターコイズは、高品質で耐久性に優れていることから、市場で非常に高い評価を受けています。
しかし、イランは歴史の古い産地であるがゆえに、多くの鉱山が閉山しており、現在の流通量は限定的です。
その希少性が、イラン産ターコイズの価値をさらに高める要因となっています。
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価値が高いターコイズジュエリーの見分け方
一般的な宝石の評価は、大きさや色、透明度を基本とし、さらにカットの仕上がりを加味して判断されます。
ターコイズに関しても、基本的な評価基準は同様と考えて良いでしょう。
色
ターコイズの評価において、色が重要な評価基準の一つです。
最も貴重とされ、高く評価されるのは、濃いミディアムブルーのターコイズです。
一方で、色が薄かったり、逆に濃すぎて黒っぽかったりするものは、評価が低くなる傾向があります。
また、色合いについては、グリーン系よりもブルー系のターコイズが、より高く評価されます。
さらに、色の均一さも評価ポイントの1つであり、色ムラが少ないほど、ターコイズの価値は高くなります。
模様(マトリックス)
ターコイズ特有の縞模様は、母岩(周囲の岩石)の残留物によるものです。
この模様がクモの巣状に広がる「スパイダーウェブ」と呼ばれるものは、コレクター間で非常に高く評価される傾向にあります。
ただし、一般的な評価基準では、模様の少ないターコイズの方が高く評価されます。
おたからやでも、模様が少ないターコイズを高価買取しています。
カット
ターコイズは、ドーム状のカボションカットやビーズ状、またはフラットにカットされることが多い宝石です。
不透明もしくは半透明の性質を持つため、ダイヤモンドのように、光の反射を意識したカットは必要ありません。
そのため、カットの対称性などは、ターコイズの評価に大きな影響を与えません。
一方で、カメオや置物などの彫刻品では、その彫刻の出来栄えが評価の対象となります。
彫刻技術やデザインの美しさが、価値を大きく左右する重要なポイントです。
なお、どのようなカットのターコイズでも、割れや欠けがある場合はマイナス評価となります。
カラット
ターコイズの評価では、カラット(重量)が重要な項目の1つとされ、大きいものほど価値が高くなります。
これは、大きな原石の産出量が少なく、希少性が高いためです。
しかし、色が薄いなど、品質の低いターコイズは、どれだけ重量があっても、評価が下がる場合があります。
- おたからや査定員のコメント
「美しさ」の感じ方は人それぞれであり、ターコイズにおいても、グリーン系の色やマトリックスの模様に魅力を感じる方は少なくありません。
しかし、私たちが評価を行う際には、客観性が求められます。
多くの人が美しいと感じる基準に基づき、高い評価を付けるのです。
ターコイズの場合、その基準となるのは「色ムラのない濃いミディアムブルー」です。
この色合いが、ターコイズにおける美しさの象徴として、高く評価されます。
ターコイズのジュエリーを高く売却する際のポイント
最後に、お手持ちのターコイズジュエリーをより高く売却するためのポイントをご紹介いたします。
お手入れしてから査定を受ける
ターコイズジュエリーの汚れは、劣化の原因となる場合がありますので、普段から、乾いた柔らかい布で優しく拭き取ることを心がけましょう。
査定を受ける前には、表面のほこりや汚れを取り除いておくと、印象が良くなります。
また、持ち運びの際は、布や柔らかい素材でジュエリーを包み、衝撃を避けるよう十分に注意してください。
売却したいと思ったら早めに売る
コーティングなどの処理をしていない天然のターコイズは、経年劣化する場合があります。
この劣化は、天然の証とも言えますし、未処理であること自体が評価を上げるポイントになることもあります。
しかし、品質が下がると、結果的に価値も下がってしまうのは避けられません。
そのため、劣化が進む前に、思い立ったときに早めの売却を検討することをおすすめします。
付属品や鑑別書があれば一緒に査定に出す
証明書は、ターコイズの真贋や産地の信憑性を示す重要な証拠となります。
特に、産地を証明する書類があれば、査定の際、大きな効果を発揮します。
また、製作者やデザイナー、ブランドを証明する書面や付属品がある場合、プラス査定につながる可能性が高まります。
これらを揃えて査定に出すことで、より高い評価を得られるのです。
- おたからや査定員のコメント
市場には様々な処理が施されたターコイズや模造品も多く出回っています。
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