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金の刻印は日本と海外で違う!刻印の役割や表記の違いを紹介

金製品にはアルファベットや数字などの刻印がなされていますが、どのような役割があるのか理解できている人はどれくらいいるのでしょうか。

刻印は、品質を証明する重要な役割を担っています。国によって表記内容は異なるため、海外製品における刻印内容にも理解を深めることが大切です。

2023年9月、金の買取価格が過去最高値の1万円台を記録しましたが、日本では見慣れない刻印の金製品は査定や買い取りを行なってもらえるのでしょうか。

この記事では、金製品の刻印の役割や特徴、査定や買い取りの対応状況を紹介します。

金の刻印には品質情報を伝える役割がある

刻印が担っている役割は、金属の種類や純度やカラーなど、製品の品質情報を示すことです。金製品の刻印を確認すると、「K18」や「WG」など、アルファベットと数字の組み合わせになっているものが多く見受けられるでしょう。

なお、日本の貴金属の刻印は、品位表示のみのもの、「ホールマーク」が刻印されたものがあります。

後者の「ホールマーク」は、信用できる機関によって品質が証明された金製品にのみ打たれる刻印のことです。より正確な品質情報を確認することが可能で、ホールマークが刻印されていることで、消費者はより安心して購入できるでしょう。

日本と海外で刻印の制度が異なる

品質の証明に役立つホールマークですが、日本ではホールマークを入れるかどうかは任意です。

海外においては、品質が著しく劣る製品が出回ったり盗難が多発したりといったトラブルを防ぐ目的があることから、法律で義務付けられている地域があります。

特に、フランスやイギリスでは、制度によって金製品への刻印が義務付けられています

なお、ヨーロッパでは、「ホールマーク条約(ウィーン条約)」が1972年に調印されました。ホールマーク条約への参加は任意であり、参加した国の製品には品質の象徴であるCCM共通管理マークが刻印されます。

日本の金刻印の特徴

金製品の刻印は、国によってさまざまです。その違いを理解するためにも、まず日本の刻印への理解を深めることが大切です。

ここでは、日本の貴金属に打たれている刻印の特徴を紹介します。

日本のホールマーク

日本のホールマークの特徴は、国旗(日の丸)の横にひし形のマークがあることです。日本の国旗が刻まれていることで、造幣局など信頼できる機関に証明されていることを意味します

ひし形のマークの中心には、1000分率で金の純度が示されています。具体的な数字は、以下をご確認ください。

純度 ひし形の中心に刻印される数字
37.50% 375
41.60% 416
58.50% 585
75.00% 750
91.60% 916
99.99% 999

日本で販売されているアクセサリーなどでは、1000分率表記のものを見かける機会は少ないかもしれませんが、海外製品ではよく見かける表記です。

金張り・金メッキ

金張りとは、薄い板状の金を、ほかの貴金属に熱圧着する技法のことです。金メッキよりも100倍以上厚みがあるため、長期間にわたって使用しても剥がれにくいという特徴があります。

金張り製品には、GR、GS、GF、RGPという文字が刻印されています。購入する際に確認してみましょう。

一方の金メッキは、化学反応や電気分解を利用し、ほかの貴金属の表面に金の膜を付着させる技法のことです。金メッキ製品には、GP、HGE、 GE、GEPなどの刻印があります。

一つの製品全体に金を使用すれば高額になってしまいますが、金張りや金メッキという加工を施せば価格を抑えた製品を作ることが可能です。

金張りや金メッキの製品は、使用している金の割合が少ないため、金としての価値はそれほど高く評価されません。価値が付くとすれば、デザインや装飾部分が評価されるケースが多いでしょう。

<関連記事>金メッキ製品は買取可能?価値は?金張りでも高く売れるケースもご紹介

マエK・アトK

前述したように、金製品の純度を示す際は1000分率で表記する方法があります。

しかし、日本で販売しているアクセサリーなどは、24分率という表記方法で刻印しているものが多いでしょう。24分率で刻印する際は、「K(カラット)」という単位を使用します。

金の純度に応じて以下のようなカラット表記が刻印されているので、手持ちのアクセサリーで確認してみましょう。

純度 カラット表記
37.50% K9
41.60% K10
58.50% K14
75.00% K18
91.60% K22
99.99% K24

なお、金製品を確認してみると、「K18」や「18K」と、Kの位置が異なる刻印が見受けられます。表記のとおり、Kが数字の手前にあるのはマエK、Kが数字のうしろにあるのはアトKです

マエKで表記されている製品は、日本製の可能性が高いと考えられます。アトKは、海外の製品に多い表記です。また、古い年代のアイテムにも見受けられます。

カラー

ひとくちに金といっても、さまざまな色調の金製品があります。これらの製品は、カラーゴールドと呼ばれているものです。

なお、金のカラー表記は、K18WGなど、前述したカラットと併せて刻印されているものが多いでしょう。

【国別】海外で使用されている金刻印の特徴

海外で金製品を購入した経験のある人は、見慣れない刻印を目にしたことがあるかもしれません。ここからは、海外の刻印の特徴をいくつか紹介します。

中国

中国では、支那金(シナ金)という種類の金が流通しています。支那金は、中国だけでなく、東南アジアで流通する金として広く知られています。

純度に応じて、以下のような文字が刻印されているのが特徴です。

  • K20相当……足金(そくきん)
  • K22相当……千足金(せんそくきん)
  • K24相当……万足金(まんたるきん)

支那金は色味に特徴があるため、本物なのか不安になる人もいるかもしれません。上記と同様の刻印が示されている場合は、品質が証明されたものと考えてよいでしょう。

ただし、「~足金」という表記方法は、含有量が曖昧であり純度も明確ではないことを理解しておきましょう

また、刻印どおりの純度でない製品もあることに注意が必要です。刻印があったとしても、さらに詳細な鑑定を行なうケースもあることを理解しておきましょう。

台湾

台湾の刻印も中国と同様、「~足金」や「999.9」など、純度を示す数字が刻印されているものが多い傾向にあります。純度を示す単位と一緒に、重量も刻印されているケースもあるでしょう。

例えば、「999.9 100g」と刻印されているものは、100gの純金という意味合いです。台湾のインゴットは、以下のように3種類に分類されています。

  • 1kg(266.66錢)
  • 5両(187.5g=50錢)
  • 1両(37.5g=10錢)

上記から読み取れるように、台湾で金取引を行なう際は、g(グラム)の単位は使用せず「錢」という単位を使用します

錢は日本の「匁(もんめ)」に相当する単位であることから、台湾で金を購入したいと考えている人は参考にするとよいでしょう。

※1匁……3.75g

イギリス

イギリスでは、金製品に対するホールマークの打刻が法律で定められています。取り締まりが厳しくなった理由は、1300年代に粗悪品が流通する出来事があったためです。

そのためか、イギリスのホールマークには、さまざまな要素が含まれています。具体的には、以下のような要素です。

  • 製造元(スポンサーマーク)
  • 金属の種類(スタンダードマーク)
  • 検査した機関(アセイットマーク)
  • 検査した年代(デイトレター)
  • 税金を支払った証(ディーティーマーク)

なお、イギリスは1972年にヨーロッパで調印された通称ホールマーク条約(またはウィーン条約)の加盟国です。品質の象徴として、天秤の中心に純度を示した「CCM共通管理マーク」が刻印されます。

フランス

フランスのホールマークは、鷲の顔のデザインです。

フランスでは、18金以上の純度でなければ金製品として認められません。そのため、鷲の顔のマークがある貴金属製品は、18金以上の純度であることが保証されていると考えてよいでしょう。

フランスのホールマークは、過去に3回ほど刷新されており、そのデザインから製品が作られた年代が大まかにわかるのが特徴です。なお、1838年より前のアンティーク品には、鷲の顔のマークがありません。

また、製品によっては、工房を示す刻印もあります。フランスの金製品を扱う機会があれば、確認してみるとよいでしょう。

イタリア

イタリアのホールマークは、金の種類や純度、星マーク、数字、アルファベットが刻印されます。金の刻印を例に挙げると、「Au 750」の横か上下に「☆・数字・アルファベット」というイメージです。

星マーク、数字、アルファベットには、以下のような意味合いがあります。

  • 星マーク……イタリアの共通マーク
  • 数字……貴金属業者として国に承認された際に割り振られる番号
  • アルファベット……製造地域の略称

イタリアの刻印も日本のように任意であることから、刻印のない金製品も存在します。

高価格で推移中!金の買取査定は「おたからや」へ

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金の価格は高騰中であり、2023年9月には買取価格が1万円台と、過去最高値を記録しています

世界情勢は今も不安定な状況のため、資産としての価値がなくならない金の相場は今後も高めに推移すると予想されます。

しかし、動向を予想するのはプロでも難しく、今後金の価格がどのように変化するのかはわかりません。そのため、高値のときに売却することを検討してみてはいかがでしょうか。

業者によっては、刻印のない貴金属の査定や買い取りを行なっていないケースもありますが、おたからやでは、刻印の有無にかかわらず査定することが可能です。

査定の結果、金であることが判明すれば買い取りも行なっています。金製品を持っている場合は、お気軽にご相談ください。

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金刻印に関するQ&A|おたからやがお答えします

ここでは、金製品や金の刻印に対する疑問の声を紹介します。また、寄せられた疑問におたからやがお答えします。

金製品の売却を検討している方は、ぜひお役立てください。

Q.海外で購入した金製品でも買取可能?

業者によっては、日本の刻印以外の金製品は買取しないケースもあります。おたからやでは、海外で購入した金製品でも査定、買取が可能です

おたからやでは、これまでに海外で購入した金製品の買取実績があります。インゴットやアクセサリー、金貨など、アイテムの種類も問いません。

海外で購入した金製品だからと売却を諦める前に、まずはおたからやにご相談ください。

Q.アクセサリー以外の金製品にはどのような刻印がある?

アクセサリー以外の金製品としては、地金型金貨や記念硬貨、インゴットなどが挙げられます。

純金の地金型金貨や記念硬貨には、「FINEGOLD」と「999.9」の刻印が確認できます。お持ちの場合は、確認してみてください。

インゴットには、前述した表記のほかに、ブランド名やシリアルナンバー、重量なども刻印されています。

さらに、信頼のある企業が作成したインゴットには、認定機関によるマークも刻印されています。

Q.刻印のない金製品は査定できない?

業者によっては、刻印のない金製品の査定や買取は対応不可のケースもあります。おたからやなら査定も買取も行なっているため、刻印がないからと諦める必要はありません。

刻印がない金製品は、海外製品や古い時代に作られた金製品の可能性が高いと考えられます。そのような製品の査定を行なうためには、幅広い知識や査定におけるスキルが必要です。

おたからやにはベテランの査定士が多く在籍しておりますので、まずは気軽に相談してください。

まとめ

金の刻印には、品質情報を伝える重要な役割があります。日本と海外の刻印には違いがあるため、海外製品の刻印は見慣れていない人も多いでしょう。

また、金の刻印にはホールマークと呼ばれるものがあり、国の制度によっては打刻が義務付けられているケースもあります。

一般的な刻印よりも正確な品質情報がわかるため、ホールマークのある製品を購入すると安心です。

刻印のない金製品は、海外製品や古い時代に作られた製品の可能性もあります。業者によっては査定や買い取りに対応していないケースもありますが、おたからやなら査定、買取が可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

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