ロレックスGMTマスターⅠと後継モデルGMTマスターⅡの違い

ロレックスは大変人気のある時計ブランドであり、現在は品薄状態が続いていて正規店でも入荷待ちの状態になっています。GMTマスターは人気モデルですが、大きく分けてⅠとⅡがあり、それぞれ特徴があることが知られているのです。
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最大の違いは時刻表示できるタイムゾーンの数
見た目がそっくりなロレックスGMTマスターⅠと後継モデルGMTマスターⅡの違いは、タイムゾーンの数にあります。GMTマスターⅡは進化モデルの現行品であり、2つの異なる時刻を同時に表示出来るようになっているのです。世界を移動するビジネスマンやパイロットなどには、このGMT機能が見逃せません。ローカルタイムである現地時刻を表示しながら、24時間でダイヤルを一周する矢印型の針と、2色のセラミック回転ベゼルによってベゼルの上で2つの時刻が簡単に分かるのです。針の調節は簡単に行えるので、飛行機の移動などでも適宜時刻合わせを行うことが出来ます。
クイックチェンジ機能装備と非装備の違い
ロレックスGMTマスターⅠでは日付が0時になると瞬時にカレンダーの日付が変更される、クイックチェンジ機能を装備しておりました。この機能は現在でも人気になっており搭載モデルを探している人も少なくありません。しかしクイックチェンジ機能装備は、GMTマスターⅡになると廃止されてしまいました。GMTマスターⅡは0時になっても日付は瞬時には変更されず、ゆっくりと時間をかけて表示が切り替わります。外見はほぼ変更がありませんが、こうした機能はより信頼性の高いものに置き換えられる傾向があるのです。
ゼンマイに帯磁性・耐衝撃性が付加され高性能化
機械式時計は地球の重力だけではなく、腕に見つけた時の遠心力や衝撃などの影響を少なからず受けることが知られております。ムーブメントは複数の歯車や部品、ゼンマイを使って作られている精密機械なのです。各機械式時計の専門メーカーは、ケースの内部の機能に衝撃に強い構造や意匠を施してあります。さらに磁気に対する耐性を付与しており、磁気を帯びて精確性が狂ってしまうことを防止しているのです。ゼンマイは巻き取られるとゆっくり時間をかけて戻り、時計の動力となる重要な部品になります。耐磁性を持たせることで、磁気の強い環境でも影響を受けにくい時計になるのです。
ベゼルがセラミック系素材に変更され耐蝕性・耐傷性が向上
ロレックスGMTマスターⅠはベゼルにプラスチック部品が使われており、長年の使用で割れたり傷が付いたり色が退色してしまうことも少なくありませんでした。耐久性に問題を抱えていたので、GMTマスターⅡからは素材をセラミック部品に変更したのです。セラミックベゼルは耐蝕性や耐傷性に優れており、硬質で長年の使用に耐えるだけの耐久性があります。ロレックスでは独自に開発したセラクロムを素材としており、艶やかで高級感があり耐久性を実現させていることが特徴です。独自のベゼル素材はほかのモデルでも採用されております。
機能・耐久性・実用性の違いと魅力
ロレックスGMTマスターⅠからGMTマスターⅡに変わり、よりGMT表記の自由度が上がりました。表示出来るタイムゾーンの数が増えたことにより、またベゼルと針を調整出来る新機能により、世界を旅するビジネスマンはより有効に時計を使うことが出来るようになったのです。クイックチェンジ機能廃止によって内部機構を一新して、故障の可能性のある個所を減らしました。自動巻きムーブメントも新しくされオイスターケースの防水力も上がりました。外見に大きな違いはなくても、機能的には大きな進化が加えられたのがGMTマスターⅡになるのです。
まとめ
ロレックスはモデル数が多岐ですが、ロングセラー販売することで知られております。内部パーツは毎年のように改良が加えられて、さらに信頼性の高い機能が組み込まれることが特徴です。GMTマスターⅡはGMTマスターⅠから派生しており、完全な後継モデルになります。外観はそっくりですが内部には大きな違いがあり、堅牢性が増してより時計としての機能を充実させました。またベゼルの素材変更などにより、経年劣化が起こりにくくなったという特徴もあります。