ニッケルフリーとは?素材の特徴や金属アレルギーとの関連性をご紹介

※下記の画像は全てイメージです
ジュエリーやアクセサリー選びの際に目にする「ニッケルフリー」とは、ニッケルが含まれていない製品であることを示しています。
ニッケルは、金属アレルギーを引き起こしやすい金属と言われているため、金属アレルギーに悩んでいる方の中には、ニッケルフリーの製品かどうか気をつけている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ニッケルフリー素材の性質や特徴、金属アレルギーとの関連性について詳しくご紹介いたします。
さらに、ニッケルフリー製品を選ぶことのメリットやデメリットにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
ニッケルフリーとはどんな素材?

ニッケルフリーとは、ジュエリーやアクセサリーの素材にニッケルが含まれていないことを示しています。
ただし、ニッケルフリーの基準は、日本と海外で異なるため、ニッケルフリー製品を選ぶ際は、製品の詳細を十分に確認することが大切です。
ここでは、ニッケルフリーの意味や基準についてご紹介いたします。
ニッケルとは?
ニッケルは、銀白色の光沢を持つ金属元素で、周期表では原子番号28に位置する遷移金属です。
その耐食性と耐熱性に優れた特性から、ジュエリーやアクセサリーだけでなく、調理器具や硬貨など、様々な用途で広く使用されています。
また、メッキ加工の材料としても広く使用され、装飾品や工業製品の表面処理に欠かせない素材です。
しかし、優れた特性がある一方で、人体に接触することで金属アレルギーを引き起こす可能性が高い金属としても知られています。
ニッケルフリーとノンニッケルの違い
近年、アクセサリーや日用品において、「ニッケルフリー」や「ノンニッケル」という表記を目にすることが増えています。
一見すると似ている言葉ですが、両者は意味が異なるため、注意が必要です。
ニッケルフリーは、完全にニッケルを含まない、もしくは極めて微量しか含まれていない状態を指します。
厳格な品質管理のもとで製造された製品に使用される表現であるため、金属アレルギーに配慮された製品として信頼性が高いという特徴があります。
一方、ノンニッケルは、ニッケルを主成分として使用していない状態を指しており、素材に微量のニッケルが含まれている可能性があります。
そのため、金属アレルギーの心配がある方は、より安心なニッケルフリー製品を選ぶことをおすすめします。
ヨーロッパと日本の基準の違い
ヨーロッパと日本では、ニッケルの含有量に対する基準が異なります。
ヨーロッパでは、消費者保護の観点から、ニッケルの溶出量に対する厳しい基準が設けられています。
具体的には、長時間皮膚に接触する可能性のある製品については、ニッケルの溶出量を0.5μg/cm²以下に制限することが法律で定められています。
一方、日本では、ニッケルの含有量や溶出量に関する法的な基準が存在しておらず、各メーカーの自主基準に委ねられている現状があります。
そのため、日本では「ニッケルフリー」と表示されている場合でも、その定義や基準は企業ごとに異なる可能性があります。
ニッケルフリー製品を選ぶ際は、具体的な素材や製造基準を確認することが重要です。
ニッケルフリーのメリットとデメリット

近年、金属アレルギーの方が増加しており、敏感肌の方やアレルギーリスクを抑えたい方の間で、ニッケルフリー製品への関心が高まっています。
ここでは、ニッケルフリーの素材としての特徴についてご紹介いたします。
メリット:金属アレルギーを引き起こしにくい
ニッケルフリー製品の最大の特徴は、金属アレルギーを引き起こしやすいニッケルを極限まで排除している点です。
金属アレルギーの多くがニッケルに起因していると言われており、ニッケルを含むジュエリーやアクセサリーなどの装飾品が皮膚に接触することで、症状が現れます。
そのため、ニッケルフリー製品では、アレルギー反応を引き起こしにくいチタンやサージカルステンレスなどの素材を使用しています。
また、肌への負担を最小限に抑えているため、敏感肌の方やアレルギー体質の方にも適しています。
デメリット:錆びや変色に弱い
ニッケルフリー製品は、防錆効果の高いニッケルを含んでいないため、錆びや変色に対する耐性が弱いという特徴があります。
特に、汗や化粧品、香水などの化学物質と接触したり、高温多湿の環境に長時間さらされたりすると、表面に錆びや変色が発生しやすくなります。
そのため、汗や化学物質を取り除くために、使用後は柔らかい布で丁寧に拭き取ることが重要です。
また、専用のジュエリーボックスに保管したり、防湿剤を使用することで、変色を防ぐことができます。
- おたからや査定員のコメント
ニッケルフリーは、金属アレルギーが気になる方でも安心して使用できる素材です。
ただし、錆びや変色には弱いため、着用後は柔らかい布を使用して、表面の汚れや汗を丁寧に拭き取ることが大切です。
また、ご自身で落とせない汚れや変色は、購入店や専門店でのジュエリークリーニングを利用すると、輝きを取り戻すことができます。

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ニッケル以外で金属アレルギーを引き起こしやすい金属

金属アレルギーの原因としてよく知られているニッケル以外にも、金属アレルギーを引き起こす金属があります。
ここでは、アクセサリーやジュエリーで使用されている金属の中でも、金属アレルギーを引き起こしやすい金属をご紹介いたします。
金属アレルギーを引き起こしやすい金属
ニッケル以外で金属アレルギーを引き起こしやすい金属には、以下のような種類があります。
- クロム
- コバルト
- 銅
- パラジウム
これらの金属は、純度の低い金やプラチナ製品に含まれていることが多い素材です。
特に、クロムは、ニッケルに次いで金属アレルギーの原因として多く報告されています。
革製品の染色やメッキ加工において頻繁に使用されているため、日常生活での接触機会が多い金属の1つです。
また、ホワイトゴールドやプラチナ製品に使用されることが多いパラジウムも、注意しておきたい金属です。
一方、金属アレルギーを引き起こしにくい素材としては、純チタンや純プラチナ、純金などが挙げられます。
これらの金属は化学的に安定しており、アレルギー反応のリスクが極めて低いことが特徴です。
なお、化学的に安定とは、を指します。
金属アレルギーを引き起こしやすい金属は割金に多く含まれる
純金や純プラチナは軟らかい性質があるため、そのままではアクセサリーの素材として適していません。
そのため、強度を高める目的でほかの金属を混ぜ合わせた合金が一般的に使用されています。
この混ぜ合わせる金属を割金(わりがね)と呼び、中には金属アレルギーを引き起こす可能性がある金属が含まれていることもあります。
例えば、18金には純金が75%含まれており、残りの25%には銀やニッケル、銅などが一般的に使用されています。
割金の使用量が増えるほど、アレルギー反応を引き起こすリスクも高まるため、金やプラチナの純度が低い製品は注意が必要です。
- おたからや査定員のコメント
18金や14金、プラチナ900は、耐久性の高さと美しさから、ジュエリーにおいて人気の高い素材です。
しかし、金属アレルギーをお持ちの方は、含まれる割金の種類によって身に付けられなくなってしまう場合もあります。
もし、金やプラチナ製品をお持ちで、金属アレルギーやそのほかの理由で使用されていない場合は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。

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金属アレルギーが出たときの対処法は?

万が一、金属アレルギーの症状が現れても、落ち着いて適切に対処することで、症状の悪化を防ぐことができます。
ここでは、金属アレルギーと思われる症状が出た際の対処法をご紹介いたします。
医師の診察を必ず受ける
金属アレルギーと思われる症状が出た場合は、自己判断せず、まずは皮膚科の専門医の診察を受けることをおすすめします。
金属アレルギーの代表的な症状として、以下が挙げられます。
- 皮膚のかゆみや赤み
- 発疹や炎症
- 水ぶくれ
金属アレルギーの診断では、原因となる金属を特定するために、パッチテストや血液検査を行います。
パッチテストは、アレルギーの原因と考えられる金属を含む試薬を背中に貼付し、2日目、3日目、7日目に皮膚の変化を確認する方法です。
一方、血液検査は血液サンプルを分析する方法で、診察回数を減らすことができますが、検出可能な金属の種類に限りがあります。
検査によってアレルギーの原因が判明すれば、対象の金属を避けるための具体的なアドバイスを受けることができます。
アレルギーの原因となる金属を身に着けない
アレルギー症状を引き起こす金属が特定された場合、該当の金属を身に着けないことが、アレルギーの予防において最も効果的な対策となります。
たとえお気に入りのアクセサリーだったとしても、アレルギー症状が悪化するリスクを防ぐために、使用を控えることが重要です。
特に、ネックレスやピアス、指輪、腕時計といった、肌に直接触れるアイテムは、十分な注意が必要です。
これらのアイテムは、日常的に身に着けることが多く、肌に触れる時間も長いため、症状がより悪化する可能性があります。
- おたからや査定員のコメント
近年、金やプラチナの価値が上昇しており、ご使用にならなくなったジュエリーを高値で売却できる可能性があります。
特に、ブランドジュエリーの場合、金やプラチナの素材価値に加え、ブランドの持つ付加価値がプラスアルファされるため、より高値が付く場合もあります。
おたからやでは、貴金属やブランドに精通した専門家が査定を行っておりますので、売却をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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・18金アクセサリーを高く売るためのコツとは?他の金製品との違いもご紹介
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