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K18GPとK18GFの違いとは?刻印の意味や価値の見分け方も解説

K18GPとK18GFの違いとは?刻印の意味や価値の見分け方も解説

※下記の画像は全てイメージです

K18GPとK18GFは、どちらも18金の輝きを手軽に楽しめる加工ですが、金層の厚みや耐久性、価値の付き方には大きな違いがあります。まずは、刻印が示す意味を正しく理解し、ご自身のジュエリーがどちらのタイプなのかを把握しましょう。

本記事では、GPとGFの製法と見分け方、買取査定で評価されるポイントをやさしく解説します。比重チェックや磁石テストなど自宅でできる確認方法、再メッキで輝きを取り戻すコツ、用途別の選び方までご紹介いたします。

K18GPとK18GFの違いとは?刻印の意味や価値の見分け方も解説

Contents

K18GP・K18GFの刻印が示す意味

K18 パール・ダイヤ リング シャネル ピアス

お手持ちのジュエリーに「K18GP」や「K18GF」の刻印が入っているのを見たことはありませんか?これらは金属の純度や加工方法を示す記号です。

アクセサリーを正しく評価するためにも、刻印の意味をしっかり理解することが大切です。

K18GPとは

K18GPとは「18金ゴールドプレート」、つまり18金メッキを施した製品です。電気を使って他の金属素材の表面にごく薄い18金の膜をコーティングしています。

K18GP以外にも、純金でメッキしたK24GPやK14GPなどがあり、数字は使われた金の純度を示します。純金の割合が小さい分価格は低く、手軽に18金の色合いを楽しめますが、メッキ層が非常に薄いため摩耗や剥がれが起きやすい点に注意しましょう。

K18GFとは

K18GFとは「18金ゴールドフィルド」、つまり18金の層を貼り合わせた金張り加工の製品です。真鍮などの芯材に熱と圧力で厚みのある18金合金の板を圧着しており、製品重量の5%以上を18金が占めます。金張りは金メッキと混同されがちですが、金の板を貼り付けるため金に厚みがあるのが特徴です。

そのため、傷がついたり剥げたりしにくく、色味や輝きも長持ちしやすいメリットがあります。ただし、金の含有量はK18製品ほど多くないため、見た目は18金に近くても地金としての価値はほぼありません。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

GPは数ミクロン厚の18金メッキで価格は抑えられますが、摩耗すると下地が露出し変色します。GFは重量比5%超の18金層を熱圧着しており、色持ちと耐傷性に優れ日常使いに適します。ただし地金評価は限定的なため、宝石の質やブランド、付属品が査定額を左右します。

特に、ダイヤやルビーなど高品質な石が入る品やモデル需要が高い場合は上乗せが期待できます。事前に柔らかい布で汚れを拭き、箱や保証書もそろえてお持ち込みください。

 

K18(18金)との違い

18金(K18)1975年沖縄国際海洋博覧会 公式記念メダル シャネル ココクラッシュ リング

一見すると、K18GPやK18GFも18金ジュエリーのように見えますが、中身はK18製品とはまったく異なります。

「K18」の刻印は製品重量の75%が純金であることを示しますが、「K18GP」「K18GF」は表面の金加工のみを意味し、土台の金属に金は含まれていません。ここでは、純粋な18金(K18)と金メッキ・金張り製品の違いを確認しましょう。

K18の定義と合金比率

「K18」とは金の純度を表す刻印で、24分率中18が金であること、つまり全体の75%が金で残り25%が銀や銅などの他金属で構成された合金であることを意味します。日本では一般的に「K18」と表示されますが、ヨーロッパでは「750」という千分率の刻印も使われます。

金は純度が高いほど柔らかく加工しにくいため、K18のように他の金属を混ぜて硬度と耐久性を高め、高級ジュエリー素材として広く用いられています。美しい輝きと資産価値の高さから、婚約指輪や結婚指輪にも多く使われています。

見た目・資産性・価格の比較ポイント

K18GPやK18GFも見た目はK18ジュエリーに近い美しい金色ですが、長く使うと差が出ます。K18は中まで金なので摩耗しても同じ色を保つことが可能です。一方、GPやGFは表面の金が摩耗すると下地の金属が露出して色褪せる可能性があります。

資産性ではK18は75%が金のため地金としての価値が認められますが、GPやGFは含有金が微量で金として評価されにくいです。価格面ではK18が最も高価ですが素材そのものの価値があり、GPは最も安価な反面耐久性やリセールバリューは低め、GFはGPより値が張りますがその分色持ちが良いと言えます。

K18GPとK18GFの違い

18金(K18)金杯 ブシュロン リング

K18GPとK18GFは、金層の厚みや加工法が異なるため、耐久性や価格にも違いがあります。ひと目で違いが分かるよう、両者の特徴を「厚み」「耐久性」「価格」の観点で比較してまとめました。

金層の厚みと製法の違い

K18GPとK18GFでは、金の付け方が根本的に異なります。K18GPは電気メッキによってベース金属表面に薄い金膜をコーティングする方法です。金層がごく薄いため耐久性に限界があります。一方、K18GFは熱と圧力で土台に18金の板を圧着する「金張り」加工です。

法規上、製品重量の1/20(5%)以上の金を使用する必要があり、その分金層が厚くなります。結果としてK18GFの方がK18GPより剥がれにくく、耐久性に優れる大きな違いがあります。

耐久性・色持ち・アレルギーの違い

耐久性と色持ちの面では、K18GFが優れます。金メッキ製品は早ければ1年ほどで輝きが薄れ始め、長くても2年程度で色褪せてしまうことが多いですが、金張り製品は金層が厚いためより長期間美しい色調を保ちやすいです。

アレルギー面でも差があります。K18GPは金膜が薄く剥がれると下地(金属アレルゲン)が露出しやすいため、アレルギー反応を起こしやすくなります。K18GFは下地が肌に触れにくいぶん、GPより金属アレルギーが出にくい傾向があります(ただし、個人差があります)。

適した用途と価格感の違い

K18GPは低コストで流行のデザインを楽しみたい方に向いています。価格が安く種類も豊富なため気軽に購入できますが、耐久性が低く、長期間の使用や毎日身につける用途には不向きです。例えば、一季節だけ身につけたい流行のピアスなどにはGPが向いています。

K18GFは日常使いで色持ちを重視したい場合に適しています。18金無垢に比べれば安価でありながら金の輝きを長く楽しめ、メッキより剥げにくいため安心感があります。長く愛用したいアクセサリーにはGFが向いており、価格はGPより高めですがその分長持ちするため結果的にコストパフォーマンスに優れます。

刻印の読み方と表記のバリエーション

K18 パール・ダイヤ リング タサキ ネックレス

アクセサリーには素材を示す様々な刻印が打たれています。「K18GP」「K18GF」「1/20 18K GF」などの刻印が意味する内容や、その他関連する略号について解説します。

K18GP/K18GF/1/20 18K GF の意味

刻印 種類 加工方法・金層の厚み 主な特徴
K18GP 金メッキ 電気メッキで数µm程度の薄膜 低コストだが摩耗しやすい
K18GF 金張り 熱圧着で重量比5%未満の厚膜 色持ちが良く剥げにくい
1/20 18K GF 金張り 重量比5%(1/20)以上の18金層 GFの中でも金割合を保証

K18GPとK18GFは見た目こそ似ていますが、金層の厚みと製法が大きく異なります。GPは電気メッキで極薄なため摩耗に弱く、長期使用には不向きです。GFは金の板を圧着しているため色褪せにくく、1/20 GFは金含有量が明示されているぶん信頼性が高いのが特徴です。

RGP・GR・GEP・HGE など関連刻印

刻印 種類 意味・加工方法
RGP 金張り Rolled Gold Plate=巻き金加工
GR 金張り Gold Rolled=圧延した金張り
GEP メッキ Gold Electro Plated=電気メッキ
HGE メッキ Hard Gold Electroplated=厚付け電気メッキ

これらの略号はすべて金メッキ・金張り製品に使われる表記です。RGPやGRは金張り系で、GFより金層が薄めのケースもあります。

一方、GEPやHGEはメッキ系で、HGEは通常より厚めの硬質メッキを示します。刻印を読み取ることで、金の層の厚みや耐久性の目安を把握できるため、買うときも売るときもチェックしておくと安心です。

刻印がない・読めない場合の注意点

指を立てる女性

刻印が見当たらないジュエリーは素材判定が難しく、自己判断で売却すると損を招くおそれがあります。まずは、簡易チェックで可能性を把握し、最終的には専門家の鑑定を受ける流れが安心です。

刻印がない製品が存在する理由

アンティークジュエリーや海外工房のハンドメイド品では、法律や慣習の違いから刻印を打たない事例が珍しくありません。特に戦前の欧州品や個人作家の一点物は、素材証明を別紙で添付する文化がありました。証明書が紛失すると材質確認が難航します。

日本でも昭和初期の装身具の一部は刻印省略が容認され、長年の使用で摩耗して読めなくなった例も多いです。刻印の有無だけで真贋を断定するのは危険で、複数の検査で裏付ける必要があります。

自宅でもチェックは可能

最も手軽なのは強力な磁石を近づける方法です。金は非磁性金属なので吸着しません。ピタッとくっつく場合は鉄やニッケルが主体と推測でき、金無垢や厚い金張りの可能性は低くなります。

ただし、銀やプラチナも磁石に反応しないため、吸着しない=金とは限りません。重量感や色むら、擦れた部分の地金色も合わせて観察し、金らしさを総合的に判断しましょう。

自分での判断ができない場合は業者への依頼がおすすめ

磁石や見た目で判断がつかない場合は、比重計やX線分析装置を備えた業者へ相談します。非破壊で金の含有量を測定できるため、刻印のない品や複合素材のジュエリーでも正確な結果を得られます。

特に、高額になりやすいヴィンテージ品やダイヤ付きリングを自己判断で手放すと損を招きやすいです。査定無料の買取専門店を活用し、複数社で見積もりを取れば適正価格を把握できます。

用途に合わせた素材の選び方

選ぶ

K18GP・K18GF・K18のどれを選ぶべきか、用途別のおすすめをご紹介します。用途や重視するポイントによって最適な選択肢は異なりますので、自分のニーズに合ったものを選びましょう。

コスト重視で流行を楽しむならK18GP

K18GPは低コストで流行のデザインを楽しみたい方に向いています。価格が安く種類も豊富なため気軽に購入できますが、メッキの耐久性が低く長期間の使用や毎日身につける用途にはあまり向きません。

例えば、一時的なトレンドアイテムやイベント用のアクセサリーにはGPが適しています。数千円程度から購入できる手頃さも魅力ですが、その分品質面では割り切りが必要です。

日常使いで色持ち重視ならK18GF

K18GFは普段使いのアクセサリーで色の持ちを重視したい方に適しています。金メッキより剥げにくく、長く18金の輝きを楽しめるのが魅力です。価格はGPより高めですが、それでもK18無垢よりは安価で入手できます。

例えば、毎日身につける結婚指輪やネックレスなど長く愛用したいアイテムにはGFが向いています。初期コストはGPよりかかりますが、その分長持ちするため結果的にコストパフォーマンスに優れるでしょう。

資産性・リセール重視ならK18

金そのものの価値を重視する方や、将来的な売却を視野に入れるならK18(金無垢)のジュエリーが最もおすすめです。

購入時の価格は高額ですが、製品中に含まれる金そのものに価値があるためリセールバリューが非常に高く、使わなくなっても地金として高値で買い取ってもらえる可能性があります。資産性を重視するなら迷わず18金製品を選ぶとよいでしょう。

K18GPやK18GFの価値

電卓とお札

K18GPやK18GFのアクセサリーを売却する際、どのように評価されるのでしょうか。ここではGP/GF製品の価値と買取時の考え方について解説します。地金として評価されにくい理由や、高く売れるケースを見ていきましょう。

地金評価がつきにくい理由

純金を75%含むK18製品は金として高く評価されますが、GP/GF製品は表面にごく薄い金しか含まれないため、地金としての価値はほとんどありません。K18GPは表面部分の金が少なすぎて金としての評価はつかず、K18GFも製品全体の5%ほどと微量なため金として買取価格に反映されないのが通常です。

そのため、GP/GFアクセサリーは素材(金そのもの)として見ると無価値に近い扱いになります。なお、金だけを取り扱う買取店ではGP/GFは買取不可とされる場合もあります。

宝石・ブランド・デザインで評価されるケース

「K18GP」「K18GF」のアクセサリーでも、宝石の価値やデザイン・ブランドによって高額査定が付く場合があります。例えば、ダイヤモンドやルビーなど質の良い宝石がセットされていれば、その石も含めて査定してもらえるため買取額が上がる可能性があります。特に大粒で品質の高い宝石であれば高額買取が期待できます。

また、人気ブランドのアイテムやデザイン性の高い希少な作品は需要が見込まれるため、GP/GF製品でも思わぬ高値で売れることがあります。

カルティエやティファニー、ブルガリなど一流ブランドのアクセサリーや、限定デザインのものは相場が崩れにくく高価買取されやすい傾向があります。傷や劣化が少ない美品であれば、なお一層有利に評価されるでしょう。

査定を依頼する前に行いたい4つのポイント

案内する女性

高額査定を目指すなら、査定前のひと手間が重要です。表面を丁寧に磨き、付属品をそろえ、相場を把握するだけで評価は大きく変わります。

さらに、買取実績が豊富な業者を選べば、宝石やブランド性もしっかり加点されます。ここでは準備のコツと判断基準を4つの視点で解説します。

簡易的な清掃をして状態を整える

柔らかい布で金属と宝石を優しく拭き、汗や皮脂、ホコリを落とすだけで輝きが戻ります。ティッシュは細かな傷の原因になるため避け、メガネ拭きやセーム革を使うと安心です。

汚れが残ったまま査定に出すと「手入れが行き届いていない=保管状態が悪い」と受け取られ、減額要因になります。短時間でも良いので表面を磨き、チェーンの絡まりも直しておきましょう。

付属品をそろえて提出する

ブランド箱や保証書、鑑定書、保存袋などは「本物である証拠」と「次の購入者への安心感」を同時に示します。付属品がそろっていれば欠品よりも高く評価されやすいのが一般的です。

特に人気ブランドの場合、外箱やショッパーがあるだけで評価がプラスになる例も少なくありません。購入時のレシートや修理履歴があれば、一緒に提出して信頼度を高めましょう。

現在の相場を下調べする

ネットのフリマサイトやオークションで、同型モデルの取引価格を調べると、おおよその相場感がつかめます。人気ブランドや限定デザインであれば需要が高く、思わぬ高値が付くこともあります。

相場を把握しておけば査定額が適正かどうかを見極めやすく、交渉の際にも自信を持って臨めます。価格が高騰しているタイミングを狙えば、さらに有利に売却できるでしょう。

口コミを確認して業者を選ぶ

GP/GF製品の取り扱い実績が豊富な業者を選ぶと、宝石やデザインまで総合的に評価してもらえます。公式サイトで過去の買取例や手数料の有無、査定方法を確認して比較しましょう。

口コミやレビューも参考になります。鑑定士の対応や入金スピードなど実際の利用者の声をチェックし、信頼できる店舗かどうかを見極めれば、安心して取引が進められます。

長くきれいに使うお手入れのポイント

指輪の手入れをする人

GPやGFのアクセサリーを長く愛用するには、着用後の拭き取りや湿気を避けた保管、塩素や硫黄を含む環境を避けるなど日常的なケアが欠かせません。

ここでは、自宅でできる手入れのコツと、再メッキで輝きを取り戻す方法まで実践しやすくまとめます。

使用後のケアと保管方法

着用後は汗や皮脂を残さないよう、柔らかいセーム革で表面を優しく拭います。ティッシュは繊維で細かな傷を付けるので不向きです。汚れが強いときは中性洗剤を薄めたぬるま湯に布を浸し軽く拭き、真水で絞った布で洗剤分を除去します。

保管は空気と湿気を遮断するのが基本です。チャック付き袋に乾燥剤と一緒に入れ、直射日光を避けた暗所に置きましょう。他のジュエリーと接触させると擦れが起きるため、個別に仕切って収納すると色剥げを防げます。

避けたい使用環境

GPやGFは金層が薄いため、塩分や薬品で劣化が早まります。スポーツで汗をかくときは外し、肌が乾いた後に装着してください。香水やヘアスプレーは必ず装着前に済ませ、直接付かないよう注意しましょう。

温泉の硫黄成分や海水の塩分、プールの塩素はメッキを黒変・剥離させる原因です。入浴や遊泳の際は必ず外し、真水で体を洗ってから再装着してください。旅行時は密閉袋で持ち運ぶと不意の湿気から守れます。

再メッキ/再コーティングの可否

メッキが摩耗して地金が見えたら、専門店で再メッキを施すことで新品のような輝きを取り戻せます。リングなら約3,000〜5,000円が相場で、厚めのコーティングを選べば次の剥げまでの期間を延ばせます。

市販液で自分でメッキする方法もありますが、下地処理や電流管理を誤るとムラや変色が起きる恐れがあります。プロならX線膜厚計で均一さを確認しながら作業するため、仕上がりに差が生まれます。大切な品は職人に依頼する方が安全です。

よくある質問

考える女性

ここからは、K18GPとK18GFに関するよくある質問をまとめました。それぞれの素材について疑問があるという方はぜひご覧ください。

Q. K18GPとK18GFの最大の違いは?

A.K18GP(メッキ)とK18GF(金張り)の最大の違いは、金の層の厚みと加工方法にあります。K18GPは18金を電気メッキでごく薄くコーティングしたもの、K18GFは18金の板を熱圧着して厚い層を作ったものです。

そのため金層の厚いGFの方が剥がれにくく耐久性・色持ちに優れ、GPは金層が薄く摩耗しやすいという違いがあります。

Q.「1/20 18K GF」の1/20は何を意味する?

A.刻印中の「1/20」は、製品重量の1/20(=5%)が18金でできていることを意味しています。すなわち、そのアクセサリーの金属部分のうち5%が18金で占められているということです。

この表記はK18GF(18金ゴールドフィルド)と同じ意味で、金張り加工における金の割合を示す表記になります。

Q.K18GP/K18GFは金として高く売れる?

A.残念ながら、K18GPやK18GFは素材の金としてはほとんど高値では売れません。K18GPは表面の金がごくわずかで地金評価が付かず、K18GFも金含有量が5%程度と微量なため金製品としての買取価格は期待できないのが実情です。

ただし、付属の宝石やブランド価値によってデザイン製品として高く評価されるケースはあります。

Q.敏感肌にはどちらが向く?

A.敏感肌の方にはK18GFの方が比較的向いていると言えます。GFは厚い金の層で土台の金属を覆っているため、ニッケルなど下地金属が肌に触れにくくアレルギー反応が起こりにくいからです。

一方、GPは金膜が薄く剥がれやすいため早い段階で下地が露出してしまい、金属アレルギーを起こしやすくなります。ただし個人差がありますので、極度に敏感な方はGFでも注意が必要です。

Q.刻印が消えているときの見分け方は?

A.刻印が消えて判別できない場合、自力で真贋を判断するのは難しいです。まず簡易テストとして磁石を当ててみる方法があります。純金は磁石に付きませんので、磁石にくっつけば偽物の可能性が高いと判定できます。

他には、表面の剥がれや地金の色が見えていないか観察する方法もあります。とはいえ確実ではないため、刻印不明の場合は専門の買取店や鑑定士に相談するのが安全です。プロなら比重測定やX線分析で正確に調べてくれます。

Q.RGP・GEP・HGEの違いは?

A.いずれもメッキ加工品に見られる略号ですが、それぞれ意味が異なります。RGPは「Rolled Gold Plate」の略で金張り加工(巻きメッキ)を意味します。GEPは「Gold Electro Plated」の略で電気メッキによる金メッキを表す刻印です。

HGEは「Hard Gold Electroplated」の略で、通常より厚めの金メッキ(高密度の電気メッキ)を意味します。つまり、RGPやGR(Gold Rolled)は金張り系、GEPやHGEは電気メッキ系の刻印という違いになります。

Q.色の持ちはどのくらい?

A.K18GP(メッキ)の色持ちは使用頻度や扱いによりますが、早ければ数カ月〜1年程度で薄れてくることが多いです。丁寧にケアしても2年ほどでメッキの輝きが鈍くなり、剥がれが見えてくる場合が多いとされています。

一方、K18GF(金張り)は金層が厚いため色持ちが格段に良く、日常使用でも数年間は18金の美しい色合いを保ちやすいです。具体的な寿命は使い方次第ですが、メッキより遥かに長持ちするのが一般的です。つまり、「GPは短命、GFは長持ち」と覚えておくとよいでしょう。

Q.メッキの再コーティングは可能?費用感は?

A.はい、可能です。専門のジュエリー修理店などで再メッキ(リコーティング)を依頼できます。費用はアイテムの大きさやメッキの厚みにもよりますが、一般的には数千円程度からと考えて良いでしょう。例えば指輪の場合、4,000円〜で受け付けている業者があります。

チェーン全体など範囲が広い場合は追加料金が発生することもあります。再コーティングを行えば、剥げてしまった金メッキも新品同様に蘇るため、お気に入りのアクセサリーをまた輝かせることができます。

Q.温泉・海・プールで着けても大丈夫?

A.おすすめできません。 温泉の硫黄成分や海水の塩分、プールの塩素はメッキや金張りに深刻なダメージを与えます。温泉では硫黄で金属が黒変し、GP/GFアクセサリーも短時間で変色・劣化してしまう可能性があります。

海水は塩分によって腐食が進み、プールの塩素もメッキ層を著しく傷めて光沢を失わせたり剥がれを早めます。大事なアクセサリーはこれらの環境では外し、入浴や遊泳が終わった後もしっかり真水で洗ってから再度身につけるようにしてください。

Q.「K18」「18K」「750」表記の違いは?

A.これらはいずれも18金を示す刻印で、意味は同じです。違いは表記の仕方だけで、日本では一般的に「K18」と刻まれますが、海外では「18K」とKの位置が後ろになったり、「750」と千分率で刻まれることがあります。

例えば「750」は1,000分の750=75%が金でできていることを意味し、「K18」と同じ18金の品位を示す表記です。

まとめ

K18GPやK18GFの刻印の意味からK18との違い、高く売るためのポイントまで解説しました。金メッキや金張りは金の含有率が低く、見た目は18金と似ていても中身はまったくの別物です。

そのため、金そのものの価値としては評価されませんが、付属する宝石やブランド品、優れたデザインであれば高価買取できる可能性があります。

GP/GF製品の売却をお考えの際は、信頼できる買取業者を選び、付属品の準備やお手入れなど査定前のひと手間を惜しまないようにしましょう。適切なケアを続ければ、お気に入りのアクセサリーを美しく長持ちさせられますし、資産価値の高い18金製品とうまく使い分けることでファッションも貯蓄も賢く楽しめるでしょう。

 

「おたからや」での金の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「金」の参考買取価格をご紹介します。

2025年12月02日09:30更新

今日の金1gあたりの買取価格相場表

金のレート(1gあたり)
インゴット(金)23,120
-11円
24金(K24・純金)22,849
-11円
23金(K23)21,693
-10円
22金(K22)20,999
-10円
21.6金(K21.6)20,537
-10円
20金(K20)18,918
-9円
18金(K18)17,340
-8円
14金(K14)13,138
-7円
12金(K12)11,058
-5円
10金(K10)9,208
-4円
9金(K9)8,283
-4円
8金(K8)6,896
-3円
5金(K5)3,428
-2円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

参考価格は相場の一例に過ぎず、為替や製品状態で日々変動します。気になる品があれば、まずは無料のLINE査定で概算を知り、その後店舗で詳細チェックを受ける流れがおすすめです。

店頭ではプロの鑑定士が素材とデザインを細かく確認し、公平な価格を提示します。査定に納得できなければキャンセル料はかかりませんので安心してお持ち込みください。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

GPやGFは金層が薄く地金評価は付きにくいものの、ブランド性や宝石グレード、希少デザインが加われば十分な付加価値が期待できます。査定前にセーム革で汚れを取り、箱・保証書・鑑別書を添えれば査定が安定し上限価格を狙いやすくなります。

相場は為替で変動するため、LINE査定で最新価格を把握し複数店を比較すると安心です。また、再メッキや磨き直しの履歴は事前に伝えると信頼度が高まり減額を防げます。

 

金の買取なら「おたからや」

金製品を売却する際は、リアルタイムの相場を的確に反映できる査定店選びが肝心です。「おたからや」は世界51 カ国と直接取引し、全国約1,590店舗のネットワークを駆使して高水準の買取価格をご提示します。国際ルートに直結しているため、公平な評価が可能です。

インゴットや金貨はもちろん、切れたチェーンや片方だけのピアス、歯科用スクラップまで形状・品位を問わず査定対象です。熟練査定員が重量・品位刻印・コンディションを丁寧に確認し、鑑定書や保証書がない品でも価値を逃さず評価します。変色や小キズがあってもお気軽にご相談ください。

買取方法は店頭査定に加え、ご自宅で完結する出張査定と、LINEで写真を送るだけの簡易オンライン査定をご用意しています。外出の手間を抑えつつ概算を把握できるため、忙しい方や遠方の方からも好評です。大切な金製品を納得の条件で手放したいときは、豊富な実績と誠実な対応に定評のある「おたからや」へぜひお問い合わせください。

今日の金の買取相場を見る

おたからやの金買取
査定員の紹介

伊東 査定員

  • 趣味

    ショッピング

  • 好きな言葉

    有言実行

  • 好きなブランド

    ハリーウィンストン

  • 過去の買取品例

    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。

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2025年12月現在金相場は1グラム(23,131円)を記録し歴史的高値で推移しています。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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