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ロレックスの
耐久性と精度を支える
ムーブメントの特徴は?

時計の心臓部であるムーブメントは、時計の役割を果たすための重要な部分です。車でいうところのエンジン部分なので、この部分に力を入れてつくられるのも無理はありません。知名度の高いロレックスもその一つです。

こちらの高級時計が長い間高い人気を得ているのも、マニアが非常に多いのも、ムーブメントに惹かれて、ということも少なくありません。魅力である耐久性と精度。そこにこだわっているからこそ、長く使える、壊れないという声が多いのでしょう。

この時計のムーブメントについて、その特徴と魅力について解説します。

 

ロレックスの高品質基幹ムーブメントCal.3135

 

ロレックスはケースやブレスレットの製造・加工、文字盤のセッティングなど自社でおこなっています。ムーブメントの生産もスイスの自社工場でおこなわれています。さらに潤滑油まで自社で開発しつくられたもの。どこまでもこだわるのが特徴です。

自社内には高精度クロノメーターという規格があり、スイス公認クロノメーター検定協会の2倍にあたるほど検査が厳しいといわれています。その検査を経ているムーブメントの日差の精度は、-2~+2という精度です。

1950年代から1960年代の基幹ムーブメントはcal.1500系。これだけ年月が経っても、メンテナンス次第で使用できるほど耐久性に優れているものです。Cal.3000系は、Cal.1500系の後継ムーブメントにあたり、より完成度の高いものです。

なかでも非常に高い品質である基幹ムーブメントCal.3135は、堅牢性、耐久性、精度においてハイスペックです。パーツに重みがあり、頑丈にできているのが特徴です。耐久性に優れているといわれるのは、その重厚なパーツも理由の一つでしょう。

世界初の両方回転式の自動巻き機構「パーペチュアル」も特徴の一つです。1931年に特許を取得しています。通常では摩耗しやすいとされているのですが、こちらの時計では、リバーシングホイールの素材がアルミニウムで、さらにそれをレッドアルマイト硬化処理して、高い巻き上げ効率に成功しています。

Cal.3135は、Cal.3130から大幅な改良をかさね、デイトジャストのほか、サブマリーナーやディープシーなどにも搭載され、現在でも優れた品質を持つムーブメントと言われています。しかも見た目も美しいのが魅力です。この時計のムーブメントは進化を止めることはありません。品質の追求はこれからも続くのでしょう。

高く評価されているこの時計のムーブメントの特徴を、より詳しく紐解いていきましょう。

 

巻き上げヒゲ

 

精度を高めている技術の一つは、巻き上げヒゲと呼ばれる巻き上げゼンマイです。多くの種類に搭載されている技術であり、時計の精度を高めるのに欠かせないものです。なぜ、この技術が精度を高めるのでしょうか?

それは、ヒゲゼンマイの重心が移動しないからです。一般的には平ヒゲゼンマイと呼ばれるヘアスプリングが採用されますが、ヒゲゼンマイはこれに比べて、テンプの回転に合わせて同心円状に動くことができるのです。そのため、安定した精度をキープできるというわけです。温度の変化にも影響されにくく、磁界の影響も受けにくいため、衝撃にも強いのが特徴です。

通常の時計に搭載されている平ヒゲゼンマイはフラットな形状で、製造が容易。そのため、多くの時計が平ヒゲゼンマイを搭載しています。

ちなみにヒゲゼンマイはリボンのような形で、内側の先端はテンプの軸、外側の端はテンプ受けについています。小さなゼンマイは伸縮をすることで、テンプの振動を調速。ほかの歯車や部品に1秒間に1回針を進める振動を伝えます。

ヒゲゼンマイの厚さは、0.001ミリ違うだけで歩度が大きく変わってしまいます。時計の心臓部分とも言われるヒゲゼンマイは、最も高度な製造技術が必要なのです。

 

マイクロステラ・ナット(フリースプラング)

 

テンプに採用されているのが、フリースプラング・テンプです。こちらは、針のないもので、ヒゲゼンマイに直接触れることがないので劣化を防ぐことができます。一般的にはヒゲゼンマイに触れているものが採用されています。触れることで、調整をする仕組みだからなのですが、衝撃などを受ければ調整がズレてしまうのです。フリースプラングは、そういったデメリットを克服しているものなのです。

1秒間に8振動とも言われる振動をするヒゲゼンマイは、触れるものがあれば摩擦によって劣化しやすくなります。それを防げるのが大きなメリットでしょう。衝撃が加わった際も、何も触れないため影響を受けることもありません。

マイクロステラ・ナットは金色の輪(テンワ)の内側に装着されているのですが、これもテンプの空気抵抗の影響を受けにくく、精度が安定する理由です。そもそも、ロレックスのテンワはほかのメーカーと比べると大きいため、振動や衝撃に強いとされています。

振動や衝撃に強いといっても、使い方によってはダメージを与えてしまうこともあります。特にゴルフなど、瞬間的に強い衝撃を与えるスポーツは避けたいもの。フリースプラングの調整は難しいもので、高度な知識と技術を持った技術者でないと正しい調整ができません。万が一、不具合が生じた場合は、ロレックス認定資格を持っている技術者に修理を依頼しましょう。

 

ツインブリッジ

 

テンプをキープする部品がツインブリッジです。この部品は、テンプを2本のネジで左右からしっかり支えているため、テンプへの衝撃を減らしてくれるのです。多くの時計はシングルブリッジで、片側1本のネジで固定されています。当初はシングルブリッジを採用していたようですが、1989年頃からツインブリッジを採用し始め、現在ではすべてのタイプにツインブリッジを採用しています。1本から2本にすることで、衝撃を受けてネジが外れるというトラブルをなくしてくれます。

また、ツインブリッジが採用され、パーツ間につくられた隙間の調整が0.01ミリ単位でできるようになった点もメリットです。

 

キフショック

 

耐震装置の一つであるキフショックは、洋ナシのような形をしているもので、人工ルビーを3個所で抑えています。通常はインカブロックといって、2個所で抑えるものが使用されていますが、3個所で抑えることで、より高い安定感を実現します。

キフショックはテンプを守る役割を担います。衝撃から守ることで、テンプの軸を常に中央にキープしてくれるのです。

主な耐震装置としては、キフ社のキフ・ウルトラフレックスのほか、インカブロックがあります。インカブロックはスイスのインカ社で開発された装置で、衝撃を受けると耐震押さえバネが外れ、受石と穴石が飛ぶのですが天真は守られます。

 

人工ルビー

 

Cal.3135の自動巻きブロックのプレートには、「31JEWELS」と記されています。ロレックスのムーブメントに使用されている人工ルビーの数は31石、と数多くの石が装着されていることを意味します。歯車の軸の部分にあてがわれる人工ルビーは、歯車の接地面の摩耗対策となります。

高い硬度を持つ石として知られているのがダイヤモンドですが、ルビーはダイヤモンドに次いで硬度の高い石です。ルビーのモース硬度はサファイアと並んで硬度9です。ダイヤモンドは硬度10ですが、アレキサンドライトは硬度8.5、エメラルドは硬度8です。

軸は回転し続けているため、軸と接触する部分は摩耗していきます。衝撃も受けるでしょう。それを人工ルビーが防いでくれるのです。

高級時計に使われている石といえば、外装を豪華に見せるダイヤモンドやサファイアなどを思い浮かべる人も多いでしょう。ロレックスにもダイヤモンドを装着しているものもありますが、内部にも人工ではありますが硬度の高いルビーを使い、耐久性を高めているのです。耐久性を高めるには石の数は多いほうがよいとされています。

時計の中には31石よりも多くの石を採用しているものもありますが、その分多額の費用がかかります。通常は21石あれば耐久性を高められると言われていますが、より高い耐久性を求めて石の数を増やしています。

 

レッドアルマイト硬化処理の歯車

 

リバーシングホイールの摩耗を軽減するため、レッドアルマイト処理を施しているのも特徴です。リバーシングホイールとは、腕の動きに影響され動くローター(おもり)の動きをゼンマイに伝える歯車のことです。ロレックスは1960年代からリバーシングホイールをアルミニウム素材にしています。さらにアルミニウムにレッドアルマイト硬化処理をして摩耗を軽減すると同時に、軽量であるため巻き上げ効率も高めています。

もちろん、長年使用している間に部品は摩耗します。必要以上に手巻きをする、長年使用しているといった理由で、リバーシングホイールも摩耗します。手でゼンマイをまいた際に重さを感じたり、ローターが同時に回転してしまうようになったりしたら、部品の交換が必要です。

早めにオーバーホールをすれば、部品の交換をする必要はなく、修繕可能な場合もあります。手巻きが重くなったと感じたら、早めに修理に出すことをおすすめします。

 

進化し続けるムーブメント

 

Cal.3135は従来の定番機械であり、現在でも高い品質として評価されていますが、ムーブメントは進化し続けています。

その一つが「パラフレックス・ショックアブソーバー」です。テンプを衝撃から守る耐震装置で、独自開発した装置。従来のものより飛躍的に機能性が高まっているとされています。さらに、「パラクロムヒゲゼンマイ」を搭載したモデルも出ています。

パラクロムヒゲゼンマイは、ヒゲゼンマイの10倍の衝撃に耐えうるもので、より精度の高さを実現します。温度の変化にも強いのが特徴。パラクロムヒゲゼンマイはCal.4130に初めて搭載されました。Cal.3186からはブルーのパラクロムヒゲゼンマイが搭載されています。

パラクロムヒゲゼンマイの主材料はニオブという金属です。ニオブを採用することで、熱にも強く衝撃にも強い形状記憶合金が出来上がります。ニオブを混ぜた鋼材は、スペースシャトルなどにも使用されているほどです。パラクロムヒゲゼンマイは、ニオブのほか、ジルコニウム、ハフニウムなども構成要素として採用。ジルコニウムはほとんどの化学物質と反応しないほか、耐熱性も高いという特徴があり、医療機器にも使われる素材です。

ヒゲゼンマイの素材は磁気に弱いという特性がありましたが、パラクロムヒゲゼンマイは耐磁性もより高くなっています。スマホやマグネットなど磁気のあるものに時計を近づけてしまうこともあるでしょう。高い技術により高度な部品が搭載されている時計は、安心して使用できるということです。

 

精度と耐久性で長持ち

 

オーバーホールさえおこなっていれば、ずっと使い続けられるロレックス。それは耐久性と高い精度に優れているからです。通常時計の寿命は10年と言われていますが、こちらの時計はそれ以上。その理由は機械式ムーブメントでゼンマイや歯車で動かしているからです。そのため、部品が劣化すれば交換することで再度使い続けることができます。

「壊れにくい」「長く使える」と言われる時計ですが、精密機器であることにかわりがありません。無茶な使い方をしたり、メンテナンスをしなかったりすれば、部品が劣化しやすく、時計は動きにくくなります。使う頻度が高ければそれだけ摩耗も進みます。そうはいってもお気に入りの時計は頻繁に使いたくなるものです。長く、よいコンディションを保つためには、メンテナンスをきちんとしましょう。

機械式時計のメンテナンスをオーバーホールといいます。オーバーホールは時計を分解し、部品を細かくチェックし組み直す方法です。専門知識や技術が必要なため、正規店などに依頼しましょう。タイミングとしては、3~5年に一度がいいようです。ただし、先にも述べましたが、ゼンマイを巻いたときに重さを感じるなど不具合を感じたら、早めに修理に出したほうがいいでしょう。

 

まとめ

 

ロレックスは見た目の華やかさも魅力ですが、耐久性と精度の高さが魅力でもあります。自社開発の高い技術によって、また細部にまでこだわった部品は、「いつまでも壊れない」と言われる所以です。ゼンマイと歯車にこだわり、精度と耐久性にこだわったムーブメントは今も昔も高い信頼を得ています。

定期的なオーバーホールをしながら大切に使うことで、正確な時間を刻むのはもちろん、長く愛用できるでしょう。ただし、不具合を感じたら、少しでも早めに修理に出すことをおすすめします。

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