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ロレックスの耐久性が高い理由とは?ムーブメントの特徴や寿命を延ばすコツも紹介

ロレックスは、高級腕時計ブランドのなかでも耐久性が高いことで知られています。この耐久性は、自社開発のムーブメントをはじめ、ロレックスが長年こだわって開発してきた部品の数々によって支えられているものです。

そこでこの記事では、ロレックスの耐久性が高い理由について詳しく解説します。耐久性の高いロレックスの寿命を延ばすコツも紹介するので、長く愛用したいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ロレックスの耐久性が高い理由

ロレックスの腕時計は、ほかの高級時計ブランドと比較しても、その耐久性に定評があります。ここでは、ロレックスの腕時計が耐久性に優れている理由を見ていきましょう。

外装・部品にこだわっているため

ロレックスは、外装・部品の製造において、徹底的なこだわりを持つブランドです。その結果、高い耐久性を実現しています。

ケース

ロレックスのケースは、何度も金属をプレスして仕上げる「鍛造」によって作られているのが特徴です。

多くの時計メーカーで用いられている「切削」(金属を削って仕上げる方法)と異なり、鍛造では金属をプレスすることで金属の密度を高めます。これにより、密度が高く、堅牢なオイスターケースを造形しているのです。

素材

ロレックスでは、耐久性や耐蝕性に優れた素材「SUS904L」をすべてのモデルに採用しています。SUS904Lは「スーパーステンレス」とも呼ばれる素材です。

価格が高価で、鍛造で成型するうえでも大規模な設備投資が必要になります。最高品質を目指すロレックスならではのこだわりといえるでしょう。

針・インデックス

ロレックスのケースには、プラチナやステンレスなどさまざまな素材が使われています。その一方で、針とインデックスにはすべてゴールドが用いられているのが特徴です。ゴールドは見た目が美しいだけでなく、耐蝕性や耐磁性に優れています。

リューズ

ゼンマイの巻き上げや日付・時刻の調節を行なうリューズも、ロレックスが長年改良を重ねている部品です。1997年頃からは、素材にステンレス無垢材や金無垢材を使うようになり、より腐食しにくくなるように進化しました。

高品質なムーブメントを追求しているため

ロレックスは、ケースやブレスレットの製造・加工、文字盤のセッティングのほか、ムーブメントの生産もスイスの自社工場で行なっています。また、潤滑油も自社で開発されたものです。

ロレックスの長い歴史のなかで、ムーブメントは常に進化してきました。

ロレックスの傑作ムーブメントともいわれているのが、1950年代から1960年代の基幹ムーブメントであるCal.1500系です。長い年月が経っても、メンテナンス次第で使用できるほど耐久性に優れています。

現在の主要モデルに搭載されているCal.3000系は、Cal.1500系の後継ムーブメントにあたり、完成度が高くなっているのが特徴です。なかでもCal.3135は、堅牢性、耐久性、精度において高いスペックを誇ります

なお、ロレックス社には独自の「高精度クロノメーター」という規格があり、スイス公認クロノメーター検定協会の認定である「クロノメーター」の2倍にあたるほど検査が厳しいといわれています。

クロノメーター基準の平均日差は-4秒~+6秒の精度であるのに対し、高精度クロノメーターをパスしたムーブメントの平均日差は、-2~+2秒という精度です。

ロレックスの精度を支える高品質基幹ムーブメントCal.3135とは

ロレックスの精度を支える高品質基幹ムーブメント「Cal.3135」の概要や、パーツごとの特徴を紹介します。

Cal.3135とは

Cal.3135はパーツに重みがあり、頑丈にできているのが特徴です。ロレックスが耐久性に優れているといわれるのは、パーツが重厚であることも理由の一つといえます。

また、世界初の両方回転式の自動巻き機構「パーペチュアルも特徴の一つです。パーペチュアルの開発によって、それまで手巻き式だった腕時計の実用性は一気に高まりました。ロレックスはこのパーペチュアルについて、1931年に特許を取得しています。

また、Cal.3135は、Cal.3130から大幅な改良を経て生まれたムーブメントです。デイトジャストのほか、サブマリーナーやディープシーなどにも搭載され、現在でも優れた品質を持つムーブメントといわれています。

Cal.3135のパーツごとの特徴

続いて、Cal.3135のパーツごとの特徴を見ていきましょう。

巻き上げヒゲ

精度を高めている技術の一つは、「巻き上げヒゲ」と呼ばれるヒゲゼンマイです。ヒゲゼンマイはムーブメントの心臓部にある部品で、一般的な時計では、フラットな形状で量産が容易な「平ヒゲゼンマイ」を使用しています。

しかし、ロレックスでは量産機も含めて巻き上げヒゲを搭載しており、より高い精度を確保しているのです。

ムーブメント内部では「テンプ」という部品が回転運動を行ない、振動を一定速度に保つ役割を果たしています。ヒゲゼンマイはテンプを動かすための部品で、どれだけ左右均等に動かせるかが、時計の精度にかかわっています。

巻き上げヒゲは平ヒゲゼンマイに比べ、テンプの回転に合わせて、より同心円状に動くことができます。そのため、ヒゲゼンマイの重心が移動せず、安定した精度をキープできるのです。

ちなみに、ヒゲゼンマイはリボンのような形で、内側の先端はテンプの軸、外側の端はテンプ受けに付いています。小さなゼンマイは伸縮することでテンプの振動を調速し、ほかの歯車や部品に1秒間に1回針を進める振動を伝えます。

ヒゲゼンマイの厚さは、0.001mm違うだけで歩度が大きく変わってしまいます。時計の心臓部分ともいわれるヒゲゼンマイは、最も高度な製造技術が必要なのです。

マイクロステラ・ナット(フリースプラング)

ロレックスのテンプには、「フリースプラング・テンプ」が採用されています。フリースプラング・テンプは、一般的なテンプに備わっている緩急針(精度を調整する針)のないテンプで、ヒゲゼンマイに直接触れない作りになっているのが特徴です。

1秒間に8回も振動するヒゲゼンマイは、触れるものがあると摩擦によって劣化しやすくなります。しかし、フリースプラングは摩擦が起こらないため、部品の劣化を防ぐことができるのです。

また、緩急針がヒゲゼンマイに触れていると、衝撃を受けた際に調整がずれてしまうことがありますが、フリースプラングはそのデメリットも克服しています。

フリースプラング・テンプを構成する金色の輪(テンワ)の内側には、精度を調整するネジである「マイクロステラ・ナット」が装着されています。

マイクロステラ・ナットがテンワの内側に付いている点も、テンプの空気抵抗の影響を小さくし、精度を安定させている要因です。また、ロレックスのテンワはほかのメーカーのものより大きいため、振動や衝撃に強いとされています。

ただし、ロレックスが振動や衝撃に強いといっても、使い方によってはダメージを与えてしまうこともあります。特にゴルフなど、瞬間的に強い衝撃を与える可能性があるスポーツで装着するのは避けたいものです。

フリースプラングの調整は難しく、高度な知識と技術を持った技術者でないと正しい調整ができません。万が一、不具合が生じた場合は、ロレックス認定の技術者に修理を依頼する必要があります。

ツインブリッジ

テンプを支える部品がツインブリッジです。この部品は、テンプを2本のネジで左右からしっかり支え、テンプへの衝撃を減らしています。

なお、多くの時計はシングルブリッジで、片側1本のネジで固定されているのが特徴です。ロレックスも当初はシングルブリッジを採用していましたが、1989年頃からツインブリッジを採用し始め、現在ではすべてのタイプにツインブリッジを採用しています。

ネジを1本から2本にすることには、衝撃を受けてネジが外れるというトラブルを減らす役割があります。また、ツインブリッジが採用されたことで、パーツ間につくられた隙間の調整が0.01mm単位でできるようになった点もメリットです。

キフショック

耐震装置の一つであるキフショックは、テンプを衝撃から守り、テンプの軸を常に中央にキープしてくれる部品です。一般的に使われているインカブロックという耐震装置の場合、部品の人工ルビーを2ヵ所で押さえています。

一方、キフショックの場合は、人工ルビーを3ヵ所で押さえており、より高い安定感を実現しています。

人工ルビー

ロレックスの腕時計の内部には、ムーブメントの耐久性を高めるために、硬度の高い人工ルビーが使われています。

ルビーはダイヤモンドに次ぐ高い硬度を持つ石で、モース硬度が最大の10であるダイヤモンドに対し、ルビーの硬度は9です。耐久性を高めるためには、石の数は多いほうが良いとされています。

Cal.3135の自動巻きブロックのプレートには、31石の人工ルビーが使用されていることがわかるように、「31」という数字が記されています

ムーブメントに必要な石数は最低7石、最大でも21石あれば十分といわれているため、Cal.3135の31石は十分なグレードの高さを表しているといえるでしょう。

なお、この人工ルビーは、接地面の摩耗対策として歯車の軸の部分にあてがわれています。歯車は回転し続けているため、軸と接触する部分が摩耗したり、衝撃を受けたりする恐れがあります。それを人工ルビーが防いでくれるのです。

リバーシングホイール(歯車)

リバーシングホイールの摩耗を軽減するため、素材にレッドアルマイト処理を施しているのも特徴です。リバーシングホイールとは、腕の動きに反応して動くローター(おもり)の動きをゼンマイに伝える歯車のことを指します。

リバーシングホイールは細かい部品であるため、摩耗しやすく、時計に不具合を起こす原因になりがちです。この問題を解決するため、ロレックスは1960年代からリバーシングホイールをアルミニウム素材に変更しました。

さらに、アルミニウムにレッドアルマイト硬化処理を施すことで、軽量化と摩耗の軽減を同時に実現し、巻き上げ効率を高めています

もちろん、長年使用していれば、どんなに耐久性のある部品でも摩耗します。また、必要以上に手巻きをするなどにより、リバーシングホイールの摩耗が早まることもあるでしょう。

手でゼンマイを巻いた際に重さを感じたり、ローターが同時に回転してしまうようになったりしたら、部品の交換が必要です。

ロレックスムーブメントは耐久性を増している

Cal.3135はロレックスのさまざまなモデルで使われているムーブメントで、現在でもその高い品質を評価されています。その一方で、ロレックスのムーブメントはさらなる進化を続けています。

その進化の一つが「パラフレックス・ショックアブソーバー」です。テンプを衝撃から守る耐震装置で、ロレックスが独自で開発し、2006年に特許を取得しました。パラフレックス・ショックアブソーバーの登場によって、ロレックスは以前よりも飛躍的に耐震機能が高まっているとされています。

また、「パラクロムヒゲゼンマイ」を搭載したモデルも出ています。

パラクロムヒゲゼンマイは、従来のヒゲゼンマイの10倍の衝撃に耐えうるもので、より高い精度を実現しました。2000年に登場したCal.4130に初めて採用され、2005年発表のCal.3186からはブルーのパラクロムヒゲゼンマイが搭載されています。

パラクロムヒゲゼンマイの素材は、ニオブという金属を主材料とし、ジルコニウムやハフニウムなどを使用した形状記憶合金です。ニオブを使用した鋼材は熱や衝撃に強く、スペースシャトルの材料になるほど優れた性質を持っています。

また、ジルコニウムはほとんどの化学物質と反応せず、耐熱性も高いため、医療機器にも使われる素材です。

従来のヒゲゼンマイの素材には磁気に弱いという特性がありましたが、パラクロムヒゲゼンマイは耐磁性もより高くなっています。

日常生活のなかでは、スマートフォンやマグネットなど磁気のあるものに時計を近づけてしまう可能性もありますが、パラクロムヒゲゼンマイが搭載されている時計なら、ある程度安心して使用できるでしょう。

耐久性の高いロレックスの寿命をさらに延ばすコツ

ロレックスの耐久性が高いとはいえ、メンテナンスなどを怠った場合の寿命は約10年といわれており、その性能を活かすことはできません。ここでは、ロレックスの寿命を延ばすためのコツを5つ紹介します。

定期的なオーバーホールを欠かさないようにする

オーバーホールとは、腕時計を分解洗浄し、可動部に注油してパーツの劣化を防ぐメンテナンスのことです。定期的なオーバーホールは不具合の早期発見につながり、必要に応じて部品の交換も行なえます。

ロレックスをはじめとする高級腕時計ブランドでは、時計の精度や防水性能を維持するために、定期的なオーバーホールが推奨されています。推奨されている頻度は、一般的に3~5年に1回です。

月1回を目安にゼンマイを巻く

自動巻きの機械式時計は、着用時の日常動作によってローターが振れて、ゼンマイを巻き上げる仕組みになっています。時計を外しているとゼンマイが巻き上がらないため、なるべく毎日着用したほうが良いですが、人によっては着用できないケースもあるでしょう。

機械式腕時計は内部に注油してありますが、まったく動かないまま放置していると機械油が凝固する可能性があります。そのため、使っていないロレックスも、月に1回はゼンマイを巻いて24時間以上動かし、機械油を循環させるのが寿命を延ばすコツです。

磁気を避けて保管する

磁気を発する機器の近くにロレックスを置くと、時計の不具合や故障につながる可能性があります。時計内部の部品はその多くが金属であるため、磁気を浴びることで動作や精度に狂いが生じることがあるからです。

そのため、特にパソコンや電子レンジなどの強い磁気を発生させる機器からは、最低でも5cm以上の距離を取って保管するように気を付けましょう。

水分・汚れを除去して保管する

ロレックスには耐久性の高いスーパーステンレスが使われているとはいえ、水分や皮脂汚れが付着したまま放置すると、サビや腐食の原因になりかねません。

そのため、時計の着用後は、ファイバークロスやセーム革などで水分や油分を拭き取ってから保管しましょう

実績のある修理業者へ依頼する

信頼性の高さやメーカー保証が付く点を考慮すると、ロレックスをメンテナンスに出す際は正規サービスセンターへ依頼するのがベストといえます。

一方で、一般の時計修理業者に比べると、正規サービスセンターのメンテナンス費用は高額になりがちなのがデメリットです。

そのため、できるだけ費用を抑えたいのであれば、時計修理業者へ依頼する選択肢も考えられるでしょう。ただし、一般の時計修理業者は技術レベルなどに差が見られるため、事前に実績をチェックして、優良な業者を選ぶことがポイントです。

使っていないロレックスは買取査定に出すのも手!

近年は円安の為替相場が続いており、ロレックスの買取価格も高騰している傾向にあります。もし使っていないロレックスを所有しているのであれば、このタイミングで買取査定に出すのも一つの手でしょう。

買取専門店「おたからや」では、人気のGMTマスターやデイトナをはじめ、ロレックスのモデル全般の買い取りに対応しています。最新相場を知り尽くしたプロの査定士がしっかりと査定するため、大切な腕時計を安心してお任せください。

買い取りを依頼する際は「店頭買取」と「出張買取」の2つの方法から選択でき、査定料・出張料は無料です。査定額にご納得いただければ、その日のうちに現金でお支払いします。

すぐにお時間が取れない場合は、「WEB査定」を活用して概算の査定額を確かめるのもおすすめです。現在のロレックスの価値を知りたい方は、おたからやの査定をお気軽にご利用ください。

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まとめ

ロレックスは見た目の華やかさだけでなく、耐久性と精度の高さも大きな魅力です。自社開発の高い技術と素材にこだわった部品により、正しく扱えば数十年単位で使用できます。

ただし、メンテナンスを怠るとその性能が十分に発揮されないため、定期的なオーバーホールを行なうなどして長く愛用できるように心がけましょう。

ロレックスは安定した需要と近年の円安相場などが影響し、買取相場が高騰しています。ご自宅に使わずに眠っているロレックスがあれば、ぜひ一度おたからやの無料査定をご活用ください。

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