世界三大時計ブランドに数えられるパテックフィリップの中でも人気の高い「パテックフィリップ ノーチラス」の定価に着目している方は多くいます。

パテックフィリップ ノーチラスはブランドを代表するラグジュアリースポーツコレクションとして高い人気を誇ります。

世界的な時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏が手掛けたことで広く知られ、彼の代表作でもあって多くの時計愛好家が注目しています。

この記事では、パテックフィリップ ノーチラスの定価や購入方法について詳しく解説します。

定価で購入するためのポイントや、おすすめのモデルに加え、中古市場での価格動向についても専門家の視点から情報をお伝えします。

パテックフィリップ ノーチラス定価一覧

パテックフィリップ ノーチラスの代表的なモデルの定価一覧は、下記のとおりです。

※2024年11月現在

• 5712/1A

ステンレスモデルの生産終了が続く中で、現行で販売を継続しているモデルです。

多機能カレンダーのプチコンプリケーションモデルだけあって定価が高額ですが、高まる需要に対して供給不足により品薄状態が続いているようです。

供給不足もあって、高値で取引されています。

• 5712/1R

5712/1Aの18K ローズゴールドモデルです。

日本人に肌馴染みの良いローズゴールドケースと上品なブラウン文字盤との組み合わせが品位を感じさせます。

5712/1Aと同様に需要が高まっているものの品薄により、定価の倍以上の価格で取引されているようです。

• 5719/10G

文字盤、ベゼル、ブレスレットまでをダイヤモンドで埋めつくした贅沢なモデルです。

パテック フィリップ・シールで厳格に定められた認定基準に準拠した最高品質の貴石のみを使用しています。

• 5726A/5726-1A

ステンレスケースのアニュアルカレンダーモデルです。

ステンレスケースの廃盤が続く中、現行で販売が続いています。

コンプリケーションモデルながら、シンメトリーでシンプルなデザインは日常使いしたくなる雲上時計に仕上がっています。

革ベルト、ブレスレットの両方が展開されています。

• 5740/1G

永久カレンダーを搭載しながらも、ケースサイズ40mmと小振りで薄いのが魅力です。

ノーチラスの発表40周年記念モデルと同じ文字盤を採用しています。

品格のある輝きをもつブルーソレイユ文字盤が美しく、定価以上のリセール価格相場となっています。

• 5811/1G

長く愛されていた5711の後継モデルとして発表された5811は、ステンレスではなくゴールドを採用しています。

サイズアップと2ピース構造へ変更するなど、初期の頃のモデルに敬意を払うマイナーチェンジが施されました。

2022年に発表されたばかりのモデルなので買取実績は多くありませんが、高い人気から高額な取引が予想されます。

• 5980/60G

2024年新作として発表されたフライバッククロノグラフ搭載モデルです。

ブルーグレーオパーリン文字盤と18K ホワイトゴールドケースとの組み合わせが美しい一本です。

デニム柄のカーフスキンストラップが文字盤を引き立てつつ、印象を柔らかくしています。

• 5990/1A

トラベルタイムとフライバッククロノグラフを搭載するプチコンプリケーションモデルです。

5990/1A-001で展開されたグレーベースのブラックダイアルは2022年に廃盤となったものの、未だに人気が衰えていません。

現行のブラックグラデーションダイアルも深みのある品位を纏っており、人気のあるモデルです。

• 5990/1R

トラベルタイムとフライバッククロノグラフを搭載する5990/1Aのローズゴールドケースモデルです。

5990/1Aよりも鮮やかなブルーソレイユ文字盤が美しく、品位を感じさせます。

• 7010R-013/7010-1R-013

波形のラック・パープル文字盤とローズゴールドケースを組み合わせたエレガントなレディースモデルです。

ベゼルに配された46個のダイヤモンドが鮮やかな文字盤を引き立てています。

• 7118-1A

レディースモデルとして展開されているステンレスケースモデルです。

35.2mmのボーイズサイズとして需要が高まっており、従来のノーチラスよりも優しい雰囲気が男性にも人気です。

定価以上の買取相場で流通されています。

• 7118/1R

7118-1Aのゴールドモデルです。

シルバーオパーリンとゴールドオパーリンの2色の文字盤で展開され、エレガントな雰囲気を纏っています。

ボーイズサイズなのでユーザー層を選ばないのも魅力です。

• 7118/1200A

56個のダイヤモンドをベゼルにセットしたステンレスケースモデルです。

ブルーオパーリン、シルバーオパーリン、ブラックにグラデーションしていくグレーオパーリン文字盤の3色で展開されています。

ケースサイズ35.2mmのボーイズサイズが人気で、定価以上の買取価格で流通しています。

• 7118/1200R

7118/1200Aのゴールドモデルです。

56個のダイヤモンドがセットされたベゼルとローズゴールドケースの組み合わせは品位を感じさせます。

• 7118/1300R

ベゼルいっぱいにスペサルタイトをセットしたボーイズサイズモデルです。

スぺサルタイトはガーネットの一種で、シャンパンカラーからコニャックカラーが使用されています。

• 7118/1450G

合計2,364個ものダイヤモンドをセットした贅沢な一品です。

ホワイトゴールドケースを採用していますが、ほぼダイヤモンドで埋まってしまっています。

インデックスと針は植字にすることで目立たせており、フルダイヤモンドモデルでも時計として使用しやすいようにデザインされています。

• 7118/1451G

合計1,500個のダイヤモンドと876個のブルーサファイアをセットした贅沢なモデルです。

7118/1450Gに負けず劣らずの煌びやかさで、ブルーサファイアは主にベゼル、インデックス、ブレスレットの中央リンクに採用されています。

• 7118/1452G

7118/1451Gのルビーモデルです。

ルビーとサファイアは同じもので色が違うだけのモデルです。

• 7118/1453G

7118/1451Gのエメラルドモデルです。

エメラルドは主にベゼル、インデックス、ブレスレットの中央リンクに採用されています。

パテックフィリップ ノーチラスの人気モデル

2024年現在、専門家が独自の視点でおすすめするパテックフィリップ ノーチラスを3つ紹介します。

5726A 年次カレンダー ムーンフェイズ

ステンレスケースのアニュアルカレンダーモデルです。

ステンレスケースの廃盤が続く中、販売を継続しています。

アニュアルカレンダー表示を備えながらもシンメトリーでシンプルなデザインに仕上がっており、絶妙なバランス感をもつモデルです。

定価￥8,170,000に対し、参考買取価格￥12,100,000と定価以上で取引されています。

ブルー、ブラックと展開されていますが、色による買取価格の差がないので選びやすいのも魅力です。

5740/1G 永久カレンダー

永久カレンダーを搭載したノーチラス・コレクション初のグランド・コンプリケーションモデルです。

超薄型ムーブメントCal.240 Qを搭載したことで、厚み8.42 mmもの驚異的な薄さを実現しています。

定価￥24,790,000に対し、参考買取価格￥29,150,000と定価を大きく超える金額で取引されています。

ブルー文字盤でのみ展開されています。

5712/1A ムーンフェイズ

多機能カレンダーのプチコンプリケーションモデルです。

ステンレスケースの廃盤が続いていますが、販売が続いている人気モデルです。

定価￥8,210,000に対し、参考買取価格￥15,031,500円と定価の倍以上のリセール価格が設定されています。

現行ではブルーのみの展開ですが、ブラックも販売されていました。買取価格に差はありません。

• おたからや査定員のコメント

パテックフィリップ ノーチラスの定価推移

パテックフィリップは直近3年間で複数回の価格改定を行っています。

2022年は2月と6月と10月の3回、2023年は2月と8月の2回、2024年は2月、4月に価格改定が実施されました。

価格改定の背景

パテックフィリップは直近の数年で複数回の価格改定を実施しています。

価格改定の理由は、為替や新型コロナウイルスやロシア・ウクライナ危機の影響で、原材料や電気・ガスといったエネルギーコスト、輸送コストが上昇したためと言われています。

これまでの価格改定では必ずしも値上げというではありませんでしたが、直近では値上げが実施されています。

中古市場の盛り上がりとブランド価値の影響

パテックフィリップは新型コロナウイルスの影響で工場を一時閉鎖するなどし、供給が減少しました。

しかし投資目的として高級時計バブルを起こしたことで、一時的に需要が拡大。

年間生産数が限られているパテックフィリップにおいて、さらに入手難が深刻化したことで、買取相場が高騰しました。

実勢相場の急騰を防ぐために購入後2年間は保証書を渡さないといった転売対策を行っており、投資目的とした流通を抑えようと様々な対策が講じられています。

投資目的ではなく、時計愛好家の手に渡って欲しいとする動きは今後も進んでいくでしょう。

パテックフィリップ ノーチラスを定価で買う方法

パテックフィリップ ノーチラスを定価で買うには正規販売店で購入する他ありません。しかし2024年の現状では店頭在庫が品薄の状況が続いており、予約が必要となっています。

予約をするのにもウェイティングリストがあり、販売員の信頼を得ないと購入のための予約すら取れない状況です。あるいは、海外の正規店で購入する手もありますが、日本の正規店と同様にやはり常連客や信頼のおける客を優先して予約受付を行うようで、あまり状況は変わりません。

場合によっては為替レートの影響により日本で購入するよりも高く支払うことになるケースもあるので、注意が必要です。また、フリマサイト等に出品されているものも見られますが、偽物の可能性もあります。見破るのは非常に困難なので、個人間でのお取引は推奨しません。

パテックフィリップ ノーチラスを定価で買うときのポイント

転売対策、需給バランスの崩壊による品薄、中古市場の相場の高騰といったにより、2024年時点でパテックフィリップ ノーチラスを定価で買うことは品薄によって難しくなっています。

その上で定価で買うときのポイントを3つ紹介します。

正規販売店での購入

正規販売店での購入にあたって、在庫が品薄なため予約が必要です。

人気モデルの予約は新規を受け付けていないケースもあります。

そのため、予約するための工夫が求められます。

予約をするためには、信頼できる客だと販売員へアピールが必要です。

例えば時計談義であったり、パテックフィリップをどれだけ好きかを語ったりと、転売目的ではないことを分かってもらいましょう。

販売員に信頼してもらって初めて予約することができます。

予約のタイミング

店頭在庫が品薄のため、入荷すると予約席が空き、次の予約が取りやすくなります。

入荷の時期を教えてもらえるようになるかは販売員との信頼関係次第ですが、予約を取ろうとしたタイミングにもよるため、運もあります。

できるかぎり可能性を高めるとすれば、足繁く通うのをお勧めします。

販売員との信頼関係を深める意味でも顔を合わせる機会が増えれば、入荷のタイミングに上手く重なることもあるかもしれません。

購入履歴が重要

販売員に信頼してもらう、予約ウェイティングリスト入りするための工夫として、本命ではないモデルを購入して実績を作るのもお勧めです。

転売目的ではないことのアピールとして有効で、購入履歴が残ることで目に見える形で信頼を重ねていることがわかります。

おたからやでのパテックフィリップ ノーチラスの参考買取価格

パテックフィリップ ノーチラスの参考買取価格をまとめました。

※状態や付属品の有無、時期によって価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

パテックフィリップ ノーチラスは、現行モデルと廃盤モデルによっても大きく価格に開きがあります。世界中の時計愛好家に支持されているスポーツモデルのノーチラスは、希少なモデルや限定品が多く、入手が難しいモデルが多いです。

パテックフィリップ ノーチラスの参考買取価格はこちら

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