ノーチラスのフライバッククロノグラフは、ラグジュアリースポーツウォッチの代名詞として多くの資産家などからの支持を集めている腕時計です。

3針だけでなく多機能モデルにも人気が集まっていて、最近はフライバッククロノグラフの5980/1ARへの需要が大きくなっているようです。

ここでは、ノーチラスの名機の一つでもある5980/1ARの特徴や魅力、そして買取に関するお役立ち情報をご紹介します。

フライバッククロノグラフ「5980/1AR」

複雑機構搭載モデル

ノーチラスのフライバッククロノグラフの一つ「5980/1AR」は、丸みを帯びた8角形のベゼル、船の舷窓からのインスピレーションを得て開発されたケース、水平のエンボス文字盤などの特徴を持つスポーツウォッチです。

1976年、当時話題を集めていたスポーツエレガンスを象徴するモデルとして「5980/1AR」は登場しました。ジャンルとしては後発になりますが、薄型であるけれども立体感を持つ素晴らしいデザインに仕上がっています。

魅力的なトータルデザインに加えてアバンギャルドともいえるケース構造により120m防水を実現しました。

当モデルが登場したことでパテック フィリップのもう一つの顔としてコレクションに追加、その名を重ね続けることになりました。

更なるラインナップ

2006年にはノーチラスは30周年を迎え、オリジナルデザインを継承しつつ両側のヒンジ部に僅かなカーブを設けてブレスレットがよりしなやかな状態で使えるようになりました。

さらに、文字盤の質感や視認性などの改良も加わり、以降パテック フィリップ初となる垂直クラッチおよび同軸積算計が特徴的でモダンな完全自社製の自動巻きムーブメントを搭載したクロノグラフで、プチコンプリケーション・ベゼルダイヤ・アニュアルカレンダーなど、様々なバリエーションも登場しています。

「5980/1AR」は、フライバッククロノグラフを装備した複雑機構搭載モデルで、華やかな見た目および資産価値が非常に高いモデルです。

ちなみに、フライバッククロノグラフはクロノグラフの作動中にリセットボタンを押して計測がリセットされて0より再計測をスタートさせる機能です。連続して計測する際に便利な機能で、フライバックの名称はリセットを押したときに針が飛ぶように戻るなどに由来します。

「5980/1AR」のケースは、スチール&ローズゴールド仕様でねじ込み式リュウズ・サファイヤクリスタルバック、12気圧防水でケース径は10時から4時方向が40.5mmで厚みは12.2ｍｍです。

洗練されたデザイン

ノーチラスのフライバッククロノグラフ「5980/1AR」の文字盤は、ブルー・ソレイユダイヤルおよび夜光付ゴールド植字インデックスの組み合わせでとても美しいデザインです。

ケース素材は、ステンレススティールおよびローズゴールドが採用されており高級感を高めてくれます。パテック フィリップは、時計を保護するためのケースとこれを保持するブレスレットの製作は、ムーブメントの製作と同じくらい重要な作業だといいます。

そのため、ケースの製作は約20名の専門職人により約50の工程で、極めて高度な技術で作業が行われているようです。メタルブレスレットの製作においても様々な複雑な工程を必要とします。

タイムピースの外装は、搭載されたムーブメントの卓越性を反映させる必要があります。

自社製自動巻きムーブメント

完璧な機能性および最高の快適さや操作性の保証も欠かせません。パテック フィリップのシール（水が内部に入り込まないよう保護するもの）が、エレガントなフォルム・高貴な素材・仕上げと装飾技術の完璧さなど重要性を与えているのはこれらの理由によるものだとしています。

なお、「5980/1AR」に搭載が行われているキャリバー（CH28-520C）は、垂直クラッチ構造に対して伝統的なコラムホイール構造を組み合わせたもので、美しさと実用性を両立させるハイブリッドムーブメントです。

動作の際の摩擦を極限まで低減させる設計、6時方向のインダイヤルの同軸上には積算計が配置されたデザインです。パワーリザーブは、約45〜55時間であり日常使いには必要十分なスペックといえましょう。

パワーリザーブは、時計の機能を意味する言葉で「5980/1AR」は自社製自動巻きムーブメントを搭載した機械式時計です。

自動巻きは、手の動きで内部のパーツを動作させてゼンマイを巻き上げる仕組みで、ゼンマイが巻き上がると約40～55時間そのままの状態でも時計は動き続けることができるなどの性能を持ちます。

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付属品を全て揃えることも
高く売るためのコツ

購入したときと同じ状態で

ノーチラスの定番モデルのフライバッククロノグラフ「5980/1AR」の査定額をアップさせるために、必ず用意しておくべきものは付属品です。

付属品と聞くと、箱の中身をイメージされる人は多いけれども、購入したときに腕時計などが入っていた外箱も付属品の一つです。特に、ブランド品は外箱の有無で査定評価が変わることもあるので、捨てずに大切に保管しておくことをおすすめします。

外箱以外にも、保証書・取扱説明書・予備のコマ、などの付属品があります。基本的に、購入したときと同じ状態で買取店に持ち込むことが査定評価を高めるコツに繋がります。

取扱説明書は部品の一つに相当するもので、これがない場合は時計の一部が欠損するなどからも大切に保管しておくようなものなので、買取のときには他の付属品と一緒に査定に出すのが基本です。

コマ一つでも保管する

予備のコマやブレスレットを調節した際に外したコマ、これらは査定に影響を与える付属品です。腕の太さは人それぞれ異なるわけですが、腕が細い人は多くのコマを外して自分の腕に合うようにして使います。

しかし、腕が太い人はそのコマがなければ腕にはめることができないので、別のブレスレットに交換しなければ使えません。この場合、「5980/1AR」の価値が下がることになるので、コマはとても重要なパーツであることが分かるのではないでしょうか。

取扱説明書には、本品の付属品のページがあるのでそれを参照して必要なものを揃えると良いでしょう。

購入して腕時計を箱から取り出したときなど付属品を箱の中にしまっていたつもりでも、一部だけを別の場所に入れて保管しているケースもゼロとは言い切れません。何が必要なのか取扱説明書で確認するのも一つの方法です。

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