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    関係する理由は?
    インフレヘッジや
    仕組みについても解説

インフレが金価格に
関係する理由は?
インフレヘッジや
仕組みについても解説

主要国での財政出動や地政学リスクの高まりなどをきっかけにして世界的にインフレが進んでおり、長年デフレといわれた日本でも物価高が政策課題となってきています。

金の販売価格も上昇基調で、2023年9月には買取価格も史上初めて1万円台を記録しました。

この記事では、インフレと金価格の関係、インフレが起こる一般的な理由とインフレヘッジの考え方について解説します。

インフレが金価格に
関係する理由は?

まず、インフレと金価格の関係と、近年日本でインフレが進んでいる理由を説明します。

インフレが金価格に関係する理由

金の買取価格は2024年4月に1gあたり1万3,105円と過去最高値をつけました。金価格は歴史的な高騰を続けていますが、その要因の一つがインフレです。

インフレとは物価が継続的に上昇する状態を指す「インフレーション」の略称です。インフレ下では同じ金額で買える物が少なくなります。すなわち、お金に対して相対的にモノの価値が上がるということです。

金は商品(モノ)であるため、物価上昇時には価格が上昇します。インフレ時に価格が上昇する資産を保有することで「インフレヘッジ」が可能です。

インフレヘッジとは?わかりやすく解説

インフレヘッジとは、インフレによる保有資産の価値減少を回避する行動のことです。

一般に、インフレで価値が目減りする現金・預金、債券などの資産を、インフレ時に価格が上がりやすい金や不動産、株式などに買い換えることを指します。

インフレになる背景

日本のインフレは、2021年後半から顕著になったといわれています。

コロナ禍後の規制緩和を受けた欧米での需要回復やロシアとウクライナの戦闘による原油・食料などの価格上昇がおもな原因と考えられるでしょう。

労働力不足にともなう賃金上昇や円安の影響も要因として挙げられます。

金価格との関係を知るために!インフレの仕組み

ここではインフレが起こる一般的な仕組みについて事例もまじえて見ておきましょう。

タイプ1.デマンド・プル・インフレ

デマンド・プル・インフレは、商品に対する需要が拡大して供給が追い付かなくなることによって発生するインフレです。

経済が成長しているときに起こるインフレで、賃金上昇や消費の活発化をともなうため、しばしば「良いインフレ」といわれます。

タイプ2.コスト・プッシュ・インフレ

コスト・プッシュ・インフレは生産コストの上昇により起こるインフレです。原油や鉄、銅などの原材料の上昇による資源インフレ、賃金高騰による賃金インフレなどがあります。

日本で起こったコスト・プッシュ・インフレの典型例は1970年代のオイルショックでしょう。

第4次中東戦争をきっかけに原油価格が3ヵ月で約4倍に高騰し、日本の消費者物価指数は1973年に前年比で11.7%、1974年には23.2%と急騰しました。

タイプ3.貨幣的要因によるインフレ

大量の通貨が世の中に出回ることにより、他の資産に対してお金の価値が低下するのが貨幣的要因によるインフレです。

本来額面金額ほどの価値がない紙のお金が通用しているのは人々の信頼を得ているからです。

通貨が信頼を失ったために物価が暴騰した例として、第一次大戦後の財政赤字を埋めるため紙幣を大増刷したドイツがあります。1923年、ドイツの物価は3.7日ごとに倍になりました。

「貨幣的要因によるインフレ」は、モノやサービスの生産力が拡大しないなかで通貨供給量だけ増えたために、通貨供給が経済の需要を上回って起きるデマンド・プル的なインフレを指すこともあります。

インフレヘッジと
金の市場価格との関係

多用途である金にはさまざまな種類の需要がありますが、現在の金市場で価格を動かしているのはおもに投資家です。

稀少でありながら流通性の高い金は、他の金属と異なり投資対象として一定の地位を保っています。

金にはインフレ率が上昇する場合に価格が上昇するという特徴があるため、投資家はインフレ懸念が高いときにはヘッジ手段として金を選好します。

不動産や株式もインフレに強い資産といわれますが、あくまで一般論です。例えば「インフレ時に株価が上がる」といわれるのは、インフレ時には企業業績が良くなる傾向があるためです。

インフレが進んでいた2022年中のアメリカでも、金の投資成果は株式を大きく上回っていたことが確認されています。

今後インフレが続くとすれば「インフレヘッジ」としての金投資需要は衰えず、金価格上昇の下支えとなるでしょう。

金価格上昇に関係する
インフレ以外の要因

インフレ以外にも金価格を上昇させる要因はあります。ここでは3つ取り上げて解説します。そのうち一つは日本限定の要因です。

需給バランス

金の採掘量は限られています。採掘余地があるにもかかわらず、コストがかかる金鉱山の開発案件はほとんどないのが現状です。その一方で金需要の減少は見込めません。

金の需要の多くを占めるのは宝飾品で、世界で最も金の宝飾需要が大きいのは中国とインドです。コロナ禍の反動もあり、宝飾向け金需要は拡大しています。

また、金は通貨としての特徴も持つため、外貨準備として各国に保有されています。

近年、米ドルなど一国の通貨に外貨準備を集中させるリスクが意識され始め、新興国をはじめとした各国が外貨準備に占める金の割合を高めていることも金需要が伸びている要因です。

このように需要が供給を上回る状況が、金価格の上昇ないしは高止まりを支えているといえます。

円安の進行

金の取引は世界中で行なわれており、基本的に米ドル建てで取引されています。

日本で使われる円建ての金価格は、ドル建てで決まる金価格をドル円為替相場で換算したものです。そのため日本での金価格はドル円為替相場の影響を受けます

輸入品価格高騰など悪い話題として取り上げられることの多い円安ですが、金の保有者にとっては資産価値の上昇をもたらすうれしいニュースです。

地政学リスク

戦争やテロなどの勃発といった地政学リスクの顕在化により経済の先行きが不透明になると、株式など価格変動リスクのある資産は売られて価格が下落する傾向があります。

一方で、金は「有事の金」といわれています。経済情勢が悪化しても価値が消滅しない実物資産である金は、有事の際に需要が高まり価格が上昇する傾向があります。

特定の国のリスクを負わない「無国籍通貨」としての性質を金が持っていることも、世界情勢が不安定なときに需要が高まる要因です。

金の買取価格相場は上昇傾向!売却はおたからやへ

金価格の高騰にともない、金の買取価格は2024年4月に過去最高値の1グラムあたり1万3,105円(小売価格・税込)を記録しました。

金地金や金アクセサリーなどの売却を検討している方は、ぜひ、買取専門店「おたからや」へご相談ください。

全国に1,000店舗以上を展開するおたからやでは、店頭買取と出張買取のどちらも選べて便利です。査定料などの手数料が無料なので、お気軽にご利用いただけます。

買取専門店である「おたからや」は査定と接客のためのスペースだけで営業しています。販売品用のスペースや在庫管理が不要で、販売コストがかからない分、高値での買い取りが可能です。

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まとめ

金はインフレ時に価格が上がる傾向があることから、インフレ懸念があるときにはヘッジ手段として投資需要が増加します。

世界的なインフレは今後も予断を許さない状況であるとはいえ、沈静化の兆しもみられるようです。

金の価格上昇に伴い、金の買取価格は2024年4月22日に過去最高値の1万3,105円(小売価格・税込)を記録し、買取価格も高い水準にあります。お手元の金を売却するタイミングを計っている方は、ぜひ買取専門店「おたからや」へご相談ください。

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