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世界の金採掘事情と
今後期待される金の存在

現在世界で
採掘されている金

現在、地中に眠る金の埋蔵量は世界で約5万トンと言われています。1年間に全世界で採掘される金の量はおよそ3000トン。今のペースが続けば、10年強で採掘されつくしてしまう計算になります。

日本でも昔から金の採掘が行われてきました。現在は金が枯渇したため閉鎖されていますが、佐渡金山は大変有名です。現在国内では鹿児島県の菱刈鉱山でのみ金が採掘されており、年間約6トン程度が産出されています。

世界での金の産出量は中国・オーストラリア・ロシア・アメリカ・カナダが特に多く、その他には金鉱山が多数ある南アフリカなどが有名です。

世界的に心配されだした金の資源

近年、採掘しやすい地での採掘量は減少しており、一部では既に枯渇しているとも言われています。現在把握されている埋蔵量を考えると、近い将来には金資源の枯渇が現実のものとなってくるでしょう。

ただし、この埋蔵量には「現在の技術では採掘できない、もしくは採掘しても採算が取れない」資源は含まれていません。今後技術が進歩すれば、採掘可能な資源量は増える可能性もあるでしょう。

近年の採掘地は非常に高度な採掘技術を必要とするところも多く、設備投資が莫大となっています。そのため、金の生産コストが急激に上昇しているのです。こうした金価格の上昇も、採掘技術の発展に寄与しています。

 

今後期待されている
金の入手方法とは

地中に眠る金は有限である上に、年々採掘技術の向上が求められるようになったことで、新たな金資源を探す動きも世界中で見られるようになってきました。このうち、日本で注目されているのが海中に眠る金資源です。膨大な設備投資と高度な技術が必要不可欠であるため、現時点での採掘は試験的な段階ですが、金だけでなく産業用のレアメタル産出も見込めることなどから、実現への期待が高まっています。

採掘だけでない金資源の取り出し方

資源としての金はいずれ枯渇することも考えられますが、新たな資源の取り出し方が注目されているのをご存じでしょうか。都市鉱山と呼ばれるこの考え方は、金をリサイクル活用しようという概念です。

一般的な金貨や金地金(ゴールドバー)、装飾品などに使用されている金だけでなく、携帯電話・スマートフォン・パソコンなどの電子機器にも、金は多数使用されています。このような製品に含まれる貴金属の量は、埋蔵されている量よりも多いとも言われているのです。このような都市鉱山から貴金属を取り出し、リサイクル活用する取り組みに注目が集まっています。

2021年に世界中を湧かせた東京オリンピック・パラリンピックのメダルにも、都市鉱山から得られたリサイクル金属が使用されていたことで話題になりました。

 

まとめ

世界中で重要視されている金。金の採掘は世界中で行われており、年々高度な技術が開発されてきています。新たな金の眠る地への期待度も高まっていますので、今後もまだまだ世界中で、金は探し続けられることでしょう。

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