【キャストライト-Chiastolite】

キャストライトという宝石をご存じでしょうか。十字架の模様が特徴的で、パワーストーンとしてもよく知られている神秘的な石です。この宝石の宝石言葉と色や魅力、お手入れ方法や販売価格についてみていきましょう。
Contents
キャストライトの特徴と宝石言葉
キャストライトの最大の特徴は
キャストライトは石の部分に、プラスのように交差した黒い炭素質の物質があることが最大の特徴です。この黒い炭素質で描かれた部分は、まるで十字架のように見えるので、クロスストーンなどともよばれることがあります。また、キャストライトという名前も、ギリシャ語で十字という意味のChiastosに由来しているといわれています。
キャストライトの和名と化学成分や属性について
キャストライトを英語表記で表すとChiastoliteまたはChiastosといい、日本名でいうと空晶石(くうしょうせき)です。化学成分はAl2SiO5であり、斜方晶系の結晶系に属しています。また宝石の属性でいうと、アンダルサイトやシリマナイトやカイヤナイトと同じ属性をもっているジュエリーです。
アンダルサイトというのは紅柱石の一つであり、アンダルサイトの変異種がキャストライトです。シリマナイトやカイヤナイトは、アンダルサイトとは同質異像の鉱物にあたり、色は落ち着いたきれいな藍色をしているのが特徴です。
宝石言葉にはどのようなものがあるのか
「聖なる約束ごと」などといった宝石言葉があり、「誠実に慈愛をもって誓う」という意味をもっており、クリスマスである12月25日の誕生石です。
キャストライトの色と魅力
キャストライトの色はどのような色なのか
ガラスのような光沢感をもっており、石そのものの色味はブラウン系で、ブラウン系の下地に黒い十字架の模様があるジュエリーです。
洋服にも合わせやすく、パワーストーンとしての魅力もある
また、十字架の模様があるので、パワーストーン商品としての需要も高いです。キャストライトのパワーストーンの効果については、恐怖心や不安を取り除いてリラックスさせたり、円滑に物事を進めたり、生きる活力を与えてくれるなど、逆境に打ち勝つ力を与えてくれる効果があるとされています。どちらかというと、守備力を高めるパワーを与えてくれる石といったところでしょうか。
また、効果をより高めるために、前向きな気持ちにさせるとされる「サンストーン」や、人間関係を円滑にするとされる「カルセドニー」も一緒に購入する方もいます。
色合いで見た場合、茶色や黒色が混じっているジュエリーですので、数ある宝石のなかでも比較的シックで落ち着いた色合をもっているでしょう。
そういった意味ではオシャレな石です。ブラウン系のアクセサリーとしてどのような色味の洋服にもなじみやすく、シックな洋服にもカジュアルファッションにも活用できますので、一つでも持っていると重宝するアクセサリーでしょう。
キャストライトの産出国
どのような国で産出されているのか
キャストライトが産出される地域として有名なのは、ロシアのネザバイカリエ地方にあるルチンスクや、オーストラリアにあるサウスオーストラリア州、オーストリアの西部にあるチロル州や、スペインの南部にあるアンダルシア州、スペインのガリシア州の州都であるサンティアゴ・デ・コンポステーラです。
アジア地域でみると、中国にある湖南省や、日本も産地として挙げられます。また、アメリカ合衆国でも採掘されています。ちなみに日本とアメリカ合衆国は全域から採掘が可能です。上記の地域をみると、比較的に観光地が多いと思うでしょう。もしも、旅行などで訪れることがあるときは、現地でキャストライトのアクセサリーを購入して、お土産としてプレゼントするというのはいかがでしょうか。
ジュエリーというのは、原石を鉱山から採掘してから店頭に商品として販売されるまでに、さまざまな過程を経て加工されたり、いくつもの流通経路をたどったりして販売のための宣伝をします。また、そういった過程で発生したコストは、販売価格に上乗せするシステムになっています。その点、現地で購入すると、驚くような安価で購入することも可能で、市場に出回らないような珍しいジュエリーを手に入れることもできるでしょう。
キャストライトのお手入れと保管方法
割れやすい石なので注意しよう
キャストライトは宝石として考えた場合にそれ程、硬度が高い石ではありません。割れやすいという特徴もあるので、高いところから落としたり強い衝撃を与えたりすると壊れてしまう可能性があるので、取り扱いには注意が必要です。
浄化はどのような方法で行うとよいのか
お手入れや保管とは別に、パワーストーンには「浄化」という作業も必要です。浄化には10通りの方法がありますがキャストライトの場合は、どの浄化方法でも浄化ができるので、比較的に扱いやすい石です。
浄化方法の一例としては、セージを使ったり、日光浴や月光浴をさせたり、流水やクラスターで浄化するなど、好きな方法で行うとよいでしょう。
浄化をしないとどうなってしまうのか
しかし、どうして浄化が必要なのでしょうか。パワーストーンは使う人に良いエネルギーを与えたり、災いなどのマイナスエネルギーを取り除いたり守ってくれると、昔からいわれています。ところが、浄化をせずに使い続けていると、吸い取ったマイナスエネルギーが蓄積されていき、徐々に効果が発揮しなくなって効力を失ってしまいます。
そのため、パワーストーンを使うだけではなく、ゆっくりと石を休ませて悪いエネルギーを取り除いてから良いエネルギーを蓄えることが必要です。
キャストライトの市場価値
キャストライトを使ったアクセサリーにはどのような商品があるのか
キャストライトは天然石ですので、アクセサリーに使われることが多いです。例えば、ブレスレットの一部に使われていて、魔除けのブレスレットとして販売されたり、髪の毛を束ねるときのポニーフックに使われたりします。また、ピアスやイヤリングに使っていて、ペンダントトップとして売られていることもあります。天然石ビーズに加工されてビーズアクセサリーとして販売されていることもあります。
市場価値は高いのか
パワーストーンとしては力強い守護石になってくれますが、素材自体の市場の価値をみてみると、比較的に低価格な素材なのがうれしいです。
キャストライトの最大の魅力は、黒い十字架の模様にあるので、十字の部分が石の中心部分に均一に配置されていて、バランスのよい十字形であるほうが価値は高いです。また、十字架の模様近くのブラウンの部分も重要で、透明度があって美しいほど価値が高くなります。
パワーストーンで販売される場合は、パワーストーンとしての意味を、どの程度商品に加えるかによって価格が違ってくるという事情もあります。ファッションアイテムとして購入するのか、パワーストーンとして購入するのかをよく考えて、直感で「これが好き」と思えるようなすてきな商品を見つけましょう。
キャストライトの値段と価格相場
値段はどのくらい?価格相場は?
では、実際に商品として購入する場合、どのくらいの金額で購入することができるのでしょうか。キャストライト単体で石だけを買う場合は、ブレスレット1本分の量だと、数千円程度で買えるものが多いでしょう。卸売価格になると、さらに安くなり千円台で買い求めることができるので、卸売販売のお店で購入して自分の好きなアクセサリーを作るのも一つの方法です。ペンダントも人気がある商品で、ペンダントトップだけだと、数千円程度で手に入ります。ペンダントトップの場合は、ドロップ型をしていて比較的に大きいサイズのものが多いので、キャストライト最大の特徴である十字架の模様が目立つアイテムです。十字の部分がどの位置にきているのか、はっきりとした色で濃いめなのか薄めなのか、また透明度があるのかを確認して、あなただけのオンリーワンを見つけましょう。タッセルイヤリングなど、アクセサリーとして完成された商品の場合は、宝石以外にもいろいろな素材を使用しているので、値段は上がります。しかし、それでも5000円くらいで購入できるものが多いです。純粋にパワーストーンとして使用する場合は、ネックレスを作るときのひもを通す穴などが作られていない、余計な加工をしていないものを購入するとよいでしょう。
まとめ
キャストライトは十字の模様が入った特徴的なジュエリーです。宝石言葉は「聖なる約束ごと」で、クリスマスである12月25日の誕生石というのも神秘的な気がします。また、パワーストーンとしての魅力もあります。煌びやかな宝石もいいですが、落ち着いたシックな雰囲気のキャストライトもコレクションの一つに加えてみてはいかがでしょうか。茶色と黒のコントラストがすてきなジュエリーなので、コーディネートをワンランクアップさせてくれます。