宝石・ジュエリー
2021年11月3日

どうやって作り出すのか?ダイヤモンドを加工してきた歴史の話

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どうやって作り出すのか?ダイヤモンドを加工してきた歴史の話

ダイヤモンドの原石が採れてもそのままでは高く売れません。実際に高く売るためには、加工することが必要です。美しさを求めて、時代によって最適な加工方法が確立されてきました。この記事では、ダイヤモンドの加工技術の歴史を紹介しています。

昔はこうも違ったダイヤモンド加工技術の伝統技法

ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い物質でありながら、脆いという性質があります。14世紀まではインドで採掘されたものを現地で研磨していましたが、現代のような技術はなく透明性を表現できませんでした。インドではダイヤモンドの粉末をオリーブオイルに混ぜ、固定した木の板や革で磨くムガールカットが主流でしたが、角が取れて表面がつや消し状態になってしまいます。その後ヨーロッパで、へき開(結晶鉱物がある一定の方向に簡単に割れて層状に剥離する性質のこと)を使ったポイントカットが主流になり、15世紀には確立されました。研磨技術も進化し、ペースト状の研磨剤を使うことで表面に細かな傷がつかなくなり、そして切断機を使って美しいダイヤモンドを作り始めたことが本格的な加工の歴史の始まりとなりました。15世紀には鏡面反射をうまく取り入れたローズカットが確立され、24面や32面など高度な加工が可能になったことで、ヨーロッパの貴族たちを魅了することになります。ただし、ローズカットは高い技術力が必要で、誰でもできるわけではありませんでした。

現在進行形で変わりゆくダイヤモンドの加工技術

人の手による加工技術だけでなく、時代の変化に伴い機械も目まぐるしいスピードで進化しています。手と機械だけで加工する時代が長く続きましたが、設計技術を応用したり新たな鏡面の見せ方を確立させたりと、美しさを追い求めてあらゆる技術が登場してはすたれていきました。現在では使われなくなった技術や、文献でしか残っていないものも多くあります。今でも切断機を使って加工している職人が多く存在する反面、コンピューターの発達により効率的な加工技術を発明したり、より高い美しさを求めて新たな鏡面の磨き方を発明したりと現在進行形で発展しているのです。現在の主流は18世紀に確立されたオールドヨーロピアンカットがベースとなっており、鏡面を小さくしてより多く光を反射できる58面であることが特徴となっています。人工知能の急激な発達により、一部の工程ではコンピューターや専用に設計された機械に任せて加工することができるようになりました。

人の力を借りないで出来上がる先端式ダイヤモンド加工法

人工知能を使うには膨大なデータが必要になり、現在ではまだ確立されていません。そのため、サイズや鏡面の数が異なるダイヤモンドの加工には人の力が必要となります。しかし、オーソドックスな加工方法なら機械にセットする工程のみ人の手を借り、加工は機械に任せることができる技術が確立されています。カットや研磨をする機械にダイヤモンドを挟み、細かい工程はモニターを見ながら微調整していく方法です。近い将来には全自動で加工する技術が登場すると言われていますが、ダイヤモンドの原石は実際に人の手で精査して脆い面などを確認しないといけないので、最適な加工方法へ導くことがとても難しいとされています。人工知能で判別するには、さらに多くの原石データを読み込ませる他ありませんが、多くの工程を人の力なしで加工することができるようになりました。人工ダイヤモンドの登場で量産されるようになってきました。人工ダイヤモンドの加工は原石よりも簡単で美しさが勝っていることが特徴です。

まとめ

どの業界も職人の技術は後世に語り継がれており、多くの工程が機械化された現在でも職人の技術が必要な部分が多くあります。人工知能の発達により自動化が可能になってきましたが職人の技術をすべて行えるというわけではなく、効率がいいと判断されたら人による加工に戻る工程が出てくる可能性は否定できません。ダイヤモンドの価値は大きさと美しい加工で決まります。これからも美しさを追い求めて、新たな技術が確立されては廃れていくオーソドックスなサイクルを繰り返していくことでしょう。

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