近年、スニーカー市場は世界的な盛り上がりを見せており、日本国内でもスニーカーを「資産」として売買する動きが加速しています。特にナイキやアディダス、ニューバランスなどの人気ブランドでは、限定モデルやコラボ商品を中心に中古でも高額で取引されるケースが増えており、「履かなくなったスニーカーに思わぬ価値がついていた」という声も少なくありません。

この記事では、高く売れるスニーカーの特徴やブランド別の買取相場、そして少しの工夫で査定額をアップさせるコツまで、専門的な視点でわかりやすく解説します。

高く売れるスニーカーの特徴や条件

スニーカーは基本的に履き込んで消耗するアイテムですが、特定の条件を満たすモデルは中古でも価値が落ちにくく、高額で取引されることがあります。

ここからは、高く売れるスニーカーの特徴や条件を一つずつ解説します。

希少価値が高い限定モデル

生産数が少なく入手困難な限定モデルは、中古市場でも希少価値が高いため高値が付きやすいです。

限定カラーや地域限定発売のスニーカーなど、流通量が少ないものほどプレミア価格になる傾向があります。

また、販売方法が抽選限定のモデルやシリアルナンバー入りの特別仕様品も、コレクターズアイテムとして高額取引されることが多いです。

話題性の高いコラボレーションモデル

限定モデルはもともと生産数が少なく、入手が難しいことから中古市場でも希少価値が高くなりやすい傾向があります。

たとえば、地域限定で発売されたスニーカーや抽選販売のみで入手できるモデル、シリアルナンバーが刻まれた特別仕様品などは、コレクターにとってプレミア性が高いため、高額で取引されやすいです。

特に、限定カラーや販売数が極端に少ないアイテムほど、市場での需要が供給を上回り、プレミア価格がつくことが多くなります。

人気ブランドの定番モデル

ナイキやアディダスなど、世界的に人気のスポーツブランドや、そのブランドを象徴する代表的なモデルは中古市場でも安定した需要を持ち、高額査定につながりやすい傾向があります。

たとえば、ナイキのエアジョーダンシリーズやエアマックス、アディダスのYEEZY BOOST、ニューバランスの990番台などは、常にファン層が厚く、中古でも価値が落ちにくい定番モデルとして知られています。

さらに、こうした長寿モデルは定期的に復刻版が発売されることが多く、最新モデルだけでなく過去のモデルにもコレクター需要が存在します。

そのため、多少古くてもコアなファンが欲しがるケースが多く、高値で取引される場合があるのです。

状態が良く付属品が揃っている

スニーカーの状態は買取価格に大きく影響する要素の一つです。未使用品や使用回数が少ないものほど高額査定になりやすく、極端な例では、同じモデルでも未使用品と使用感のある中古品とで数万円以上の差がつくこともあります。

汚れや黄ばみが少なく、ソールの減りがわずかであるなど、コンディションが良好なスニーカーは高く評価されます。

また、購入時の箱や付属の替え紐、タグなどがきちんと揃っている場合、コレクターからの評価が上がり、査定額がさらに上乗せされる可能性があります。

逆に、傷や汚れがひどいもの、付属品が不足しているものは評価が下がりやすいので注意しましょう。

スニーカーを高く売るためのコツ

大切なスニーカーを高額査定してもらうために、売却前にできる工夫やコツがあります。

ここでは、高く売るために押さえておきたいポイントをご紹介します。少しの手間で査定額がアップすることもあるため、しっかりと確認していきましょう。

売るタイミングを逃さない

スニーカーはファッションのトレンドに大きく影響を受けるため、売るタイミングは非常に重要です。

新作や限定モデルは発売直後が最も注目度が高く、商品の状態が新品に近いほど高値になりやすい傾向があります。

特に限定モデルの場合、ブームが続いているうちに売却することで高価買取を狙いやすいでしょう。

一方で、人気が落ち着くと需要が下がり、相場も下落してしまうため、タイミングを逃すと定価を大幅に下回る可能性があります。

スニーカーを綺麗にクリーニングする

査定前には泥汚れを落とし、ソールの黄ばみやホコリも可能な限り除去するなどスニーカーをできるだけ綺麗にしておくのがおすすめです。

靴紐が汚れている場合は洗浄したり新品に交換するだけでも印象がよくなります。素材によっては市販の専用クリーナーを使うなど、落としにくい汚れも入念にケアしてください。

見た目の印象が向上することで査定士からの評価が上がり、高額査定につながる可能性が高まります。

ただし、素材を傷めたりオリジナルの風合いを損ねたりしないよう、適切な方法を選ぶことが大切です。

また、長期間保管していた場合は、査定前に陰干しして湿気やニオイを取り除くなどの一工夫を加えると、よりよい状態で査定に出せるでしょう。

購入時の箱や付属品は大切に保管する

スニーカー購入時の化粧箱や替え紐、保存袋、タグなどの付属品は、買取時の査定評価を左右する大きなポイントです。

とくに限定モデルの場合、付属品にも希少価値があるため、箱の有無だけでも査定額が数千円単位で変わることがあります。

付属品が揃っていることで、「大切に保管されてきた」という印象も与えられ、査定士の評価が上がりやすいです。

また、オリジナルの箱に入れて保管すれば、ホコリやダメージからスニーカーを守る効果も期待できるので、査定に出す際は、すべての付属品を漏れなく用意し、スニーカーと一緒に提示するようにしましょう。

相場価格を事前にリサーチする

売却前に、ご自身が売りたいスニーカーの中古相場を調べておくことはとても大切です。

同じモデルがフリマアプリやオークションサイトでどれくらいの価格で取引されているのか、買取店の相場情報ページでどんな金額が提示されているのかを確認しましょう。

スニーカーは人気の変動が大きいため、相場が日々変わる可能性があります。

常に最新の情報をチェックし、あらかじめ相場を把握しておくことで、提示された査定額が適切かどうかを見極めやすくなるでしょう。

余裕があれば、複数の買取店に査定を依頼して比較するのもおすすめです。

信頼できる買取店を選ぶ

スニーカーを売却する際は、買取実績や専門知識が豊富な店舗を選ぶことで、適正な評価を受けやすくなります。

たとえば、ブランド品に強い大手の買取店や、スニーカー専門のリセールショップなどが候補として挙げられます。

一方、個人間のフリマアプリでの取引は真贋や支払いに関するトラブルが起こるリスクもあり、安心して売却したい場合はプロの買取サービスを利用する方がおすすめです。

• おたからや査定員のコメント

スニーカーの買取価格が下がる原因

スニーカーの買取価格は、さまざまな要因によって左右されます。

思っていたよりも査定額が低いと感じた場合は、状態や市場の変化などが影響している可能性があります。

ここでは、買取価格が下がってしまう主な原因について詳しく見ていきましょう。

何年も前に購入した古いスニーカー

経年劣化によってソールがボロボロになっている場合などは、査定額が大きく下がる、あるいは値段が付かない可能性があります。

ただし、発売当時は普通のスニーカーだったとしても、年月を経ることでヴィンテージとして価値が高まることもあります。

たとえば、1980年代のオリジナルモデルが、当時の定価を大きく上回る価格で取引される事例も少なくありません。特に生産終了や復刻の少ないモデルは、古くてもコレクター需要が高いです。

状態や人気度によっては高い評価を受けることもあるので、「もう古いから」とあきらめず、まずは査定に出してみてください。

箱や付属品を紛失したスニーカー

本体のみでも査定は行ってもらえますが、箱や付属品が揃っている場合と比べると、若干査定額が下がることが多いです。

特に限定モデルやコレクター向けの商品だと、箱やタグなども含めて価値が評価されるため、箱ありと比べて大きな差がつく場合もあります。

しかし、実際に履くことを目的として購入を検討する人にとっては、箱の有無がそこまで重要ではないこともあり、本体に十分な人気や希少性があれば、箱なしでも問題なく買取対象となることもあります。

付属品が一部だけでも残っている場合は、査定時に一緒に持ち込むとプラス評価になることもあるので、忘れずに査定に出すようにしましょう。

傷や汚れが目立つスニーカー

ソールの割れや穴あきなど深刻なダメージがある場合は、大幅な減額や最悪買取不可となることもあります。

しかし、多少の擦り傷や汚れであれば、中古品として問題なく流通するため、傷や汚れが目立つスニーカーでも、買い取ってもらえる可能性は十分にあります。

査定ではコンディションが評価に影響しますが、人気モデルであればある程度状態が悪くても需要があるため、買取が可能です。

査定前に可能な範囲でクリーニングしておくと、好印象を与えられることもあるので、事前にお手入れをしておくと良いでしょう。

モデル名・詳細が分からないスニーカー

買取のプロは、デザインやロゴなどからブランドやモデルを特定できるケースが多いため、名前が分からなくても問題ありませんが、ノンブランドやモデル名が特定できないと値段がつけられないことがあります。

専門知識を持つ買取店であれば、豊富なデータベースや経験に基づいて査定してくれます。とくに箱やタグがなく、モデル番号が不明な場合でも、査定士が同定して適正な査定額を算出してくれるので安心です。

もし、購入時期や購入場所など、分かる範囲の情報があれば査定の助けになることもあるので、レシート等がある場合は一緒に持ち込むようにしましょう。

サイズが極端に大きいまたは小さいスニーカー

サイズが極端に大きい・小さいスニーカーは需要が限られる分、標準サイズに比べるとやや査定額が低くなる傾向にあります。

しかし、足が大きい・小さい方の中には、なかなか手に入りにくいサイズを探している方もいるため、買取自体は行ってもらうことが可能です。

特に海外展開モデルの場合、国内流通量が少ない大きいサイズなどはかえって希少性が評価されるケースもあります。

もしサイズが合わずに使っていないスニーカーがあれば、一度査定に出してみるのもおすすめです。

高額で売れるスニーカーのブランド

スニーカーの買取では、ナイキやアディダスをはじめ、ニューバランスやコンバース、さらにはルイヴィトンなどハイブランドのモデルも高額査定となる傾向があります。

手持ちのスニーカーにどの程度の値が付くかイメージしやすくなるでしょう。

ナイキ（Nike）

ナイキは多くの人気モデルを擁するブランドであり、中古市場でも高値で取引されることがしばしばあります。

特にエアジョーダン（Air Jordan）シリーズの人気は根強く、初期モデルのエアジョーダン1などは中古でも数万円台で買い取られるケースも珍しくありません。

また、オフホワイトなど有名ブランドとのコラボモデルは、発売直後に定価の数倍のプレミア価格が付くこともあります。

アディダス（Adidas）

アディダスの中でも、「YEEZY BOOST」シリーズは高額取引の代表例として知られています。

モデルによっては中古市場で数万円から10万円近くの価格がつき、発売直後に完売して定価の数倍にまで高騰した例も少なくありません。

さらに、NMDシリーズやウルトラブーストの限定カラー、アディダス×ベイプなどの有名ストリートブランドとのコラボモデルも、高額査定を期待できるアイテムです。

また、クラシックなスタンスミスやスーパースターでも、希少な限定版や年代物がプレミア価格となることがあります。

ニューバランス（New Balance）

ニューバランスは、その履き心地の良さと高い品質でコレクターからも厚い支持を得ているブランドです。

特にUSA製やUK製の上位モデル（990番台など）は定価自体が高額であり、中古市場でも高値が期待できます。

限定生産の「M1300」シリーズは復刻のたびに話題となり、オリジナル品や希少カラーにはプレミアが付くことも少なくありません。

さらに、90年代以前のヴィンテージニューバランスが良好な状態であれば、高額で取引されるケースも見られます。

また、著名ショップやブランド（KITHやConceptsなど）とのコラボモデルは発売時に抽選になるほど人気が高く、中古市場でも高額査定が期待できます。

アシックス（ASICS）

アシックスは日本発のスポーツブランドながら、海外のスニーカーファンを中心に注目を集めています。

特に「ゲルライトIII」や「ゲルライトV」などの人気モデルや、海外の有名ショップとのコラボレーションモデルが高額で取引されるケースが増えています。

たとえば、キス（Kith）とのコラボ「Salmon Toe」や、コンセプツ（Concepts）との限定モデルは、発売直後にプレミア価格が付いたことでも有名です。

海外評価が高いアシックスの限定スニーカーは、買取査定でも高値が期待できるでしょう。

リーボック（Reebok）

リーボック（Reebok）は、近年のリバイバルブームでクラシックモデルが再注目されているブランドです。

特に「インスタポンプフューリー」はリーボックを象徴するモデルであり、限定カラーやコラボ版は高額取引されることがあります。

たとえば、人気ストリートブランドとのコラボモデルや復刻版「クエスチョン」の限定デザインなどが高値で取引されました。

なかでも、2017年にヴェトモン（Vetements）とのコラボで登場したグラフィティ風デザインのポンプフューリーは大きな話題を集め、高額取引の例として知られています。

また、1980～90年代のヴィンテージのポンプシリーズにもコレクター需要があり、状態が良ければ高額査定につながるケースが多いです。

プーマ（Puma）の高額買取モデル

プーマ（Puma）は「スエード」や「クライド」などの定番モデルで知られていますが、近年はコラボや限定モデルが高額取引されるケースも増えています。

たとえば、ストリートブランドのBAPE（ベイプ）とコラボしたプーマ スエードや、リアーナが手がけたFenty Pumaコレクションのスニーカーなどは、発売時に大きな話題となり、高値で取引されました。

さらに、ハイテクスニーカーの「ディスクブレイズ」シリーズの限定復刻版など、希少なモデルにはプレミアが付くこともあります。

コンバース（Converse）の高額買取モデル

コンバース（Converse）といえば定番のオールスターが有名ですが、実は限定モデルやヴィンテージ品が高額で取引されることがあります。

たとえば、オフホワイトとのコラボによる限定オールスターや、プレイ コムデギャルソンとのコラボモデルなどは発売直後に入手困難となり、中古市場でもプレミア価格が付きました。

また、1970年代製のヴィンテージ・チャックテイラー（オールスター）はコレクターにとって垂涎のアイテムであり、状態次第では高額査定が期待できます。

こうした限定コラボや希少な年代物を所有している場合、思わぬ高値での売却が狙えるでしょう。

ルイヴィトンやグッチ等のハイブランド

ルイヴィトンやグッチ、プラダ、バレンシアガといったハイブランドが手がけるスニーカーも、高額買取が期待できるジャンルのひとつです。

もともとの定価が非常に高いうえに、生産数が少ない限定品などは中古市場でプレミア価格がつくことも多々あります。

たとえば、ルイヴィトンとシュプリームのコラボスニーカーは中古でも6～7万円前後の高額査定となった実績があり、バレンシアガの「トリプルS」やディオール×ナイキのコラボ「エアディオール」など、話題性の高いモデルは中古市場でも定価を上回る価格で取引されています。

ファッション性が高くコレクターも多いハイブランドのスニーカーは、高額買取のチャンスが十分にあると言えるでしょう。

まとめ

スニーカーは、モデルや状態によって驚くほどの高値がつくこともある魅力的なアイテムです。

人気ブランドや限定モデル、保存状態の良さなどが高額査定の鍵を握る一方で、タイミングやお手入れの有無によって買取価格が大きく変動することもあります。

今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひご自身のスニーカーを見直し、納得のいく形で売却につなげられるようにしてください。

「おたからや」での「スニーカー」の参考買取価格

「おたからや」での「スニーカー」の参考買取価格は下記の通りです。

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

「おたからや」では多彩なブランドを幅広く取り扱っており、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトン以外にも世界的に評価の高いラグジュアリーブランドを積極的に買取強化しています。

もちろん、ナイキやアディダスなどの主要スニーカーブランドも買取を行なっているので、もしご自宅に「もう使わないかも」というアイテムが眠っているなら、一度お近くの店舗までお持ちください。

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