日本産の高品質な時計といえば、「グランドセイコー」を思い浮かべる方も多いでしょう。グランドセイコーは、日本だけでなく海外でも高く評価されている高級時計ブランドです。
自社開発のムーブメントや実用性の高いデザインなど、海外の有名ブランドにも引けを取らない独自の魅力があります。
そんなグランドセイコーの時計には、どの程度の資産価値があるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、グランドセイコーの魅力や資産価値、人気モデルを紹介します。記事後半では、高く売るためのコツも解説しているので売却の際の参考にしてください。
Contents
グランドセイコーの歴史・魅力とは
まずはグランドセイコーの資産価値を知るうえで重要となる、ブランドの歴史や魅力について紹介します。
グランドセイコーの歴史
日本を代表する時計メーカーである「セイコー」は、1881年の創業より革新的な時計の数々を発表してきました。
「グランドセイコー」は、1960年にセイコーの高級腕時計ラインとして発売された時計です。
初代モデルは、前年(1959年)に製造された「セイコークラウン」をベースとしており、スイス・クロノメーター優秀規格と同一水準の精度検査を国内で初めてクリアしています。
発売価格は2万5,000円で、当時は上級国家公務員の初任給の2倍以上にもなる高級品でした。
1970年代初頭には生産をいったん中止したものの、1988年に高精度なクオーツムーブメントを搭載したモデルを発表して再スタート。1996年にはスイス公認クロノメーター検定協会による精度検定に合格します。
その後も独自に進化を続け、「クロノメーターを越える精度こそがグランドセイコーの精度である」という信念のもと、「新GS規格」を制定。1998年、高精度キャリバーの開発に成功させることで、機械式グランドセイコーは完全復活を果たします。
2017年、グランドセイコーはさらなるグローバル化とラグジュアリー化を目指し、独立ブランドとなりました。
グランドセイコーの魅力
ここでは、グランドセイコーの時計が持つ魅力について解説します。
国内トップクラスの品質が保証されている
グランドセイコーの品質は、国内時計ブランドのなかでもトップクラスです。
1964年から「スイス天文台クロノメーター・コンクール」に挑戦しており、4回目の参加時には日本産ブランドながら2位の好成績を収めました。グランドセイコーは、日本を代表する時計ブランドとして世界的にも認知されるようになったのです。
「腕時計の世界最高峰」を目指して進化を遂げてきたブランドの遺伝子は今も受け継がれ、現在も職人の手作業によって高品質なモデルが次々と誕生しています。
ムーブメントを独自開発している
時計が動く仕組みには、ぜんまいを動力にして振り子のように歯車を制御し、針を動かす「機械式」と、電池で水晶を振動させて電気信号で制御する「クオーツ式」の2つがあります。
2004年にセイコーが独自開発した「9Rスプリングドライブ」は、世界で唯一となる機械式とクオーツ式のハイブリッド型ムーブメントです。このムーブメントには、動力に機械式のぜんまいが、制御システムにはクオーツ式のIC・水晶振動子が採用されています。
電池が不要で大きな針も力強く動かせる機械式時計と、精度の高いクオーツ式時計の両方のメリットを併せ持つ、独創的で革新的な機構だといえるでしょう。
着想から20年以上の研究開発の末に生まれたこの機構は、「腕時計の世界最高峰」を目指すグランドセイコーに搭載されました。
グランドセイコーの高い技術力は、通常の機械式・クオーツ式においても活かされています。機械式の「9Sメカニカル」とクオーツ式の「9Fクオーツ」は、どちらもブランドの成長に大きく貢献したムーブメントだといえるでしょう。
実用性の高いデザインを追求している
グランドセイコーの時計はシンプルで視認性の高いデザインに特徴があり、実用性にも優れています。これは「セイコースタイル」と呼ばれる方針に基づいた、平面と直線を主体とするデザインによるものです。
具体的な特徴としては、フラットダイヤルや多面カットのインデックス、鏡面研磨されたケース平面などが挙げられます。シャープなエッジが織りなす美しい光と影の調和は、多くの時計愛好家に評価されています。
日本の美意識を体現したこのスタイルは、1967年発表の傑作モデル「44GS」によって確立されました。
グランドセイコーの資産価値は高い
グランドセイコーの資産価値は、ブランド時計のなかでも高い部類に入ります。
ブランド時計の中古市場における買取価格は、モデルによっては定価の3割を切ることも少なくありません。一方、グランドセイコーの買取価格は定価の4~6割程度が相場です。購入時の価格に対して、比較的高額で売却できるといえるでしょう。
また、グランドセイコーは2024年4月の価格改定で値上げを実施しました。高級時計としてのブランディングと相まって、さらに資産価値が上昇する可能性も考えられます。
ただし、グランドセイコーの時計を定価以上の価格で買い取ってもらえるケースは少ないでしょう。投資対象として考えるのであれば、ほかのブランドの時計を検討するのもおすすめです。
アンティークモデル・限定モデルは特に資産価値が見込める
グランドセイコーの時計のなかでも、アンティークモデルや限定モデルなどの希少なモデルには高い資産価値が期待できます。
また、海外のショップで限定販売されていたモデルが逆輸入されて、国内での人気に火が付くケースもあります。
市場に出回っている本数が少ないモデルほど、人気に応じて高値が付く可能性が高いといえます。
高い資産価値が期待できるグランドセイコーの人気モデル10選
ここからは、グランドセイコーで高い資産価値が期待できる10種類の人気モデルを紹介します。
【雪白】スプリングドライブ SBGA211
「SBGA211」は、パワーリザーブが約72時間のスプリングドライブを搭載したモデルです。特殊な銀めっき加工で雪面を表現した「雪白パターン」の文字盤が特徴的で、別名「雪白」とも呼ばれています。
繊細な風紋が浮かび上がる真っ白な文字盤の上で、ブルースチールの秒針が滑らかに動いて美しい円を描きます。ケースにブライトチタンを使うことで軽やかな装着感を実現している点も、本モデルの特徴です。
【白樺】スプリングドライブ SLGA009
SLGA009は、日本独自の美にこだわって製作されたモデルで、「白樺」という愛称で知られています。伝統の「44GS」モデルで確立されたセイコースタイルを受け継ぐ、「エボリューション9」コレクションの一つです。
自社の雫石高級時計工房を囲う豊かな自然がデザインのモチーフとなっており、ダイヤルには幾何学的な木目が表現されています。
スプリングドライブの「キャリバー9RA2」を搭載し、高い精度を実現するとともに約120時間のパワーリザーブに対応しています。
初代グランドセイコー リミテッドコレクション SBGW253
2017年登場の「SBGW253」は、1960年に発売された初代モデルの復刻版です。「Watchstars Awards 2017/2018」において、「Classic Star」賞に輝きました。
本モデルは、デザインは当時のままとしながらも、手巻メカニカルムーブメント「キャリバー9S64」を搭載しています。ケースはステンレススティール製となっており、裏蓋には獅子の紋章のワッペンが飾られています。
生産本数が1960本のみという希少性は、資産価値の高騰が期待できるポイントといえるでしょう。
クオーツ ヘリテージコレクション SBGV225
9Fクオーツムーブメントを搭載しており、グランドセイコーらしいシンプルなデザインが特徴的なモデルです。
ケースの厚さは10mmと薄型なのに対し、ダイヤルサイズは40mmあるため視認性は申し分ありません。大きな針とインデックスが、上品な存在感を放つデザインに仕上がっています。
ヘリテージコレクション 25周年 44GSデザイン SBGV238
1993年に誕生した高精度ムーブメント「キャリバー9F」の25周年を記念して、600本限定で販売されたモデルです。「44GS」を受け継いだデザインとなっており、18Kイエローゴールドのインデックスとベゼルが目を引きます。
文字盤の6時位置に輝く星のマークは「ファイブ・ポインテッド・スター」と呼ばれ、年差±5秒まで精度を高めたムーブメントが搭載されている証です。シースルーバック仕様の裏蓋から、正確に時を刻むクオーツムーブメントを鑑賞できます。
ヘリテージコレクション 60周年記念 SBGP007
「SBGP007」は、グランドセイコー60周年を記念して2,500本限定で販売されたモデルです。新クオーツキャリバー「9F85」を搭載しており、年差±5秒の高精度を実現しています。
ブランドカラーの紺色を採用したダイヤルは、光の当たり具合によって「2020」の文字が浮かび上がる仕様になっています。グランドセイコーの誕生から60年目にあたる2020年の記念にふさわしい、特別仕上げの意匠です。
スポーツコレクション・スプリングドライブGMT SBGE201
GMT機能搭載のスプリングドライブ「キャリバー9R66」を採用した、スポーツコレクションの1本です。シックなブラックダイヤルに赤いGMT針がアクセントを加える、オーソドックスなデザインです。
リューズを4時位置に配して出っ張りを抑えることで、アクティブなシーンでも腕時計が邪魔にならない設計になっています。スポーツはもちろん、ビジネスを含めた幅広いシーンに対応できる、実用的なモデルだといえるでしょう。
メカニカル ハイビート36000 GMT SBGJ241
アジア地域の自然と、日本の伝統建築からインスピレーションを得たデザインが特徴のモデルです。鮮やかなグリーンダイヤルには何本もの縦線が入り、美しいグラデーションとなっています。
本モデルはアジア限定700本の販売となっており、日本国内での販売予定はありません。希少性が高いため、タイミングによっては売却価格が定価を超える可能性もあります。
AJHH特別限定モデル SLGA017
2023年1月にAJHH(日本正規高級時計協会)の加盟店のみで販売された、255本限定のモデルです。
雪白文字盤を水色に塗装した「雪白ブルー」が特徴的なデザインで、120時間のパワーリザーブに対応したスプリングドライブムーブメントを採用しています。
銀座限定2022モデル SBGH297
「SBGH297」は、セイコー創業の地である銀座エリアの5店舗のみで販売された、260本限定のモデルです。
昼下がりの銀座の開放感を表現した鮮やかなスカイブルーの文字盤は、本モデルの魅力といえるでしょう。通りが交差する銀座の地図を模したグリッドパターンが、文字盤にオリジナリティを加えています。
また、裏蓋はシースルーになっており、「GINZA LIMITED EDITION」の文字が刻まれています。
グランドセイコーの価値を高めて売るためのコツ
グランドセイコーの腕時計を売却する際は、高く売るためのポイントを押さえておきたいところです。
ここでは、グランドセイコーの価値を落とさずに売るためのコツを4つ紹介します。
付属品をそろえて査定に出す
グランドセイコーの腕時計を購入した際に付属していた、保証書(ギャランティカード)や箱・コマなどは、できる限りそろえて査定に出しましょう。
高級時計には偽物も多いため、付属品があったほうが正規品であることを証明しやすくなります。特に、保証書の有無は査定額に影響することもあるので、時計本体と一緒に査定に出すのがおすすめです。
<関連記事>保証書が無いブランド時計は査定額に影響がある?
汚れは落としておく
買取査定に出す前に、時計の汚れをやわらかい布などで拭き取っておきましょう。
業者は買い取った時計をメンテナンスしてから販売します。メンテナンスの費用は時計の状態が良いほど少なくて済むため、汚れを落としておいたほうが査定額を高くしてもらえる場合があります。
ただし、あまり無理に汚れを落とそうとすると、かえって傷を付けてしまうおそれもあります。査定前のお手入れは、無理のない範囲で行ないましょう。
買取相場を確認しておく
売却を予定しているモデルの買取価格の相場は、査定前にチェックしておくのもおすすめです。
高級時計の査定結果は業者によって差があります。業者によっては相場を大幅に下回る金額を提示されることも考えられます。事前に相場を把握しておけば、査定が適正に行なわれたかどうかを自分でも判断しやすくなるでしょう。
また、買取価格の相場は需要によっても変動します。グランドセイコーは海外で人気が高まっていることもあり、今後は訪日外国人観光客(インバウンド)からの需要も伸びていくことが期待できます。
2024年現在、訪日外国人数は回復傾向にあります。今後への期待感から、相場以上の価格で買い取ってもらえることもあるでしょう。
なお、買取相場のとらえ方については、下記の記事で詳しく紹介しています。
<関連記事>買取相場は目安として正しく活用!高級時計の高価買取のコツ
「おたからや」ならグランドセイコーの資産価値を見極めて買い取り!
全国約1,200店舗以上を展開する買取専門店「おたからや」には、最新の相場を知り尽くしたプロの査定士が在籍しています。
傷や汚れなどの状態はもちろん、市場における需要も考慮して、大切な品物の価値を正しく見極めさせていただきます。ブランド時計の買取実績も豊富にあるので、買取査定は安心して「おたからや」にお任せください。
査定料や出張料は無料となっており、ニーズに合わせて「店頭買取」か「出張買取」をお選びいただけます。査定額にご納得いただければ、即日現金での支払いも可能です。
グランドセイコーをはじめとするブランド時計の売却をご検討の際は、ぜひ「おたからや」の無料査定をご利用ください。
まとめ
グランドセイコーは、セイコーの高級腕時計ラインとしてスタートしたブランドです。
「腕時計の世界最高峰」を目指して進化を続け、2017年には独立を果たしました。今後はグローバルなブランディングにより、ますます価値の高いブランドに成長していくことが期待されます。
「おたからや」では、グランドセイコーはもちろん、さまざまなブランドの時計を買い取っています。ブランド時計の売却や買い替えの際には、ぜひ「おたからや」の無料査定をご利用ください。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
ブランド時計の高価買取はおたからやにお任せください。
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