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クォーツ式腕時計とは?機械式と比べたメリット・デメリットや寿命について

腕時計には、大きく分けて「機械式」と「クォーツ式」の2種類が存在します。このうち、クォーツ式は量産可能なこともあり、廉価なものから高級ブランドまで幅広いモデルが販売されています。

クォーツ式腕時計は機械式腕時計と比較して、どのような特徴があるのでしょうか。

今回は、クォーツ式腕時計の概要や歴史、機械式と比べたメリット・デメリット、寿命まで詳しく解説します。腕時計の購入を検討している方は、クォーツ式の持ち味を理解するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

クォーツ式腕時計とは?機械式との違い

腕時計には、大きく分けて「クォーツ式」と「機械式」があります。クォーツとは水晶のことで、クォーツ式腕時計は水晶の性質を腕時計の仕組みに利用している時計です。

水晶は、電圧をかけると正確に振動する性質を持ちます。

クォーツ式腕時計は、この性質を活かして水晶の振動を電気信号に変換し、歯車が1秒に1回動く仕組みになっているのです。クォーツ式時計の内部には電子回路が入っており、電源となる電池から電流が流れることで内部機構を動かしています。

一方、機械式腕時計は、ゼンマイや歯車を組み合わせて作り上げられる、小さな機械工場のような内部ユニットを持っています。

ゼンマイが伸縮することで、「テンプ」と呼ばれる部分を左右に揺らして正確な時間を刻む仕組みです。ゼンマイは手動またはローターで巻き上げられ、それがほどける力を動力にしています。

クォーツ式腕時計の歴史

クォーツ式時計の歴史は、1880年にフランスの物理学者によって、先述した水晶の性質が発見されたことから始まります。

1927年には、アメリカの研究者が初めてクォーツ式時計を試作します。この試作は技術の可能性を示唆するものでしたが、当時の技術では実用化には至りませんでした。

日本では、1937年に古賀逸策が日本初のクォーツ式時計を開発しました。その後、クォーツの機構を腕時計に組み込んだのは、日本を代表する時計ブランドであるセイコーです。

セイコーは、クォーツ式時計を改良して小型化・実用化を進め、1969年に世界初のクォーツ式腕時計を発売しました。

セイコーが技術を特許権利化したうえで公開したことにより、クォーツ式腕時計は世界中で急速に普及しました。量産可能で精度の高いクォーツ式の登場は、時計産業において大きな転換点であり、今日に至るまで多くの支持を集め続けています。

現在でもその技術は進化を続け、電源をソーラー発電にしたものやGPS衛星の電波により時刻を補正するものなど、さまざまな仕組みを搭載したクォーツ式腕時計が開発されています。

クォーツ式腕時計のメリット

クォーツ式腕時計には、機械式時計と異なるさまざまなメリットがあります。ここでは、クォーツ式腕時計のメリットを3点紹介します。

精度が高い

クォーツ式腕時計のメリットの一つは、時刻の正確さです。クォーツ式は、機械式と比べて非常に精度が高いのが特徴で、一般的には月差±20秒程度といわれています。

なかには、年差±10秒ほどの高精度なクォーツ式腕時計も登場しており、調整の手間がほぼかからないといえるでしょう。

一方で、機械式腕時計の場合は、日差数秒~数十秒といわれています。これと比べると、月差や年差で語られるクォーツ式はいかに精度が高いかがわかります。

安価に購入しやすい

クォーツ式のムーブメントは大量生産が可能です。一方で、機械式のムーブメントは、細かい部品が複雑に組み合わされている分、製造にかかる手間とコストが大きくなります。

このため、同等の機能を持つ腕時計であれば、機械式よりクォーツ式のほうが手頃な価格で手に入れやすくなるのです。

高級腕時計ブランドでもクォーツ式腕時計のモデルを多数展開しており、なかには機械式と遜色ない高級感を持ちながら、機械式より高精度かつ低価格なものも存在します。

クォーツ式はコストパフォーマンスに優れ、幅広いユーザーにとって手軽にアクセスしやすい選択肢といえるでしょう。

衝撃に強い

機械式腕時計は、数多くの部品が繊細に組み合わさっており、衝撃を受けると壊れる可能性が高いため、取り扱いに注意が必要です。

特に、時計の中枢部にあるテンプという部品は衝撃・磁気に弱い性質があり、バッグのマグネット程度の磁気でも時刻の狂いや故障の原因になってしまいます。

一方で、クォーツ式腕時計は内部の使用部品が少なく、比較的丈夫です。多少の衝撃や磁気には影響されにくいため、日常使いでもそこまで神経質になる必要はないでしょう。

ただし、クォーツ式であっても精密機器であることは変わらないので、極端に乱暴な取り扱いは避けるべきです。

例えば、パソコンやスマートフォンなどの磁気が強い製品には近づけないこと、耐水性の高いモデルでもマリンスポーツをする時には外すことなどを心がけましょう。

比較的タフなクォーツ時計とはいえ、扱い方次第では寿命が短くなってしまうこともあるため注意が必要です。

クォーツ式腕時計のデメリット

次に、クォーツ式腕時計のデメリットについて2点紹介します。

資産価値が劣る場合がある

クォーツ式腕時計の資産価値は、機械式よりも劣る傾向にあります。多くの部品によって成り立っている機械式腕時計と比べると、シンプルな構造のクォーツ式はイニシャルコストが安く、それだけ資産価値が劣るのは必然といえるでしょう。

また、機械式腕時計は複雑な機械構造を持ち、時計愛好家を中心にその美しさや職人技が高い評価を受けています。

これに対して、クォーツ式は電子回路が主体です。そのため、複雑さや芸術性が機械式に比べて見劣りすることがあり、コレクションや投資対象としての魅力が低くなりがちです。

以上のことから、こだわりのある腕時計を求める人にとって、クォーツ式は面白みに欠けるかもしれません。ただ、一口にクォーツ式といっても、ブランドやモデルによって評価はさまざまであり、資産価値やデザイン性に優れているものも存在します。

機能が限定されやすい

クォーツ式は電子回路を使用しており、歯車やスプリングのような複雑な仕組みを持ちません。そのため、一般的にさまざまな機能を搭載しづらいのがデメリットです。

さらに、クォーツ式は機械式に比べてトルク力(回転させる力)が弱く、大きめの針が使えないなど、デザインの面でも制約がかかりやすくなります

ただし、高級ブランドの一部モデルでは、多機能を搭載しつつ、軽量で薄型なデザインを実現している例もあります。また、女性向けの腕時計においては、軽量で薄型なデザインと相まって、クォーツ式のシンプルさがメリットになる場合もあるでしょう。

クォーツ式の高級腕時計の寿命はどれくらい?

先述したクォーツ式の資産価値が低くなりがちというデメリットには、安価であることのほか、寿命の短さも関係しています。クォーツ式腕時計の寿命は、高級腕時計ブランドのモデルであっても、10年程度と見ておくのが妥当です。

機械式の時計は、メンテナンスやオーバーホールを定期的に行なえば、数十年レベルで使用できるといわれています。

ゼンマイや歯車などの金属パーツが複数噛み合って作られた機械式時計の機構は、内部の潤滑油の劣化や金属パーツの摩耗などによって、誤差が生じるようになります。しかし、この問題は数年に1回のオーバーホールによって解消可能です。

オーバーホールとは、時計を完全に分解し、摩耗したパーツを取り外して交換したり、摩擦が生じる箇所に注油したりする作業です。

一方で、クォーツ式の場合は、時間が経過すると修理できなくなる可能性があります。これは、電子ユニットに組み込まれている電子回路などに寿命があるからです。

クォーツ式腕時計が動かなくなった場合、電池交換やオーバーホールで復活することもあります。

しかし、電子回路の不具合は修復不可能であるケースが多く、内部構造ごと入れ替えるしか対処方法がありません。この場合、内部部品を丸ごと交換するよりも、新しく買い替えたほうが良いという結論になることもあります。

以上のことから、クォーツ式時計はその構造上、高級品であっても寿命が長いということにはなりません。ただし、高級時計メーカーほど部品保有期間が長く、長期にわたってユーザーに寄り添ってくれる傾向はあるでしょう。

「絶対に故障しない時計ブランド」は存在しませんが、アフターケアが充実している高級ブランドを選択することで、時計を長く愛用できる可能性は高くなります。

例えば、グランドセイコーでは、修理の対応期間を限定していないこと、生産終了後も長く修理ができる体制を整えていることを公式サイトに記載しています。

腕時計を長く使うにはメンテナンスが大切

時計全般にいえることですが、日々のメンテナンスや扱い方により腕時計の寿命は左右されます。クォーツ式・機械式に限らず、大切な腕時計を長く愛用したいのであれば、まずは定期的なメンテナンスを心がけましょう。

皮脂や汚れなどを取り除く日常的なお手入れのほか、数年に1度のオーバーホールも必要です。わずかな不具合を放っておくことで修理不可能になるケースや、メンテナンス不足が原因で内部に水が浸入し、サビが発生することもあります。

特に機械式腕時計は、クォーツ式以上にメンテナンスが重要になります。内部構造が複雑であるほど、故障の原因になる要素が増えるからです。

金属の摩耗や内部へのゴミの侵入など、時間経過とともに内部は劣化するため、時計の使用方法に問題がなくても定期的なオーバーホールは必要になります。ただ、適切なメンテナンスを行なえば、機械式時計は50年ほど使うことも可能になるでしょう。

機械式に比べて寿命が短いとされるクォーツ式時計でも、アフターケアに力を入れているブランドのモデルであれば、長く使えることは少なくありません。

例えば、ロレックスのオイスタークォーツのような製品なら、適切なメンテナンスによって10年ほどは使える可能性があります。

そもそも、腕時計の寿命を延ばすためには、日頃から丁寧に扱うことが大前提です。腕時計を装着したままスポーツをしたり、サウナや入浴したりすることは避けましょう。

「おたからや」はクォーツ式・機械式時計ともに高価買取!

「おたからや」は、ブランド時計も取り扱っている買取専門店です。

高級ブランドの腕時計は、需要に対して供給が追い付いていないことから、中古市場でも高い人気があります。そのため、ロレックスをはじめとするブランドの腕時計であれば、クォーツ式・機械式問わず腕時計の高価買取が期待できます。

「おたからや」であれば、故障や経年劣化で寿命を迎えた時計も査定が可能です。この場合、買取査定に先立って修理やオーバーホールをする必要はありません。処分を検討している腕時計があれば、まずはぜひおたからやの無料査定をご利用ください。

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まとめ

クォーツ式腕時計は電子回路を内部に持つ腕時計であり、機械式時計とは構造や仕組みが異なります。

その特性上、機械式時計より寿命が短いなどのデメリットはありますが、精度が高く、高性能のモデルを比較的安価に手に入れられるなど、多くのメリットも持ち合わせています。

取り扱い方次第では長期にわたり愛用できる可能性もあるため、信頼性の高いブランドを選び、適切なメンテナンスをしながら利用するとよいでしょう。

「おたからや」では、クォーツ式・機械式に限らず、高級腕時計の買い取りを行なっています。寿命で動かなくなったクォーツ式腕時計でも買取可能なので、売却したいものがあればぜひ一度ご相談ください。

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