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    日差の許容範囲は?
    精度が悪いときの原因や
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ロレックスの
日差の許容範囲は?
精度が悪いときの原因や
対処法も詳しく紹介

ロレックスは機械式時計のなかでも特に精度が高いことで知られていますが、愛用者のなかには日差(にっさ)が気になるという方もいるでしょう。しかし、ロレックスの時計に日差が出てきたからといって、必ずしも故障や寿命というわけではありません。

機械式時計には日差が出る要因が複数あるため、問題がある症状なのかよく見極めることが大切です。

本記事では、ロレックスの時計に生じる日差の許容範囲や、日差が大きくなってしまう原因を解説します。

また、日差が気になるときの対処法や予防のために心がけたい正しい使い方にも触れるので、ロレックスの時計を長く愛用するためにもぜひ参考にしてください。

ロレックスの現行モデルの
日差はどのくらい?

そもそも日差とは、時計の誤差(進みや遅れの度合い)を1日あたりに換算して表したものです。「日差±○秒」のように表記されます。

日差は、ロレックスをはじめとした機械式時計の精度を表す際にも用いられるため、公式サイトのスペック表記などで目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

ロレックスの腕時計の場合、現行モデルは日差±2秒という精度で製造されています

また、機械式時計の精度を認定する規格に「クロノメーター」があります。

クロノメーターとは、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)による規格のことです。15日間姿勢や温度を変えながら検査した結果、日差が-4秒から+6秒だった時計しか認定されません。

申請された時計のうち、認定を受けられるのはたったの数パーセントであり、非常に厳しい基準としても知られています。

これに対してロレックスは、2015年に「ロレックス高精度クロノメーター」という基準を定めました。クロノメーター認定を受けたムーブメントを対象とする、さらに厳しい独自基準です。

高精度クロノメーター認定の時計は日差±2秒を誇り、機械式時計のなかでも群を抜いて正確なことから確かな価値が認められています。

ロレックスの日差の
許容範囲は?

ロレックスの現行モデルに生じる日差は、時計に負荷をかけない状態で計測されたものです。そのため、日常使いではスペックどおりの範囲に収まるとは限りません。

日常使いにおける、機械式時計の正常な日差の目安は以下のとおりです。

  • ロレックスの現行モデル:±5~10秒
  • 一般的な機械式時計:±10~20秒
  • アンティーク時計:±30~60秒

上記から、買ったばかりのロレックス(現行モデル)では、日差が±10秒以内なら問題ないことがわかるでしょう。

もし、購入したばかりの現行モデルにもかかわらず±10秒以上の日差が出るようなら、何らかのトラブルが生じているかもしれません。その場合は、一度店舗に相談してみてください。

ロレックスは、きちんとメンテナンスを行なえば長く使い続けられます。とはいえ、新品と変わらない精度を何十年も保つのは簡単ではありません。

内部の部品が年月とともに劣化していくのは仕方がないことです。10年以上使い続けるなど、使用年数が長くなるほど日差は大きくなる傾向があります。

一般的な機械式時計の日差は、±20秒なら正常値と考えられています。使い込んだロレックスなら、日差±20秒でも一概に故障とはいいきれないでしょう。

1日に20秒の狂いが出る場合は、1ヵ月で10分の差が出る計算になります。数字だけ見ると大きいと思うかもしれませんが、機械式時計とはそういうものだと理解しておくことが大切です。

なお、ロレックスは発売から50年以上経ったアンティーク時計も変わらず人気があります。アンティーク時計の場合は現行モデルより日差が大きいため、±60秒までは正常値と考えておきましょう。

ロレックスのようなゼンマイで巻く機械式時計は、電池で動くクオーツ式時計と比べて誤差が大きくなっています。

機械式時計は日差で表現するところ、クオーツ式時計は月差や年差で表す点でも、その違いは明らかだといえるでしょう。

初めて機械式時計を手にした場合は、どうしても遅れや進みが気になり「故障したかも」と思ってしまうかもしれません。日差の出方も時計の個性としてとらえ、ご自分のロレックスとの付き合いを楽しんでください。

多少なり日差が生じる理由

正常な範囲内に収まっているとしても、なぜ公式の情報より大きな日差が出るのか気になる方もいるのではないでしょうか。

前述のように、機械式時計は日常的に使っているだけでも日差が生じます。日常使いで日差が生じるおもな要因は、以下の2つです。

  • 気温が高いまたは低い
  • 体勢が変化する

ロレックスの時計は、ほとんどが金属製の部品で構成されています。金属は温度によって伸縮するため、暑いときには遅れ、寒いときには進む傾向があるのです。

同じ時計でも、夏と冬とで日差の出方が変わることもあるでしょう。

また、時計を使っているときの体勢の変化(動かし方や向きなど)も、日差が変わる原因です。

ロレックスの日差の測り方

何となく日差が気になっていても、どのように測れば良いかわからないという方は多いのではないでしょうか。

日差は、時計歩度測定器を使用すると正確に測れます。しかし、以下の方法なら自分でも十分に測れるでしょう。

  1. 時報を見ながら標準時間ピッタリにロレックスの時間を秒まで合わせる
  2. 次の日の同じ時刻にロレックスの時間を確認し、どれくらいのずれがあるか記録する
  3. 1と2を1週間から10日ほど繰り返し、平均値を計算する

日差を測るには、1日だけではなく、1週間から10日ほど毎日計測したうえで平均値を出す必要があります。

計測の際は、時計を平らなところに真っすぐ置いておくと公式の数字とどれくらいの差異があるか判断しやすくなります。

日常生活でどれだけの日差が出るか知りたい場合は、いつもどおりに使ったうえで計測してください。日常使いでは、公式の数値より日差が大きくなることがほとんどです。

ロレックスの時計は、たとえ規格どおりに±2秒の日差だったとしても、1ヵ月では1分の誤差が出ます。誤差が大きいのは、最初に時間を合わせてから日数が経っているからかもしれません。

日差に気付いたら、まずは慌てずにどの程度ずれているのか自分で計測してみましょう。

ロレックスの日差が許容範囲を
超えてしまう原因

ロレックスの時計のずれが許容範囲を超えているときは、内部の故障も考えられます。

ここでは、ロレックスの日差が広がっていく場合に、どのような原因が考えられるのか見ていきましょう。

磁気を帯びている

日差の原因の一つに、磁気帯びがあります。磁気帯びとは、磁場の影響により時計内の金属製の部品に磁石の性質が残ってしまった状態のことです。

デジタル機器や家電など、強い磁気が出る機械は現代社会にあふれています。気を付けていても、ロレックスが磁気を帯びてしまうことはあるでしょう。

スマートフォンやパソコンの近くに長時間置いているだけでも、磁気を帯びることがあります。盲点になるのが、バッグに付いているマグネットやヘッドホンなどです。

ロレックスが磁気帯びしているかどうかを自分で見分けるには、コンパスを近づけてみましょう。コンパスの針が大きく動くようなら、磁気を帯びているサインです。

ヒゲゼンマイに異常がある

ヒゲゼンマイとは、時計の心臓部とも呼ばれる「テンプ」の構成部品の一つです。伸縮を繰り返すことでテンプを動かし、時計の針を進めるための振動を生み出します。

つまり、ヒゲゼンマイは機械式時計の精度に影響する重要なパーツなのです。ここに何らかの異常があると、日差が広がる原因となってしまいます。

ヒゲゼンマイは繊細な部品のため、落下や強打などの衝撃が加わると動作に狂いが生じてしまうこともあるでしょう。また、油や水分、磁気などが原因となって正常に動作しなくなるケースもあります。

ゼンマイの巻き上げが不足している

ロレックスをはじめ、現代の機械式時計は「自動巻き」のゼンマイが主流です。

自動巻き腕時計は、時計を身に着けている際の手首の動きなどにより、ゼンマイを自動で巻き上げます。

しかし、着用時間が短かったりゼンマイを巻ける動作が少なかったりすると、巻き上げが不足して時計に遅れが出る可能性があります。

ゼンマイの巻き上げ不足で日差が出ていると考えられるときは、手動でゼンマイを巻き上げましょう。

ゼンマイの手動巻きは、以下の手順で行ないます。

  1. 時計を着用していない状態で、リュウズを緩める
  2. 20~25回ほど、時計方向(右回し)にゆっくり巻く
  3. 十分に巻き上げたのち、ケースにリュウズをしっかりねじ込む

内部部品が故障している

ヒゲゼンマイ以外の部品が故障することでも、ロレックスの日差が大きくなる可能性があります。例えば、時計に強い衝撃が加わったり、内部部品が摩耗・金属疲労を起こしたりした場合などです。

内部部品の故障を放っておくと、異常がないほかの部品まで正常に動作しなくなってしまうおそれもあります。内部部品の故障が疑われる際は、ロレックス正規店へ点検を依頼するとよいでしょう。

姿勢差が大きい状態になっている

姿勢差とは、時計をさまざまな向き(水平・垂直など)で置いた際に、重力で発生する誤差のことです。

多少の誤差は許容範囲といえますが、時計の向きによって20秒前後の違いが出る場合は、内部部品に劣化が生じていると考えられます。

ロレックスの精度が悪い?
日差が気になるときの対処法

ロレックスの日差が正常値を超えている場合、自分で対処することはできません。すぐにでもプロに修理やメンテナンスを頼む必要があります。

磁気帯びしているなら磁気抜きが必要です。磁気抜きは無料で行なってくれる業者もあるうえ、料金がかかる場合もそれほど高額にはならないケースが一般的です。

ただし、磁気帯びの度合いがひどい場合は、磁気抜きだけでなくほかの修理やメンテナンスも必要になることがあります。

まとまった費用が必要になることもあるため、磁気帯びが疑われたら状態がひどくなる前の修理がおすすめです。

磁気帯び以外の不具合が疑われる場合は、早めにオーバーホールに出しましょう。オーバーホールは、ロレックスの内部をすべて分解し、きれいにしたうえで組み立てなおす定期点検です。

ロレックスの時計は、3~5年に1度はオーバーホールに出すことが推奨されています。

ロレックスを購入後、もしくは前回のメンテナンスから10年以上経っているにもかかわらずオーバーホールに出していない場合、不具合が発生している可能性が高いでしょう。

オーバーホールにはまとまった費用がかかり、修理が必要になるとさらに高額になる可能性があります。しかし、ロレックスの時計をずっと使い続けるためには必要なメンテナンスです。

オーバーホール依頼先の選び方

ロレックスのオーバーホールは、正規店(ロレックス正規品販売店またはサービスセンター)、もしくは時計修理店に依頼します。

正規店に依頼すれば、専門知識を備えた技術者にメンテナンスしてもらえます。また、サービス保証書を発行してもらえるなどのメリットもあります。

正規店でのオーバーホールにかかる料金相場は6~10万円程度で、期間は1ヵ月が目安です。一方、時計修理店へ依頼すると、料金を正規店の半額から7割程度に抑えられるメリットがあります。期間は4~6週間が目安です。

ただし、技術力や接客の品質は店舗によって異なります。「1級時計修理技能士が在籍しているか」や「純正部品を取り扱っているか」などを事前にチェックしておきましょう。

ロレックスの日差が
大きくなったら寿命?

ロレックスの時計は、定期的なオーバーホールなどの適切なメンテナンスをしていれば、何十年と使えます。日差が大きくなっても、寿命が来たということではありません。

日差が大きくなると、実用性が落ちることは確かでしょう。それでも、アンティークのロレックスを愛用している方もいるように、多少の日差があっても使い続けることは可能です。

前述したように、アンティーク時計の日差の許容範囲は±30~60秒とされています。1日に1分の誤差が出たとしても、日常生活にはそれほど影響しないでしょう。

定期的に時間を調整しなおす手間はかかりますが、それもまた機械式時計の醍醐味だととらえれば、愛着をもって使い続けられます。

50年前のモデルが現役で使われているのなら、耐久性を向上させた新しいモデルは、さらに長い間受け継いでいけることになります。

許容できる範囲内の日差は、時計の歴史や味のようなものだと考えてみるのもよいでしょう。

ロレックスの日差を
大きくしないためにできること

ロレックスの不具合を防ぎ、なるべく日差を大きくしないためにできることはたくさんあります。ロレックスを長く愛用するためにも、日頃から正しい使い方を心がけることが重要です。

<ロレックスの正しい使い方>

  • リュウズを正しく操作する
  • 1日に何回も手巻きをしない
  • カレンダーの機構が動く20時から4時の間は時間を調整しない(※モデルによって違いはある)
  • 落とさないように気を付ける
  • ゴルフや野球など手首に衝撃がかかるスポーツをするときは外す
  • 何ヵ月も止まったままにしない
  • 直射日光の当たらない場所に保管する
  • 日頃からこまめに手入れをする
  • 定期的にオーバーホールを受ける

ロレックスは高級腕時計のなかでも耐久性に優れているといわれますが、腕時計はそもそも小さな部品が複雑に連動する繊細な機械です。

落下させたりスポーツで強い衝撃を与えたりすると、部品に異常が生じてしまうこともあるため注意しましょう。

内部の部品を動かすリュウズも、乱暴に扱うと故障の原因になることがあります。

また、ロレックスは毎日使うことを前提に作られています。大切にするあまり、使わずに保管している方もいるかもしれませんが、頻繁に着用したほうが内部部品のコンディションを保てるのです。

ずっと止まったままにしておくと潤滑油が劣化し、動かしたときに部品の消耗を早めることになってしまいます。普段から使っていなくても、1ヵ月に1度はゼンマイを巻き上げて動かすようにしましょう。

また、日差が大きくなるなどのトラブルを防ぐためには、定期的なオーバーホールも重要です。時計はきちんとメンテナンスしておくことで、劣化やひどい故障を未然に防げます。

よく手入れされたロレックスは価値が下がりにくいため、将来的に売却することになった際も、納得できる査定額が付きやすいでしょう。

ロレックスの日差が
どうしても気になるなら

定期的にオーバーホールをしていても、購入から年月が経てば徐々に日差が大きくなることもあります。

ロレックスの日差が気になって「あまり使わなくなってしまった」、「買い替えを検討している」という方は、ぜひ買取専門店の「おたからや」にご相談ください。

おたからやでは、ロレックスの買取実績が豊富です。人気モデルからマイナーモデルまで、さまざまな時計を高価買取しています。また、動かない・故障しているなど、どのような状態のロレックスでも査定いたします。

お手持ちのロレックスの売却をお考えなら、
オーバーホールや修理はおすすめしません

特に、アンティークのロレックスは修理を行なうことで価値が大きく下がってしまう可能性もあります。できる範囲のクリーニングのみで、高額売却を目指してみてはいかがでしょうか。

なお、ロレックスを少しでも高く売りたいと考えている方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

<関連記事>ロレックスを高く売るために押さえておきたい基本的なポイント

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まとめ

ロレックスの時計は、「ロレックス高精度クロノメーター」に合格している現行モデルでは、日差±2秒という正確さを誇ります。日常使いにおいては、±10秒までが日差の許容範囲とされています。

長く使っていると日差が大きくなることもありますが、年数が経っても±20秒まで、アンティーク時計なら±60秒までは正常な範囲内といえるでしょう。

ロレックスの日差が正常値を超えた場合はメンテナンスが必要です。できるだけ早くプロに点検を依頼しましょう。また、ロレックスを長く愛用するには、定期的なオーバーホールが欠かせません。日頃から正しい使い方を心がけることも大切です。

なお、ロレックスの売却を検討しているなら、高価買取が可能な「おたからや」までお気軽にお問い合わせください。価値を知るためにも、一度現状のままで査定に出してみてはいかがでしょうか。

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