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ロレックス「デイトナ」の歴史とは?ルーツや機能もまとめて紹介

デイトナシリーズは、ロレックスのなかでも人気のスポーツモデルです。初代モデルが登場して以来、これまで何度かのモデルチェンジを経てきましたが、常に革新的技術によって腕時計の常識を変えてきました。

デイトナは、最新モデルはもちろん、クラシックモデルも人気が高いため、各モデルの特徴や歴史が気になる方も多いでしょう。

そこで、この記事ではデイトナシリーズの基本知識から、歴代のモデルにどのような特徴があったか、その歴史をまとめました。デイトナの魅力について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

ロレックスの腕時計「デイトナ」とは

デイトナは、1963年にロレックスから登場した、モータースポーツにルーツを持つコレクションです。正式なコレクション名としては、「コスモグラフ デイトナ」と呼ばれています。

デイトナの意味

シリーズ名である「デイトナ」は、フロリダ州のデイトナビーチに由来します。デイトナビーチには、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイがあり、自動車レースの聖地として知られています。

ロレックスがモータースポーツと結び付くようになったのは、レーサーたちがデイトナを愛用していたことがきっかけです。

例えば、1930年代にはイギリスのレーサーであるマルコム・キャンベル卿がロレックスを愛用しており、話題になりました。腕時計の性能に敬服していたキャンベル卿は、1931年にロレックスに感謝状まで贈っています。

デイトナの代表的な機能

デイトナの代表的な機能は「クロノグラフ」と「タキメーター」です。

クロノグラフは、特定の経過時間を計測するための複雑な機構で、簡単にいうとストップウォッチ機能のことです。

クロノグラフは、時間を測るための針のほか、スタート・ストップボタンやリセットボタンを備えており、これらのボタンを押すことで起動・停止・リセットが可能となっています。

タキメーターは、時速を測るためにベゼルに刻まれた目盛りのことです。この目盛りは、クロノグラフと連動して使用されます。

クロノグラフをスタートさせ、1kmを走行したタイミングでクロノグラフの針が指しているタキメーター目盛りによって平均時速が計算されます。レーサーにとってスピードを正確に知ることは重要であり、まさにモータースポーツに欠かせない機能といえるでしょう。

デイトナの歴史(歴代モデル)

デイトナの歴史は、そのルーツとなる腕時計の誕生から始まり、何度かのモデルチェンジを経て現在に至っています。

以下では、デイトナの歴史と各世代での特徴について解説します。

デイトナの原点

デイトナシリーズは、1955年にロレックスが発表した「Ref.6234」という腕時計が原点となっています。このモデルは、現在では「プレデイトナ」とも呼ばれ、その希少性が注目を集めています。

Ref.6234は、クロノグラフの機構とともにオイスターケースも搭載していることが特徴です。オイスターケースは、非常に堅牢かつ防水性に優れたケースで、ロレックス3大発明の一つとされています。

耐久性に優れたストップウォッチ機能を備えた腕時計は、まさにプロ仕様のスポーツウォッチであり、ロレックスを代表するスポーツモデル「デイトナ」の原型といえるでしょう。

初代デイトナの登場

1963年に初代デイトナであるRef.6239が登場しました。このシリーズは、レーサーによる装着を想定しており、ベゼルにあるタキメーターの数値が大きく取られているのが特徴です。

Ref.6239は、当時のセレブリティたちからも愛されていました。特に、当時俳優として人気で、レーサーとしても活躍したポール・ニューマン氏が、初代デイトナを愛用していたことはよく知られています。

ニューマン氏はレース中も初代デイトナを着けていたことから高い注目を集め、彼が愛用していたモデルは「ポール・ニューマンダイヤル」とまで呼ばれるようになりました。

ポール・ニューマンダイヤルは、初代デイトナの一部個体に見られたダイヤルデザインのもので、白い文字盤にインダイヤルの大きなアラビア数字、インデックスの内側に塗られた夜光塗料などが個性的です。

著名人が愛用したことによるステータス性に加えて、当時の生産量も少なかったことから、コレクターのなかでは圧倒的な資産価値を持つモデルとして知られています。

謎のモデルであるRef.6240も登場

初代デイトナと2代目デイトナの間には、Ref.6240が製造されました。どの世代にも正確に振り分けられないことから、テストモデルではないかとも考えられているモデルです。

Ref.6240は、クロノグラフに付いたボタンにスクリューをともなっているのが特徴で、ボタンをねじ込み式にすることで防水性能の向上に成功しています。

ただし、2代目デイトナのボタンはスクリュー式にはなっていません。そのため、Ref.6240は、3代目への足がかりとしてとらえられることがあります。

2代目デイトナは製造期間が短かった

2代目デイトナであるRef.6262は、製造期間が約4年と短く、珍しいモデルとされています。見た目は初代からそれほど変わっていませんが、ステンレスベゼルの採用で耐久性が向上しました。

2代目デイトナのポイントは、ムーブメントの改良です。初代デイトナで使われていたバルジュー社製手巻きムーブメントCal.72をベースに、ロレックスが独自改良を行ない、Cal.727が開発・搭載されました。

基本的に、腕時計はムーブメントの振動が多いほど精度が高くなります。

Cal.727の登場により、毎秒5振動だったムーブメントが、毎秒6振動(毎時2万1,600振動)に向上しました。Cal.727は、自動巻きが登場するまで引き続き使用されていたことからも、機能性の高さがうかがえます。

3代目デイトナは手巻き式としてハイクオリティ

3代目のデイトナには、Ref.6263やRef.6265が挙げられます。約18年間と製造期間が長かったため、アンティーク市場でも比較的探しやすいモデルです。

デイトナは3代目で手巻き式の生産を終了していますが、それだけに、手巻き式デイトナのなかでもRef.6263やRef.6265は特に優れたクオリティで知られています。

ポイントはねじ込み式のリューズの採用で、50mの防水性を実現しました。なお、ムーブメントには、前代から登場したCal.727が引き続き採用されています。

4代目デイトナはエルプリメロでブームを巻き起こす

4代目デイトナは、1988年から登場したRef.16520です。このモデルは、「エルプリメロ」と呼ばれる世界初の自動巻きムーブメントを採用しているのが大きなポイントです。

エルプリメロは、ゼニス社が1969年に開発したムーブメントで、数あるクロノグラフムーブメントのなかでも最高峰と評価されています。

当時のロレックスは、ほかの主力シリーズであるGMTマスターやエクスプローラーに比べると、デイトナについて積極的な宣伝をしていませんでした。

しかし、4代目デイトナは、アメリカのファッション誌「ヴォーグ」に特集されたのをきっかけに、デイトナブームを巻き起こしました。

イタリアでの人気の高まりを発端として、世界でも注目を集め、今ではロレックスの代表的な人気モデルとして知られるに至っています。

Ref.16520は、耐久性を高めるための取り組みとして、振動数を抑えているのも特徴です。振動数が大きいほど時間の精度も増しますが、本体への負担が大きくなり、寿命が縮まります。

そのため、ロレックスは、エルプリメロをRef.16520に搭載する際、毎時3万6,000振動だったものを毎時2万8,800振動に下げる改良を加えました。

5代目デイトナはロレックス独自開発ムーブメント搭載

5代目では、リファレンスナンバーが6桁に変更され、Ref.116520が導入されました。このモデルでは、ロレックス初となる独自開発ムーブメントが採用され、その結果、パワーリザーブが従来の54時間から72時間に延長されました

デザインは前代とそこまで大きな変更はありませんが、ダイヤルの配置が変更され、カラーラインナップが増加しました。前代から存在するホワイトゴールドやイエローゴールドなどに加えて、5代目ではプラチナやエバーローズゴールドが追加されました。

また、5代目のデイトナでは部品数が削減され、メンテナンス性も向上しています。クロノグラフ関連のパーツは裏蓋の位置にまとめられ、修理が容易に進められるように工夫されています。

高品質なパーツも積極的に採用し、ムーブメント自体の価値が大幅に向上したモデルといえるでしょう。

6代目デイトナはセラミックベゼル採用

6代目デイトナのRef.116500LNは、セラミックベゼルが特徴となっています。黒のベゼルが引き締まった印象を与えつつも、ツヤが増して高級感が向上し、華やかな場でも際立つクラス感ある外観に進化しました。

また、従来の金属製から硬度の高いセラミック素材への変更により、耐久性が向上しています。ベゼル表面に傷が付きにくいだけでなく、衝撃から本体を守り、劣化のリスクも軽減されています。

Ref.116500LNのダイヤルにはブラックとホワイトのバリエーションがありますが、特に白文字盤が人気の傾向です。ベゼルの色が黒に変わったことで、以前のブラックダイヤルの人気からホワイトダイヤルのトレンドへの変化も見られます。

6代目デイトナはデザイン性、実用性、ステータス性などあらゆる面で優れており、需要が非常に高まっています

中古市場では定価を大きく上回る価格で取引されており、2023年のフルモデルチェンジで生産終了になったこともあり、今後も高い相場が続く見込みです。

市場価値が高いデイトナは高価買取が期待できる

デイトナは数十年にわたり人気を維持し続け、その高い需要は国内外で拡大しています。時計コレクターやファッション愛好者からの圧倒的な支持により、デイトナの市場価値は安定し、むしろ上昇傾向にあります。

世界的に知名度が高いロレックスは全般的に需要が根強いですが、そのなかでもデイトナは特に人気のあるシリーズです。もし以前購入したデイトナがお手もとにある場合、現在売却すれば高い買取価格が期待できるでしょう。

<関連記事>ロレックスデイトナの超レアモデルとは?

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「おたからや」では、できる限り買取金額に上乗せすることに力を入れており、買取専門として売却に余分なコストがないため、他店と比較しても高価買取が期待できます

また、ロレックスの時計に関しては、どのような状態であっても査定が可能です。例えば、傷や汚れがあっても、プロの知識と経験をもとにしっかりと査定いたします。査定を受けるための手数料などは一切かからないので、ぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

ロレックスのデイトナは、初代から画期的な技術を搭載しながら進化を続けてきた、人気と歴史があるシリーズです。

最新モデルはもちろん、クラシックモデルも個性豊かで希少性が高く、今もなお市場で高い人気を誇っています。どのモデルも現代でも通用する技術が詰め込まれており、時計愛好家やコレクターの憧れといえるでしょう。

デイトナをはじめとしたロレックスの腕時計は、その安定した需要から中古市場では高い価値が付いています。

保存状態の良いデイトナはもちろん、ガラス面の割れやパーツの変色、サビ、ベルトの汚損など、どのような状態のデイトナでも査定を行なえるのが強みです「保存状態が悪くて買い取ってもらえるか心配」といった不安を抱いている方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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