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ロレックス
デイトナ16520を深掘り!
歴史やプレミアのつく
初期モデルについても解説

ロレックスの中でもファンが多い「ロレックスコスモグラフデイトナ」は、キングオブクロノグラフとも呼ばれています。特に16520シリーズは、シリーズの中でもマイナーチェンジが短いスパンで繰り返され、コレクターの心をくすぐります。

製造年数が極端に少なく、製造された本数に限りがあるモデルは、中古販売の中でもプレミアがつき、購入時よりもはるかに高値で売買されるケースがあります。

では、どういった違いがあり、どのモデルが特に高価値だとされているのでしょうか。ロレックスデイトナの歴史も含めて解説していきます。

 

・ロレックスデイトナの歴史

ロレックスの中で、クロノグラフの歴史は実は古く、デイトナが誕生する約40年前には既に生産されていました。しかし、3針モデルの人気によりその存在は霞んでおり、また当時クロノグラフメーカーとしてはまだ駆け出しだったロレックスのクロノグラフを購入する人は多くありませんでした。今となっては、この時期に発売されたクロノグラフは「プレデイトナ」と呼ばれ、希少性の高さから高値で取引されています。

そんな中、1962年にフロリダのデイトナビーチで開催されるカーレースにおいて、ロレックスはオフィシャルタイムキーパーに任命されます。

これをきっかけに、カーレーサーのニーズに合わせて設計したクロノグラフウォッチにデイトナという名前をつけ、1963年販売をはじめました。

従来のクロノグラフとは異なり、ベゼルのタキメータースケールがかなり大きく、プロのレーサーが見やすい特別仕様となっているのが特徴です。

デイトナは、カーレースを見に来ていたセレブ達に注目され、瞬(またた)く間に人気が出ました。これが現代に至るまで多くのファンを魅了し続けたデイトナのはじまりです。

 

・ロレックスデイトナの魅力

ロレックスデイトナの魅力は性能だけでなく、3つのカウンターが織りなす均整美やファッション性にもあります。

文字盤やベルトのカスタマイズにより、スポーツウォッチとしてだけでなく、スーツシーンやパーティーシーンにもマッチします。

そして、長い歴史において大幅なモデルチェンジやマイナーチェンジを繰り返し、同じデイトナシリーズでも製造された年代によって様相が異なるのもコレクターの心をくすぐります。

そんな人気のデイトナの中でも「レアロレックス」と呼ばれるプレミアが付くものがあるのをご存じでしょうか。レアロレックスが多いとされる16520シリーズについて解説していきます。

 

ロレックス初の
自動巻デイトナ16520

デイトナ16520シリーズは、1988年から2000年まで製造されていました。仕様が今までのものとは大幅に変更され、デイトナで初めて自動巻きを搭載しています。機構はロレックスが独自に改良したゼニス社の「エルプリメロ」というものを使用しています。この機構は「Cal.4030」と呼ばれているものです。

自動巻きとは、機械式腕時計の中でも手動でゼンマイを巻く必要がなく、装着時に伝わる振動により自動でゼンマイが巻かれる仕組みのものを指します。

クロノグラフにおける自動巻きのノウハウをまだ所持していなかったロレックスは、完全自社製品の機構を作成することはできませんでした。しかし、ロレックスにより機構の約半分ほどまで改良を加えられた「Cal.4030」は、ロレックスの技術とオリジナリティも含まれると人気のムーブメントです。

 

初期はプレミア!
デイトナ16520シリーズの
文字盤は7種類

ロレックスデイトナ16520シリーズには、マークⅠからはじまり、マークⅦまでの文字盤の種類があります。この7種類の文字盤について解説します。

 

マークⅠ

一番初期に製造されたモデルです。12時に記されている「ROLEX  OYSTER PERPETUAL SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED   COSMOGRAPH」の刻印で、CERTIFIEDとCOSMOGRAPHの間に一行空白がある「段落ち」というデザインが特徴的です。

他にも、6時側に配置される12時間積算計の「6」の数字が逆さまになっており「9」に見えてしまう、通称「逆6」と呼ばれるデザインも初期に製造されたと推測できるポイントとなります。

この初期モデルは流通量が少なく、稀少性から高値で取引されるケースがあります。

 

マークⅡ

マークⅠと比べると「OFFICIALLY CERTIFIED 」

の文字が取り払われ、12時位置がスッキリとした印象になっています。こちらも12時間積算計の表記は「逆6」のデザインです。

 

マークⅢ

製造年が非常に限られており、マークⅢとして見分けるのが難しいダイアルです。

マークⅡと比べて、「OFFICIALLY CERTIFIED 」の表記が復活し、5列で表記されているのが特徴です。ROLEXに使用されている「ヒゲ」付きの書体が、全ての文字に採用されているのが特徴です。

こちらも12時間積算計の表記は「逆6」のデザインです。

 

マークⅣ

「ヒゲ」付きの文字はROLEXのブランドマークだけになりました。シリーズ毎に文字盤に刻まれる文やフォントが異なるのは、大変興味深いことです。

こちらも12時間積算計の表記は「逆6」のデザインです。「逆6」のデザインはこのマークⅣが最後となりました。

 

マークⅤ

マークⅤから「逆6」から「正6」へと変わったのが最も大きな変化です。テキストの変更はほぼなく、「ヒゲ」付きはブランドマークのみ、5列表記の文字盤です。

 

マークⅥ

文字盤の5列表記は変化ありませんが、マークⅤに比べるとやや12時側に位置しています。針の周りとインダイアルにゆとりが生まれ、文字盤が見やすくなりました。こだわりの文字盤のフォントも針に隠れることなく、細部まで美しさを堪能することができます。

 

マークⅦ

今までご紹介したモデルは、インデックスの夜光塗料に「トリチウム」を使用しており「T SWISS MADE T」の表記がされていました。しかし、マークⅦからは夜光塗料にルミノバを使用しているため、「SWISS MADE」という表記に変更されています。

 

ロレックスデイトナ16520の
「初期モデルの文字盤」の
見分け方

初期の16520シリーズは、製造された年代、本数が限られているものはプレミアの価値がつきます。もし、お持ちのロレックスデイトナがある方や、中古ロレックスのご購入をお考えの方はぜひ一度見分け方をご確認ください。もしかすると、取引をお考えの時計が、大変希少性の高い一本かもしれません。

 

12時間積算計の6

これまでも何度もお伝えしてきましたが、マークI~IVまでのモデルでは、12時間積算計の「6」、逆さまになって「9」とも見えます。これを「逆6」と言い、見た目ですぐに分かるポイントです。そのため、ロレックスについて少し知識があればご存じの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

フォント自体も、現行モデルに比べるとスリムでスタイリッシュな印象です。

「逆6」は16520に限られた特徴ではありません。その詳細は謎に包まれています。現在は「逆6」の文字盤であるからプレミアがつくということはありませんが、製造されている年代が限られていることから今後プレミアがつく可能性も考えられます。

 

夜光塗料の表記

夜光塗料の成分は、文字盤の6時側に記載された文字から知ることができます。現行モデルは「SWISS MADE」と記されていますが、「T SWISS MADE T」というように、Tに挟まれた表記になると夜光塗料の成分はトリチウムが使用されています。現行のルミノバが使用されるようになったのは1999年代になってからですので、「T SWISS MADE T」という表記があれば、それ以前に造られたものだと分かります。

 

文字盤のテキスト

12時側に記された「ROLEX OYSTER PERPETUAL SUPERLATIVE CHRONOMETER OFFICIALLY CERTIFIED   COSMOGRAPH」というテキストは、モデルによって微妙に変化します。

マークⅠの「段落ち」、「OFFICIALLY CERTIFIED」の有無、フォント、12時側への微妙な移動等によってモデルを特定することができます。

特に5列目の「COSMOGRAPH」の文字列が一段下がって表記されている「段落ち」は、希少性が高く中古販売店でも高値で取引される傾向があります。

 

デイトナの文字盤の変遷が分かれば、デイトナを見る時の楽しみの幅がグッと広がることでしょう。

次からは、デイトナの歴史と希少性を語る上では外すことのできないベゼルについて解説します。

 

ロレックスデイトナ16520の
ベゼルは6種類ある!

16520シリーズにリニューアルされ、大きく変化したのはベゼルの素材です。前モデルにはプラスティックのベゼルを使用していましたが、16520はステンレスを採用しています。

ステンレス製のデイトナは、プラスティック製のモデルより、ベゼルの幅が0.2㎝太くなり、重厚感が増した印象となりました。また、プラスティック製よりも耐久性は上がりました。しかし、傷が付きやすくなり使用感が出やすくなったのも大きなポイントです。

 

MK-1

通称「200タキ」と呼ばれるMK-1のタキメーターは、約1年しか製造されておらず、希少性が高く最も高値で取り引きされているデイトナです。

50から200までの数字が刻まれており、16520の初期モデルのロットにしか見ることができません。

「UNITS PER HOUR」が3時位置にあるのも大きな特徴で、見た目ですぐに分かるポイントです。

 

MK-2

通称「250タキ」と呼ばれています。タキメーターには、60から400まで表示されるようになり、「UNITS PER HOUR」が1時位置に移動しました。200と300の間の数字が225と250であることから「250タキ」と呼ばれています。

 

MK-3

通称「400タキ」と呼ばれています。タキメーターには60から400まで表示され、「UNITS PER HOUR」が1時位置に表示されているのはMK-2と変わりありません。決定的に違うのは、200と300の間の数字が240であることです。

 

MK-4〜MK-6

それ以降のタキメーターに大きな違いはありません。彫りの深さなどで分類されていますが、経年劣化などで違いが表出しにくく価格にも大きく反映されないのが現状です。やはり見た目にすぐ分かるモデルの変化の方が価値をつけやすく、近年のMK-1の高騰にもつながっているのでしょう。

 

ロレックスデイトナの16520は
文字盤とベゼルで決まる。
初期モデルは特にプレミア!

これまでに、ロレックスデイトナ16520の、見分け方について解説してきました。ロレックスデイトナ16520は、文字盤とベゼルによって造られた年代が特定されます。造られた年代が短ければ短いほど価値は高く、文字盤とベゼルの組み合わせによっては一本500万円ほどするものまであります。

一見すると、ほとんど同じような外観であるにもかかわらず、数100万円単位で価格に変動があるのは、こういった背景があるからです。

もちろん、ご自身の好みのデイトナを探されることも重要ですが、高額な買い物ですので資産価値としての知識を有しておくことをおすすめします。過去のプレミアのつく傾向を理解することは、あなたの大切な資産を守ることにつながりますので、ぜひ購入前に一度モデルの変遷などについて調べてみてください。

 

まとめ

ロレックスの中でクロノグラフといえばデイトナか、それ以外に分類される程、圧倒的な人気を誇る「ロレックスコスモグラフデイトナ」ですが、その歴史にも大きな魅力があります。

大幅なモデルチェンジから、マイナーチェンジまで、その時代背景を反映した移り変わりを楽しめるのも、古い歴史あるロレックスデイトナならではの特徴です。

少し知識があるだけで、その歴史を十分に楽しむことができます。

また、時計の資産価値を考える上で、そのモデルの特徴や歴史的背景は外すことのできない項目です。

ぜひ購入や売却の前に一度デイトナのモデルについて調べてみてください。

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