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希少価値が高いからこそ
紛争の資金にもなりうる
ダイヤモンドの輝きは七色の偏光色を強烈に放ち、この世のものとは思えない輝きを誇っています。その美しさに心を奪われ、それを身に着けたいと思う人も少なくありません。地球で何千年、何万年とかけて結晶化してできた奇跡の産物であり、希少性が高いのは言うまでもありません。鉱山1つで、巨大なダイヤモンドを掘り当てるにも気の遠くなる時間と、膨大な人々の労力が必要となります。ダイヤモンドはその希少性から、他の半貴石などよりも価値が高く市場で取引されています。ゴールドやプラチナと並びダイヤモンドも世界中で需要が高く、値崩れしにくく安定価格で取引されるので、資産保全や資産投機になります。それゆえ当然紛争の資金源にも成り得るものであり、ダイヤモンドに闇の歴史があるのも事実なのです。紛争でダイヤモンドを武器に変えるという悲しい歴史もあります。
誰がブラッド・ダイヤモンドを買ったのか?
紛争にまつわるダイヤモンドや、資金源となるダイヤモンドは「ブラッド・ダイヤモンド」と呼ばれます。まさに血のにじむダイヤモンドであり、人々がダイヤモンドをめぐって争い、命を落としたと考えると嫌悪感さえ抱いてしまいます。武器を購入し、争いをするために現金化されたダイヤモンドは主にヨーロッパ諸国に輸出されていきました。小さな原石を荷物に忍ばせて密輸されることが多く、ヨーロッパに到着するとすぐに研磨されダイヤモンドジュエリーやルースとして売りさばかれました。こうしたことが2000年まで続き、良質のダイヤモンドは貴族や王室、富裕層に買われた可能性があります。しかしながら研磨されてしまうと、ブラッド・ダイヤモンドがどういったルートを辿り、誰が買ったかを探るのはほぼ不可能であると言われています。2000年当時はダイヤモンドの4パーセントがブラッド・ダイヤモンドと言われ、誰かが買ったことは紛れもない事実です。
紛争ダイヤモンドを
抑えるための
キンバリープロセス
このように、紛争にまつわるブラッド・ダイヤモンドが市場に出回っていることが非政府組織のNGOによって明るみにされました。世界中がその事実を目の当たりにし、衝撃が走り、美しさの裏に秘められた闇を知って悲しみにくれました。そこでダイヤモンド市場ではこうしたブラッド・ダイヤモンドを購入しない、市場に流通させないことを決め、2002年ごろダイヤモンドキンバリープロセスが採択されたのです。これはダイヤモンドの流通にまつわる認証制度であり、世界で採択されたのです。そうすることで、ダイヤモンド市場ではブラッド・ダイヤモンドの流通は1パーセントまでに抑えられることに成功しました。消費者も悲しみのダイヤモンドを購入する心配がなくなり、安心して美しいダイヤモンドを手に入れられるようになりました。そしてダイヤモンド業界では、ダイヤモンドの売り上げの一部を紛争地で苦しむ人々の支援に充てることとしたのです。
ダイヤは莫大な資金源となる
ダイヤモンドは、ゴールドやプラチナと並び世界中で需要のある宝石です。エンゲージリングやマリッジリングに必ず用いられる宝石でニーズが途絶えることがありません。世界規模で需要があるので、市場価値は高く値崩れしにくい資産と言えます。最近では発展が目覚ましいインドや中国でもエンゲージリングにダイヤモンドを用いるので、ますますその価値が高騰しています。ダイヤモンドはゴールドと並び莫大な資金源となります。王族や貴族、富裕層はゴールドと並びダイヤモンドも資産保全するようになっています。昔からユダヤ人はダイヤモンドを扱うビジネスを展開する人が多く、ドイツ人による迫害においてもダイヤモンドの取引によって迫害から逃れ、命が救われた人も多いと言われています。このように、ダイヤモンドは時として紛争の資金源だけではなく、人の命さえ左右する資金源となり得るのです。
価値あるものは紛争を起こす
ダイヤモンドにまつわる紛争の代表的なものとして、1980年代から1990年代にかけて起こったアフリカでの内戦があげられます。シェラレオネという国において政府軍と反政府軍が、ダイヤモンド鉱山を巡って激しい内戦を起こしました。価値あるダイヤモンドをめぐり争い、その争いのための武器をダイヤモンドと交換して手に入れるという悪循環に陥ったのです。それゆえに罪のない市民も、ダイヤモンド鉱山でダイヤモンドの発掘に強制的に従事させられ、奴隷のごとく働かせた上に発掘で危険な目に遭って多くの人々が命を落としていきました。人間の価値あるものへの執着、お金やダイヤモンドに対する強欲さは、アフリカの内戦に限ったことではありません。どの時代でもダイヤモンドに限らず、価値あるゴールドや金塊、アヘンや麻薬をめぐって世界中いたるところで争いや戦争が巻き起こっているのです。
ブラッド・ダイヤモンドでも
輝きは変わらない
人々の尊い命が多数奪われ、憎しみあった戦争において資金源となったブラッド・ダイヤモンドですが、その輝きは何事もなかったように美しい輝きを放ち人々の心を癒やし、魅了し続けています。目の前にあるダイヤモンドがブラッド・ダイヤモンドであるのか、正規ルートのダイヤモンドなのか判断する術は誰も持ち合わせてはいません。キンバリープロセス認証制度は、一定の効果を発揮した点では採択されて良かったと言えます。しかしながら、この認証制度には限界があるのも事実です。たとえ認証制度を破ったとしても罰則がありません。そして紛争以外の搾取や強制労働、暴力などは制限できないものとなっています。ダイヤモンドは研磨してしまうと、どういったルートのダイヤモンドか追跡が困難となります。そのため未だに市場の1パーセントはブラッド・ダイヤモンドであるというのも紛れもない事実なのです。今後こうした課題にどう取り組むのかは、ダイヤモンドの本当の輝きを守るためにダイヤモンド業界が突き付けられている課題なのです。
まとめ
ダイヤモンドは美しい輝きで人々を魅了しますが、その背景には闇の歴史もあります。ダイヤモンドは紛争の資金源にされた過去があるのです。2000年当時市場の4パーセントをブラッド・ダイヤモンドが占めており、NGOが問題視してキンバリープロセス認証制度を採択しました。しかしこの認証制度にも限界があり、紛争以外の制限が出来なかったり、研磨してしまうとルートをさかのぼることが不可能だったりと、問題がまだあります。ダイヤモンドが本当に輝き続けるために、こうした問題にどう取り組むかが市場に突き付けられた課題なのです。
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