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パライバトルマリンの
特徴と宝石言葉
パライバトルマリンはトルマリンの一種
10月の誕生石としても知られているトルマリンは女性にとても人気の高い宝石の一つです。そしてそのトルマリンにもさまざまな種類があります。色合いも多種多様で、無色透明や緑色、青色、黒色、赤色、ピンク色などがあります。
また、色ごとにパライバトルマリンやインディゴライトといった名前を付けて分類しているのもこの宝石の特徴です。つまり「パライバトルマリン」もトルマリンの一種となります。
パライバトルマリンにはどのような
特徴があるのか
先の項目でも述べましたが、トルマリンに属する宝石は多く、34種類もあると言われています。その中でも美しさにおいて特に人気があり、希少価値が高いとされるのがパライバトルマリンです。
性質についてですが、モース硬度は7から7.5ほどあり、屈折率は1.624から1.644ほどで化学組成はNa(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4になります。
宝石言葉にはどのような意味があるのか
トルマリンの宝石言葉を見てみると、「希望や安楽、心の喜び、無邪気、純白、忍耐、友情、寛大」といった宝石言葉があります。そしてパライバトルマリンの宝石言葉には、ルーツ(原点)や、真実、友愛、勝利といったものがあります。
トルマリンもパライバトルマリンも、人間関係が上手くいくようにしてくれる宝石言葉を持つジュエリーと言えるでしょう。「人間関係を円滑にして明るい未来を作りたい」という方や、「もっと活動的になりたい」といった方におすすめの宝石となっています。
相性がよい宝石の組み合わせはあるのか
宝石言葉同士の相性を考えたときに組合せが良いとされるのは、ターコイズやピンクダイヤモンド、スピネルです。それぞれの宝石言葉を見てみると、ターコイズは不安な気持ちを前向きにする意味があり、ピンクダイヤモンドは人間関係を構築して愛情を深めるという意味があります。そして、スピネルには活力を与えて不安な気持ちを打ち消す意味があります。どれもポジティブな印象の宝石言葉であり、これらの石をパライバトルマリンと組み合わせることで、相乗効果が期待できるとされています。
浄化するにはどうすればいいのか
この宝石をパワーストーンとして見た場合、浄化する作業が必要になります。浄化するには、月光・水晶・ホワイトセージの3つの方法があります。月光が美しい夜に、パライバトルマリンに月の光が当たるように置いてあげたり、ホワイトセージの香りで浄化するなどを行うのが良いでしょう。
パライバトルマリンの
色と魅力
カリブ海のように澄んだ綺麗な色
パライバトルマリンの最大の特徴は、まるで南国の海を思わせるかのような、綺麗で透明度の高い青色です。トルマリンには、パライバトルマリンが採掘される前からブルー系の色味を持つものもありました。しかしパライバトルマリンはそれまでのものとは比べ物にならないほどの綺麗なネオンブルーであり、希少価値が高いため世界三大宝石の一つと言われるようになりました。
とても美しい青色で印象的な蛍光色をしているため、「エレクトリック・ブルー」や「イルミネーション・ブルー」などと呼ばれることもあります。
電気石としての魅力も見逃せない
この宝石を日本名で表記すると「リチア電気石や銅リチア電気石」になります。随分と化学的な名前が付けられていますが、これはトルマリンが電気を発生させることができる石だからです。そのため、リチア電気石や銅リチア電気石と呼ばれるようになりました。
電気石として見た場合、パライバトルマリンにはまた違った魅力があり、マイナスイオンを発生させることができると言われています。マイナスイオンを発生させる詳しい仕組みは現段階では解明されていませんが、実際の測定でマイナスイオンが確認されています。マイナスイオンは電化製品や空気清浄機やエアコン、ドライヤーなど数多くの製品に取り入れられているため、気になる方も多いと思います。
マイナスイオンというのは、森林や滝、川辺といった自然の中で発生するもので、効果としてよくあげられるのは空気の清浄化やストレス軽減効果やリラックス効果です。また、肌や髪の毛に潤いを与えるとも言われているため、髪質改善を期待してドライヤー製品に取り入れられる場合もあります。
マイナスイオンの効果を大まかに考えると、精神的に溜まった疲れやストレスを軽減させて癒しを与えてくれ、体調面ではストレスや疲れを軽減することで病気に対する抵抗力を高めてくれるメリットがあると言われています。
しかし市販のジュエリーとして販売されている場合、商品に使われているパライバトルマリンの量は特に多い訳ではありませんので、マイナスイオンの効果をどこまで期待できるのかは定かではありません。また、マイナスイオンの効果自体についても、肯定派や否定派の意見も含めて賛否両論あるのが現状となっています。
とはいえ、お仕事などで「疲れたな。しんどいな」と感じたときに、まるで南国の海のように綺麗なパライバトルマリンを眺めていると、少なくとも視覚的にはリラックス効果が期待できるでしょう。
パライバトルマリンの産出国
最初の産出国はブラジルだった
この宝石が最初に発見されたのは今から数十年以上前の1987年のことでした。ブラジルの北東部にあるパライバ州のサンジョゼで鉱山が見つかり、そこで採掘されたのが始まりです。他の宝石の歴史から考えると、比較的歴史が浅いジュエリーと言えます。
名前の由来と原産国の関係
ここでお気づきのことと思いますが、パライバトルマリンは最初に発掘されたパライバ州の名前から取って付けられたものです。当初は綺麗な色の新種のトルマリンが発見されたと言われ、世界中で大騒ぎになりました。一躍脚光を浴びたサンジョゼ鉱山はたちまち採掘ラッシュを迎えます。しかし、わずか数年のうちに採掘ラッシュを終えるという数奇な運命を辿ることになります。そして時は流れ、現在では非常に少ない量しか産出されていません。
サンジョゼ鉱山のその後はどうなって
いるのか
わずか数年でサンジョゼ鉱山での採掘が終わってしまった理由についてはさまざまな見方があります。そのひとつに、採掘ラッシュによって一気に採りすぎてしまったため、産出量が底をついたという見方もありますが、正しくは「採石しなかった時期がある」というのが適切です。
パライバトルマリンは、ジュエリーの中でも非常に高価な宝石であるため、その利権を巡って争いが起きてしまったのです。鉱山の所有者や採掘業者、州政府が互いに利権を主張して訴訟が次々と起こされ、採掘を中断せざるを得ませんでした。その後再開されるものの、現在でもあまり産出することができない状態にあります。
パライバ州以外の産出国にはどのような地域があるのか
発見当初は、ブラジルのパライバ州でしか産出されなかったパライバトルマリンですが、その後パライバ州以外の場所でも採掘されるようになりました。現在の主な産出国は、同じくブラジル東北部にあるリオグランデ・ド・ノルテ州と東アフリカ地域にあるモザンビーク、アフリカ中央部に位置するナイジェリア、南アジアのインド亜大陸の南東方面にあるスリランカとなっています。このうちのモザンビークとナイジェリア、スリランカについては全域から採ることができます。
しかし、トルマリン自体が女性に人気の高い宝石であり、中でもパライバトルマリンは特に人気のため、市場が求める量に対して生産がまだまだ追いついていない状況にあります。また、ブラジル産の物はマンガンと比較的多くの銅が含まれているため、色が綺麗で人気が高いという事情もあり、ブラジルで採掘された物は今でも高額で取引されているのが現状です。
パライバトルマリンの
お手入れと保管方法
せっかく高価なパライバトルマリンを手に入れても、間違った方法でお手入れや保管をしてしまったのでは、宝石自体の価値を下げることに繋がりかねません。ここでは、正しいお手入れ方法や保管方法についてもご紹介していきます。基本的に、パライバトルマリンはトルマリンのお手入れ方法と同じになります。
トルマリンのお手入れについて
トルマリンはある程度の硬度がありますので、比較的丈夫な宝石といえます。また洗浄するときに、水や温水、石鹸を使っても大丈夫ですのでお手入れは比較的簡単です。
まず汚れが付着した場合についてですが、水に濡れても大丈夫な宝石ですので、水道水を流しながら汚れを落としても問題はありません。
しかし夏場などにジュエリーを身につけて汗をかいてしまった場合、人間の皮脂汚れが付着してしまいます。皮脂汚れは油性の汚れになりますので、水だけでは落としきれない可能性があります。そのような時は温水で洗い流しましょう。それでも落ちない皮脂汚れについては、温水に石鹸を溶かしてその中で擦り洗いする方法もあります。
注意点としては、パライバトルマリンは比較的丈夫な石ですが、衝撃には強くない事があげられます。ブラシなどを使って擦り洗いする場合は、優しくゆっくりと擦りながら、丁寧に汚れを落としてあげてください。強い衝撃が加わってしまうと、最悪の場合割れてしまうこともあります。ジュエリーの汚れを落とすのによく使われる超音波洗浄機も、この宝石の場合は使わない方が無難です。
また温度変化に弱いという一面もある石です。あまり考えられないシチュエーションですが、氷水に漬けたり熱湯に漬けたりといった事は避けた方が賢明です。また、調理中は火を扱うことが考えられますので身につけない方が良いでしょう。そういった意味ではスチームクリーナーも高温になる恐れがありますので、使用を避けましょう。
ですが、急激な温度変化に弱いというだけですので、温度変化についてはあまり神経質になる必要はありません。
トルマリンの保管方法について
トルマリンは紫外線にとても敏感なジュエリーです。紫外線に当たるとトルマリンの綺麗な色が薄くなってしまう可能性があるため、保管するときは窓辺などの直射日光が当たる場所は避けたほうがいいです。
これはトルマリンを洗浄する際にも言えます。洗浄後は日当たりの良い窓辺や外で乾かさずに、日陰で乾かすのがおすすめです。
また衝撃に弱い石ですので、保管するときには他のジュエリーとは分けて個別に保管することも大切です。
パライバトルマリンの
市場価値
物によってはダイヤモンドよりも高値で
取引される
パライバトルマリンは世界三大希少石と言われるほどの大変貴重な宝石ですので、市場価値ももちろん高くなっています。皆さんが市場価値が高いジュエリーと聞いて、まず思い浮かぶのはダイヤモンドという方が多いかと思いますが、大粒で質の良いパライバトルマリンは、実はダイヤモンドよりも高額な価格で取引されているのです。
年々上がっていく市場価値
この宝石が高額な価格で取引される理由には、いくつかの要因が考えられます。まず、ネオンカラーと呼ばれている独特の色合いがとても綺麗で女性に大変人気があり、需要自体が高いことが挙げられます。
そして生産量が少ないというのも、価値を高めている要因の一つと言えるでしょう。ブラジルのパライバ州のサンジョゼ鉱山で発見され、その産地から名前が付けられています。
天然石のミネラル・ショー「ツーソン・ショー」で人気に火が付き、そこから現在まで世界中の人々に愛されてきました。
今ではモザンビークとナイジェリア、スリランカでも採掘されるようになりましたが、産出される量は決して多いとは言えません。世界的な生産量の推移を見ても年々減少傾向にあるのが現状です。
また、この宝石自体の質が変化してきたという事情もあります。当初は綺麗なネオンカラーの石が採取されていたのですが、今では色の濃いものは徐々に採れなくなりつつあります。そのため、綺麗で濃い色のパライバトルマリンは非常に高価となっています。
低価格で手に入れる方法はないのか
コストパフォーマンスで考えた場合におすすめなのはモザンビーク産です。パライバトルマリンの品質が一番高くて人気があるのはブラジル産ですが、生産量がとても少なく、現在市場で取引されているパライバトルマリンの多くはモザンビーク産の宝石になります。
アフリカの産地で採れるパライバトルマリンの質とブラジル産の質を比べてみると、大きさの面でも質の面でも劣ると言わざるを得ない状況です。しかし、その中でもモザンビーク産は比較的品質が良いのが特徴です。
確かにブラジル産に比べると色が薄いのは否めませんが、たまにブラジル産に匹敵するほどの良質なパライバトルマリンが採掘されることがあります。もしモザンビーク産で高品質なパライバトルマリンを見つけたら、即購入されたほうがいいです。
パライバトルマリンはブラジル産というだけで高額になりますが、ブラジル産以外のものは産地が違うというだけでお求めやすい価格で取引されています。特に拘りがないのであれば、モザンビーク産に目をつけるのも一つの方法です。
パライバトルマリンの
値段と価格相場
10万円以下で手に入る商品もある
実際の取引価格を見てみると、リングの場合は1カラットを超えると数十万円程からと考えておいた方が良いでしょう。しかし、1カラットを下回る大きさになると、割安感が出てきます。10万円台で手に入る商品も多く、大きさが比較的小さい場合は6万円程度で購入できる商品もあり、手に入れやすくなります。
ペンダントの場合も、宝石の大きさが比較的小さい場合は10万円以下で購入することが可能です。しかし、こちらも数十万円の価格帯の商品が多いのが現状です。ペンダントの場合はペンダントトップに大きいパライバトルマリンを使用することがあるのですが、そういった場合は100万円以上の値段が付けられることもあります。
1カラット以上ならダイヤモンドよりも
高額になることも
パライバトルマリンは産出量が少ないうえに、石のサイズが比較的小さい物が多いという一面が、さらに値段を引き上げています。ある程度の大きさがある物は高値で取引され、品質にもよりますが1カラット以上ともなると、ダイヤモンドよりも高額な価格が付けられることも決して珍しくはありません。
色の濃さや透明度によっても価格が
違ってくる
この宝石の値段を左右しているのは大きさだけではありません。パライバトルマリンの人気を高めているのは、何といってもカリブ海のように綺麗なエメラルドグリーンの色合いです。しかしこの宝石の場合は、それぞれの個体によって色味に差があり、透明度にもばらつきがあります。色が濃ければ濃いほど価格は上昇し、透明度が高ければ高いほど高品質と評価され人気が高くなっています。その取引価格はその個体によって様々です。
組み合わせる宝石や貴金属によっても
価格が違ってくる
どのような宝石と組み合わせて商品を作っているのかによっても、価格は違ってきます。パライバトルマリンの美しい色合いを最大限に引き出してくれるのは、何といってもダイヤモンドとの組み合わせです。ダイヤモンドの品質にもよりますが、ダイヤモンドと組み合わせてデザインされている場合は、特に取引価格が高額になることが多くなっています。
また組み合わせがプラチナなのか、あるいはゴールドなのかによっても値段が違います。パライバトルマリンは涼しげな色合いでプラチナとの相性も大変よくなっています。そのためプラチナを使った商品が多く見られます。その場合はゴールドよりも価格は更に高くなります。
まとめ
吸い込まれるような綺麗なネオンブルーのパライバトルマリンは、その美しさから世界中の女性の心を捉えて離しません。ジュエリーコレクターにとっては、ぜひとも一度は手に入れたい宝石の一つであり、人間関係を改善するようなポジティブな宝石言葉も魅力的です。
もし何か新しい宝石を手に入れたいとお考えでしたら、ダイヤモンドやサファイヤといった宝石も良いですが、パライバトルマリンも候補の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
ダイヤモンドなどの宝石の高価買取は「おたからやへ」
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