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クリノヒューマイトの
特徴と宝石言葉
クリノヒューマイトは1876年、フランスの科学者により発見されました。しかし宝石質のものが発見されて宝石デビューをしたのはそれから約100年後の1980年代になります。
いまだに流通量も世界的に少ないこともあり、コレクターであっても高品質なクリノヒューマイトを入手することは非常に困難です。インクルージョンが入りやすいため、透明度の高い石に巡り会うことはなかなかありません。このようにあまり出回っていない石なので宝石言葉はまだつけられていません。
パワーストーンとして身につけているとどのような効果があるかどうかもまだ分かっていませんが、とても希少な鉱石ですので強いエネルギーを呼び込む力があると考えられています。未知の部分が多いこともクリノヒューマイトの魅力であり、どのようなパワーが秘められているのかとても興味深い宝石です。
クリノヒューマイトの色と魅力
クリノヒューマイトの色はオレンジ系、イエロー系、レッド系などがあり、一番人気は黄金色に輝く「ゴールデンオレンジカラー」と呼ばれるオレンジ色です。インクルージョンが入りやすい宝石なので高品質なものはとても貴重で、その美しさは格別です。コレクターでもなかなか手に入らないカラーです。よく知られる宝石の中では、シトリン(和名-黄水晶)と近い色をしています。
黄色やオレンジの宝石は金運アップ、気持ちを明るく元気にさせるといったイメージが強く、心が暗く落ち込んでいるときに身に着けたくなる色です。貴重で美しいレアストーンであり、上品さと輝きを感じると同時に、心が疲れたときに明るく元気なメンタルへと導いてくれることでしょう。
レアストーンマニアはもちろんのこと、今後一般的にも知名度を上げていけば、ますます人気の宝石になること間違いなしの代物です。
クリノヒューマイトの産出国
宝石の国といって思い浮かぶのはまずアフリカですが、実はその他にも宝石が採れる国は世界中にあります。東南アジア、ロシア、南アフリカなどでもさまざまな宝石が採れています。宝石の王様ダイヤモンドの主要産出国はアフリカの国々ですが、ルビーの多くは東南アジアの国々です。
また少数ではありますが、実は日本でもパール、水晶、アメジストなどの宝石が産出されています。ホタテを食べたら中から真珠が出てきたという話も聞いたことがあるでしょう。日本は海に囲まれていることから、海で採れる宝石が多くあります。
では、クリノヒューマイトの産出国はどのあたりかというと、主な産出国はタジキスタン共和国、タンザニア、ロシア、ミャンマー連邦共和国、中国などです。中でもタジキスタン共和国では良質なものが多いです。中国でも品質の良いものが見つかったことがあるようです。今後新しい産地が発見される可能性も大いにある宝石です。
クリノヒューマイトの
お手入れと保管方法
宝石は基本的に繊細でちょっとした衝撃で傷が付いてしまったり、汗、皮脂、化粧品やヘアスプレー、掃除洗濯に使う洗剤など日常生活で触れるものも汚れの原因になったりします。細かい傷や変色を防ぐためにも服の着脱や家事をする時は外したほうがよいでしょう。着用した後は柔らかい布で優しく汚れを拭き取りましょう。
輝きを失って曇りが出てきたときにはプラスのケアが必要です。クリノヒューマイトは水に濡れても問題のない宝石ですから、通常の宝石の洗浄ケアを行います。
1、クリノヒューマイトをぬるま湯につけ、中性洗剤をつけたブラシで軽くこすります。
中性洗剤は食器洗い洗剤、ブラシは歯ブラシでも大丈夫です。強くこすらず、表面を磨くように優しくこすることがポイントです。
2、水ですすぎます。
3、布で水分を拭き取ります。キッチンペーパーやタオルでも大丈夫です。
この3ステップで洗浄完了です。少しの手間で美しい輝きを取り戻すことができます。
クリノヒューマイトの市場価値
クリノヒューマイトは1980年代にデビューした割と新しい宝石ですのでまだあまり産出がなく、宝石質の石が採石されることが少ないです。そのことに加えインクルージョンも入りやすいので、良質な物はジュエリーコレクターでも入手困難です。インクルージョンが入ると一般的には宝石の価値は下がりますが、クリノヒューマイトの場合にはそれが原因で大きく価値が下がってしまうことはありません。
そんな中、高品質のグレードのクリノヒューマイトがあればなんとしてでも手に入れたいというジュエリーコレクターも多くいます。中でもゴールデンオレンジと呼ばれているオレンジ色は人気が高く、品質の良いものは高値で取引されています。
ルースでの購入ができますが、現在ネックレスやブレスレット、ピアス、指輪などのジュエリーに加工されたものが少ないので、このようなジュエリータイプのものだとより価値が上がる場合もあります。
クリノヒューマイトの
値段と価格相場
色石は基本的に、色が濃くて透明度が高い物ほど価値が高いです。そして宝石の大きさ、インクルージョンの数や大きさで価格が決まります。クリノヒューマイトの場合はインクルージョンがどうしても入ってしまう性質なので、インクルージョンがあるとこで価値がないとされることはあまりないでしょう。
知名度はそれほど高くありませんが、比較的新しい宝石でレアな存在であるクリノヒューマイトは小さめのカラットでも高めの価格がついていることが多いです。今のネット市場での価格例を参考にお伝えします。タンザニア産の0.5カラットが1万2300円。タジキスタン、ロシア、他の1カラットが7万2000円。パキスタン産の0.391カラットが6600円です。このように商品の質によっても恐らくお店によっても価格に差がありますが、1カラットあたり大体1万円~8万円くらいとなっているようです。
まとめ
宝石として世に出回ってから約40年。オレンジ、イエロー、レッドのカラーの中でゴールデンオレンジ色が人気であり、インクルージョンが入りやすい石ではありますが、その中でも高品質で透明度の高いものの輝きは格別です。未知な部分が多いですが、宝石コレクターの間では知名度も上がってきています。
今後どのような宝石言葉が付けられるのか、パワーストーンとしてどのような力が秘められているのか、とても興味が湧く宝石です。
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