ブラックオパールの
特徴と宝石言葉
ブラックオパールの特徴
ブラックオパールはその名の通り、黒の地色が特徴的なオパールです。通常のオパールと同様に火成岩化堆積岩の間に珪酸を含んだ熱水が入ることによって生じた含水珪酸鉱物であり、表面に遊色効果が現れるプレシャス・オパールの一種です。オパールは地中から産出されます。分類的には一般的な鉱物の様な結晶構造を持たない潜晶質の準鉱物に区分されますが、学術団体は正式な鉱物にオパールを加えています。ブラックオパールの地色はその前よりも多彩で、濃い灰色や灰青色、青色のものも存在します。宝石として価値が高いのは黒のように地色が濃く、遊色効果が鮮明かつその中に赤色が含まれているとなお価値が高いとされるのが特徴です。よく似た宝石にボルダーオパールという宝石があり、こちらも黒い地色に遊色効果が現れていますが、ボルダーオパールは茶色い鉄鉱石や砂岩に遊色効果が生じており別の鉱物です。
ブラックオパールの宝石言葉
ブラックオパールは非常に多くの意味を持った宝石と考えられていますが、とわりけ意欲的な意味合いが強いとされており「勝負」や「挑戦」といった宝石言葉があります。また、ふたつとして同じものの無い遊色効果を持つことから「カリスマ性」もブラックオパールを象徴する宝石言葉です。セクシャリティとの結びつきもあるので、何らかの物事に挑戦しようという場面や恋愛において自分をより魅力的に見せたい時に効果を発揮する宝石といえます。
ブラックオパールの色と魅力
ブラックオパールの色
ブラックオパールはその名称から黒い石のように見えますが、石の表面には遊色効果によるさまざまな色彩が発生します。さらにその地色にもバリエーションがあり、これは遊色効果と合わさって価値に直結する要素のひとつです。ブラックオパールの地色は黒の他に青色や灰青色、濃灰色があり、色味が濃い程に価値が高いとされます。その中でもブラックオパールという名前からは想像し難い、濃い青色の地色に希少な赤い遊色効果が現れているものは、コントラストが美しく、灰色の上に遊色効果が見えるものは白地の石よりもその輝きがはっきりと見て取れます。遊色効果で現れる色には黄緑色や青色が多く見られ、オレンジ色のものも少なくありませんが、純粋な赤色を呈する個体は少なくなっているため希少価値があるのです。
ブラックオパールの魅力
オパールは、見る角度によって色彩の変わる遊色効果が最大の魅力といえる宝石です。特にブラックオパールは地色が濃いため、その色彩がさらにはっきりと見えることが他に類を見ない魅力です。遊色効果による色彩は見る角度から変わるだけでなく、その石ごとに異なった色合いをしているため、その石固有の神秘的な存在感を持っています。こうした唯一無二の存在感は、宝石をパワーストーンとして考える時にも反映されており、身に着ける人の自信や強い意志と結びつけられます。しかしながら鮮明な遊色効果とその色彩が映える色の条件が揃った石はなかなか見つからないので、その希少価値によってコレクターをはじめとした愛好家にとって大きな魅力です。
ブラックオパールの産出国
オパールの産出国は世界中に存在する
オパールは世界各地で産出されており、最も有名な産地はオーストラリアです。そして中南米のブラジルやメキシコ、ペルーでも採掘されるほか、南アフリカやタンザニア、ジンバブエなどでも産出されます。中でも、メキシコで産出されるオパールの中に存在するウォーターオパールは、透き通った石の中に幻想的な色が浮かんで見えることから、希少価値の高い宝石として知られています。同じように地色の透明度が非常に高いため人気があるのは、エチオピア産やスーダン産のオパールです。しかしながら、オーストラリアを除く産地ではあまり多く産出されておらず、エチオピア産は、その希少性と高い価値があるため、政府は経済対策のために原石の輸出の禁止を発表したこともあります。
オーストラリアはオパールの一大産出国
オーストラリアは、世界中で産出されるオパールの9割以上を占める世界最大の産出国で、日本でも多くのオーストラリア産オパールが取引されています。オーストラリアで産出されるものは、色や性質によってホワイトオパール、ブラックオパール、ボルダーオパールの三種類に分けられるため、他の地域とは異なりひとくくりでオーストラリア産と呼ばれることはありません。その中でもブラックオパールと呼ばれるものは、一大産地であるオーストラリアの数あるオパール鉱床においても、ニューサウスウェールズ州のライトニングリッジでしか産出されていません。レッド・イン・ブラックと呼ばれる濃い黒地に赤い遊色効果が生じているものは極めて少ないため価値が高いのです。
ブラックオパールの
お手入れと保管方法
ブラックオパールのお手入れ方法
ブラックオパールを含むオパールは非常にデリケートな宝石です。ジュエリーに加工することは可能ですが、モース硬度は5から6.5とかなり低く、宝石としては比較的柔らかいムーンストーンの6から6.5を下回っています。日常的なお手入れであれば、着用後に乾いた布か、シカやヒツジに由来するセーム革で乾拭きするだけで十分です。強く擦ると傷つく可能性があるので優しく扱いましょう。そしてオパールは水分を吸収する性質があるので、強い汚れが気になって水洗いをする時は、できる限り短時間で行うことが必要です。同時に熱に対しても脆弱なので、熱いお湯や冷たい水につけることは避け、急激な温度変化が起こらないようにします。繊細な宝石なので、強い汚れが気になる場合は専門店に相談しましょう。パワーストーンの目的で利用している場合も取り扱いはほぼ同じで、浄化を行う場合は水晶クラスターや音叉(おんさ)、月光浴など石を傷めない穏やかな方法を用います。
ブラックオパールの保管方法
ブラックオパールはモース硬度が低く傷つきやすい宝石なので、保管する際は他のアクセサリーとぶつからないよう、専用の箱や保管袋を用いて保護します。水分や熱に弱い物なので、調理やメイクをする場合には外すのがおすすめです。外している間は落としたりぶつけたりしないよう、袋に入れておくなどの保管をしましょう。宝石を傷める恐れがあるので極端な乾燥と高温は避け、直射日光の当たらない場所に保管してください。
ブラックオパールの市場価値
ブラックオパールの価値は
地色と遊色効果が重要
オパールの美しさは独特の遊色効果により生み出されている部分が大きくなります。そして、ブラックオパールの場合は、その効果をより際立たせる地色の良さが重要です。地色は最も濃いN1からほぼ白のN9までの9段階で評価され、N5とN6はセミブラックオパールに分類されることがあります。遊色の明るさも同様に重要で、こちらはB1からB7の7段階で評価が行われ、B1に該当するものが最も明るく美しく見えます。それだけでなく、遊色が広い範囲から見えることも重要です。また遊色に波長の長い赤色が含まれていることも市場価値を高めるポイントです。そのため黒い地色に鮮やかな赤い遊色が生じているレッド・イン・ブラックのブラックオパールは非常に価値が高いのです。これらの要素に加えて、特徴的な遊色効果が現れているものも希少価値が増します。代表的なのはハーレクインと呼ばれる遊色が格子状に現れたもので、リボンと呼ばれる直線的な遊色が交差している遊色パターンが現れているものは大変珍しいため、価値がより高くなります。
良い保存状態も価値につながる
オパールは産出量が減少しているため、近年は形の美しさより石そのものの大きさが重視されています。またブラックオパールはあまり多く産出されないため、将来的には価格が高騰する可能性もありますが、その価値を将来に残すためには適切な手入れと保管が欠かせません。特に傷の無い本来の姿に近い宝石は大切に保管し、将来に残すことが望ましいです。
ブラックオパールの
値段と価格相場
ブラックオパールは
クオリティと加工によって値段が変わる
ブラックオパールは価格帯が非常に広くなっています。その理由は地色の濃さと遊色効果の鮮明さ、さらには遊色に赤色が含まれるかどうか、遊色のパターンが特徴的であるかなどの基準から価値が判断されるためです。加えてブラックオパールはジュエリーに利用されることの多い宝石であり、アクセサリーに加工されているものであれば、その利用されている地金のコストやあわせて使用されている他の宝石などの価格も加味されるため、質の高いものは大変に高額になります。
1カラット当たりの相場は
クオリティによって異なる
ブラックオパールはクオリティによって価格が大きく異なります。もっとも市場価値の高い濃い黒の地色と赤色を含む遊色を持った石であれば、ルースで1カラットが700,000円を超えることもあります。地色がグレーだったり、遊色が波長の短い青色のみだったりする場合は大きく価値が下がりますが、それでも1カラットが50,000円を超えるものも珍しくありません。特にブラックオパールはその石ごとに全く異なった印象があるため、その付加価値も考慮する必要があるでしょう。
ハンドメイド材料としては割高
ブラックオパールはパワーストーンとしても利用されており、天然石ビーズとしても流通しています。しかしながら、一般的には安価になるビーズに加工されているものでも、遊色が生じていれば10ミリ大のビーズが1粒4,000円を超える高価なものもあります。遊色に乏しい場合でも、10ミリ大のビーズが1粒3,000円を超える貴重な品なのです。
まとめ
ブラックオパールはオーストラリアのニューサウスウェールズ州ライトニングリッジなど、ごく限られた鉱床でしか産出されません。そのため貴重な宝石のひとつで、特徴として挙げられるのはオパール特有の遊色効果がはっきりと見えることです。地色の濃さと、遊色効果の鮮明さが強いほど価値が高くなり、希少性もあって非常に魅力的な宝石といえます。大変繊細な宝石なので、取り扱いには注意が必要です。この宝石にしか存在しない独特な色彩と存在感があり、産出量の減少と共に価値の高騰が予想されます。
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