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    よく見られる
    品番の型番と機番の違い

ルイ・ヴィトン製品に
よく見られる
品番の型番と機番の違い

ルイ・ヴィトンとは世界三大ブランドの一つに数えられるブランドです。最も知名度があり人気の有るハイブランドとも言われており、鞄や小物のほか、アパレルや靴、旅行鞄なども手掛けます。製品の数は膨大で、機番や型番で製品を管理しなければなりません。その型番と機番の違いや役割を詳しく見て行きます。

機番や型番を
把握する上で知っておきたい
ルイ・ヴィトンの歴史

ルイ・ヴィトンの製品はバッグに限定されず、製造されているアイテムは靴やアパレル等膨大な数に上ります。ルイ・ヴィトン社も無限にある製品を把握し、管理することは至難の業です。そこで製品に型番と機番が振り当てられ、管理を簡単にしているわけなのです。こうした型番と機番の違いや役割を良く知るためには、ルイ・ヴィトンの歴史を振り返っていくことが大事です。

ルイ・ヴィトンとは、1854年にフランスのパリに設立されました。当初は旅行鞄を専門に扱うブランドでした。当時トランクを専門に製造し、その大きさやフォルム、デザイン性が国内外の王侯貴族から評価され愛用されました。トランクの上に、もう一枚ベージュとレッドの布を張った洒落たデザインでたちまち人気になったのです。

しかしその人気にあやかろうとコピー商品や模倣品がたくさん見られるようになりました。そこでルイ・ヴィトンは唯一無二のデザインであるダミエを開発したのです。チェス盤を思わせるような格子柄のダミエはたちまち王侯貴族の間で大人気となりました。しかしながら努力もむなしくダミエのコピー商品が出回り、新しくモノグラム柄を開発することになりました。常にルイ・ヴィトンは模倣品との戦いを強いられましたが、それが功を奏し誰もが真似できない素晴らしいデザインのモノグラムが誕生したわけです。モノグラムは爆発的に世界各国で売れていき、ルイ・ヴィトン社は黄金期を迎えることになります。黄金期には顧客の熱望に応じる形で様々な製品が世に送られました。バッグの大きさや形状も膨大な数に上るのです。

マークジェイコブスがルイ・ヴィトンのデザイナーに起用されるとプレタポルテやシューズの開発にも着手しました。1990年後半に入ると有名芸術家やほかのブランドとのコラボレーション商品なども販売され、より全ての製品を把握するのが難しくなりました。廃盤商品を合わせるとその製品の数は膨大です。そこで役に立ってくれるのがルイ・ヴィトン独自に開発された機番と品番であり、それがあることで膨大な数の製品を正確に管理することが可能なのです。

ルイ・ヴィトン製品に
刻印される機番と型番の
違いと役割

ルイ・ヴィトンの製品において機番と品番は全くの別物であることを知っておかなければなりません。端的に両者の違いを説明すると、機番は製造年月日と製造国を示しており、型番は製品の違いを見分けるのに用いられる番号だということです。

機番は製品の裏側などに直接刻印されていて良く目にすることが出来る番号でもあります。製造年月日と製造国を示すので、その製品の真偽を確かめる重要なナンバーとなります。コピー商品の中には適当な数字やアルファベットを組み合わせ、根拠のない数字が刻印されていることがあります。機番を知っているだけで、本物か偽物か判断する材料の一つとなります。そして機番はルイ・ヴィトンの製造ラインにおいても重要な役割を果たします。工場や生産ラインのほか、生産ルートがどこであるかを明確にし、厳重に管理することも出来るようになるのです。機番の他、製品一つ一つの型番を定めることでさらに管理が徹底でき把握することが簡単になります。

一方型番はバッグなどに直接その数字が刻印されることはなく、主に製品名の後ろに付帯する数字です。おたからやオークションや楽天ECでも製品の名前と共に番号が表示されていますが、この番号こそが品番を指し示す型番です。型番を把握しておくと直営店でお目当ての製品を探すこともより簡単になります。店舗スタッフに型番を伝えると、データベースからすぐにどの店舗に在庫があるか確認することができて、その製品を取り寄せることもできます。

目当てのサイズや
形状の製品を探すのに
便利な品番と型番

型番は前述したように直営店などで目当ての鞄や靴、小物などを探すのに非常に便利です。全国のルイ・ヴィトン直営店で型番がオンラインで一元管理されているので、店員に型番さえ伝えれば在庫の有無をすぐに確認できるので目当ての製品を探すのに便利です。

主にルイ・ヴィトンの商品名の横に明記される英数字が型番です。ルイ・ヴィトンでは製品の型ごとに英数字を振り当てています。MもしくはNのアルファベットに5桁の数字が当てられています。例を挙げるならミュゼットの型番はM51256となっています。直営店でこのミュゼットを探す時は、M51256を探してくださいと店員に伝えればスムーズに商品をデータベースから探し当て在庫の有無や、取り寄せられる時期までも伝えてくれます。M51256はモノグラムで製造された中のミュゼットという製品全般を示します。この製品の中でも鞄の大きさや形状が違うものに関しては、型番の最後尾に違った番号が振りあてられているのです。具体的に説明するとミュゼットのサルサはM51256、タンゴはM51257という番号が振りあてられています。同じミュゼットでモノグラムですが、形状や大きさが異なるので最後尾の番号が6と7で違う番号が付けられています。そして両者はM5125まで数字が同じなので、同じラインで同じコンセプトのミュゼット製品であるということもわかるのです。この型番は製造年数や製造の順番が異なったとしても同一の型番が振り当てられます。どの時代であってもミュゼットはM51256の型番のままです。最後に型番の頭のMとNの違いですが、ルイ・ヴィトンを代表する製品のチェルシーにはNが、ミュゼットにはMが振りあてられます。NとMは端的に言うと製造ラインの違いを示しチェルシーNがダミエライン、ミュゼットMはモノグラムラインを示しています。

製造年月日や製造国を把握
するのに便利な機番

機番についても詳しく見て行きましょう。機番とは製造国と製造年月日を示している番号です。機番は主に鞄ですと内側のファスナー付近や角に刻印されていることが多く、使用する人は目にすることができる番号です。

機番とは製造のシリアルナンバーと言えば多くの方が理解できるでしょう。6桁の英数字で示され識別が簡単になっています。2文字の英数字の後に4桁の数字が並んでいます。例えばダミエラインのチェルシーN5111の2008年に作られたものであると、機番はTH2018となっています。当然製造国と製造年月日が違うとTH2018と全く異なるアルファベットと数字が刻印されていることになります。

さらに詳しく機番を見て行きましょう。機番の頭二つのアルファベットですが、製造国によって全く異なるアルファベットが振り当てられています。製造国がフランスであれば、AAやBJにSLやTHなどがあります。フランスという国に一種類のアルファベットが振り当てられるのではなく、フランスにも複数のアルファベットが振り当てられているのです。スペインは、GIやLOにCAが代表的です。アメリカはFCやLAにOSが、イタリアはBCやMAにTDが有ります。スイスはD1にFAが、ドイツはLPなのです。リペア製品に関しても刻印されることがあり、その場合の機番はDKとなっています。

しかし、古い製品をさかのぼると1985年以前は英数字が刻印されていないケースなども見受けられます。逆にアルファベットが振り当てられている機番は、比較的新しい製品であると識別できるのです。4桁の数字ですが、これが製造年月日を示す数字です。TH2018であれば数字の二番目と四番目を合わせてみると08と成り、2008年製造であることが分かります。次は数字の一番目と三番目を組み合わせると21になります。これはその年の21週目に製造されたと示しているのです。つまり2008年の21週目の5月ごろ工場で作られたことを示していることになります。

実際に型番と機番を確認し
購入や売却

型番や機番はルイ・ヴィトン社が膨大な数の製品の管理を簡単にし、徹底した管理が出来るために編み出された番号とシステムです。型番を見ればどの製品か見分けることができ、機番は生産ラインや生産国に製造年月日までが特定できます。

機番と型番によって直営店でも在庫管理を徹底しています。特に消費者が目当てのルイ・ヴィトン製品を探すうえでは型番が重要になります。型番を把握していれば、直営店のみならず中古市場でも簡単に製品を見つけることにつながります。型番は直営店で店員に聞くと教えてもらうことが出来ます。直営店で即購入せず、少し時間をおいて購入を検討したい場合にはあらかじめ型番を聞き出しておくと賢明です。直営店に再び行って目当ての製品が陳列されていなくても、型番さえ把握していれば店員が型番をもとに在庫をすぐに確認してくれます。おたからやオークションや楽天ECサイトに出品しているルイ・ヴィトンの製品にも型番が明記されているので目当ての製品を簡単に見つけることができます。

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