シャネルの1970年代のバッグコレクションは、現在では「ヴィンテージシャネル」として高い人気を誇っています。
特に、創業者ココ・シャネルのデザイン哲学や影響が色濃く残るこれらのバッグは、コレクターズアイテムとしても注目され、中古市場で根強い需要があります。
この記事では、1970年代のシャネルのバッグの魅力や、リセールバリューが上昇している理由について、詳しくご紹介いたします。
また、ヴィンテージシャネルの本物と偽物の見分け方や、高く売却するためのコツについてもご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。
Contents
1970年代のシャネルのバッグは高値で売れる?
近年、1970年代のシャネルのバッグをはじめとする、ヴィンテージシャネルの価格が高騰しています。
価格高騰の背景には、後述する複数の要因があり、ヴィンテージシャネルへの注目度が高まったことで、市場価格が上昇しています。
また、このトレンドは、日本国内だけに留まらず、海外でもその需要が拡大しており、今後も市場が盛り上がると期待されています。
1970年代のヴィンテージシャネルの価値が高騰している理由
1970年代に発売されたシャネルのアイテムは、中古市場で価値が高騰しています。
その理由は、主に以下の2つにあります。
1.シャネルのバッグ全体の価値が上昇している
近年のシャネルは、ブランド戦略として、更なるラグジュアリー化を進めています。このラグジュアリー化とは、定価の大幅な引き上げを指します。
2000年代初頭には約20万円で購入できたマトラッセも、現在では定価が100万円を超えるようになりました。
価格が高騰することで手が届きにくくなる一方、ブランドへの憧れや人気が一層高まり、「欲しい」「持ってみたい」というファンが増加しています。
この人気の高まりにより、過去のアイテム、特に1970年代のヴィンテージシャネルにも、注目が集まるようになりました。
その結果、中古市場でのヴィンテージシャネルの価格も上昇しているのです。
2.時を経ても変わらず使用できる優れた品質を持っている
シャネルのアイテムは、最高級の素材が採用され、職人の手によって丁寧に作られているため、高品質で丈夫であることが特徴です。
そのため、1970年代に製造されたものでも、革の劣化や金具の腐食が少なく、50年以上経過した現在でも、バッグの開閉やチェーンの動きに問題がないものが多く存在します。
また、シャネルのアイテムは、長期にわたって愛用できるように設計されており、親から子へと受け継がれ、世代を超えて使用されることも珍しくありません。
このように、時を経ても変わらず使用できる優れた品質を持っていることが、現在でも高額で取引される理由の1つとなっています。
3.シャネルのヴィンテージアイテムが注目されている
近年、日本の芸能人や海外セレブの間で、ヴィンテージシャネルを取り入れたファッションが流行しています。
その姿が、SNSを通じて世界中に広まったことで、ヴィンテージシャネルの人気に火が付く結果となりました。
こうしたトレンドの盛り上がりに伴って、中古市場でのシャネルの需要も高まっています。
さらに、ヴィンテージシャネルは、すでに生産が終了しているため、高い希少性を持ちます。
この希少性が、ヴィンテージシャネルを求めるファンを増加させる大きな要因となっています。
シャネルのバッグのアイコン「マトラッセ」の原型となった「2.55」が登場したのはいつ?
シャネルの「マトラッセ」が登場したのは1983年で、そのデザインを手がけたのは、アーティスティック・ディレクターのカール・ラガーフェルドです。
しかし、このバッグの前身となるデザインを生み出したのは、創業者のココ・シャネルでした。
ココ・シャネルは、1955年に「2.55」と呼ばれるバッグを発表します。
それまでの女性用バッグは、クラッチバッグが主流でしたが、「2.55」はチェーンタイプのショルダーを採用したことで、両手を自由に使えるという画期的なデザインを実現しました。
この革新的なデザインは、瞬く間に女性たちの間で大ヒットし、シャネルのアイコンバッグとなりました。
ココ・シャネルの死後、カール・ラガーフェルドが「2.55」を再解釈し、新たにデザインしたのが「マトラッセ」です。つまり、「マトラッセ」の原型は「2.55」にあると言えます。
1970年代には、まだ「マトラッセ」は誕生していませんでしたが、その前身である「2.55」はすでに多くの女性に愛用され、シャネルを象徴するバッグとしての地位を確立していました。
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1970年代のシャネルのバッグの本物と偽物の見分け方
1970年代のシャネルのバッグの真贋を見極めるには、いくつかの重要なポイントがあります。
ここでは、代表的なチェックポイントをご紹介します。
ファスナー
シャネルの偽物を見抜くポイントの1つが、ファスナーの刻印です。
シャネルのアイテムに使用されるファスナーには、「OPTI DMC」「EP」「LAMPO」「ÉCLAIR」といった刻印が見られます。
もし、これらの刻印ではなく、「YKK」の刻印がある場合、そのアイテムは偽物である可能性が高いため、注意が必要です。
過去には、シャネルでも「YKK」のファスナーを使用していた時期がありますが、その際には、刻印部分は研磨によって消されていたため、刻印が残っている場合は偽物である可能性が高いと考えられます。
1.「OPTI DMC」「LAMPO」は同じ会社が製造したファスナー
ヴィンテージシャネルのファスナーには、「OPTI DMC」や「LAMPO」という文字が筆記体で刻印されている場合があります。
これらはどちらも、イタリアのファスナーメーカーであるLAMPO社が製造したファスナーに刻印されるものです。
LAMPO社は、1887年にイタリアで創業したファスナーメーカーで、シャネルと長い関係を持つ信頼性の高い企業です。
同社のファスナーは非常に精巧に作られており、その品質の高さは、模造品では再現が難しいとされています。
そのため、このLAMPO社製ファスナーの精巧さこそが、ヴィンテージシャネルの真贋を見抜く際の重要なポイントとなっているのです。
2.1980年年代前半まで使用されたÉCLAIR社製
ÉCLAIR社は、1980年代前半まで、シャネルがファスナーに使用していたブランドです。
そのため、ファスナーに「ÉCLAIR」の刻印が見られるシャネルのアイテムは、1980年代前半までに製造されたヴィンテージアイテムと判断することができます。
この刻印も、シャネルのアイテムの製造年代を推測する上で重要な手がかりとなります。
ココマーク
シャネルの象徴とも言えるココマークは、模造品を見抜く際の重要なポイントの1つです。
通常、本物のココマークは、「C」の文字が互い違いに重なっており、右側の「C」は上部が前に出て、左側の「C」は下部が前に出るようにデザインされています。
一方、偽物の場合は、この互い違いがなく、平坦なプリントのようなデザインになっていることが多いため、注意が必要です。
ただし、本物のシャネルの製品でも、プリントタイプのココマークが採用されている場合があります。
その際は、模造品との見分けが難しくなるため、私たちのような専門の査定員に鑑定を依頼することをおすすめします。
ロゴ
シャネルのロゴは、真贋を見極める際の重要なポイントです。
本物の場合は、「CHANEL」の「A」の上端は平らになっていますが、先端が尖っている場合は、偽物である可能性が高いと言えます。
また、「C」の切り口が斜めではなく、水平になっている場合や、「H」の縦棒の上部・下部の長さが同じ場合(本物は上部の方が短い)も、偽物である可能性があります。
さらに、本物のロゴは、くっきりと鮮明に印字されているのに対し、偽物では薄くかすれていることがよくあります。
そのため、ロゴの形状やその鮮明さを確認することが、真贋を見抜くポイントとなります。
ネジ
シャネルのアイテムには、通常マイナスネジが使用されています。
プラスネジが使用されている場合は、高い確率で偽物である可能性があるため、注意が必要です。
ただし、修理の際にプラスネジが使用されることもあるため、ネジだけで真贋を判断するのは避けた方が良いでしょう。
他の要素と合わせて、総合的に見極めることが大切です。
- おたからや査定員のコメント
シャネルの製品が製造された時期によっては、その後に登場した模造品と同じ特徴を持つ本物が存在する場合もあります。
そのため、判断に迷う場合は、専門の査定員が在籍する「おたからや」へ、ぜひお気軽にご相談ください。
ヴィンテージシャネルの製造年代を調べる方法
ヴィンテージシャネルの製造年代を調べる方法として、シリアルナンバーとシリアルシールを確認する方法があります。
お手持ちのアイテムにシリアルナンバーやシリアルシールがある場合、ご自身で製造年を調べることが可能です。
ここでは、製造年の調べ方をご紹介いたします。
シリアルナンバーから調べる
シャネルのシリアルナンバーは、1985年から付与され始めたため、それ以前に製造されたアイテムにはシリアルナンバーが付属していません。
そのため、シリアルナンバーから製造年代を調べることができるのは、1985年以降のアイテムに限られます。
なお、ヴィンテージシャネルは、一般的に2000年初頭までに発売されたアイテムを指します。
年代 | シリアルナンバー |
---|---|
1985年~ | 0****** |
1990年~ | 1****** |
1992年~ | 2****** |
1995年~ | 3****** |
1997年~ | 4****** |
1998年~ | 5****** |
2000年~ | 6****** |
2001年~ | 7****** |
2003年~ | 8****** |
2004年~ | 9****** |
シャネルは、製造年月日を判断する基準を公開していないため、この記事でご紹介する情報は、あくまで目安となります。
また、特定の年では、シリアルナンバーが混在している場合もあるため、正確な年代を特定する際には注意が必要です。
不明な点がある場合は、私たちのような専門の査定員に相談することをおすすめします。
シリアルシールから調べる
シャネルのシリアルシールは、ギャランティカードと対になっており、どちらにも同じシリアルナンバーが記載されています。
このシリアルナンバーをもとに、正規店に問い合わせることで、製造年代を判別することが可能です。
また、シリアルシールの上には透明な保護シールが重ねられており、ブラックライトを当てると青白く光る特徴があります。
不明な場合は査定を依頼する
お手持ちのシャネルアイテムの製造年代が分からない場合は、中古買取店での査定を受けることをおすすめします。
プロの査定員が、シリアルナンバーやシリアルシール、その他の特徴をもとに、アイテムの製造年代や価値を正確に判断してくれます。
- おたからや査定員のコメント
おたからやには、専門知識を持つ査定員が数多く在籍しており、アイテムの細かな特徴から製造年代を見抜き、その価値を的確に判断する技術を持っています。
特に、1985年以前の、シリアルナンバーが存在しない時代に製造されたヴィンテージシャネルのアイテムについても、丁寧に査定いたしますので、お気軽にご相談ください。
1970年代のシャネルのバッグを高値で売却するためのコツ
1970年代のシャネルのバッグやヴィンテージシャネルを高額で売却するためには、革製品を傷めない程度のお手入れを行うことが重要です。
なお、製品に使用されている革の種類によって、適切なお手入れ方法が異なるため、適切な方法でケアを行いましょう。
また、素材の傷やコーティングの剥がれがある場合は、無理に手を加えず、そのままの状態にしておくことが重要です。
不適切な修理は商品の価値を損ねる原因となるため、修理をする際は、専門家に依頼することをおすすめします。
- おたからや査定員のコメント
使用されている革素材がわからない場合、お手入れは、柔らかい布で丁寧に拭く程度に留めましょう。
また、専門家以外による不適切な補修は、かえって査定時のマイナス要素となる可能性があるので、注意が必要です。
正しいお手入れを心がけ、元の状態を維持することで、より高額査定になることが期待できます。
1970年代のシャネルのバッグの買取なら「おたからや」
おたからやには、1970年代のシャネルのバッグをはじめ、ヴィンテージアイテムの鑑定に精通した専門の査定員が在籍しています。
最新の市場データを基に、正確かつ高額な査定を実現いたします。
お客様の大切なお品物を最大限に評価し、ご納得いただける買取価格をご提示いたします。
店頭査定をはじめ、出張査定やメール査定にも対応していますので、ぜひお気軽にご利用ください。
ブランド品の高価買取はおたからやにお任せください。
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