ロレックスの中でも人気の高いモデルであるサブマリーナー。日付表示のあるデイト付きが一般的ですが、実はノンデイトのモデルも隠れた人気があります。デイト表示の有無は一見小さな違いに見えますが、案外時計全体に与える印象は変わるでしょう。
ここでは、そんなノンデイトの魅力や買取についてご紹介。また、買取価格をなるべく高く引き上げる方法や買取前の注意点、主なアンテティーク・サブマリーナーについてもモデルごとに解説します。
Contents
サブマリーナー・ノンデイトの
特徴や歴史
サブマリーナーはロレックスが誇るダイバーズウォッチであり、1953年に最初のモデルが発売されました。高い防水性は勿論のこと、海底深くまで潜っても壊れない耐圧性もまたロレックスの技術の結晶と言えるでしょう。
初めて登場したサブマリーナーのデイトモデルは1965年発売の「Ref.1680」。サブマリーナー誕生からおよそ10年間はデイト表示がないものが生産されていました。実はデイトモデルよりもノンデイトのほうが歴史としては長いのです。点在のノンデイトの原型となったのは「Ref.6204」で、現在流通している一般的なサブマリーナーよりもシンプルな意匠が特徴です。
ノンデイトの魅力はなんと言っても、デイト付きモデルよりも安い価格で入手できること。デイト表示に用いられている「デイトジャスト」という精密な機構がノンデイトにはなく、その分価格もデイト付きのものより数十万ほど低めに抑えられています。そのため、ロレックスのようなブランド時計を購入するのが初めての人でも手を出しやすいモデルとなっているのです。
ただし、価格が低いからと言って、決してデザインや機構が安っぽいわけではありません。ノンデイトのデザインは原型である「Ref.6204」の発売時から細かい部分以外はほとんど変わっておらず、シンプルでクラシカルな魅力を放っています。中には「デイトモデルよりもノンデイトの方が歴史が持つ重みを感じさせる」と感じる人もいるほど。
また、ノンデイトは日付を調整する必要が無く、デイトジャストが壊れる心配もありません。そういった点においても、ノンデイトはデイトモデルよりも日常に取り入れやすいモデルだと言えるでしょう。
サブマリーナー・ノンデイトの
中古相場について
デイトモデルよりも安価ながら、デザイン性や機能の面では引けを取らないノンデイト。手に入れやすい一方、「安価で手に入るという事は、買取価格も安くなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、ノンデイトはコレクターの間でも人気があるため需要が高く、リセールバリューが充分にあると言えるでしょう。
例えば、2012年に誕生した「Ref.114060」は最新モデルではないながらも支持が高く、中古ブランドショップではメーカー希望小売価格を上回る販売価格になる例も見られます。確かに、一世代前のモデルであるため今後爆発的な高騰が起こる可能性は高くはありません。しかしそれでも買取価格は安定した推移をしており、いつ売っても「今が売り時」という安定したリセールバリューを誇っているのです。
また、年式が新しければ新しいほど、買取価格が上がる可能性も高くなります。そのため、より新しいモデルの「Ref.124060」であれば需要はさらに高くなり、高額の査定が期待できます。
愛用していたノンデイトを中古ショップで売りたい場合は思い立ったが吉日、どのタイミングで売却しても安定した買取価格が見込めるでしょう。
サブマリーナー・ノンデイトを
少しでも高く買い取って
もらうためには?
安定したリセールバリューを持つサブマリーナーのノンデイト。せっかくなら、より高値で買い取ってもらいたいところです。未使用品に限らず、中古品でもきちんとした状態のものであれば高額での買取が期待できます。そのためには、出来るだけ新品と同じ状態で中古ショップに持ち込むことが重要です。
付属品や保証書について
付属品の有無は査定価格に影響を与えますが、その中でも特に重要なのが保証書があるかどうかです。保証書はその時計が偽造品ではない本物であることを直接的に示すものなので、あるのとないのとでは大きな差が出てきます。
もちろん、プロの鑑定士であれば保証書がなくても鑑定自体を行うことはできます。しかし購入者やコレクターは保証書の有無を非常に重要視します。特に海外では保証書がない場合は買うのをやめるという購入者も多くいるため、保証書がなければどれだけ最新のモデルでも買取金額は大幅に下がってしまいかねません。
その他にも箱や予備の部品など、付属品の有無によって買取金額は万単位、保証書の有無の場合は数十万単位で変わってしまうことも。保証書などの付属品はしっかりと保管し、失くさないよう大切に保管しておきましょう。
本体のコンディションについて
付属品の有無は重要ですが、たとえ付属品が揃っていても箱が汚れていたり保証書が破れていたり不完全な状態だと、査定価格はどうしても大幅に下がってしまいがちです。勿論付属品に限らず、時計本体にも同じことが言えるでしょう。表面に傷や汚れがついていると再販売するにはメンテナンス料がかかり、その分どうしても買取価格は低いものになってしまいます。
時計のコンディションをなるべく新品と同じように最良の状態に保つのが、買取価格を確実に上げるコツです。
ただ傷があったとしても、余程のものでなければ買取拒否をされるということはありません。多少の傷があっても、まずは査定の申し込みをしてみるのが良いでしょう。
査定前にはしっかりとクリーニングを行い、付属品などがないか改めて確認してから持ち込むようにしてください。
アンティークサブマリーナ6選
サブマリーナー:Ref.6200
Cal.A260を搭載したRef.6200という名のレアなサブマリーナーは、1954年に世界中に向けて発行されたRef.6204と同じ時期に製造。特徴的なのは、厚いケースで、8mmの「BREVET(フランス語で特許)」の刻印が入った大きなリューズを採用していることです。この腕時計は、100m防水とされていますが、200m防水という説もあります。
サブマリーナー:Ref.6204
サブマリーナーは1953年に開発され、1954年に発表されました。Ref.6204が最も早く発表されたモデルとして有力であるとされていますが、当時のサブマリーナーには複数のリファレンスが存在し、どのモデルが最初にリリースされたかについては様々な議論があります。
1955年には、Ref.6205が登場しました。そのため、1950年代後半には、Ref.6200、Ref.6204、Ref.6205の3つのモデルが製造されていたと考えられます。Ref.6205の中には、Cal.A260の後継ムーブメントであるCal.A296を搭載したものもあります。
サブマリーナー:Ref.6538
このモデルは、1956年頃から1959年頃の間に製造されたサブマリーナーの第二世代であり、当時としては画期的であった200m防水として打ち出された歴史的な腕時計です。
また、Cal.1030を搭載しているため、このモデルはサブマリーナーで初めてクロノメーター仕様となっています。同時期には、100m防水のサブマリーナーのディフュージョンモデルであるRef.6536も発売されていました。
サブマリーナー:Ref.5508
このモデルは1958年頃から1960年代初頭の間に製造されたサブマリーナーの第三世代であり、Cal.1530が搭載されています。Cal.1530はノンクロノメーターであったため、後にクロノメーター仕様のCal.1560へと移行しましたが、1530は安定性や耐久性に優れ、実用度もとても高いキャリバーでした。
サブマリーナー:Ref.5512
このモデルは1959年頃から1978年頃の間に製造されたサブマリーナーの第四世代であり、Ref.5513と併売されていました。このモデルの特徴は、クロノメーター仕様のCal.1560または1570を搭載していることです。
このモデルは約20年にわたって製造されており、製造年によって文字盤やリューズ仕様が異なります。しかし、5512はどの個体も非常に稀少であり、高額な相場で取引されています。
サブマリーナー:Ref.5513
このモデルは第四世代のサブマリーナーに分類されますが、1962年から1990年の間に製造されたロングセラーモデルであり、同時期の5512に比べると比較的入手しやすく、現存しているものの状態も良いものが多いため高い人気を誇ります。
5512がクロノメーター仕様であったのに対し、このモデルはノンクロノメーターであることが特徴です。その理由は、5512のディフュージョンモデルとして誕生した経緯があるためです。また、30年の製造期間の中でマイナーチェンジが多く行われていることも特徴と言えます。
まとめ
今回は、ロレックスの人気ブランド時計であるサブマリーナー・ノンデイトの特徴や歴史、買取価格や高く売る方法、さらに各アンティーク・サブマリーナーがどのような時計なのか特徴をご紹介しました。
おたからやでは、アンティークな時計に関しまして、当時の部品が使われているか細かく査定を致します。当時数万円、数十万円で購入したものが100万円以上の価格になることもあります。
ご売却を検討されている方は、一度「おたからや」までご相談ください。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
ブランド時計の高価買取はおたからやにお任せください。
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