ロレックス スカイドゥエラーは、ロレックスの中でも年次カレンダーとデュアルタイムという2つの複雑機構を搭載した人気モデルです。2012年に「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトのもと誕生し、高い実用性と独創的な機構で注目を集めてきました。

複雑機構を備えた高性能モデルでありながら、近年のロレックスブームも相まって入手困難な人気モデルとなっています。また、年々上昇する国内定価と資産価値の高さでも話題です。この記事ではスカイドゥエラーの国内定価情報から、買取相場の動向や高く売るためのポイントまで詳しく解説します。

ロレックス スカイドゥエラーとは？

スカイドゥエラーとは、年次カレンダーとデュアルタイム表示を搭載したロレックス唯一のコンプリケーションモデルです。

2012年に発表され、世界を旅する旅行者のために開発されました。その優れた機能性から高級モデルでありながら旅行者を中心に人気を博しており、ロレックスで初めて年次カレンダー機構を採用した革新的な時計としても知られています。

スカイドゥエラーの仕様

2012年に誕生したスカイドゥエラーは、「世界を旅する旅行者のために」というコンセプトのもと開発されました。ロレックス初の年次カレンダー機構「サロスシステム」と、オフセンターの24時間ディスクによるデュアルタイム表示機構を搭載し、2月から3月への切替え以外は日付調整が不要という高い実用性を誇ります。

さらに、回転ベゼルとリューズ操作を連動させる独自の「リングコマンド」システムにより、時刻とカレンダーを直感的かつ迅速に設定できるのも特徴です。ケース径は42mmで、防水性能も100mとロレックスならではの堅牢性も備えています。

リファレンスごとの特徴

旧型（Ref.326xxx）と新型（Ref.336xxx）の大きな違いはムーブメントです。2023年発表の新型336系はキャリバー9001から9002へと刷新され、クロナジー・エスケープメント採用で精度が向上しました。

また、文字盤にミントグリーンやブルーグリーンが追加され、ジュビリーブレスレットやオイスターフレックス仕様も登場するなど、外装バリエーションも広がっています。なお、外観デザインやケースサイズに大きな変更はなく、基本的なルックスは旧型から踏襲されています。

素材・ブレスのバリエーション

スカイドゥエラーには、さまざまな素材・ブレスのバリエーションがあります。ステンレススティールとホワイトゴールドのコンビモデルや、ステンレスとイエローゴールドのイエローロレゾールモデルのほか、18Kイエローゴールド無垢やエバーローズゴールド無垢モデルもラインナップされています。

金無垢モデルにはスポーティなオイスターフレックス仕様も用意されており、高級感と実用性を両立した選択肢が豊富です。素材とブレスレットの多彩な組み合わせから選べる点も魅力です。

• おたからや査定員のコメント

ロレックス スカイドゥエラーの定価情報

2025年現在、ロレックス スカイドゥエラーの国内定価はモデルによって約244万円～857万円（税込）と幅があります。

最も安価なステンレス×WGモデルが約244万円、最高額のエバーローズゴールドモデルでは約857万円に設定されています。例えば、ステンレス×YGコンビモデルは約330万円、エバーローズゴールド（金無垢）×ラバーベルトモデルは約719万円です。

ロレックス スカイドゥエラーの価格推移

2019年以降、ほぼ毎年のように価格改定が行われており、そのたびに定価は上昇してきました。

スカイドゥエラーの定価は近年毎年のように値上げされており、特に2023年以降に大幅な上昇傾向が見られます。直近の2025年1月の価格改定では、モデルや素材により最大20％もの値上げが実施されました。

ロレックスの価格改定の背景

度重なる定価改定の背景には、世界的なインフレや需給バランスの変化など複数の要因があります。また、原材料費や輸送コストの上昇、円安などの為替変動、需要過多による品薄状態などが主な要因とされています。

以下では、コスト高・為替相場・需要と供給の3つの観点から詳しく解説します。

原材料・製造・物流コストの高騰

原材料費や製造・物流コストの高騰は、ロレックスの定価上昇要因の1つです。近年の原油価格高騰により輸送や生産コストが増大し、また金無垢モデルに使用される金の相場も上昇が続いています。

これらコスト増大分が価格に転嫁され、定価の値上げにつながっています。

為替相場の変動

為替相場の変動も価格に影響します。特に円安ドル高局面では輸入時計の価格が高くなるため、近年の円安傾向がロレックス定価の押し上げ要因となりました。

実際、日本では2020年代に入って円安が進行し、その間に複数回の価格改定で定価が引き上げられています。

需要と供給の不一致

世界的な富裕層増加などによりロレックス全体の需要が年々高まっている一方、生産本数が限られて供給が追いつかない状況も価格高騰の一因です。

資産価値の高さから投資対象としても注目されており、高い需要に対して恒常的な供給不足が続くことで相場が上昇し、定価も引き上げられている側面があります。

ロレックス スカイドゥエラー人気ランキング

ここでは、スカイドゥエラーの中でも特に人気の高い代表的モデル5つをランキング形式でご紹介します。

現行モデルだけでなく、既に生産終了した旧型モデルにも高い人気があるのが特徴です。特に現行モデル（Ref.336xxx）と旧型モデル（Ref.326xxx）の両方でランクインする点に、スカイドゥエラーの根強い人気が表れています。

ロレックス スカイドゥエラー Ref.336934

ステンレススティール製ケースに18Kホワイトゴールド製ベゼルを組み合わせたホワイトロレゾール（白コンビ）モデルです。スカイドゥエラーの中で唯一のステンレス系モデルで、定価約244万円（税込）という比較的手頃な価格設定もあり需要が集中しています。

シンプルなブラックやホワイト、鮮やかなブルーに加え、2023年には新色のミントグリーン文字盤も追加され話題となりました。※本モデルには、3連オイスターブレスレットと5連ジュビリーブレスレットの2種類が存在します。

ロレックス スカイドゥエラー Ref.336933

ステンレススティールと18Kイエローゴールドのコンビネーション（イエローロレゾール）モデルです。煌びやかなシャンパンカラーのダイヤルとイエローゴールドのフルーテッドベゼルが華やかな印象を与え、高級感と存在感から支持されています。

定価は約320～330万円（税込）で、ステンレスモデルに次ぐ人気を誇ります。なお、ブレスレットはオイスターブレスとジュビリーブレスの両タイプが展開されています。

ロレックス スカイドゥエラー Ref.336235

エバーローズゴールド（18Kピンクゴールド）製ケースに黒色のオイスターフレックス（ラバーベルト）を組み合わせたモデルです。重厚なピンクゴールドケースとスポーティなラバーブレスの融合が特徴で、エレガントさとカジュアルさを兼ね備えています。

定価は約719万円（税込）で、同じ金無垢でもメタルブレスレットモデルの約857万円（税込）より抑えられています。ダイヤルカラーはチョコレートやブラックがラインナップされています。

ロレックス スカイドゥエラー Ref.326934

2017年に登場した初代スカイドゥエラーのステンレス×ホワイトゴールド（白ロレゾール）モデルです。現行336934へのモデルチェンジに伴い生産終了しましたが、中古市場では依然として高い人気があります。

特に青文字盤モデルの人気が高く、一時は新品定価約170～180万円を大きく上回るプレミア価格で取引されていたこともあるほどです。文字盤カラーはブラック・ホワイト・ブルーの3色が存在します。なお、ブレスレットはオイスターブレスレットのみでした。

ロレックス スカイドゥエラー Ref.326933

初代スカイドゥエラーのステンレス×イエローゴールド（黄ロレゾール）モデルです。現行336933に置き換わる形で生産終了となりましたが、比較的入手しやすい価格帯のスカイドゥエラーとして中古市場で根強い人気を保っています。

華やかなコンビネーションながら、新品時の定価は約229万円（税込）で、現行モデルに比べ価格面での魅力もあります。文字盤カラーはシャンパンゴールドのほかブラックやホワイトも展開されていました。

スカイドゥエラーを売却する際のポイント

大切な腕時計を売るからには、できる限り高値で売りたいものです。スカイドゥエラーを高額で売却するためには、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

例えば、時計の状態を綺麗に保つ、付属品を揃える、信頼できる買取店を選ぶなど、基本的な点を意識するだけでも査定額アップが期待できます。以下に、具体的な3つのポイントを紹介します。

綺麗な状態で査定に出す

まず、時計本体をできるだけ綺麗な状態にして査定に出しましょう。ホコリや汚れ、サビが付いたままだと減点対象となり買取価格が下がってしまいます。柔らかい布で軽く拭き取るなど、自分でできる範囲の簡易なお手入れをしてから持ち込むとよいでしょう。

また、部品交換を伴うオーバーホールなど大掛かりなメンテナンスは推奨されません。自身でできる範囲のケアだけでも十分に良い印象を与えられるでしょう。

付属品はできる限り揃えて提出する

購入時の付属品（箱・保証書・説明書・ブレスレットの余りコマなど）は可能な限り全て揃えて提出してください。特に保証書（ギャランティカード）や専用箱の有無は査定額に大きく影響し、それだけで買取価格に万単位の差が出ることもあります。

付属品が完備していることでお店からの信頼度も上がり、高額査定につながりやすくなります。万一付属品を紛失してしまうと後から再発行はできません。購入時から大切に保管しておくことが、高額査定のための基本といえます。購入時についてきたものは、全て揃えて提出するのが理想です。

信頼できる店舗に依頼する

信頼できる買取店を選ぶことも重要です。時計専門の買取業者であれば市場相場を熟知しており、自社で修理対応できる場合が多いため、多少の不具合があっても大きな減額なく査定してもらえる利点があります。

また、一社だけでなく複数の業者に査定を依頼して比較することで、より有利な条件で売却できる可能性が高まります。1社のみの査定では相場感が掴めず、業者によっては数万円以上の差がつくケースもあるため注意が必要です。複数の提示額を見比べて、最も納得できる条件を提示してくれた業者に売却すると良いでしょう。

「おたからや」は店舗に専門の鑑定士が常駐しており、ご来店いただくと現物を直接確認のうえ無料で真贋判定を行います。鑑定では国内外の相場や自社成約データを突き合わせ、どの点が価格に影響したかをわかりやすくご説明いたします。

付属品がなくても素材や状態、流通性を複数の観点で総合評価することができるので、適切な価格のご提示が可能です。査定にご納得いただければその場で書類手続きを行い、最短で当日中に現金をお受け取りいただけますので、まずは気軽に店頭でご相談ください。

ロレックス スカイドゥエラーの定価に関するよくある質問

最後に、スカイドゥエラーの定価や価格に関して、よくある質問とその回答をQ＆A形式でまとめました。購入を検討している方も、売却を検討している方も、ぜひ参考にしてください。

定価の金額や価格改定時期、新旧モデルの違いなど、合計10個の質問にお答えします。皆様の疑問解消にお役立ていただければ幸いです。

Q. スカイドゥエラーの国内定価はいくらですか？

A. モデルによって異なりますが、2025年現在の国内定価はおおよそ200万円台前半～800万円台後半（税込）です。

ステンレス×WGが約244万円（税込）、最高価格モデルのエバーローズゴールドが約857万円（税込）となっています。

Q. 以前の価格改定はいつでしたか？

A. 直近では2025年1月1日付でロレックス全モデルの定価改定が行われ、スカイドゥエラーも価格が引き上げられました。

それ以前にも2024年1月や2024年6月など度々値上げが実施されており、毎年のように定価が改定されています。ロレックスはここ数年頻繁に値上げを行っており、今後も価格動向に注視する必要があります。

Q. 旧型（326系）と新型（336系）の相違点はどこですか？

A.最も大きな相違点はムーブメントの世代です。旧326系はCal.9001、新336系はCal.9002を搭載し、後者ではクロナジーエスケープメントの採用などで精度が向上しました。

また、新型では文字盤カラーの追加やジュビリーブレスレット／オイスターフレックス仕様の導入等が行われました。

Q. ダイヤルカラーで定価は変わりますか？

A. いいえ、文字盤の色によって定価が変わることは基本的にありません。同じRef番号であれば、どのダイヤルカラーでもメーカー希望小売価格は同一です。

特殊な限定仕様や宝石付きモデルを除き、色違いによる価格差は設けられていません。そのため、好きな文字盤カラーを選んでも価格面で損をすることはありません。

Q. ブレスレットの素材で定価は変わりますか？

A. はい、一部モデルではブレスレットの種類によって定価が異なります。

例えば、金無垢ケースのスカイドゥエラーの場合、フルゴールドブレスレット仕様とオイスターフレックス仕様とで、後者の方が定価は低く設定されています。素材量の違いにより、金属ブレスレット付きの方が価格が高くなる傾向にあります。

Q. 正規店で値引きはありますか？

A. いいえ、日本国内のロレックス正規販売店では基本的に定価販売となり、値引きは期待できません。需要が非常に高く常に品薄状態のため、定価でもすぐに完売してしまい、セールや割引販売は行われないのが通常です。

そもそも需要が供給を上回っており、在庫が出ればすぐ完売してしまう状況のため、値引き交渉には応じてもらえないのが実情です。

Q. 並行品・中古品が定価を上回っていますか？

A. モデルや時期によりますが、新品の並行輸入品や未使用中古品が正規定価を上回るケースもあります。

特にステンレス系の人気モデルは需要過多で入手困難なため、市場価格が定価以上に高騰する傾向があります。ただし相場は変動するため、全てのモデルが常にプレミア価格になるとは限りません。

Q. 付属品の有無は買取価格にどれだけ影響しますか？

A. 付属品の有無は査定額に大きく影響します。箱や保証書が揃っている個体は高く評価され、欠品がある場合は減額となります。

特に保証書の有無で買取価格に減額の要因になりますので、可能な限り付属品は保管しておきましょう。付属品が揃っているかどうかで最終的な買取額に差が出ることを覚えておきましょう。

Q. 売るのがベストなタイミングはいつですか？

A. メーカーの定価改定直後や円安が進行している時期が1つの狙い目です。ロレックスが値上げを実施すると並行新品相場や買取価格も追随して上昇する傾向があるため、その直後に売却すれば高値が期待できます。

また、夏冬のボーナス前など時計需要が高まるシーズンも買い手がつきやすく、好条件で売却しやすい時期といえます。

Q. 海外（免税）での購入は国内よりお得ですか？

A. 一概には言えません。ロレックスは海外でも基本的に日本と同等の定価で販売されており、免税店で税抜き価格で購入できても、日本に持ち込めば20万円超の腕時計には関税や消費税が課されます。

為替レート次第では日本より割高になる場合もあり、海外購入が必ずしもお得になるとは限らないのが実情です。

まとめ

スカイドゥエラーは実用性と資産価値を兼ね備え、近年その人気がますます高まっているモデルです。定価も上昇傾向にあり、それに伴い中古市場での買取価格も上がっています。できるだけ希望に近い価格で売却するためには、日頃から丁寧に手入れを施し、付属品を保管しておくことが大切です。

また、市場相場をチェックし信頼できる買取店で査定してもらうことで、納得のいく価格で大切な時計を手放すことができるでしょう。今後も価格改定やモデルチェンジによって相場が変動する可能性があるため、最新の定価情報や買取動向にアンテナを張っておくことをおすすめします。

「おたからや」でのスカイドゥエラーの参考買取価格

スカイドゥエラーの参考買取価格は、以下の通りです。

画像	モデル・型番	参考買取価格（税込）
	ロレックス スカイドゥエラー 326935	6,412,000円
	ロレックス スカイドゥエラー 326938	5,614,000円
	ロレックス スカイドゥエラー 326238 ブラック	5,369,000円
	ロレックス スカイドゥエラー 326939	4,277,000円
	ロレックス スカイドゥエラー 336934 グリーン	4,112,000円

※買取時期や状態、付属品の有無によって買取価格は変わりますので、詳しくはお問い合わせください。

グリーンやネイビーは査定が伸びやすく、ゴールドやホワイトでも保存状態によって逆転することがあります。売却前は外装を柔らかい布で拭き、保証書・余りコマ・タグを忘れずに揃えてください。

相場を確認した上で、査定を依頼すると納得のいく取引につながります。焦らずタイミングを見計らいましょう。

• おたからや査定員のコメント

ロレックス スカイドゥエラーの買取なら「おたからや」

ロレックス最高峰のコンプリケーション「スカイドゥエラー」を手放すなら、相場を正確につかみ販路を豊富に持つ査定店を選ぶことが重要です。「おたからや」は世界51 カ国との取引実績と全国約1,610店舗のネットワークを活かし、市場動向を即座に反映した高水準の買取価格をご提示します。

年次カレンダー機構やリングコマンドベゼルの状態、製造年・リファレンスごとの希少性、付属品の有無まで丁寧に確認し、使用感や小キズがある個体でも適正に評価することが可能です。

店頭買取に加えて無料の出張査定、LINE画像で概算を確認できるオンライン査定も用意していますので、忙しい方や遠方の方でも気軽にご相談いただけます。信頼と実績を誇る「おたからや」で、大切なスカイドゥエラーを納得の条件でお売りください。

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