憧れのロレックスを「少しでもお得に買いたい」と考える方は多いでしょう。
高級腕時計のブランドの多くは、海外で購入すると免税されるため、値段が安いイメージがあります。また、正規価格が日本は高めに設定されていることが多いことから、海外で購入したほうがお得だと思いがちです。
しかし、本当にそうでしょうか?
この記事では、ロレックスを海外で買うメリットやデメリット、ロレックスを海外で買う際の税金事情について解説します。
憧れのロレックスを少しでもお得に買いたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ロレックスは海外で買うと
本当にお得?
日本では多くの高級腕時計ブランドで正規価格が高めに設定される傾向にあることから、ロレックスも海外で購入したほうが安くなると思う方もいるでしょう。
しかしながらロレックスは、海外との価格差が少ないブランドとして知られています。
ロレックスのように国際的な知名度があるメーカーは、そのブランド力を維持するために、世界中どこの国で買っても同じような正規価格で販売されています。つまり、日本でも海外でも基本的に同等の正規価格で購入できるのです。
ブランド品には、正規品と並行輸入品と呼ばれるものがあります。
正規品:ブランドが国内の直営店、正規代理店にて正規価格で販売するもの
並行輸入品:海外の直営店から輸入業者や個人が買い付け、販売するもの
並行輸入品は、為替の影響や販売店の努力によって、本物でありながら正規店より価格が安く設定されていることがあります。
こうした並行輸入品の価格自由度を下げるためにも、近年ロレックスは定価の改定を頻繁に行なっています。2019年から現在に至る2024年まで、毎年2回値上げを行っています。
ロレックスは各国における販売の価格差を、並行輸入品を含め少なくすることに注力しているのです。そのことはロレックスのブランド力を上げ、希少価値を高めています。
これらのことからロレックスは、一概にロレックス本社のあるスイスや海外のほうが日本国内より安く購入できるとはいえません。
むしろ、免税価格や為替レート、手数料などによっては、日本国内のほうが安いこともあるでしょう。後述する海外で購入するメリットやデメリット、税金事情なども踏まえて、どこで購入するのが良いのか検討してみてください。
日本国内のロレックス正規店で
購入制限が導入されている理由
そもそも海外へ行くにはある程度まとまった時間や交通費などが必要となることから、日本国内でお得にロレックスを購入したいと考える方も多いのではないでしょうか。
国内のロレックス正規店での購入も検討されている方は、日本独自のルールである購入制限についてまずは簡単に確認しておきましょう。
国内のロレックス正規店では、2019年11月から一部モデルに購入制限が導入されており、同一モデルは5年間購入できない、対象モデルを購入後1年間はほかの対象モデルも購入できないなどの制限が設けられています。
日本のロレックス正規店で購入制限が導入されているおもな理由は、以下のとおりです。
- 転売対策を強化するため
- 生産数が少なく需要と供給のバランスを保つため
- 世界的に人気があるロレックスを1人でも多くの人に購入してもらうため
また、日本のロレックス正規店で購入制限の対象となっているおもなモデルは、以下のとおりです。
<日本のロレックス正規店における購入制限対象モデル(例)>
- デイトナ
- サブマリーナー
- サブマリーナー デイト
- シードゥエラー
- ディープシー
- エアキング
- エクスプローラー
- エクスプローラー Ⅱ
- GMTマスター Ⅱ など
しかしながら、高級腕時計であるロレックスを頻繁に購入するケースは少ないと考えられるため、基本的に購入制限を心配する必要はないといえるでしょう。
なお、正規店はメーカーによって定められている定価での販売を行なう義務があるため、地域によって価格が変動することはありません。
近年は、単なる腕時計の域を超えてロレックスの需要が高まり、定価以上の価格で取引されているモデルも少なくなりません。
初めてロレックスを購入するなど、購入制限の心配がないのであれば、国内正規店で定価での購入することをおすすめします。
ロレックスを海外で
買うメリット
ロレックスは国内でもお得に購入できる可能性がありますが、なかには海外で買うことを重視している方がいるのも事実です。
ここからは、ロレックスを海外で買うとどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
国内では取り扱っていないモデルを
購入できる
ロレックスを海外で買う場合、日本では手に入らない、もしくは取り扱っていないモデルを手に入れることが可能です。
特に、人気のスポーツモデルは昨今の需要の高まりから国内正規店での購入が難しいものの、海外なら購入できる可能性があります。
海外旅行でロレックスを買い求めていくと、日本では出会えないような掘り出しモデルに出会えることもあるでしょう。
また、海外の正規店で買ったという満足感も、憧れのロレックスを所有する喜びにつながるかもしれません。
ロレックス本店のように一流の店舗で購入した一品は、なにものにも代えがたい思い出として残るでしょう。
正規品であれば海外でも
アフターサービスを受けられる
ロレックスは、購入先や証明書の有無にかかわらず、本物であれば、どこの正規店でもメンテナンスを受けられます。
一般的に、ロレックスを適切に使用・メンテナンスしていくには、3~5年に1度オーバーホールをおこなう必要があります。
オーバーホールとは、時計を分解して部品一つひとつを洗浄・点検・修繕し、新品状態に近づけることを目的とするメンテナンスのことです。
どんなに高額なロレックスでも、本物なら国内外問わずアフターサービスを受けられます。その点では、海外でロレックスを購入する際の安心につながるでしょう。
ロレックスを購入する際は、国際サービス保証書が発行されることが一般的です。
正規店以外の購入などで偽物のロレックスを購入していた場合は、仮に保証書が発行されていたとしても有効性はなく、正規店でオーバーホールなどのアフターサービスを受けることができない点に注意が必要です。
ロレックスを海外で買う
デメリット
海外でロレックスを買ううえでどのようなデメリットがあるのか知っておくと、購入後の後悔やトラブルを未然に防ぐことにつながります。
以下では、ロレックスを海外で買う際に考えられるデメリットを見ていきましょう。
偽物を購入してしまう恐れがある
海外にも正規品と並行輸入品が流通しており、並行輸入品を購入する際は偽物を購入してしまう恐れがあります。
正規品は正規ルート(正規の輸入方法)で取引されているので本物ですが、並行輸入品は輸入ルートが不確かで、偽物が混在している場合があります。
なかには、国際保証書や付属品、包装などが不完全なものもあり、正規品に比べると安心感は劣るといえるでしょう。
帰国時に税金関連の手続きが必要になる
ロレックスを海外で買うと、帰国時に消費税などの税金が課税され、これにともなう各種手続きが必要です。
関税には免税枠がありますが、海外で20万円以上の買い物をすると、課税対象になります。
選ぶモデルや購入金額によっては、税金の金額だけ損をしてしまう可能性もあるため、納税や各種申告手続きが負担に感じる場合は、国内での購入を検討するとよいでしょう。
海外でロレックスを買う際に
気を付けたいポイント
ロレックスの正規店は世界各国に展開しており、さまざまな海外旅行先でロレックスを購入できます。
ただし、基本的には現地スタッフと現地の言葉で交渉を行なう必要があります。そのため、欲しいモデルが決まっている場合は情報や要望を正しく伝えられるように準備しておくことをおすすめします。
大都市では日本語対応が可能な店員がいることもありますが、スムーズにコミュニケーションが取れる保証はないため、事前にメモ書きや翻訳アプリを用意しておくとよいでしょう。
また、海外の正規店ではない店舗は商品の信頼性に欠ける場合もあります。現地でのコミュニケーションに自信がなければ、海外でロレックスを買う際は正規店を利用することをおすすめします。
ロレックスを海外で買ったとき
の税金事情について
前述のとおり、海外で買い物した際の購入金額が20万円以上だと、各種税金が発生します。
ここからは、海外でロレックスを買う際の税金事情を詳しく解説していきます。
20万円以上の品物であれば課税される
20万円以上で購入した腕時計などの品物を海外から日本へ持ち込む場合には、税金がかかります。具体的には、消費税と地方消費税が徴収されます。
つまり、20万円以下の腕時計のみを購入した場合は(ほかに何も買っていなければ)免税となり、税金は発生しません。
もし海外で、免税の範囲内でロレックスを購入できる場合、ロレックスの定価や為替レートを考えると、お得な買い物となるでしょう。
一方で、20万以上の品物を海外で購入する場合は、ち密な計算をして、国内で買うほうがお得かどうかを判断する必要性が出てきます。
また、注意すべきなのは購入した金額すべてが課税対象ではないという点です。
海外で購入した品物が20万円を超える場合、購入価格の6割が課税対象となります。
その課税対象価格に消費税率の7.8%と地方消費税率の2.2%(消費税額の22/78)の合計10%を乗じた金額が、税金として支払います。
なお、関税に関しては、腕時計は「関税等のかからない無税品」に該当するため、海外でロレックスを購入しても関税がかかりません。
課税額の計算方法
海外で購入した腕時計にかかる税金は次のように計算できます。
<計算方法>
・課税対象(20万円以上)=購入金額×0.6
・消費税=課税対象額×7.8
・地方消費税=課税対象額×2.2
・腕時計の課税額=消費税+地方消費税
一例として、海外で40万円の腕時計を購入する際の課税額を計算します。
<計算例>
40万円× 0.6 = 24万円(課税対象となる価格)
24万円(課税対象となる価格) × 7.8%(税率) = 1万8,720円(消費税額)
1万8,720円(消費税額) × 22/78(税率) = 5,280円(地方消費税額)
40万円の腕時計に対しては、1万8,720円(消費税額)と5,280円(地方消費税額)を合わせて2万4,000円の税金を支払うことになります。
日本で40万円の腕時計を購入すれば消費税を合わせて44万円ですが、海外での購入なら税金を払っても42万4,000円です。
つまり、上記のケースでは海外で購入したほうがお得です。
海外の免税店で購入すれば税金は
かからない?
そもそも、海外の免税店で品物を買うと非課税になるという考えは正しくありません。
海外の免税店での購入は、渡航先で税金を支払う必要がないだけで、日本に帰る際は先述のとおり、税金を支払う必要があります。
一方で、免税購入していないことを申請しない場合、対象物(この場合は腕時計)にかかる税金を、購入先と帰国先の2ヵ国に支払っている状況です。
免税枠の金額は20万円ですが、1品の価格においては購入金額の6割が1万円以下なら何点でも免税となります。
そのため、海外で買い物をする際は、品物一つひとつの価格に注意しながら税金の計算を行なうとよいでしょう。
具体的には、本体価格が1万6,666円以下なら、原則として免税の対象になります。
<免税のポイント>
- 海外で買い物する際の免税枠は20万円まで
- 1品の購入金額の6割が1万円以下の品物は何点でも免税対象
- 1品の購入金額の6割が1万円以上の品物は20万円まで免税対象
- 1品の購入金額が20万円以上の品物は本体価格(全額)が課税対象
なお、「免税枠を超えて購入したロレックスがあるけれど税金を払いたくない」などの理由から故意に申告を怠ると、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金といったペナルティが科せられます。
まとめ
誰もが知る高級腕時計ブランドのロレックスは、生涯で一度は手にしたい逸品です。
ロレックスは海外ブランドであることから海外旅行の際に買ったほうがお得だと感じますが、実際はそうではありません。
国内で購入する場合は正規店で定価で買う、海外で購入する場合は税金額を正しく計算するとよいでしょう。
海外でロレックスを買う際は本記事で紹介したメリットやデメリットや、税金事情を考慮して、後悔のない購入計画や旅行を行なうことをおすすめします。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
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