ロレックスは世界ナンバー1の高級腕時計メーカーの地位を築いているだけあって、身につけるだけでも一定以上の社会的ステータスが手に入る腕時計を数多く生み出しています。
そういった付加価値が強すぎる故に、やっぱり偽物が世界レベルで横行しているのです。そこで、今回はロレックスにおける本物と偽物の見分け方について徹底的に解明していきましょう。
Contents
ロレックスの真偽判定は
難しい?
結論を記載するとロレックスの真偽判定はかなり難しく、精巧に作られた偽物では気がつくのはなかなか困難です。あまりにもひどい出来の偽物ならものの数秒で偽物と気がつくケースもありますが難易度が高めのものは本当に難しいのです。
ロレックスは非常に有名な高級腕時計メーカーだけあって偽物も非常に多いのです。そのため、購入するに当たって信頼できない場所での購入は真偽判定を行う必要が出てきてしまいます。中には保証書がついているのにその保証書までも偽物だったといったケースも存在するのです。
購入した人でロレックスを売りに出そうとお店に持っていって初めて偽物と指摘されて気がつくといったケースも多々あり、偽物と指摘された人はとてつもなく落ち込んでしまうでしょう。
しかし、ある程度の知識があれば偽物をつかまされる可能性を減らすことが出来るのでその情報を今回はまとめていきます。
偽物の特徴その1:作りが粗い
ので身につけると痛い
偽物は本物と比べると作りが粗いです。これは本物と細部を見比べるとわかりやすいのですが、本物がそばにないとそんなことは出来ません。そこで簡単に粗いかどうかを見極める方法がとりあえず見つけてみることです。
作りの粗さによって、身につけることで痛みや使い心地の悪さを覚えることが多く、そのように感じたのなら偽物と判断した方がいいでしょう。次はどうして痛みを感じるのかを具体的に考察します。
偽物は細部が粗くなりますが、それは接続部分などのバリ処理にもよく出ているのでそういった処理の甘さから身につけることでの違和感や痛みに変わってきます。その筆頭がブレスレットと時計のケースの接合部です。この部分はねじをつかって接合しているのですが、作りが粗い偽物はねじ穴が不格好でできも悪くバリが発生していることが多くなっています。
このバリは身につけることで痛みを発生させるのです。身につける側にバリがあると怪我する可能性すらあるので本物なら絶対にあり得ないのですが、偽物ならこういったバリが発生します。こういった理由から、身につけて違和感があるとか痛いとかと感じた方は購入しない方がいいでしょう。
偽物の特徴その2:バリ取りが
甘く、作りが雑
偽物は細部が粗くなっており、バリ取りが甘く、作りが雑です。先ほど身につけると痛いというのもバリ取りが甘い故に発生しているのですが、そういった箇所以外にも甘さが目につきます。たとえば、腕時計の付け外しをする時に動作させることになるフリップロック部分などが偽物なら、バリが残っていることが多くなっています。
本物なら綺麗にバリ取りがされており滑らかな曲線になっているのですが、偽物はそういった綺麗な曲線を描くことができないために凸凹した形状になってしまうのです。他にもブレスレットのつなぎ目部分にあり長さを調整するスクリューネジも本物なら隙間なく埋まっているのに、偽物は隙間だらけでスカスカとしているケースがあります。
稀にブレスレットの側面のネジ穴そのものが存在しないケースすらあるのです。怪しいと感じたら接続部分のバリがどうなっているのか、ネジ部分はどうなっているのかを確認することを強く推奨しているのはこういう理由からきています。
偽物の特徴その3:刻印や
シリアルナンバーがおかしい
偽物は刻印やシリアルナンバーが本物とは形状もナンバーそのものもおかしいケースがあります。通常ならばブレスレットを外すと6時側と12時側でシリアルナンバーの刻印を見ることができるのですが、偽物はこのシリアルナンバーが存在しないケースがあります。
また、あったとしても偽物は掘り込みが浅いので比較するとすぐに気が付くでしょう。一部の偽物は金を表す『K18』などの意味不明の刻印が掘られていることすらあります。
ブレス部分の王冠マークやバックルの内側にROLEXの刻印があったとしても、偽物は立体感がなくやたらと平べったいので注視してみましょう。
偽物の特徴その4:リューズの
作りこみが甘い
偽物はとにかく作りが甘く使っている側のことを考えない構造になっています。これはリューズにも現れており、偽物はリューズのギザギザ部分が本物よりも尖っているのです。
そのため、偽物のリューズを動かすときに巻きにくいと感じるでしょう。尖っている状態のリューズでは指先にかかる負担が本物の形状とは違い大きくなるため、動かすときに使いにくいと感じるのです。
本物はリューズのギザギザはじつはそんなに尖っておらず、指先の負担が軽減される作りとなっています。
偽物の特徴その5:回転ベゼル
がおかしい
偽物か本物かを簡単に見極める方法の1つが回転ベゼルの動き方です。まず、回転ベゼルがあるサブマリーナーやシードゥエラーといったダイバーズ系のロレックスはベゼルが左回りに作られており絶対に左回りしかできません。
右回りができる時点で偽物確定です。仮に左回りしかできないベゼルだったとしても本物はスムーズに回るのに対して、偽物は作りが粗いので動きが鈍く、変な音が発生するようになっているのです。
ベゼルがついているタイプはココを動かしてみることで、真偽鑑定が素人でもできるようになっています。
偽物の特徴その6:秒針の動き
や音がおかしい
偽物か本物かを見極める方法で比較的簡単と言われているのが秒針の動き方や音の違いを比べることです。まず本物のロレックスは秒針の動きが滑らかで基本的には止まることなく動いています。
しかし、偽物は安物のムーブメントを搭載していることが多く、1秒ごとに他の時計特有のカチカチ音を出しながらいちいち止まって動くことになります。この動作はYou Tubeなどの動画サイトで比較すると一発で分かるぐらい圧倒的な違いがありますので、まずは簡易的でも真偽鑑定をしたいという方は秒針の音や動きに注意してください。
安いムーブメントを搭載しているタイプならこれだけで見抜けるのですが、稀に『スーパーコピー』と呼ばれる高めの素材をいろいろと使っている偽物があり、その中には本物のムーブメントを搭載しているパターンもあるとのことなので秒針の音と動きのみでは判断しないようにしましょう。複合的に偽物か本物かを判断することが重要なのです。
偽物の特徴その7:保証書と
製造番号を照合する
これも簡易チェックの部類に入りますが、保証書と製造番号をチェックすることで簡単に判明するパターンもあります。
基本的に本物は保証書やギャランティーカードに記載してある製造番号と刻印されている製造番号が必ず一致します。これが一致していなかったら高確率で偽物です。
ただし、一部の偽物を扱っている業者は偽物の保証書を用意しているケースもありますので、保証書のみで判断しないようにしてください。
偽物の特徴その8:文字の
バランスやブランドロゴが
おかしい
何度か記載していますが、基本的に偽物は作りが粗いのです。この粗さが出やすいのが文字盤に記載されている『ROLEX』の文字や数字のバランス、王冠マークや王冠マークの透かしの部分になります。一つずつチェックしていきましょう。
まず『ROLEX』の文字ですが、偽物の方が、文字がぼやけやすく、よく見るとインクがはみ出ていたり文字と文字の間が不均一であったりと違いが出てきます。文字の間隔以外にそもそも文字の太さが均一ではないケースも多いので、ルーペなどで注視してみてください。
数字のバランスについてですが、これは3時や6時といった時間を示す部分の数字のことで、偽物は夜光塗料の描き方が雑になりやすいので形や間隔が崩れやすいのです。ロレックスの文字の部分もですが、夜光塗料の塗り方は偽物がどうしても下手くそになりやすいのでその部分で違和感を抱いたら偽物と判断しましょう。
王冠マークや王冠マークの透かしは、本物は5本の線がだんだんと先端に向けて細くなる性質があるのに、偽物はこういった太さの調整が上手くいっていないことがあります。
また、ロレックスは基本的に6時方向に王冠の透かしがあり、偽物はどの角度でも肉眼で確認できるレベルで写り込みます。本物は角度を変えながらルーペで見ることで気がつくレベルなのですが、どの角度でも透かしがあると気がつけるのならそれは偽物と言えるでしょう。
こういった違いは本物の画像をスマートフォンなどで保存しておくと比較しやすいので、ロレックスを購入する予定の方はいつでも比較できるように画像を保存しておくことを強く推奨します。
偽物の特徴がどれだけあるかで
判断すること
このように偽物か本物かを見極める方法は色々とありますが、一つだけで判断するのは早計です。考え方としてはここで紹介したような偽物かどうかの真偽判定で、決定的なもの以外は3箇所ほど状況証拠が見つかったらアウトといった考え方を持ってください。
野球の1ストライク、2ストライク、3ストライクでアウトという考え方です。回転ベゼルが回ってはいけない方向に回るといった100%あり得ない動きをしているのなら、一発アウトとして買わないようにしましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか。今回はロレックスの偽物と本物の見極め方について色々と解説して参りました。見極め方は色々とありますが、それだけでは判断できないものもいくつかありますので、それらを複合的に判断することが重要です。
中には本物だったら絶対にあり得ない動きをしてしまう偽物も存在しているのでそういった偽物は一発アウト判定を行い引っかからないようにしてください。
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