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    (ドル)の深い関わりとは?

ドルと世界市場
(ドル)の深い関わりとは?

金相場は世界市場
(特にドル)に影響を受ける

金相場のもっとも大きな特徴が、世界市場に大きな影響を受けるという点です。1930年に起きた世界大恐慌を皮切りに、世界市場に大きな変化が起きた時、金相場もまた普段とは異なる動きを見せています。実際にどのようなことが起きた時に、相場が激しく動くのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。

 

金相場が動きをみせた具体例

近年で大きな動きを見せたのは、まず9.11アメリカ同時多発テロです。世界の経済の中心であるアメリカで大規模なテロがおきたことによって、金相場も大きな動きを見せました。

具体的には、テロにより社会不安が高まったことで株式や債券への不安が生じ、世界中の投資家や国々が金へと投資を始めたのです。

またリーマンショックの時にも大きな動きを見せたことは、相場の傾向を語る上では外せません。リーマンショック時には、アメリカの大手証券会社が破綻したことにより、それに関連する会社の銘柄や株式市場そのものが不安視されて、現物がある安定資産の金に注目が集まりました。

 

円とは関係するのか?

日本として気になるのは、金相場の動きは円とも関係があるのかという点です。実際に大きな動きを見せたリーマンショック時の時を振り返ると、円とも深い関わりを有していることがわかります。

当時は、破綻してしまった証券会社が有している銘柄に投資している日本企業が少なかったため、あまり影響はないだろうと考えられていました。

そのため世界中の投資家や国々は、ドルよりも経済状況が安定しているであろう円にも資産を集めることとなったのです。そのためリーマンショックの時のように、ドル安円高の状況になった場合には、金相場もまた下落しているので円での購入がしやすくなります。

 

金ドル投資は安定ではない?

ここまで紹介してきたように、金とドルは深い関係を有しているので、世界市場に影響があるような事件が起きると相場はかなり混沌してしまいます。

特に世界の中心的な通貨であるドルに関しては、常に様々な事件が起きる可能性を有しているので、安定している通貨とは言い切れません。確かにトルコリラやアフリカ関連のものよりは安定していますが、近年でもリーマンショックや新型コロナウイルスの感染拡大などで混沌とした様子をみせています。

そのため安定資産と思われている金とドルは、思ったよりも安心して投資することができるというものではなく、現在では投資における選択肢の中の1つにしかすぎないと考えている専門家もいるようです。

 

金の需要について

昔よりも安定した投資対象ではなくなったかもしれませんが、現在でも金は安定した人気を誇っています。もっともなぜ人気を誇っているのか、需要があるのはどういった分野なのかについて知っておくと自信を持って金投資をすることができるかもしれません。そこで以下では、現代社会においてどういった分野で金の需要があるのか詳しく解説していきます。

 

最先端技術に関連する分野

最先端技術に関連する分野では、金はかなり需要のある鉱物です。

例えば私たちの生活にはすでに必要不可欠なものとなっているPCやタブレット端末には、金を原材料とした部品が大量に使われています。そのためこういった精密機械を作るためには、金を大量に用意しなければいけないのです。

また世界中に新型コロナウイルスが感染拡大してからは、最先端技術である医療機器の需要が大きく高まっています。この医療機器の部品にも、金を必要不可欠としているものがかなりあるため金の需要は伸び続けているのです。

このように最先端技術に金は必要不可欠であるため、技術の進歩があればあるほど金の需要も高まっていくでしょう。

 

宝飾・装飾関係の分野

昔から光り輝いて美しいのが金が人気である理由でしたが、それは現在でも全く変わっていません。特に現在でも金が使われている割合の大部分を占めているのが宝飾・装飾関係というのはご存知でしょうか。

宝飾・装飾に金が使われているものを好んでいるのは、新興国や経済発展途上国々です。こういった国では、金は富と権力の象徴であるとみなされており、経済力がある人や有力者たちは好んで金を使ったアクセサリー関係のものを買い求めます。

また経済発展著しい中国でも、金は富と権力の象徴であると考えられているため、近年では中国での金の消費も増えつつあるのです。

 

美容関係の分野

アクセサリーが投資対象として着目されがちの金ですが、実は美容関係においても人気を有しているというのはご存知でしょうか。

古くは古代エジプトのクレオパトラが美容に使っていたことが分かっていること、金と美容との関わりは深いものがあります。現在でも金箔を利用したパックなどは、美容愛好家にも人気を博しており、今後も美容関係の分野で金は継続して使われていくでしょう。

このように金は最先端技術から美容まで、幅広い分野において人気を有しているため、常に需要があります。そのため社会で大きな出来事が起きて相場が一時下落したとしても、値崩れする心配はないでしょう。

 

まとめ

金は現代社会で生きる私たちの生活に根付いています。そのため世界市場(ドル)と強い関わりを有していることは間違いないですが、あくまでもそれは投資分野に限ったものです。他にも様々な分野で使われているのが金であり、今後もそれは変わることはないでしょう。そのため資産を守るものとして金を使うのは、まだまだ賢い投資術といえます。

 

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