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砂金は売れる?価値や買取相場、採取方法までまとめて解説

金のなかには、「砂金」と呼ばれる、砂のように小さな粒状のものが存在します。その名のとおり小さくても金に該当するため、なかには「砂金もほかの金製品のように売却できるのでは?」と考える方も少なくないでしょう。

この記事では、砂金の概要や発生のメカニズム、砂金採りの歴史や採取方法、砂金を採取する際の注意点について紹介します。併せて、砂金は買取業者に売却できるのか、買取相場や価値についても解説します。

砂金とは?

砂金とは、冒頭で述べたとおり砂状の細かい粒となった自然金です。おもに川底や河口で採れるケースが多いため、自然金のなかでも「川金」に分類されます

インゴットをはじめとした地金や、ジュエリーといったほかの金製品との違いは、発生する過程と形状にあります。

砂金は、自然によって生み出された天然の金であることに対して、地金や金箔といったほかの金製品は、加工によって生成されます。

形状についても、砂金は小さな砂状ですが、そのほかの金の場合、採掘される段階では金塊や金鉱石の形である点で異なるといえるでしょう。

砂金が生まれるメカニズム

続いて、砂金はどのような過程で生まれるのかより詳しく見ていきましょう。

砂金の多くは、川の上流に存在する「金鉱床」という場所で生成されます。金鉱床とは、マグマに含有している金が冷えて固まることでできた鉱脈の一つです。

金鉱床は基本的に地中深くに存在しており、地表付近にあるケースはごくわずかとされています。地殻変動などの影響によって地表に露出した金鉱床は、川の浸食作用により崩れる、もしくは雨や風にさらされることで風化し、削り取られた金は川の下流に流れていきます。

この流れた金が砂金となり、流れてくる過程で沈むため、川岸や川の底から見つかるケースが多いのです。

なお、この砂金によって金鉱床が発見され、金の採掘が盛んになる「ゴールドラッシュ」という現象が起こる場合があります。

砂金は買取専門店などで売れる?

なかには、「砂金も金の一つなら、買取専門店や買取業者に売却できるのでは?」と考える方もいるかもしれません。

結論として、買い取ってもらえるかどうかは、その買取専門店や業者次第といえます。

砂金の価値を鑑定するには、まず不純物を取り除いて、残った金の純度を測定する必要があり、この作業には莫大なコストがかかります。そのため、「利益に見合わない」と考える店舗や業者も少なくないのです。

上記の理由から、砂金については買い取りだけでなく、査定自体も行なっていないという店舗や業者もあります。したがって、買取専門店や買取業者に依頼する際は、事前に砂金の査定や買い取りを実施しているか確認することが大切です。

一部の買取専門店や買取業者、オークションサイトでは、ほかの金製品と同じように砂金の売却が可能なケースもありますが、砂金の価値を正当に判断できるかどうか、信頼できる業者・相手かどうかを見極めることが重要です。

砂金の価値と買取相場

砂金はほかの金製品と同様、金の相場によって買取価格が決まります。ただし、砂金の相場は、不純物をすべて取り除いた場合の価格となる点にあらかじめ留意しておきましょう。

以下は、現在の金・貴金属1gあたりの買取価格表です。表からもわかるとおり、含まれている金の純度によって砂金の価格も変動しています。

金の市場価格や買取相場は日々変動するため、いつ売却を依頼するかによっても砂金の価格が変動する点に留意しましょう。

また、砂金の価値は重量や純度だけでなく、産地や外観にも左右される場合があり、美しい結晶状の場合はより高い価格が付くケースもあります。

加えて、現在の金需要は高く、今後も買取相場が上がる可能性を示唆する声も多いため、砂金も同様に、高い価格で取引できる可能性があると考えられるでしょう。

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ゴールドラッシュに沸いた!砂金採りの歴史

人類にとって、金を入手するための最古の方法は「砂金採取」だったとされています。

日本では、奈良時代に現在の宮城県である陸奥国で金が産出され、東大寺の大仏建立をおもな目的として多くの金・砂金が採掘、採取されました。

また、平安時代には奥州藤原氏が、岩手県の平泉に黄金で建てた金色堂を残しています。そのため、東北地方は金の産地として有名だったと考えられます。

江戸時代に入ると、現在の北海道である蝦夷地で砂金が見つかり、ゴールドラッシュを迎えました。

明治時代には、同じく北海道の「北見枝幸砂金地」と呼ばれる地域の川で砂金が見つかったことで、再びゴールドラッシュが起き、大勢の砂金採取者が北海道に向かったとされています。

過去に発見された大きな砂金

砂金のなかでも大きいサイズのものは、「ナゲット」もしくは「グレイン」と呼ばれます。

過去に発見されたもので特に有名なのは、オーストラリアの「ウェルカムストレンジャー」と呼ばれるナゲットで、重さは70㎏以上とされています。

このナゲットの大きさは、世界最大であると同時に歴史的な価値を持つとみなされており、1989年までオーストラリア金貨の裏面デザインとして起用されていました。

また、世界で2番目に大きいとされるものも、ウェルカムストレンジャーと同様にオーストラリアで見つかっており、大きさは27㎏前後、現在はアメリカで展示されています。

日本では、1900年(明治33年)に北海道枝幸町のナイ川で769gのナゲットが見つかっています。前述のゴールドラッシュが日本(北海道)で起こったきっかけは、この砂金が見つかったことだといわれており、当時は日本全国から砂金採取者が集まり採取に励んでいたようです。

砂金は自分で採取できる!採取方法を解説

かつては稼ぐ手段として用いられてきた砂金採取ですが、現在は稼ぐというよりも、レジャー目的として楽しまれています。ここからは、砂金を自分で採取して楽しむための方法について解説します。

場所の選定方法

砂金は、どこでも採取できるわけではありません。レジャーとして楽しみたい場合は「砂金採取体験」に申し込むのがおすすめです。体験イベントの多くは、過去に砂金が採れた場所で開催されています。

砂金採取体験に参加できる場所には、北海道のウソタンナイ砂金採掘公園、新潟県の佐渡西三川ゴールドパーク、静岡県の土肥金山などが挙げられます。

体験イベントではなく個人で採取したいと考える場合は、あらかじめどこでできるのかを調べたうえで、前述の金鉱床が近くにある川や河口を中心に選定するとよいでしょう。

砂金の探し方

場所を選定したら、砂金が採れる地点を探します。探し方としては、「ブロック掘り」と「眼鏡掘り」の2つの方法が挙げられます。

ブロック掘りとは、砂金の堆積が予測される地層をブロック状に切り出し、ブロックごとに砂金を探す方法です。砂金の含有量が多いと予測される地層が、深い場所にあるケースに適しており、労力が大きい反面、大量の砂金を一度に掘り当てられる可能性が高いといえます。

一方、眼鏡掘りは、川底や砂地など、砂金が採れると予測できる場所の表面を、専用のスコープで覗いて砂金を探す方法です。川底が浅い場所や、小さい砂金を探すケースに適しており、労力が少ない反面、採取量も少ない傾向にあるのが特徴です。

砂金のおもな採取方法

個人での砂金採取には、おもに「パンニング」という方法を用います。パンニングとは、金鉱床が河川の浸食作用によって崩れ、川岸や河口に流れ着いて砂金になったものを中心に採取する方法です。

パンニング皿と呼ばれる専用の皿に土砂と水を入れて振ると、土砂は液状化し、砂金は比重が重いため底に沈みます。砂金が沈んだタイミングで液状化した土砂を洗い流し、この工程を繰り返して砂金を取り出します。

この一連の動作が「パンニング」です。別名「比重選鉱」とも称されます

砂金採取で注意すべきポイント

最後に、体験イベントや個人で砂金採取を楽しむ際に、注意すべきポイントを解説します。砂金採取に挑戦してみようと考えている方は、以下のポイントを守って楽しむようにしましょう。

場所によっては許可を取る必要がある

料金を支払って体験する場合を除いて、砂金採取はときに違法になるおそれがあるため注意しましょう。例えば、公有地や私有地での採取を無許可で行なう、採取場所で無断駐車や違法駐車をするなどの行為は避けるべきです。

個人で採取場所を探して砂金を採る際は、必ず許可されている場所を選ぶ、もしくは採取したい場所の所有者にあらかじめ許可を取りましょう。

また、採取場所に車で向かう場合は、駐車しても問題ない場所に駐車するなど、無断駐車・違法駐車をしないことを徹底してください。

自然環境に配慮して採取すること

砂金採取は、ときに川底や河口周辺を掘り起こさなければならないことから、自然環境に影響を与える可能性もゼロではありません。そのため、採取後に掘った穴は埋め戻すなど、必ず元の状態に戻すよう心がけましょう

また、砂金採取のために重機を使用したり、川底に必要以上の穴を掘って放置したりと、自然環境に配慮しない行動は避けるべきです。場所の原状回復に努めるとともに、ごみは持ち帰るなど環境保全を意識することも大切です。

併せて、気象状況もこまめにチェックしましょう。荒天や川の増水によるケガの危険性が高い場合は、採取中止を検討してください。

マナーを守って採取すること

砂金採取では、マナーを守ることが鉄則です。

産金地として有名な地域の一部では、砂金採取のマナーが悪く、近隣住民や、釣りなどのほかのレジャーを楽しむ人との間で、トラブルになる事例も少なくありません。

マナーを守って砂金を採取するには、前述の採取場所の許可取りや環境保全に気を付けるとともに、採取場所にいるほかの採取者や釣り人に対する配慮が欠かせません

例えば、大きな音を出さないのはもちろん、ほかの採取者や、釣りなどのほかのレジャーの邪魔になるような場所での採取は避けるなどが挙げられます。

加えて、もしも良い砂金採取場所を見つけたとしても、場所の情報を周囲に広めすぎないように注意しましょう。その場所に採取者が押し寄せ、環境破壊につながるリスクがあるためです。

まとめ

砂金は査定のコストが大きいことから、砂金を売却できるかどうかは、買取専門店や業者によって異なります。そのため、事前に買取可能かどうかを確認し、買取可能であれば、砂金の価値を正しく査定してくれる信頼できる店舗・業者かどうか、見極める必要があるでしょう。

また、砂金採取は体験イベントや個人でも楽しめるため、環境保全を意識しつつ、マナーを守ったうえで挑戦してみるのもおすすめです。

「おたからや」では、さまざまな金製品の買い取りを行なっています。インゴットやジュエリーだけではなく、工業用の金や金歯、破損した金など、幅広い金製品を取り扱っておりますので、砂金についても、お持ちの方はぜひ一度ご相談ください。

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