ダイヤモンドとエメラルドの違いや買取評価の情報を比較!

人気の高い宝石であるダイヤモンドとエメラルド。しかし、同じ鉱石と言っても両者の違いは案外顕著なものなのです。その違いを把握しているかどうかは購入する際の大きな決め手となります。これから二つの鉱石の違いを紹介していきます。
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ダイヤモンドとエメラルドの特徴や見た目の違い
ダイヤモンドは、現在においてもっともメジャーな鉱石として扱われています。硬さや屈折率の面から見ても、誰もが認める最高の鉱石と言っても過言ではありません。一方エメラルドは、ダイヤモンドには劣るものの、驚異の知名度を誇る鉱石となっています。良質なエメラルドというものは滅多に見つけられず、傷がついているものであっても、高価で取引されているという事例もあるのです。逆を言えば、傷がついていない良好なエメラルドにおいては、ものすごく価値が高いとされているのです。簡単な見た目の違いで言うならば、エメラルドは、石の中に含まれるクロムとバナジウムによって、純粋な緑色をしています。鉱石の価値基準もその緑がどれだけ美しく映っているかどうかであり、濃過ぎず薄すぎずと言った、丁度いい綺麗な緑色であると価値が高いとされているのです。そしてダイヤモンドは、炭素のみで構成された完璧な結晶で、無色であるのが一般的となっています。しかし中にはカラーダイヤモンドと言われるものも存在します。成長の過程で微量の不純物が入り込むことによって変色し、イエローやオレンジ、ピンクやレッド、パープルやバイオレット、ブルーやグリーン、ホワイトやブラウン、グレーやブラックの計12種類の色に変わることがあります。
ダイヤモンドとエメラルドのお手入れや保管方法の違い
お手入れの方法に関しては、ダイヤモンドとエメラルド、どちらともキッチン用洗剤(中性洗剤)を水で薄めたものを利用し、清潔で、柔らかいブラシで優しく汚れを取り除く方法が一般的です。その際のブラシは単に歯に使う歯ブラシという訳ではなく、宝石類のクリーニング専用に販売されているものを使用するのがベストです。どちらの鉱石も衝撃にはかなり弱いため、手入れの際は特に気を付ける必要があります。さらに、エメラルドの方が衝撃には弱く、超音波洗浄やスチームクリーナーなどの刺激の強い洗浄をするのは危険なので避けたほうが無難です。保管方法に関しては、エメラルドは特に日光に気を付けなければいけません。熱や光に強いダイヤモンドとは真逆に、エメラルドは日光に当たり続けると退色や、変色してしまうことが多々あります。因みにダイヤモンドに関しても、アクセサリーの種類によってはセッティングが緩くなってしまう場合があるので、直射日光は避けたほうがいいです。そのほか気を付けなければいけないことは、一つずつ分けて保管することです。特にダイヤモンドは鉱石の中でも硬い鉱石に分類されますが、ほかの鉱石、または同じ鉱石同士は、分けて保管しないと、鉱石同士が擦れあって傷つけあってしまうことも考えられます。
ダイヤモンドとエメラルドのアクセサリーの違い
ダイヤモンドとエメラルドのアクセサリーには、一つだけ大きな違いがあると言えます。それはダイヤモンドのアクセサリーを付けた際の印象と、エメラルドのアクセサリーを付けたときの印象が全くもって違うという点です。ダイヤモンドとエメラルドを比べたとき、圧倒的に価値が高いのはダイヤモンドです。それ故にアクセサリーの価値でもダイヤモンドの方が基本的に値段は高額になっています。そのためこの二つの鉱石は、アクセサリーにおいて完全な差別化が図られているのです。値段が高いダイヤモンドの方は、エメラルドに比べてどちらかというとアクセサリーに比例してダイヤモンドの面積が小さくなりがちで、さらに基本的に無色なこともあって主張も激しすぎないのです。それがダイヤモンドのアクセサリーの魅力とも言えるでしょう。対してエメラルドの方は、エメラルド自体が放つ緑という独特な色によって存在感がダイヤモンドよりも圧倒的に表れます。ネックレスをするにしても、指輪をするにしてもその存在感は一目見て分かるものなのです。鮮やかな緑という色を全面的に主張するエメラルドのアクセサリーと、光り輝く主張しすぎないダイヤモンドのアクセサリー。違いは顕著にありますが、どちらのアクセサリーもつけている人の印象をガラッと変える魅力があるのです。
ダイヤモンドとエメラルドの評価や人気を比較
ダイヤモンドとエメラルドを単に比較するのであれば、圧倒的にダイヤモンドの方が人気です。ダイヤモンドは、鉱石の中でも一番と言っていいほど有名です。さらに石の硬さを表すモース硬度において、硬度10という鉱石の中でも最高ランクを叩き出しているのです。それ故に、割れることがなく永遠に輝き続けられると言われ、固い誓いを約束するとして婚約指輪としても高い人気を誇っています。そして忘れてはいけないのが工業用のダイヤモンドです。実はダイヤモンドの八割がその工業用ダイヤモンドに使われているとされています。トップクラスのその硬い特徴を生かし、半導体やコンクリート、ガラスなどのあらゆるものを研磨、切断することが可能なのです。そんな様々な用途に使われることこそが、ダイヤモンドが高い人気、高い知名度を誇り続けてきた理由なのです。一方エメラルドは、数々の歴史を生み出し、クレオパトラの時代から人類、世界を魅了し続けている装飾品です。ダイヤモンドにはない、その一時代を築き上げてきたという実績こそが、このエメラルドの最大の魅力と言えるでしょう。確かに実用性や、知名度、人気の面で見ても、エメラルドはダイヤモンドに比べ劣っている要素がありますが、エメラルドは非常に古くから存在している鉱石で、現代の鉱石という世界を創り上げたといっても過言ではないのです。
ダイヤモンドとエメラルドの値段と価格相場を比較
ダイヤモンドとエメラルドの値段ですが、これも両者全くと言っていいほどの評価の違いが出ているようです。まずダイヤモンドですが、無色透明であればあるほど価値が高いとされています。しかし逆にカラーダイヤモンドに関してはその逆で、色素がはっきりとしていればしているだけ価値が高いとされています。また、ダイヤモンドにはG.I.A(米国宝石学会)が定めた4Cと呼ばれるカラット(重さ)、クラリティ(透明度)、カラー(色)、カット(プロポーション)の項目をもとにした明確で国際的な評価基準があります。さらにダイヤモンドは全て輸入品であるが故に、為替相場の変動や、流通経路コストと言った、それぞれにかかる運営費や、在庫維持費、人件費なども、ダイヤモンドの価値の基準となっているのです。一方エメラルドに関しては、くっきりとした鮮やかな緑が良しとされています。しかし4Cのような明確な評価基準は無いため、店によって価格が大きく変わったりすることもあるのです。さらに、エメラルドの場合は最大のグレードから最小のグレードまで、価格のふり幅も非常に大きく、同じエメラルドなのに何十万もの価格差が付くことも多いにあります。ちなみに、両者の共通点を上げるとするならば、透明度が高ければ高いほど価値が高いというところです。
ダイヤモンドとエメラルドの査定基準と買取店の上手な選び方
エメラルドに関しては、ダイヤモンドの4Cのような明確な価値を判断する基準が存在しないため、最新の注意を払うことが必要です。各店舗によって買い取り価格が全くと言っていいほど異なるので、各店舗のホームページや問い合わせから価値基準を調べることが大切です。それはダイヤモンドに関しても同じで、4Cという明確な基準があるものの、あまり熟知していない鑑定士が査定をすれば、もちろん相場よりも安く買い取りされてしまう場合もあるのです。その買取店は過去にどれだけの実績があるのか、そして鑑定するに際した的確な知識と資格を持っているかなどを確認する必要があるのです。そして忘れがちなのが、査定の内訳をどれだけ明確に示してくれるかという部分です。内訳をどれだけ明記してくれるかどうかは、その買取店がどれだけ信頼性が高いかという点に直結すると言っても過言ではないのです。査定基準に関して、ダイヤモンドとエメラルド、どちらにおいても価値は下がりにくいという位置づけにあります。そのため、少しでも値段を見て低いなと思った際には一度買取をやめてみることをお勧めします。しかしながら、ダイヤモンドはともかく、エメラルドは非常に傷がつきやすい鉱石とも言えます。傷や欠けがある鉱石はかなり価値が下がってしまうので、その点は注意が必要です。
まとめ
今回は、ダイヤモンドとエメラルドの違いについて詳しく解説、比較してきました。同じ鉱石だからといって同じような役割をしているわけではありません。値段が高いからと言ってダイヤモンドの方が優れているかというと、案外そうでもありません。色も形も用途も価値も、ほぼすべてにおいて異なる性質を持っていると言っても過言ではないのです。ダイヤモンドやエメラルドを購入や、買い取りを考えるときには、参考にしてみてください。