宝石・ジュエリー
2021年11月2日

【ロードライトガーネット-RhodoliteGarnet】

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【ロードライトガーネット-RhodoliteGarnet】

ロードライトガーネットは紫色を帯びた赤色が特徴の宝石で、数あるガーネットの中でも多くが市場に流通しています。赤色ガーネットのなかでも明るい色合いなので、華やかな印象が強くカジュアルにも使いやすい宝石です。

ロードライトガーネットの特徴と宝石言葉

ロードライトガーネットは複数の鉱物種を持つ柘榴石の中に有って、宝石としてはパイラルスパイト系統に属します。ガーネットにはパイラルスパイトとウグランダイトの2系統があり、ウグランダイトはグロッシュラーに代表される緑色ガーネットが属します。鉱物的にロードライトガーネットは柘榴石の中の鉄礬柘榴石と苦礬柘榴石が混ざり合った鉱物で、鉄礬柘榴石はアルマンディン、苦礬柘榴石はパイロープと呼ばれ、いずれもパイラルスパイト系のガーネットに含まれる宝石として利用される鉱物です。その中間にあるロードライトは鉄を豊富に含む褐色のアルマンディンが持つ深い赤みと、マグネシウムを豊富に含み純粋な鉱物は無色であるパイロープが持つ透明感が現れています。そもそも柘榴石は同じ種に属する別の鉱物同士が固溶体を形成しやすい鉱物であり、アルマンディンとパイロープはしばしば固溶体として存在することが多いです。この割合が70パーセントのパイロープと30パーセントのアルマンディンになったとき、ロードライトガーネットが誕生します。宝石言葉は『不変の愛』、『実りの象徴』となっており、1月の誕生石です。恋愛の運気に関連するパワーストーンとも考えられているので、『友愛』や『貞操』の宝石言葉も持っています。

ロードライトガーネットの色と魅力

ロードライトガーネットのロードライトという名称は、この宝石がバラの花に例えられたことにちなんでおり、ここで用いるロードというのは古代ギリシャの言葉でバラを意味します。このようにロマンチックな名前が付けられたロードライトガーネットは、紫色を帯びた明るい赤色の宝石で、透明度の高いワインレッドが特徴です。パイロープとアルマンダインの比率が7対3でなければこの発色は実現せず、アルマンダインが多い場合には褐色に近づいてしまいます。絶妙なバランスで2種類の柘榴石が固溶体を形成しているからこそ、ロードライトガーネットの赤紫色が実現しているのです。この比率が異なるパイロープとアルマンダインの固溶体はロードライトの名称が使用されず、パイロープ/アルマンダインガーネットと称されます。近年、紫色がはっきりとしたロードライトガーネットが発見されており、そうした個体はパープルガーネットと呼ばれ、希少ながらも市場への流通があります。この宝石の魅力は他のガーネットには見られない発色で、赤色ガーネットよりも明るく可愛らしさが感じられる点が人気です。ガーネットには青色のものが存在していないため青みを含む紫色の個体は珍しく、ガーネットらしい天然の輝きとこの色味が人々を惹き付けるのです。

ロードライトガーネットの産出国

ロードライトガーネットが初めて発見されたのは1882年のことで、アメリカ・ノースカロライナ州で採掘されました。残念ながらこの鉱脈の資源は1902年には枯渇し、1964年にタンザニアのウンバ渓谷で大規模な鉱山が発見されるまで、長く新たな採掘されていませんでした。柘榴石は世界的に広く存在する鉱物で、パイラルスパイト系ガーネットを代表するアルマンディンはアメリカや東アフリカに広く分布しており、パイロープは現在のチェコ南西部に位置するボヘミアで砂利の中から発見されるほど簡単に見つかった鉱物でしたが、パイロープがアルマンディンと同じ産地から産出されるとは限りません。アメリカの場合、初めて発見されたノースカロライナ州はこの2つのガーネットが共存する代表的な産地です。現在の一大産出国であるタンザニアやスリランカも同じく条件がそろっている土地で、スリランカ産のロードライトガーネットはまさしくバラのようであると高く評価されています。世界的に宝石の採掘が活発になった現在では、ロードライトガーネットも複数の鉱山から産出される宝石となり、ガーネットの中では珍しい色ながら産出量が多いです。それゆえに石の個体差も大きくなっているため、石ごとにその価値が異なるのも特徴のひとつです。

ロードライトガーネットのお手入れと保管方法

ロードライトガーネットは宝石の中では比較的丈夫なので、着用後の手入れは乾いた布での乾拭きが基本となります。ティッシュやタオルのように繊維が残るものではなく、宝石専用のクロスや乾拭きだけでも汚れ落ちのよいセーム革を使うのがおすすめです。宝石や地金を傷める可能性があるので、研磨剤を使わない形での手入れを行います。汚れが気になる場合や衛生的に手入れしたい場合には、ぬるま湯に中性洗剤を溶かしたものを使って柔らかいブラシでこすり洗いをしたり、アルコールティッシュを使ったりすることもできます。いずれも洗剤や水分が残ると縫製の輝きが損なわれるので、洗剤は十分に洗い流し、ふき取った後も風通しの良い場所で乾燥させてから保管することが必要です。ただし、モース硬度は7から7.5とダイヤモンドやサファイアに比べると強度が低い宝石であるため、超音波洗浄機での洗浄には向いていません。宝石店でクリーニングしてもらう場合は宝石の種類を正しく伝え、最も良い方法でクリーニングしてもらいましょう。保管する際は傷が付かないように他の硬い宝石とぶつからないよう、きちんと固定と保護ができるジュエリーボックスを利用するか、購入時のボックスを用います。保管場所は直射日光と高い湿度の裂けられる場所をえらび、手入れをしてから片付けます。

ロードライトガーネットの市場価値

ロードライトガーネットの価値は、宝石の色とクラリティに加え、大きさやカットの美しさも重要な要素となります。最も価値が高い色は紫がかった赤色とされますが、パープルガーネットやグレープガーネットの名前で呼ばれる紫色が顕著な個体も人気です。特に紫色がはっきりしているものは珍しいため、価格は高騰します。ガーネットはインクルージョンの少ない宝石ですが、その中でもより透明度が高いものは価値が上昇し、カットの良いものやカラット数の大きなものも付加価値が付きます。とはいえ、パイラルスパイト系ガーネットの中でもアルマンディンとパイロープは大きな原石の産出も見られ、その固溶体であるロードライトも例外ではありません。そのため1カラットを超えるルースの流通も少なくないため、カラット数の大きさと価格が極端な比例をすることは少ないです。加えてガーネットは採掘後に加熱処理などのトリートメントをせずとも十分な輝きが得られる宝石なので、トリートメントの有無による価格差もありません。注意すべきは、人気があるために混入する偽物の存在であり、低価格でまとめ売りされているルースにはガーネットよりも安価な天然石に色付けをした石やガラスが混ざっている場合もあります。ジュエリー製作など商業目的での購入に際しては、十分な鑑定が必要です。

ロードライトガーネットの値段と価格相場

ロードライトガーネットは産出量の多い宝石で、クオリティの幅は広いです。そのためルース状態での販売価格は多岐にわたりますが、入手しやすいものであれば色味やカットの良いものが1カラット当たり2万円前後で販売されています。ジュエリーに加工されているものも多く流通しており、地金のコストが低い場合や石のサイズが小さいものであれば1万円以下の品もあります。価格が低い場合でも発色が悪くない商品もあるので、購入する場合には価格だけでなく実物を確かめることが大切です。カラーやカットの面で一定のクオリティがあり本物であることが担保されている宝石専門店の場合、直販型の通信販売であれば3万円から10万円台の品が多く、普段使いのジュエリーにも使いやすいものが手に入ります。パワーストーンとしての人気も高いので、宝石よりも安価な天然石アクセサリー、あるいはそれらの素材として販売されるビーズも流通しており、天然石アクセサリーであれば1つ5,000円ほどから購入が可能です。ビーズの場合は5ミリ大のラウンドカットのものが1粒100円程度で入手しやすいですが、人気の高さからロードライトでは無いガーネットや、更に価格の安い別の天然石をロードライトガーネットとして販売している可能性もあるので、注意深く選ぶ必要があります。

まとめ

ロードライトガーネットはパイロープとアルマンディンの2種類のガーネットが7対3の比率で固溶体となった鉱物で、赤色ガーネットの中では珍しい紫色がかった赤色が特徴の宝石です。その色はバラの花にたとえられ、名称のロードライトのロードはバラを、ライトは石の意味を持ちます。紫色がはっきりしたものは希少で人気がありますが、珍しい色味ながらも産出量が多いため広く流通しており、普段使いのジュエリーにも用いやすいです。

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