宝石・ジュエリー
2021年10月28日

【アンダルサイト-Andalusite】

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【アンダルサイト-Andalusite】

一つの石でありながら変化に富んだ彩りを見せてくれるアンダルサイト。
見る角度によってまるで万華鏡のように多彩な色を見せるその様は「アンダルサイトダンス」と呼ばれています。
日本ではまだ知名度が高くありませんが、今後、人気も価値も高まる可能性のある多色性の王様アンダルサイトについてご紹介しましょう。

アンダルサイトの特徴と宝石言葉

発見されたスペイン南部アンダルシア州にちなんで名づけられた石がアンダリュサイトとも呼ばれるアンダルサイトです。数ある宝石の中で「多色性」がアンダルサイトをもっとも特徴づけるものとなっています。

多色性とは、光源の違いによって色を変えるアレキサンドライトとは違い、同じ光でも見る角度や結晶軸の角度によって色合いが変わることです。

もとになる鉱物は紅柱石と呼ばれ、世界各地で採掘される特に珍しい石ではありませんが、宝石になれる結晶は少ない希少石と見なされています。紅柱石には珪線石(シリマナイト)や藍晶石(カイヤナイト)と呼ばれるものもありますが、これらの石を構成する成分は同じです。原子配列の違いによって結晶に違いを見せる多形(もしくは同質異像ともいう)となっています。

また、外見上はアンダルサイトとは違いますが、実際には同じ鉱物として扱われる「キアストライト」という宝石も有名です。和名で空晶石、鑑別では「アンダリュサイト」とされます。アンダルサイトの結晶中に炭素が内包物として混じったもので、黒い十字の模様が特徴です。

アンダルサイトの石言葉には「希望」や「問題の克服」、「分別」があります。問題があっても向き合い解決したい人はパワーストーンとして身につけてみるのもよいでしょう。

アンダルサイトの色と魅力

アンダルサイトはオレンジ色や黄色、ブラウン、金色、緑色、グレー、白など一つの石のなかに様々な色のバリエーションがあります。その特性から「多色性の王様」と呼ばれているのです。

また、見る角度によって様々な色が現れる様を色が踊っているように見えることから「アンダルサイトダンス」とも呼ばれています。

アンダルサイトはその多色性という持ち味から、研磨方法も特徴的です。タンザナイトやアキシナイトなど多色性の宝石の多くはいろいろある色の中で人気のある色を引き出そうと研磨されます。それに対し、アンダルサイトはどの色の魅力も引き立つように研磨されるのです。

このため、アンダルサイトの希少性と多色性を最大限に引き出すためには、経験と技術に秀でた研磨師の腕を特に必要とします。

同じ鉱物でありながら外観の違いから「キアストライト」という宝石名を与えられているもう一つのアンダルサイトは、内包物(インクルージョン)が創る黒い十字模様が特徴的です。かつてはクリスチャンたちのお守りとして携帯されることもありました。

現在でも、トラブルを回避したり、守ってくれたり、解決するための力を与えてくれるパワーストーンとして人気があります。

アンダルサイトの産出国

アンダルサイトとなる紅柱石は世界各地で産出されています。

南北アメリカでは北はカナダやアメリカ、南はブラジルやボリビア、チリ。アフリカではモザンビーク、南アフリカ。ユーラシアにおいてはスペインやロシア、カザフスタン、中国、スリランカが有名です。日本でも福島県や岐阜県、滋賀県で採掘されたことがあります。

紅柱石そのものは世界中でとれるため、特に珍しい鉱物ではありません。ただし、その中から宝石となりうるものはとても少ないため、アンダルサイト自体は希少石として取り扱われています。品質の高い宝石アンダルサイトとしての主な産出国は、ブラジルやスリランカ、モザンビークです。

一方、アンダルサイトとは外見上の違いから別名で扱われているキアストライト(空晶石)の産出国としては、フランスやスペイン・アメリカ・オーストラリア・ロシア・ボリビア・アルジェリアが有名です。日本では岩手県の岩泉や京都府の和束で発見されています。

同質異像となる珪線石(シリマナイト)や藍晶石(カイヤナイト)ですが、シリマナイトはスリランカやビルマ、インド産が有名です。カイヤナイトについてはなかなか大きなものが見つかっていませんでしたが、近年チベットやネパール、インドで大きなものが発見され、今後が期待されています。

アンダルサイトのお手入れと保管方法

いつまでも宝石の美しさを保つためには、普段からのケアが大切です。

アンダルサイトも例外ではなく、身につけることで汗に含まれる水分や塩分、皮脂にさらされるほか香水や化粧品の影響を受けます。どんな宝石でも汚れをついたまま放置するとその輝きは失われ、退色や劣化の原因となるでしょう。

使用後は「シリコンクロスのような柔らかい布で丁寧に拭く」のが永くつきあうための基本です。さらに、拭いたあとの宝石は宝石用のケースのなかに収納することを習慣にしましょう。この二点を守るだけでも宝石が傷むのを回避できます。

アンダルサイトを収納するケースですが、他の宝石と一緒にせず、個別に保管するようにしましょう。アンダルサイトよりも低い硬度の宝石と一緒に保管するとその宝石を傷つけることになります。逆にアンダルサイトよりも硬度の高い宝石と一緒にするとアンダルサイトが傷つくことになるためです。家で収納する際は気をつけている人でも、旅行などに持参するときは、注意が散漫になることがあります。できるだけ個別に包める小袋やポシェットを用意しましょう。

日常の取り扱いにおける注意点としては、浴室の掃除や洗い物、ガーデニング、スポーツなどをするときは外しておくことをおすすめします。

アンダルサイトの市場価値

紅柱石のなかでもアンダルサイトとなる宝石質の石は少なく、産地も限られているため、アンダルサイトは希少性の高い宝石です。

通常、宝石は内包物(インクルージョン)が少なく透明度の高い方が価値も高くなりますが、アンダルサイトについてもそれは当てはまります。併せて、色がクリアなもの、カラットの大きなもの、カットの美しいものほど高い価値がつくのです。ただし、アンダルサイトはもともと内包物が多い傾向があります。仮に内包物があったとしても、そこに独自性が認められるものに関しては人気や価格は上がる可能性があるでしょう。

日本ではまだ流通量も少なめですが、類を見ない多色性と希少性から少しずつ需要のある宝石になっています。希少性ではアンダルサイトとは構成成分は同じでありながら、結晶の構造上の違いから同質異像となる藍晶石(カイヤナイト)も注目株です。

これまではなかなか大きなものが見つかっていなかったカイヤナイトですが、チベットやインド、ネパールなどで大きなルースが出ています。

その中には、大きさも、深い青みも、グレードの高いサファイヤのようなルースもありました。今後、透明度の高い、大きなものが出るようになれば、知名度も人気も価値も上がる可能性のある宝石です。

アンダルサイトの値段と価格相場

宝石となる結晶自体が少なく、1カラットに満たない小粒なものがほとんどのため、ジュエリーショップで見かけたとしても価格は1万円を切るものが多いのが現状です。しかし、その特異な多色性と希少性のゆえに、カラットが大きくなるとそれだけ価値も高まり、1カラットあたりの値段が数万もするものもあります。

まだ流通量が少ないため、めったに店頭で見かけることのない宝石ですが、今後、価格も人気も高まる可能性を秘めた石です。アンダルサイトは1カラットを超える宝石質の石がなかなか出てこないため、店頭で出会えるのは小さなサイズのものがほとんどでしょう。指輪に利用できるほどカラット数のあるアンダルサイトに出合うのは難しく、値段も高価です。一方、1カラット以下の小さなものであれば価格もそれほど高くなく、ネックレスやイヤリング、ブレスレットのパーツとして楽しむことができます。

まとめ

大きな結晶がなかなか出ないこともあり、指輪やペンダントを飾る宝石としてはなかなか手に入らない石がアンダルサイトです。しかし、小さな結晶や内包物の多いものはビーズやタンブル、パワーストーンとして流通しているため手にすることができます。

日本ではまだメジャーな宝石ではありませんが、希少性と特異な多色性で今後人気の出る可能性があるでしょう。

一つの石のなかにいくつも色が集っているアンダルサイトは、自然が創り出した不思議に思いを馳せることのできる石です。

希少性が高いだけに、持つことで自身だけの「オンリーワン」を感じさせてくれるジュエリーでもあります。

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