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    エルメスのスカーフの名作と
    その選び方

今なお定番であり続ける
エルメスのスカーフの名作と
その選び方

180年以上もの間、スカーフの高級ブランドとしてその名を馳せるエルメスは、カレをはじめ多くの定番スカーフを販売してきました。
ここではエルメスの魅力とともに、スカーフの選び方や査定時のポイントを伝授します。

エルメスのはじまりは馬だった

エルメスの由来は、意外にも馬なのです。実はロゴに馬車とその従者が描かれています。その馬車こそ、エルメスの起源を表しています。
ファッションブランド『エルメス』が誕生したのは、19世紀のことでした。幼少期から20年近く、馬具職人の修行を積んできた初代ティエリー・エルメスは、馬具を専門に制作する工場をフランス・パリで立ち上げます。繊細さが求められる馬車の部品作りで、高い技術力を発揮したエルメスはたちまち有名になり、当時のロシア皇帝やナポレオン3世といった歴史上の人物も御用達にするほど、その技術力は高いものでした。
2代目以降に代替わりすると、馬具以外の分野にも手を付け始めるようになります。当時は馬車での移動が一般的でしたが、いずれ馬車以外の交通手段に代わりうることをエルメスは予測していたのです。そこで目を付けたのがファッション分野です。3代目では馬具を収納するバッグに職人技を活かして開発します。そのバッグが大ヒットしたことから、馬具の技術を活かせるファッション小物の製作へと舵を切りました。その中で作られたのが、シルクスカーフです。気軽に身に着けられるファッションアイテムが次々と発表されたことで、フランス中のエリート層や女性が注目し始め、やがて世界的なファッションブランドとして名前が知られるようになっていくのです。
1950年以降になると、エルメスの代表になったロバート・デュマはシルクスカーフの名作である、「カレ・エルメス」を発表しました。この頃は、シルク生地に印刷する技術が発達していて、より繊細な模様を描くことが可能になっていました。そこで、芸術性を意識したロバートは、その印刷技術を基に、一枚のスカーフにストーリー性を込めて製作することにしました。すると、世界中の人々の注目を集め、エルメスはスカーフを製作するという認識が広まっていきました。
このように、エルメスのスカーフは馬具の技術から派生して生まれていったのです。

エルメスが選ばれる
そのワケとは

エルメスが選ばれるのは、その長い歴史と高い技術のほかにもいくつか理由があります。
まず一つ目は、スカーフの柄に込められた芸術性の高さです。馬具を連想させるデザインなどをスカーフ上で自由に表現するのがエルメスの最大の特徴です。繊細でかつ個性的なデザインは、3代目の社長による水彩画を発端に生まれました。また、個性的なのはデザインだけでなく、作品として扱っていることにも選ばれる理由があります。それは、それぞれのスカーフごとにタイトルとストーリーが付けられていて、まるで1つの芸術作品のように扱われていることです。その多くはユーモアを込めたタイトルですので、身に着ける人を楽しませてくれます。
そして、エルメスのスカーフの柄は繊細で多くの色が組み合わさっているからこそ、様々なデザインを表現することに成功しています。スカーフを巻いた時と広げた時では、同じデザインであっても表に見える色や柄が異なってくるため、それぞれ違った印象を与えます。巻き方によって印象を左右するデザインが、エルメスのスカーフの魅力の1つでもあります。
その繊細な色やデザインを支えるのが、エルメスの高い製作技術です。スカーフはシルクを厳選するところから始まります。そして、シルクをスカーフ上に仕立て終えたらデザインのプリント工程に移ります。プリントと言えど様々な染料を職人が調合しながら決められており、色を染める過程では版画のように色ごとに版を作って染めていき、染め具合を確認しながら作業を進めていきます。現在では7万5000色もの色が表現できるようになっているので、1つの図案に対して数パターンを実際に作りながら作成しているそうです。また、職人による作業は色だけではなく、スカーフの縁を縫う作業も人の手で行われています。そのため、1枚のスカーフにつき数百時間という単位で時間をかけて作られているのです。職人による緻密な工程を経て、エルメスの品質の高いスカーフが出来上がるのです。

多くの種類とサイズのカレ

エルメスでは、これまで数千種類ものスカーフが販売されてきましたが、中でも一番人気なのは「カレ」です。カレは、フランス語で「正方形」という意味です。スカーフを製造し始めた当時は、正方形が作りやすかったため、そう呼ばれるようになったと言われています。期間限定販売となっているデザインも多くあるので、購入した時期やデザインによりスカーフとしての価値が変化してきます。中古のエルメススカーフのうち、欲しいデザインを求めて収集する人もいるほど、今なお魅了し続けるスカーフなのです。
種類は主に6つあり、サイズごとに呼び名が変わります。定番のサイズは90センチ四方の『カレ90』で、アレンジしやすい大きさになっています。首元に二重に巻くことで、顔を小さく見せることも出来ます。一番大きいのは、『カレ140』で140センチ四方のサイズです。大判サイズですので、肩にかけるだけでも様になります。次に大きいのは70センチ四方の『カレ70』で、首や肩に掛けることのできるサイズ感です。また、ベルトの代わりにも使えるので1つ持っておくと便利です。バンダナとして使用するのに適した55センチ四方のサイズが続き、さらにバッグに巻きつけられる45センチ四方のスカーフもあります。最も小さいのは足首や手首に使用する20センチ四方の大きさで、アクセサリー感覚で身に着けられることが特徴となっています。
カレには大きさだけでなく、形状にも多くの種類があります。中でも斜めに織り進めたカレ・シルクツイル、前面にプリーツがついているプリーツ・カレがよく知られています。他にも、ネクタイのように細長い形に仕立てたツイリー、さらに大きなサイズのマキシツイリー、染料にシルクを浸すことで1枚ずつ異なる風合いを味わうことが出来るディップダイなどがあります。
このように、カレだけでも多くの種類とサイズが揃っています。好きなデザインや大きさに巡り合うために、買取店などを利用してみるのも1つの手です。

お馴染みデザインの
カレ・名作選

カレのシリーズで、世界一売れたスカーフとしてギネス世界記録にも載ったのは、カレ70の「式典用馬勒」というデザインです。馬に身に着ける道具のシルエットが描かれていて、60色以上の色が使われた鮮やかなスカーフです。
定番のデザインの中でも人気があるとされているのは「鍵」です。その名の通り、鍵がたくさん描かれていますが、実は歴史的な建造物の鍵をモチーフにしてあります。金色の鍵が色のアクセントとなっていて、どんな色の洋服に対しても合わせられるデザインになっています。
歴史的な建築といえば、「ヴェルサイユ宮殿」もカレの作品にあります。王室のほか、ラトナの泉水といった風景も描かれており、絵画として鑑賞するのも楽しめるスカーフになっています。とても鮮やかな色遣いが特徴的です。ヨーロッパを舞台にした作品としては、青を基調として木が描かれている「英国式庭園にて」も知られています。葉っぱの葉脈まで丁寧に描かれた幻想的なデザインです。
自然の情景が描かれたデザインと言えば、「エルメス・オン・ザ・ビーチ」が知られています。淡い色使いで、ビーチで海水浴を楽しむ人々の情景が描かれた作品です。優しい色使いですので、淡色コーデにぴったりのスカーフとなっています。
ストーリー性が現れたスカーフには、ギリシャ神話を基にしたものもあります。それが「オルフェウスの魅力に誘われて」です。オルフェウスは詩人で、ハープを演奏しているのを聞きつけた動物たちが歩き回っているデザインで、赤とオレンジを使用した鮮やかなスカーフになっています。
そして、日本の文化を融合させたスカーフもあります。「ミステリアス・ライダー」はその一つで、2019年のエルメス・カレ・グランプリのファイナリストのデザイナーが、日本の浮世絵とベルギーのアニメを融合したデザインになっています。バイクにまたがったライダーが前面に描かれていますが、よく見るとライダーの首にはシルク・カレが巻かれていたり、カタカナで「エルメス」と書かれていたりと、遊び心満載のスカーフになります。
「黄金の拍車」も定番のデザインです。紺色と白がベースとなっていて、金色の馬具である拍車が描かれています。

お気に入りのカレを選ぶコツ

数千種類あるカレの中からお気に入りのものを選ぶには、ちょっとしたコツがあります。それは、どの用途で一番使いたいかを決めておくことです。例えば、バンダナのように頭に巻きたい場合は、スカーフの中心から絵が広がるようなデザインを選ぶと、洗練した印象を与えることができます。また首に巻いたり、ネクタイのようにしたりする場合はスカーフの端の部分にアクセントがあるとメリハリがついた印象を与えることが出来ます。そのため、用途をおおよそ決めてからスカーフを選ぶとよいでしょう。
そして、スカーフの巻き方によってもデザインの見え方が異なります。一番簡単なバイアス折りでは、スカーフの中心に集まるような柄の方が左右対称に見えます。またスカーフを三角に折り、端を結ぶセーラー巻は、首回りをすっきりさせたい時に使える結び方で、複雑なデザインですとよりファッションに奥行きを出すことができます。自身が一番使う用途に合わせてデザイン選びをすると、スカーフの登場機会が増えることでしょう。
とはいえ、様々な用途で使う方もいると思います。そこでデザインで選ぶコツを取り上げます。まず、どんなテーマや柄がいいかを決めましょう。自然の草花や植物がお好きな方は、「花の手紙」や「英国式庭園にて」などがおすすめです。「鍵」「式典用馬勒」などは、金や銀色がアクセントに使いやすいデザインになっています。定番のデザインであるため、色んなシチュエーションに合わせることができます。次に、自身のなりたいファッションに合わせて、はっきりした色遣いか、それとも優しいタッチの色遣いにするのかを決めてみましょう。モノトーンコーデのように、コーディネートの色が少なく明暗がはっきりしている場合は、はっきりした色遣いのスカーフがおすすめです。一方淡い色を組み合わせたコーディネートでは、色の濃淡を合わせて淡い色のスカーフを巻くと上品に見えます。自分をどのように魅せたいかで決めると、スカーフも選びやすくなります。

シルク100%のエルメスの
スカーフをお手入れするには

エルメスのスカーフはシルク100%であることが特徴です。そのため、綿などで出来た素材のものよりはるかに繊細に扱うことが必要となります。購入したエルメスのスカーフを綺麗に保管するためにはコツがあるのです。
まず、洗濯についてです。雨や汗など水分に濡れた際は、色落ちしないよう優しく拭き取ると安心です。身体に直接身に着ける時はもちろん、バッグなどアクセサリーとしての使用でも、目に見えない汚れはついています。エルメスのスカーフを長く使い続けていくためにも洗濯は必要です。自宅での洗濯方法もありますが、プロのクリーニングに頼むと、虫食いの穴や糸のほつれや染み抜きなどを追加料金である程度修繕してくれます。クリーニングを依頼した場合は、返却された後にビニール袋から出して、保管しましょう。
また、湿気の多い季節ですとカビが生える原因にもなります。定期的に風通しの良い日陰で干して、管理していくとよいでしょう。
次に、普段の保管方法についてです。タンスやクローゼットの中のように、直射日光や蛍光灯の近くを避けて保管するようにしましょう。出来れば購入したときに付いてきた箱や袋などを利用すると、スカーフが折れ曲がることなく保管が出来て便利です。また、シルクは特に虫食いが起きやすい生地でもあります。収納するときは、防虫剤や除湿剤を合わせて入れておくとよいでしょう。そして、防虫剤などは定期的に交換して、防虫効果や除湿効果を持続させるようにしていきましょう。
エルメスのスカーフは芸術性も高く、額縁に飾って保管する方もいらっしゃいます。額縁で飾る場合は、日光が直接あたらない場所に設置するのがよいでしょう。そして、カビや虫食いなどが発生していないかを定期的に確認すると良い状態を保つことが出来ます。
お手入れをしていても生地が傷む可能性はあります。多少であれば査定でも受け取ってもらえる場合があるので、出来るだけエルメスのスカーフを購入したときの状態を保つためにスカーフのお手入れは定期的に行い、大切に扱いましょう。

気になるエルメスの
スカーフの査定

ここまでエルメスのスカーフの保管方法などを見てきましたが、使わなくなったスカーフを誰かに引き取ってもらいたくなった時には、査定に出すというのも1つの手です。査定では、多少のシミや汚れがあったとしても、エルメスはシルク製で品質が高いため、引き取る場合があります。ここでは、査定の時のポイントについて取り上げます。
まず査定の金額ですが、スカーフはどの季節でも使用できるアイテムである上、中でもエルメスは定番で人気のあるブランドであることから価値は比較的安定しています。一方で、品質の状態や購入してからの年数、アーティストが手がけたデザインであるかや、スカーフの大きさなどによって査定価格は変動します。これから査定をしようと考えている方は、査定でより高い値段を出すためにも事前にお手入れをしていくことをおすすめします。
そこで、査定に向けた下準備について確認していきます。はじめに、出来るだけクリーニングに出して清潔な状態にすることをおすすめします。出来る限り汚れなどを落とすことで査定金額が変わる可能性があるからです。シミについては、クリーニングで染み抜きのオプションがある場合があるので、シミの程度によってはクリーニング店と相談して染み抜きを行うか決めましょう。加えて、シルク製のスカーフはとてもほつれやすい素材となっています。もしスカーフの端などにほつれがある場合は、出来る限り処理しておきましょう。またシワがあるかどうかも査定の対象となり得ます。自宅で洗濯する場合は、アイロンでシワを伸ばしておくことをおすすめします。
そして、エルメスだと分かる付属品を準備することも大切です。特に、スカーフに直接縫い付けられている布のタグには、どの時期に製作されたスカーフかが分かる表記がされています。そのため、タグの有無は査定に大きく影響します。タグはスカーフに縫い付けたまま保管しておくようにして、もしない場合は付属の箱や袋なども準備しておきましょう。

まとめ

エルメスのスカーフの歴史や製作の過程を見てきたことで、いかにエルメスがスカーフの製作にこだわりを持っていたのかがお分かり頂けたかと思います。タンスにしまい込んでいるエルメスのスカーフがあれば、ぜひ一度取り出してみましょう。

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