新品のロレックスは、すべてのモデルに傷や汚れ防止のための保護シールが貼られています。これは出荷時に貼られるもので、販売店が管理を目的にあとから貼るものではありません。
そして、今後正規販売店で購入すると、このシールは店頭にてはがされることになります。言い換えると、正規販売店で購入した新品のロレックスは、保護シールのついていないものが標準仕様になるということです。
Contents
ロレックスに貼られている
緑のシールとは?
緑のシールの正体は、ロレックス本体を保護するためのシールです。従来は、購入後自宅ではがすのが一般的でした。また高級時計という理由から、このシールをはがさずに腕に巻いている方を見かけることもありました。
本来は、保護シールをはがしてから使用することが求められます。なぜなら、この緑のシールを貼ったままでは金属が劣化する恐れがあるからです。裏蓋がボコボコになったロレックスが査定に出されるケースを見かけることがあります。これは、シールのすき間に汗や皮脂が入り込み、そこに汚れがつくことによって裏蓋がさびてしまうのが原因です。さびにくいと言われるステンレス素材にもこの症状は見られます。
正規販売店の店頭で、保護シールをはがすのを標準化することにより、購入した商品に細かい傷や不具合がないかをスタッフと一緒に確認できるというメリットがあります。
また、保護シールをはがさないで使用する方もいなくなることでしょう。一方で、保護シールをスタッフがはがす目的とは、ロレックスの転売防止をするという意味合いが強いのも事実です。
ロレックスに貼られている
緑のシールをはがすのが
転売防止につながる理由
まず、ロレックスにこの緑のシールが貼られていたら、その時計は新品であることの証明になります。
時計を購入する際に、このシールがはがされると同時に管理用タグも回収されます。このような理由から、これらの付属品は転売価格に大きな影響を与えます。
さらに新品同様でも、付属品がないという理由で中古扱いになるため、それが転売価格に反映されることになります。
では、なぜロレックスが転売の標的になるのかを見ていきましょう。
単刀直入に言うと、需要が供給を大きく上回るのがその理由です。人気モデルは店頭に並ぶことも珍しく、いくら購入資金が手元に用意できても買うことが難しいケースも少なくありません。
このような背景から、希少価値が高い人気モデルの転売ができれば、実際の販売価格よりもさらに高値で取引ができるというメリットが生じます。そのため、正規販売店で新品を購入しその足で買い取り店へ売りに行けば、手間をかけずに利益を出すことが可能でした。
しかしながら、本体の保護目的で貼られているシールをあらかじめ店頭ではがすことにより、そのロレックスは一度誰かに購入されたことのあかしになるため、中古扱いになることから転売の抑止力につながります。
ロレックスから緑のシールを
はがすことで買い取り基準が
変わる可能性も……
これまでの流れを受けて、「新品のロレックスを購入し使用しなかった場合でも、買い取りでは中古扱いになってしまうのか?」という疑問が出るかと思います。購入されたすべての商品から緑のシールがはがされてしまうということは、新品を売ってもシールがついていないという理由だけで中古として扱われるのではと心配になるでしょう。
この答えは「いいえ」です。
保護シールをはがす標準ルールは、世界中のロレックス正規販売店で適用されているものです。まだ一部の国では正式に採用されていないという現実はありますが、これが完全に標準化されれば、新品には緑のシールが貼ってあるという考え方が当てはまらなくなります。なぜなら、卸売業者はシールがはがされていない新品を入手するのが困難になり、世の中にはシールなしの新品ロレックスが流通し始めることになるからです。
本体の状態を詳しく確認し、新品としての基準に当てはまっていれば中古として扱われることはないでしょう。さらに、国際保証書の発行日付が重要なのを覚えておきましょう。
まとめ
新品のロレックスには、本体を傷や汚れから守るため緑のシールが貼られています。しかしながら正規販売店で購入をすると、転売防止目的で店頭スタッフによりシールがはがされることになります。なぜなら、このシールがはがされている時計は、中古品として見なされるという理由から転売の抑止力になるからです。
一方で、転売とは関係なしに未使用のロレックスを買い取りにだす場合には、新品としての基準を満たすことで、緑のシールがついていなくても中古として扱われることがなくなります。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
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