ロレックスの時計のなかでも、「エクスプローラー Ⅱ」は特に人気の高いモデルの一つです。
そのため、エクスプローラー Ⅱを入手したいと考えている方や、手もとにあるエクスプローラー Ⅱの売却を検討しており、どのくらいの価格で取引されているか知りたい方もいるでしょう。
そこで今回は、ロレックスのエクスプローラー Ⅱの歴史や魅力を紹介するとともに、歴代モデルと価格推移についても解説します。エクスプローラー Ⅱの購入や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ロレックス エクスプローラー Ⅱとは?
まずは、ロレックスのエクスプローラー Ⅱがどのような腕時計なのか、その歴史や魅力を見ていきましょう。
ロレックス エクスプローラー Ⅱの歴史
ロレックスのエクスプローラー Ⅱが誕生したのは、今からおよそ50年前の1971年です。1953年に発売された「エクスプローラー Ⅰ」をグレードアップして発売されました。
発売当初のエクスプローラー Ⅱは、洞窟の探検などを想定して設計された実用的な腕時計だったため、「ロレックスらしくないデザイン」と当時の人気はあまり高くありませんでした。
2代目モデルのRef.16550に関しては、生産期間が短く、市場に出回っている数は少ないといわれています。
しかし、1988年に発売されたRef.16570を皮切りに、エクスプローラー Ⅱは徐々に評価を高めていきます。人々の注目を集めたRef.16570は、20年もの間生産された人気モデルとなりました。
エクスプローラー Ⅱの誕生から40年経った2011年には、リニューアルされ、初代のデザインを反映したモデルが誕生しました。
初代は生産数が少なく、プレミアが付いているため、「初代モデルが欲しい」と願っていたファンにとって、うれしいリニューアルだったといえるでしょう。
そして、誕生から50周年を迎えた2021年に、多くのファンが期待するなか、エクスプローラー Ⅱの最新モデルとして発売されたのがRef.226570です。
誕生50周年および新モデルの発売にともなって、かつての歴代モデルも注目を集めることになります。その結果、現在エクスプローラー Ⅱは、過去のモデルも含めて価格は高騰傾向にあるのです。
ロレックス エクスプローラー Ⅱの魅力
前述のとおり、エクスプローラー Ⅱはエクスプローラー Ⅰをグレードアップして発売されました。
初代エクスプローラーから受け継いだデザインはそのままに、日付表示や24時間針が追加されています。昼夜の区別が難しい暗い場所でも、時間がすぐにわかる仕様になったのが魅力です。
具体的には、エクスプローラー Ⅰと比べてサイズが一回りほど大きくし、秒針に夜光塗料を追加したことで、洞窟内で行動するときでも見やすいように進化しています。
さらに、モデルによって異なる魅力を楽しめるのも、エクスプローラー Ⅱの特徴です。例えば、ブラックダイヤルのみだった従来モデルのほか、ホワイトダイヤルやアイボリー調のダイヤルのモデルも見られます。
エクスプローラー Ⅱは、モデルを刷新するごとに、ムーブメントなどの機能面もブラッシュアップし続けています。実用性が高く、時間の経過とともに価値が高まっていくモデルがある点も大きな魅力です。
そのため、売却時には購入価格より高い金額で取引できる可能性もあります。エクスプローラー Ⅱの価値を下げないように、きちんとメンテナンスを行なうことが大切です。
<関連記事>ロレックスエクスプローラー1と2の見た目や機能面の違いについて
ロレックス エクスプローラー Ⅱの歴代モデルと価格推移
エクスプローラー Ⅱのモデルは多岐にわたり、それぞれに異なる特徴があります。ここでは、歴代モデルの特徴と価格推移について見ていきましょう。
エクスプローラー Ⅱ Ref.1655
エクスプローラー ⅡのRef.1655は、「初代エクスプローラー Ⅱ」とも呼ばれる、1971年に登場したモデルです。機能性やデザイン性の高さが評価されています。
12・6・9の文字盤が強調されているアワーマーカーなど、現行モデルと比べるとクラシックかつレトロな雰囲気が感じられるのが魅力です。
また、製造から年数が経過しても問題なく普段使いできるように、自動巻きムーブメントのCal.1575が搭載されています。パーツの耐久性やメンテナンスのしやすさも考慮されていることから、機能性や実用性に優れています。
なお、Ref.1655はアンティーク品に分類されるため、保存状態の良い個体は出回りにくいでしょう。その一方で、Ref.1655の需要は高いため、価格推移は上昇傾向にあります。個体によっては、400万円を超えるケースも実際にありました。
エクスプローラー Ⅱ Ref.16550
エクスプローラー ⅡのRef.16550は、初代モデルRef.1655の2世代目として、1984~1988年頃までの短い期間に製造・販売されたモデルです。そのため、Ref.16550はほかのエクスプローラー Ⅱのモデルと比較して、「レア個体」と呼ばれる製品が多く存在しています。
Ref.16550の代表的なレア個体として挙げられるのは、アイボリー調のダイヤルです。販売当初からアイボリーだったのか、ホワイトダイヤルの経年劣化によるものなのかは定かではありません。そのため、謎の多いモデルとされています。
ちなみに、この謎の多いアイボリー調のダイヤルを基調とするモデルは、200万円を超える価格で取引されています。
また、6時の位置にロゴのスペースがそろっている「センタースプリット」であることも、レア個体に分類される仕様の一つです。センタースプリットとアイボリー調のダイヤルがそろったレア個体は、さらに価格が高騰します。
ちなみに、レアではない通常個体の場合、価格はおよそ120~200万円程度で推移しています。
エクスプローラー Ⅱ Ref.16570
エクスプローラー ⅡのRef.16570は、1991年に登場した3代目のモデルです。2011年まで製造・販売され、ロングセラーモデルとなりました。
Ref.16570は、ベゼル部分のフォントが少し細身になったものの、2代目のRef.16550のデザインと大きくは変わりません。
1995年頃からバックルがシングルロックからダブルロックに変わり、2000年頃からフラッシュフィット部分が一体型になるなど、より堅牢性が高まる変更が施されています。
また、ムーブメントがCal.3185に変更された点も大きな特徴です。このムーブメントは、1990年代のなかでも最高品質と評価されており、ロレックスが時計ブランドとしての信頼を高めた、代表的なムーブメントの一つです。
なお、Ref.16570は販売期間が長く流通量も多いため、比較的売買しやすい傾向にあります。しかし、年々価格が上昇し、近年では100~150万円程度で推移しています。高年式のものほど、より高価になりやすいといえるでしょう。
エクスプローラー Ⅱ Ref.216570
エクスプローラー ⅡのRef.216570は、2011年に登場した4代目となるモデルです。エクスプローラー Ⅱの誕生40周年を記念し、モデルチェンジが行なわれました。
初代モデルの特徴であるオレンジ色の24時間針を復刻し、文字盤のロゴもオレンジ色で記されています。ケースの大きさも、これまでの40mmから42mmに変更されました。インデックスとベゼルの部分が大きくなることで、より重厚感が感じるようになっています。
さらに、ブレスレット部分には、センターリンクに無垢パーツを使用しています。前モデルから採用されたダブルロックバックルも健在です。総合的に見て、従来よりも耐久性を高める仕様となりました。
Ref.216570の流通量は多いものの、2018~2019年頃から価格が定価を超え始め、高騰しています。
スポーツロレックスやほかのモデルの影響により、特に白の文字盤が人気を集めています。
エクスプローラー Ⅱ Ref.226570
エクスプローラー ⅡのRef.226570は、2021年に発売された最新モデルです。従来のモデルと比べてデザインに大きな変化はないものの、細かい部分でバージョンアップしています。
従来のモデルでは、針の根本部分にブラックコーティングを施すことで、時針がまるで浮いているように見えるデザインとなっていました。Ref.226570の黒い文字盤においては、このブラックコーティングを採用しないことで、高い視認性を実現しています。
また、Ref.226570ではムーブメントも変更されました。これまではCal.3187が搭載されていましたが、最新のムーブメントであるCal.3285を使用しています。その結果、48時間だったパワーリザーブを70時間まで延ばすことに成功しました。
さらに、Ref.21657に比べて、ラグが1ミリ細くなったのも特徴です。ラグの変更にともない、ブレスレットのコマの幅も狭くなっています。
なお、ムーブメントの変更により、Ref.226570ではリューズを回す方向が従来と異なるため注意が必要です。操作方法をよく確認し、短針だけを動かす際は注意しましょう。
Ref.226570が新作として発表された当時は、コロナ禍の影響もあり、高級時計や宝飾品購入の需要が高まっていました。そのため、ロレックスのほかのモデルを含めて価格相場の高騰が続いていましたが、現在はいったん落ち着いている状況です。
Ref.226570は生産が需要に追い付いていないため、市場での流通量は少ないといえます。
ロレックス エクスプローラー Ⅱの価格が高騰している理由
前述のとおり、ロレックスのエクスプローラー Ⅱの価格は高騰傾向にあります。ここでは、なぜ価格が高騰しているのか、考えられる理由を3つ見ていきましょう。
ロレックスの定価が上昇しているため
ロレックスは、時代の変化に合わせ、定期的に製品の価格改定を行なっています。原材料や人件費などの高騰も、価格改定につながる要因です。
特に近年は価格改定の頻度が増え、各製品の定価の上り幅も大きくなっています。ロレックスの価格改定が、中古市場の価格にも影響している現状です。
コロナ禍の影響が残っているため
コロナ禍では、感染症対策の一環として、時計を生産する工場を停止しました。その結果、生産体制を維持できず、ロレックスの生産本数の減少につながっています。
一方で、外出自粛などが要因となり、市場では高級時計へお金を使う人が増加しました。需要の増加に対して供給できる数が減ったため、価格が高騰したとされています。
現在はもとの生活に戻りつつあるものの、上記の影響はまだ残っているため、エクスプローラー Ⅱの価格が高騰している理由の一つといえるでしょう。
投資目的で購入している人が増えているため
購入時の定価以上で取引されるケースも少なくないため、近年では、高級腕時計を投資用の資産として購入する方が増加傾向にあります。
ロレックスは知名度や資産価値の高さから、投資対象としても人気を集めています。特にエクスプローラーは、販売価格・買取価格ともに上昇傾向にあることから、投資目的で購入する方が増えているのです。
「おたからや」ならエクスプローラー Ⅱを高価買取!
エクスプローラー Ⅱの売却を検討している方は、ぜひ「おたからや」にお任せください。
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買い取りを依頼する際は「店頭買取」と「出張買取」の2つの方法から選択でき、査定料・出張料は無料です。査定額にご納得いただければ、その日のうちに現金でお支払いします。
保存状態の良い時計はもちろん、ガラス面の割れやパーツの変色、サビ、ベルトの汚損など、どのような状態の時計でも査定を行なえるのが強みです。「保存状態が悪くて買い取ってもらえるか心配」といった不安を抱いている方も、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
ロレックスのエクスプローラー Ⅱは、モデルによって異なる魅力を楽しめる腕時計です。シンプルなデザインでありながら、耐久性と視認性の高さで人気を集めています。
近年では、ロレックスの定価が上昇していることや、投資目的の購入者が増えていることなどが理由で、価格が高騰しています。エクスプローラー Ⅱの売却を考えている場合は、買取相場が高騰しているうちに売却するとよいでしょう。
「おたからや」では、プロの査定士がエクスプローラー Ⅱの価値を適切に見極めます。無料で査定を行なっていますので、売却を検討している方はお気軽にご相談ください。
高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
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