ロレックスの定番モデル「オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト」が正式名称である、デイトジャスト。発売から70年以上もの間世界中で愛され続けるデイトジャストは、ロレックスの3代発明の全てが名前に冠しています。ロレックスのモデルの中でも王道中の王道のモデルです。

近年、ロレックスの相場価格は高騰し続けています。振れ幅も大きく極端に急落することもありましたが、デイトジャストは非常に高い水準で安定しています。デイトジャストの価格安定の理由は、圧倒的な人気の根強さにあると言えるでしょう。

こちらでは、デイトジャストの魅力や長年愛され続ける人気の秘密、中古市場で高値取引する秘訣などを解説します。

ロレックスデイトジャスト
とは？

スイス時計界の最高峰とも言われる、高級腕時計メーカーの王様であるロレックス。数多くのモデルの中でも人気のデイトジャストは、1945年に防水性・自動巻・日付表示機能を持つモデルとして誕生ました。発売から70年以上経ちますが、今なお世界中で愛されている人気モデルのひとつです。

ロレックスの王道モデルと言われるように、デイトジャストにはロレックスらしさが詰まっています。ロレックスは「オイスター」「パーペチュアル」「デイトジャスト」の3大発明によってその地位を築きました。正式名称が「オイスター・パーペチュアル・デイトジャスト」であるこのモデルは、3大発明全てを兼ね備えており、まさにロレックスを代表する存在です。

フルーテッドベゼルにジュビリーブレスを組み合わせたコンビネーションモデルは、高級感があり一目でロレックスと分かるデザインも魅力のひとつです。

デイトジャストの特徴

デイトジャストとは、ロレックスの3大発明と呼ばれる機能に由来したもので、日付が変わると同時にデイトが切り替わる構造を指して付けられました。ロレックスの三大発明は画期的なシステムであり、今なお腕時計業界に大きな影響を与えています。

デイトジャストは、防水性・自動巻・日付表示機能を併せ持つため、腕時計としての実用性の高いモデルです。日付表示機能は従来の針式よりも瞬時に読み取りやすいディスク式であることが特徴。日付が午前0時付近で瞬時に切り替わる機能も追加され、さらに実用性が向上した事もロングセラーである理由と言えるでしょう。

ロレックスが持つ技術の粋を集結して作り上げたデイトジャストは、腕時計の完成形とも言われています。どの機能も今となっては当たり前ですが、その礎を作ったのがロレックスであり、デイトジャストなのです。

デイトジャストの魅力

他のモデルに比べて、素材や色などのバリエーションが豊富な事が最大の魅力です。同じモデルでも文字盤やダイヤルのカラーバリエーション、サイズやカラーなどで細分化され、その組み合わせは何百通りにもなります。ライフスタイルや、好みに合わせて選択できるのが大きな魅力と言えるでしょう。

デイトジャストは、メンズ41㎜・36㎜、ボーイズ34㎜、レディース31㎜・28㎜のサイズが展開されています。

見た目の印象を左右するデイトジャストの外装素材は、ステンレススチール製、ロレゾール、プラチナ、オール金などが使用されますが、コンビネーションモデルが一般的です。また、ブレスやベゼルの形状によってスポーツ寄りかドレスウォッチ寄りかに分類できます。

山なりの切れ込みが入ったドレス寄りの「フルーテッドベゼル」か、シンプルでスポーツ寄りの「スムースベゼル」が一般的なベゼルの種類です。
ブレスはドレス寄りの「ジュビリーブレスレット」とスポーツ寄りの「3列オイスターブレスレット」に分けられます。

一般的なのはそれぞれドレッシータイプ、スポーティタイプの組み合わせですが、互いに組み合わせたモデルも存在します。

さらに、文字盤のカラーリングやデザイン性などが加わることによって、複雑で豊富なデイトジャストのバリエーションが生まれます。加えて、ベゼル、ラグ、ブレスレットにダイヤモンドなどの宝飾がつくバリエーションもあるのです。

デイトジャストは、豊富なデザインの中からライフシーンや好みによって選べる事が、世界中で長年愛され続ける理由だと言えるでしょう。

デイトジャスト人気モデル

数多く流通しているロレックスデイトジャストですが、初代モデル発売後70年以上が経過していますが、その人気は衰えを知りません。

ドレッシーなデザインやスポーツタイプ、ダイヤを配したラグジュアリータイプなど、中古市場ではどのタイプも盛んに取引されています。

中でもスポーツタイプはカジュアルな日常使いができることから人気が高く、なかなか手に入らないこともあるようです。そのため、定価を超えたプレミア価格で流通しやすい傾向にあります。スポーツモデルの「サンダーバード」や製造期間が短かった「ターノグラフ」などは、希少価値も高く特別なモデルです。ここでは、デイトジャストの人気モデルをいくつかご紹介します。

新作Ref.126233G

2019年に発表された、ロレックスの次世代ムーブメントと呼ばれるキャリバー3235が搭載された「デイトジャスト 36」イエローゴールドコンビ。

オーソドックスなデザインはそのままに、耐衝撃性と耐磁性に優れ、70時間ロングパワーリザーブ（旧キャリバーでは48時間）を誇る高性能なモデルとなります。

高級感あふれるエレガントタイプ
Ref.116233G

2004年に発表された、ステンレススチールとイエローゴールドを組み合わせたエレガントなデザインが人気のモデルです。美しいカッティングが施されたフルーテッドベゼル、リューズ、ブレス中覆うには18Ｋイエローゴールドが使用され、明るくゴージャスな仕上がりになっています。前モデルのRef.16233に比べ、ボリュームがある形状になりよりエレガントさが増したデザインが特徴です。

ケースはデイトジャストが登場した初期から変わらない36㎜サイズ。ロレックスらしいモデルで人気があります。

ロレックスといえばRef.116200

2006年に登場したオールステンレス使用のモデルです。デイトジャストは初期モデルが金属素材だったため、外装の一部に金属素材が使用される事が多いのですが、このモデルは耐蝕性の高いステンレス素材を採用しています。

シンプルで飽きの来ないデザインは世界中に愛用者が多く、ロレックスの中でも最もポプラーなモデルのひとつです。

41㎜のビッグフェイスモデル
Ref.116333G

ケース径36㎜から41㎜はとサイズアップされ、「デイトジャストⅡ」とも呼ばれているモデルです。

サイズアップされたことで、デイトジャストの持つエレガントさはそのままに、スポーツモデルに負けない存在感と視認性を兼ね備えるモデルになりました。デイトジャストの新しい選択肢として、デビュー以来高い人気を継続しています。

アメリカ空軍記念モデル
「サンダーバード」

デイトジャストの派生モデルとして作られたのが「サンダーバード」です。アメリカ空軍のサンダーバーズの記念モデルとして誕生しました。

回転ベゼルを搭載することで、スポーツモデルを彷彿させるシャープな印象が加わりました。生産終了になった現在も、実用性の高さとデザインの美しさから人気が衰えないモデルです。

希少価値が高い「ターノグラフ」

2004年に発表され、その後2013年に生産終了となったデイトジャストの派生モデル「ターノグラフ」。わずか10年という短い製造期間のため、希少価値は高くロレックスファンや時計愛好家に人気があるモデルです。

ベゼルには縦溝が装飾された「フルーテッドベゼル」が採用されています。回転ベゼルという点が、デイトジャストとは違う点です。数字やメモリが記されており、経過時間を測定できます。

ターノグラフの大きな特徴としてあげられるのが、赤い秒針です。3時の位置のデイト表示、文字盤に記されているモデル名「TURN-O-GRAPH」の文字色とリンクしていて、スポーティーな印象を与えているのも、人気の理由のひとつです。

レディースモデルの人気が高い
デイトジャスト

ロレックスは重厚で存在感があるものが多いため、メンズモデルのイメージが強く感じられるブランドです。しかし、デイトジャストはロレックスの中でも女性に向けたデザインを豊富に取りそろえています。

レディースモデルは、1957年に発表されました。発売から60年以上経った現在でも根強い人気を誇っています。

28㎜サイズのレディースデイトジャストは18KまたはPt950から製造されたもので、エレガントなデザインが特徴的です。

ダイヤが施された華やかなデザイン、ビジネスにも使える文字盤デザインなど、選べる種類が豊富です。

レディースモデルRef.279175G

デイトジャストらしいクラシカルなデザインに、女性を華やかに彩るデザインに仕上がっているモデルです。

ピンクゴールドを採用したこのモデルは、28㎜サイズ。メンズモデル同じ機能を備えているため、実用性が高く圧倒的な人気を誇ります。

白が基調のレディースモデル
Ref.279174G

2017年から販売されているステンレススチール✕18Kホワイトゴールドのモデルです。白を基調にした清潔感あふれるデザインが人気です。小振りな中にホワイトゴールドの光沢感が存在感を印象付けます。

フルーテッドベゼルにジュビリーブレスの組み合わせの人気は高く、シーンを選ばないレディースモデルとして多くの女性に選ばれています。

Ref.279171G

ステンレススチール✕18Kピンクゴールドのコンビモデル。

ロレックスが独自開発した「エバーローズゴールド」と呼ばれる素材を使用しています。ピンクゴールドに少量のプラチナを配合することにより、色の劣化に耐性を持たせた素材は、日本人の肌合いにとても馴染みやすいカラーです。

華やかさと同時に気品ある輝きでドレッシーなデザインであり、より高級感のあるものに引き立てています。

ダイヤルのバリエーションには、ダイヤをちりばめられてデザインが用意されており、特に高い人気を誇っているモデルです。

ロレックスの人気モデル
入手方法

豊富なデザインの中でもお気に入りの1本に出会いたい、希少価値の高いレアアイテムを手に入れたいという場合は、どこで入手するのがいいのでしょうか。いくつかの方法をご紹介します。

正規代理店の店頭で購入する

正規代理店は主に都市部に店舗が密集しています。東京16店舗、大阪7店舗、愛知に5店舗のため、地方在住の方は店舗に何度も訪れることは難しいかも知れません。

正規代理店では取り置きすることはできません。そのため、デイトナのようなレアモデルは運が良くないと購入するチャンスすら訪れないということです。

正規代理店の店頭に並んでいない時点で、その店に在庫がないとは限りません。まだ検品が終わっていない、店頭に並ぶ前の商品がバックヤードにある可能性があります。しかし、店頭に並ぶタイミングは店側の検品終了後なのです。そのため、正規代理店に訪問するタイミングが良ければ、探しているモデルに出会う可能性がゼロではありません。数少ないチャンスを手に入れるため1日に何度も訪れる方もいるのだそうです。

入手困難なレアなモデルを購入しようとするコレクターが、いくつもの正規代理店を探し回る「ロレックスマラソン」が話題になっています。

並行輸入品の購入を検討する

近年、ロレックスの価格が高騰しているため、並行輸入品でもプレミア価格がつく可能性があります。並行輸入品と正規品に違いはありません。見た目やシリアルナンバーにも違いはなく、基本正規品よりも価格が安い場合が多いようです。

しかし、正規代理店で購入するよりも信頼性に欠けるといったデメリットがあります。コピー品が100％出回っていないとは言い切れないのが現状です。そういったデメリットを避けたい方は、正規販売店での購入を検討した方がいいでしょう。

中古品を探す

高級腕時計に限らず、中古品をためらう方も多いかもしれません。しかし、廃盤になってしまったモデルや、店頭では入手困難なモデルも中古品として取引されている可能性があります。新品よりも安い価格で入手できるので、レアモデルを探している方は、中古品の検討がおすすめです。お気に入りの1本に出会えるかもしれません。

しかし、ギャランティーカードや外箱がないものもあります。なるべく、商品の状態が良いものや外箱・ギャランティーカードがあるものを購入するといいでしょう。

高騰するロレックスの市場価値

近年、ロレックスの市場価値が高騰し続けているのをご存じでしょうか。多くのモデルが定価を超えたプレミア価格で流通しています。数年前からこういった傾向が見られていますが、いつまで続くのかは市場関係者でも分からないようです。

即完売の品薄状態

正規販売店では、中古市場よりも安い定価での購入が可能ですが、人気モデルは店頭に並ぶ事が少なく、品薄状態が続いています。需要に対しての供給量が追いついていないので、相場価格の高騰を招いているのです。

このような状況の一因としてあげられるのが、新型コロナウィルスの流行です。

2019年当時、ロレックス本社があるスイスが公開したデータによると、国外への輸出量が前年比2.4%増の増加でした。高級腕時計市場は大きく成長している時期であったため、ロレックスは業界を牽引するメーカーとして、その恩恵を受けていたのです。しかし、需要を伸ばしつつあった状況の中、コロナウィルスの流行により多くの工場の閉鎖や物流の停滞によって生産量は大きく激減しました。

高い需要に対する供給が遅れたため、市場相場が高騰したのです。

高い人気を誇るロレックス

世界的な品薄はロレックスが高騰し続ける理由のひとつではありますが、その背景には圧倒的な人気の根強さを忘れてはいけません。

圧倒的なリセールバリューは、ロレックスの大きな魅力のひとつです。販売相場に対して買取相場も高く、純粋なコレクター以外の方も投機対象として人気が急上昇しています。

人気の高いスポーツモデルは、生産終了と同時に買取価格は急上昇する傾向にあります。そのため、安いうちに購入し手放すことで利益を上げる事ができるので、投機対象として購入を検討する方も多くいるようです。

ロレックスというブランド力

ロレックスの人気の高さは信頼性と技術力、腕時計としての実用性もあります。中でもデイトジャストは、日付が瞬時に確認でき、日常使いができる実用性の高い時計という事もあり、人気の衰えを知りません。

製品の完成度が高く経年劣化の心配も少ないことから高値での取引が可能になります。正規店はアフターフォローも万全に整っています。定期的にオーバーホールをすることで、腕時計を状態のいいまま維持できることで、資産価値を落とすことなく所持できるのです。製造から数年経過していても、時計としての高い機能を維持しているため価値が下がりにくく、投機対象としての信頼性も高いため人気を集めています。

デイトジャストを売却するには

自宅で眠っているロレックスはありませんか。好みの変化や、ライフスタイルの変化に伴い、身につけることが少なくなってきたなと感じているなら、思い切って売却するという方法もあります。売却を検討する際には、以下の方法を検討してみてください。

中古品の店頭買取

店頭を訪れてその場で査定の依頼ができる方法です。提示された査定額について、その場でしっかりと説明を受けることができます。店舗での買取のため、その場で現金化が可能です。すぐに買取をお願いしたい、査定をしている状を把握しておきたいという方には、おすすめの方法です。

出張買取サービス

買取専門店が出張で買取査定をしてくれるサービスです。店舗が自宅から遠方にあるという方にはおすすめの方法です。店頭買取と同様に、目の前で査定をしてもらえます。査定内容などの確認がすぐにできるというメリットがあります。

しかし、他人を自宅に上げるのが苦手な方にはおすすめできません。査定を依頼したい商品が多いと拘束時間が長くなるというデメリットもあります。

ロレックスを高値で
売却するポイント

世界的な品薄や世界情勢などの理由から、市場価格が高騰を続けているロレックス。お手持ちの不要になったロレックスの価値を最大限に引き上げるためにできることはいくつかあります。

付属品を確認する

付属品には外箱やギャランティーカード、説明書などがあります。付属品が揃っているほど高額価格での査定が期待できるでしょう。オーバーホールの証明書、ブレスレットの余りコマなども忘れずに用意してください。モデルによって高騰している可能性があるロレックスは、プレミア価格に跳ね上げることもあるので、購入時についてきたものは大切に保管しておくことをおすすめします。商品価値を下げないために、査定の際持参するのを忘れないようにしましょう。

腕時計本体の商品状態

掘帯の商品状態は、査定額を判断する上で重要です。傷や汚れなど、事前にチェックしておくといいでしょう。日頃からこまめなメンテナンスを心がけておくのもおすすめです。

少しの傷や汚れ、ベゼルの状態など様々な要因で査定額は下がります。布で優しく拭く、綿棒で汚れを取るなどの対処をして、なるべくいい状態にしておきましょう。

売り時を見極める

全ての商品には「売り時」があります。査定に出すタイミングを見極めることは非常に大切です。タイミングが違うと査定額が変わる可能性があります。よく見極めた上で、買取査定に出すようにしましょう。

円安の際は、買取価格が高騰する傾向にあります。ロレックスなどの海外製品は、販売価格が為替に影響されるため、円安の際は売り時といえるでしょう。販売価格が上昇するため買取査定額も高騰します。ロレックスを手放そうと検討しているなら、為替にも注目してください。

需要が落ちる前

中古市場の動向が活発に動いている時期に売却を検討するのもおすすめです。人気高級腕時計とはいえ、ロレックスにも需要が落ちるタイミングがあります。高い人気を維持して、高騰をし続けている状態の時に査定に出すといいでしょう。

アンティークなものは注意が必要

デイトジャストは、長年愛されているモデルです。デイトジャストと同じように、ロレックスにはアンティークものも多く流通しています。中古市場にも年式が古いロレックスも多く出回っていますが、買取を実施していない買取業者もあるので注意が必要です。

アンティークロレックスには偽造品が多く出回っており、知識が薄い査定士しか在籍していない業者では、査定するのが難しく買取査定ができません。トラブルになる可能性があるため、査定を断られることもあります。

また、アンティークの時計が高額な理由は、部品が当時のものだからです。下手に修理に出して部品が社外品になると、金額が落ちる可能性があります。

修理すべきかどうか悩んだときは、一度「おたからや」にご相談ください。

まとめ

ロレックスデイトジャストは、発売から長年世界中で愛されているモデルです。そのため、あまり人気が衰えることなく市場価格も高水準で推移している傾向にあります。バリエーションが豊富なため、お気に入りの1本に出会いたいと、探している方が多いようです。投機目的でレアモデルの購入を検討している方も多く、需要が衰える気配はありません。

ご自宅で使用していないデイトジャストがありましたら、一度査定してみるといいでしょう。購入価格よりも高値で取引されている可能性があります。査定を検討する際は、売り時かどうかタイミングを見極めなければなりません。いちばんいいタイミングで査定を依頼するようにしましょう。

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