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9月の誕生石クンツァイトとは?石言葉や意味・誕生石追加の背景も徹底解説

※下記の画像は全てイメージです

9月の誕生石のひとつとして知られるクンツァイトは、淡いライラックピンクが美しい天然石です。その優しい色合いが魅力ですが、「どんな意味があるの?」「どれくらいの価値があるの?」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。

この記事では、クンツァイトの石言葉や特徴、価値を決める基準まで詳しく解説します。クンツァイトと同じ9月の誕生石であるサファイアについても紹介するので、特別なジュエリー選びに役立ててください。

クンツァイトとは?

3つのクンツァイト

クンツァイトは、スポジュメン(和名:リチア輝石)という鉱物の一種で、ピンクから薄紫色を帯びた色合いが特徴の宝石です。1902年にアメリカ・カリフォルニアで発見された比較的新しい天然石です。

透明度が高く魅惑的なパステルカラーと、角度によって色味が変わる性質を併せ持ち、特に大粒のものは宝飾品として存在感を放ちます。その穏やかなライラックピンクの色合いから「愛の石」として親しまれています。

2021年にはサファイアに次ぐ9月の新たな誕生石として公式に加えられました。身に着ける人に優しいエネルギーをもたらすとされ、近年注目度が増している宝石です。

クンツァイトの歴史

本と砂時計

クンツァイトは20世紀に入ってから世に知られた宝石です。ここでは、どのように発見・命名され、9月の誕生石として採用されたのか解説します。

 

発見者・命名の経緯

クンツァイトは1902年、アメリカ・カリフォルニア州のパラ地区で採掘された正体不明のピンク石がきっかけで発見されました。鉱物学者であったジョージ・フレデリック・クンツ博士が詳しく調査し、それまで知られていなかったピンク色の鉱物であることを突き止めます。

翌1903年、北カルロライナ大学の化学者チャールズ・バスカヴィルがクンツ博士の功績を称え、この新鉱物を「クンツァイト(Kunzite)」と命名しました。和名ではリチア輝石とも呼ばれますが、現在では発見者の名を冠したクンツァイトの名で広く知られています。

 

誕生石に選ばれた背景

クンツァイトが9月の誕生石に追加された背景には、宝石名の由来となったジョージ・F・クンツ博士の誕生月(9月)が関係している説があります。

クンツァイトは、2021年12月に日本で誕生石に追加された宝石のひとつです。日本では、1958年以来初めて行われた誕生石の見直しにおいて、2021年12月にクンツァイトを含む10種の宝石が新たに追加されました。

淡く上品なピンク色が世界的に人気を博していることも、採用の後押しとなったようです。なお、9月の誕生石にクンツァイトを含めているのは現時点で日本独自の基準です。

クンツァイトの特徴

クンツァイトの指輪

クンツァイトはその色合いの美しさに加え、宝石学的にも特徴的な性質を備えています。ここではクンツァイトの代表的な特徴である色合いや光学的性質、物理的性質について解説します。

 

ライラックピンクの美しい色合い

クンツァイト最大の魅力は、ライラックピンクと形容される淡く上品なピンク色です。僅かに紫を帯びた優しいピンクは穏やかな印象を与え、他のピンク石にはない独特の雰囲気があります。

この柔らかな色合いは、結晶中に含まれる微量のマンガン(Mn)元素によって発色したものです。濃く鮮やかなピンクから、ごく淡いピンクまで色調の幅がありますが、特に紫がかった濃いピンクは希少価値が高く人気があります。

 

角度により色が変わる多色性

クンツァイトは多色性が非常に強い宝石としても知られます。多色性とは結晶の方位によって異なる色が現れて見える性質です。クンツァイトの場合、見る角度によって濃いパープリッシュピンクから淡いピンク、ほとんど無色透明に近い色まで変化します。
実際に、クンツァイトの原石は、見る角度によって色が変わります。正面からは濃い紫がかったピンク、90度回すと優しいピンク、上から見ると薄い色に見えるほどです。一石で何通りもの色味を堪能でき、飽きのこない魅力を放ちます。

 

紫外線により発光する燐光性

クンツァイトのもう一つの興味深い特徴が、燐光性です。燐光性とは、ある種の蛍光性宝石が紫外線照射を受けた後、光源を取り除いてもしばらく自ら発光し続ける現象を指します。

クンツァイトは、紫外線ランプを当てて暗所に持ち込むと、しばらくほのかな輝きを放つ神秘的な魅力があります。このキラキラとした残光の美しさから、「夕べの宝石」と呼ばれるようになりました

ただし、クンツァイトは強い紫外線を長時間受けると退色しやすい性質も併せ持っています。日中の屋外での使用や保管には注意が必要です。

 

比較的硬いが割れやすい性質

宝石の耐久性を語る上で重要な、硬度と靱性(粘り強さ)もポイントです。クンツァイトのモース硬度(硬さ)は6.5~7程度で、一般的なガラスより硬く日常の小傷にはある程度耐えられます。

しかし、一方でクンツァイトは結晶の特定方向に割れやすい性質を持ち、靱性はそれほど高くありません。衝撃が加わると縦方向に割れてしまうおそれがあります。この性質上、より硬い宝石と擦れると表面に傷が付く可能性もあります。クンツァイトのジュエリーは衝撃を避けて扱うことが大切です。

クンツァイトの石言葉と意味

複数のクンツァイト

クンツァイトには「無償の愛」「純粋」「可憐」「無限の愛」など、愛情にまつわる石言葉が多く与えられています。淡いピンク色の印象の通り、思いやりや献身を象徴し、「愛の石」とも呼ばれます。

そのため、大切な人への贈り物や自分自身のお守りとして親しまれてきました。身につけることで優しさや博愛の心を引き出し、人間関係を円滑にしてくれるとされるジュエリーです。

クンツァイトの価値を決める基準

指輪の鑑定士

クンツァイトの評価や市場価値は、他の宝石と同様に品質要因によって大きく左右されます。ここでは「どこの産出か」と「色の濃さ・美しさ」という観点から、クンツァイトの価値を決めるポイントを見ていきましょう。

 

産地による違い

クンツァイトは世界各地で産出されますが、産地による色合いや透明度、結晶の質の違いが価値に影響します。

特にアフガニスタン産は紫がかった濃いピンク色と高い透明感で評価が高く、最上級とされることもあるのが魅力です。ブラジル産は供給量が多く、美しいピンク色の石が豊富に採れ、品質の安定感にも定評があります。

その他、ナイジェリアやマダガスカル、パキスタン、発見地でもあるアメリカ・カリフォルニアなども産地として知られています。

 

色味の濃さや発色の違い

クンツァイトの価値を左右する重要な要素の一つが、色味の濃さや発色の美しさです。一般的に、鮮やかで深みのあるピンク〜パープル系の石ほど希少性が高く、市場でも高く評価されます。

特に、マンガンを多く含んだパープリッシュピンクの石は、光を受けたときの輝きも華やかで人気があります。一方、色が淡すぎたりグレーがかった石は評価がやや下がる傾向にありますが、淡い色にもクンツァイトらしい清楚な雰囲気があり、魅力的です。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

その他にも、発色が均一なものほど品質が高いとされ、色むらや濁りが目立つ場合はやや評価が下がる傾向にあります。ただし、色味が美しく保たれていれば、想像以上の価格がつくこともあります。
「おたからや」では、色の濃淡にかかわらず一点ずつ丁寧に査定しており、状態に不安があるお品も歓迎です。お気軽にご相談ください。

クンツァイト(リチア輝石)買取ページはこちら

クンツァイトを扱う代表的なジュエリーブランド

ジュエリーショップ

美しいクンツァイトは、様々なジュエリーブランドによって愛されています。ここでは、クンツァイトを用いたジュエリーで知られる代表的なブランドを紹介します。

 

ティファニー(Tiffany & Co.)

ティファニー(Tiffany & Co.)は、クンツァイトと深い関わりを持つジュエリーブランドです。クンツァイトは、ティファニーの初代宝石鑑定士クンツ博士が世に広め、その名を冠しています。

ティファニーは20世紀を通じてクンツァイトを含むレアストーンを積極的に紹介し、「ティファニーが広めた宝石」の一つとされています。2025年には、代表作「バード・オン・ア・ロック」誕生60周年を記念し、7,500カラット超の希少な原石を用いたブローチを発表しました。

品質・色彩ともに極めて高く、同社の宝石史における重要な節目と位置づけられています。

 

ミキモト(MIKIMOTO)

ミキモト(MIKIMOTO)は真珠で知られる日本のハイジュエリーブランドですが、クンツァイトを使用したジュエリーも手掛けています。真珠とクンツァイトを組み合わせたリングやダイヤモンドを添えたペンダントなど、上品なデザインが魅力です。

ミキモトは素材選びに厳格で、クンツァイトにおいても透明度と色合いに優れた品質の高いものを使用する傾向があります。大々的に展開されることは少ないものの、高級ジュエリーラインや一点物の作品で採用されており、同社ならではの高い完成度が特徴です。

クンツァイトはミキモトのデザイン美と調和し、高品質な色石ジュエリーの一例として位置づけられています。

 

L&Co.(エルアンドコー)

L&Co.(エルアンドコー)は、日本のジュエリーブランドとして近年注目されており、特に誕生石ジュエリーに力を入れています。誕生石改定で9月に追加されたクンツァイトも積極的に採用し、シンプルで日常使いしやすいデザインで展開しています。

代表的な製品には、薄紫ピンクのクンツァイトをあしらったネックレスなどがあり、誕生日や記念日のギフトとしてもおすすめです。L&Co.は全20種以上の天然石を扱う誕生石コレクションを展開しており、クンツァイトもその一つとして安定した人気を持っています。

クンツァイトを美しく保つお手入れ・保管方法

ジュエリーの手入れをする女性

クンツァイトのジュエリーを長く楽しむためには、適切なお手入れと保管方法がポイントです。以下の点に注意してケアしましょう。

 

やわらかい布でやさしく拭く

クンツァイトのジュエリーは、使用後に柔らかい布で優しく乾拭きするのが基本です。皮脂や汗が残ると輝きが曇る原因になるため、マイクロファイバークロスなどで表面を丁寧に拭き取りましょう。

硬度はありますが、砂埃が付いたまま強くこすると傷がつくおそれがあるため、力を入れすぎないことが大切です。研磨剤などは使用せず、やさしい手入れを心がけることがポイントです。

 

直射日光を避けて保管する

クンツァイトは紫外線により退色しやすいため、保管時には直射日光を避けることが重要です。窓辺や日当たりの良い場所には置かず、ジュエリーボックスや引き出しなど暗く涼しい場所で保管しましょう。

高温多湿な環境や紫外線を含む照明の近くも避け、できるだけ温度と湿度が安定した場所が適しています。保管場所に気を配れば、色あせを防ぎ長く美しさを保つことができます。

 

柔らかい布袋や仕切り付きのケースに入れる

クンツァイトは衝撃に弱く、他のジュエリーとぶつかると割れや欠けの原因になります。保管時は、他の宝石や金属と直接接触しないよう個別に収納することが重要です。柔らかい布製のポーチに1点ずつ入れるか、仕切り付きのジュエリーボックスを使用すると安全です。

特に、ダイヤモンドなど硬度の高い石と一緒に保管すると傷つく可能性があるため避けましょう。専用の袋やケースがない場合は、眼鏡拭きのような布で仕切るだけでも効果があります。丁寧な保管が長く美しさを保つ鍵です。

 

超音波洗浄や水洗いは避ける

クンツァイトは劈開性(特定の方向に割れやすい性質)があり衝撃や振動に弱いため、超音波洗浄器の使用は避けるとよいでしょう。振動によって内部に亀裂が入る可能性があるため、他の宝石と同様に扱うのは危険とされます。

また、水圧のかかる流水での水洗いも控えましょう。お手入れは基本的に柔らかい布での乾拭きが基本です。「やさしく・短時間・低負担」を基本にすれば、クンツァイトの美しさを安全に保つことができます。

同じ9月の誕生石 サファイアとの比較

一粒のサファイア

サファイアは伝統的に9月の誕生石として広く知られる宝石で、クンツァイトとは性質が異なります。クンツァイトのモース硬度は6.5~7で、硬度9を誇るサファイアに比べて柔らかく、衝撃に弱い点が特徴です。そのため日常使いにはサファイアが適しており、クンツァイトは取扱いに注意が必要です。

知名度の面では、サファイアは古来より「五大宝石」の一つとされ、王侯貴族にも愛されてきました。一方で、クンツァイトは20世紀に発見された比較的新しい宝石です。

誕生石としての位置付けにも違いがあり、サファイアは世界的に9月の誕生石として認知されています。クンツァイトは、日本で2021年に追加された比較的新しい誕生石です。

まとめ

クンツァイトは、日本において2021年に追加された9月の誕生石です。ライラックピンクの優しい色合いと、「無償の愛」などの石言葉が魅力とされています。色味の濃さや産地によって価値が異なり、大粒で発色の良いものほど高く評価されます。

お手入れや保管には注意が必要ですが、その分長く美しさを楽しめる宝石です。サファイアとは異なる個性を持つクンツァイトのジュエリーを、選んでみてはいかがでしょうか。

「おたからや」での「クンツァイト」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「クンツァイト」の参考買取価格の一部を紹介します。

画像 モデル 参考買取価格
クンツァイト(リチア輝石)ルース 約79.389ct クンツァイト(リチア輝石)ルース 約79.389ct 319,000円
Pt/Pm900 クンツァイト(リチア輝石)ダイヤ リング 41.98ct 27.8g Pt/Pm900 クンツァイト(リチア輝石)ダイヤ リング 41.98ct 27.8g 210,000円
K18 クンツァイト(リチア輝石)ダイヤ ネックレス/ペンダントトップ 51.89ct 19.9g K18 クンツァイト(リチア輝石)ダイヤ ネックレス/ペンダントトップ 51.89ct 19.9g 204,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

クンツァイトの買取価格は、石のサイズや色の濃さだけでなく、退色の有無やカットの質によっても左右されます。特に、鮮やかなピンク色がしっかりと残っているかどうかは査定の重要なポイントです。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

大粒であってもインクルージョンが目立つものや、劈開による微細なヒビがあると評価が下がる可能性があります。しかし、状態に不安があるお品でもあきらめる必要はありません
「おたからや」では一点ずつ丁寧に査定し、それぞれの石の魅力をしっかりと見極めております。

クンツァイト(リチア輝石)買取ページはこちら

「クンツァイト」の買取なら「おたからや」

クンツァイトは繊細なピンクの色味やサイズ感によって印象が異なるため、宝石に精通した査定力が求められます。「おたからや」では、GIA認定の宝石鑑定士が在籍しており、多色性やカットの美しさまで細かく見極めて査定いたします。

付属品がなくてもご相談いただけますので、状態が気になる品もお気軽にお持ち込みください。全国に1,450店舗以上を展開する「おたからや」では、最新の市場相場に基づいた納得のいく価格をご提示できます。石の魅力を最大限に評価いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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