20年後の金価格は上昇するの?過去の指標をもとに将来の価値を予想!
金の価格は近年歴史的高値を更新し続けており、2025年現在も上昇傾向が続いています。
金価格は、需給関係や世界情勢、通貨価値など様々な要因で変動します。将来の資産形成を見据える上でも、今後金価格がどう推移するのかは気になるポイントでしょう。
本記事では過去の金相場の推移や変動要因を解説し、10年後・20年後の金価格予想に基づいて将来の資産形成に役立つ情報を丁寧にご紹介いたします。
Contents
金価格の現状と過去の推移
ここ20年ほどの金価格は全体として著しい上昇傾向を示しています。
2000年前後には1gあたり1,000円前後だった金の価格も、2020年代には1gあたり6,000円を超え、2025年には16,000円前後と約10倍にまで跳ね上がりました。
2020年以降、世界的な金融緩和や経済の不透明感を背景に金相場は過去最高値を次々に更新しています。
2023年には国内の金価格が1gあたり1万円を突破し、2025年現在も高値を維持しています。
細かく見ると短期的な下落や調整局面はありつつも、金価格は長期的に右肩上がりの推移をしているのが現状です。
金価格が上昇し続ける背景・要因
金価格の変動には需給バランスや経済環境など様々な要因が絡み合っています。
ここでは、金価格を押し上げている主な背景と要因について解説します。
工業用途の需要拡大
スマートフォンやパソコンなど電子機器の普及により、電子部品向けの金の需要が増加しています。
金は優れた伝導性や耐久性を持つため、半導体や回路基板など工業用途で欠かせない素材です。
例えば、スマートフォン1台には微量ながら金が使われていますが、世界中で毎年数億台以上のスマートフォンが生産されるため、金需要は大幅に増加します。
こうした産業界からの安定した需要拡大が、長期的な金価格上昇を下支えする一因です。
米ドル価値の低下とインフレ懸念
金の国際価格は主に米ドル建てで取引されます。そのため米ドルの価値が下がる局面では、相対的に金の価格が割安となることから、投資マネーが金に流れやすくなります。
また、世界的なインフレが加速すると通貨の価値が目減りするため、価値が保たれやすい金に資金を移す動きが活発になり、金の価格が上昇します。
実際、アメリカで大規模な金融緩和が行われドル安が進行した局面では、金の国際価格が上昇する傾向が見られました。
インフレ率が高まる局面では「インフレヘッジ」として金への関心が強まりやすいことも知られています。
投資対象としての金の人気上昇
金はもともと価値がなくなる心配が少ない「実物資産」として富の保全に用いられてきました。
それに加え近年では、金ETF(上場投資信託)などの金融商品の登場により、金が手軽に投資対象として売買されるようになっています。
特に2000年代以降、金ETFの普及によって金市場に多くの投資資金が流入するようになり、個人投資家だけでなく機関投資家にとっても金は重要な運用資産となりました。
資産運用先として金の人気が高まったことで、市場への資金流入が増え、金価格の押し上げにつながっています。
また、純金積立など一般の個人が金投資を継続しやすいサービスも浸透し、金需要の裾野が広がっています。
世界的なリスク増大による安全資産需要
古くから「有事の金」という言葉があるように、情勢不安時には実物資産である金に資金が集中しやすい傾向があります。
経済危機や紛争・パンデミックなど世界的なリスクが高まる局面では、安全資産とされる金の需要が一気に高まります。
例えば2020年前後の新型コロナウイルス禍では、世界経済の不確実性から金の需要が高まりました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻など地政学リスクの際にも、リスク回避目的で金購入が増える傾向が見られます。
このように、世界的な危機発生時には金の需要が急増し、金相場の上昇要因です。
低金利環境の長期化
世界的に低金利政策が続いている影響も、金価格を押し上げる要因です。
利息がほとんど付かない預金や債券よりも、価値が目減りしにくい金を保有しようとする動きが高まりました。
実際、欧米や日本で政策金利がゼロに近づいた局面では、債券などから金へ資金が移動する現象が見られています。
特に超低金利下では「無利息でも価値が安定している」金の魅力が相対的に増すため、投資マネーが金市場に流入しやすくなります。
このように、金利が低迷する環境では相対的に金の投資価値が高まり、金相場を支える重要な上昇要因の一つとなっているのです。
金の埋蔵量の限界と採掘コスト
米国地質調査所(USGS)が2023年1月31日に発表した、金の埋蔵量を調査した「Mineral Commodity Summaries 2023」という報告書によると、2022年末では全世界で金の埋蔵量は5万2,000tと言われています。
また、同報告書の中で2022年に世界中で採掘された金は約3,100tとされています。
金の埋蔵量は前述のように限りがあるため、希少価値が徐々に上がっていく傾向にあります。
採掘できる金を増やそうとすれば、それだけコストもかさむため採掘を行うのは簡単ではありません。
現在の採掘技術で取り出せる金はあと20年程度で枯渇するとも指摘されており、供給量が急増する見込みは立っていません。
なお、廃棄された電子機器などからの金のリサイクルも行われていますが、新たな需要増を賄うほどの量にはならないのが現状です。
新興国の経済発展による需要増加
世界人口の増加や新興国の経済発展に伴い、金の需要も拡大傾向にあります。
インドや中国をはじめとする新興国では、伝統的に金の装飾品や資産としての需要が根強く、所得向上により金の購入量が増える傾向があります。
また、中東や東南アジア諸国でも経済成長に伴い金の需要が高まっており、世界的な金消費の底上げにつながっています。
こうした新興国での金需要拡大は金価格の長期上昇を支える要因です。
各国中央銀行による金の備蓄増
近年、各国の中央銀行が貨幣価値が下がってしまった時のためにリスクヘッジとして金の備蓄量を増やすことも金の価値が高まっている原因の一つです。
売り手に回ることが多かった中央銀行ですが、リーマンショック以降は買い手に回ることが多くなり、大量の金を購入していることから市場価値が高まる傾向にあります。
今後も各国の中央銀行が金を継続的に購入していく動きが見られれば、価値が高まった状態が維持される可能性が高いと言えるでしょう。
金価格が下落するタイミングとは?
金相場は常に上昇するわけではなく、状況次第では大きく下落する可能性も十分あります。
実際、過去を振り返ると金価格が急落した局面もいくつか見られました。将来の動向を考える際には、どのような条件で金価格が下がりやすいかを把握しておくことが大切です。
ここでは、金価格が下落に転じる主なタイミングを確認しましょう。
金利が上昇傾向になったとき
金は保有していても利息や配当を生まない資産です。そのため、銀行預金の金利や国債の利回りが上昇すると、無利息の金を持つ魅力が相対的に低下します。
例えば、安全資産とされる米国債で年5%の利回りが得られる状況では、無利息の金を持ち続けるメリットが薄れるでしょう。
特に金利が高くなる局面では投資マネーが金から債券などへシフトしやすく、金価格の下落要因となります。
このため、金利が上昇する局面では金価格の上値が重くなる傾向があります。
世界情勢が安定したとき
大きな戦争や経済危機もなく世界情勢が安定している時期には、投資家がリスクを感じにくくなります。平時には安全資産である金よりも、株式や債券など利回りのある資産に資金が向かいやすくなります。
実際、2013年前後には世界経済が回復基調となったことで、それまで高騰していた金相場が調整局面に入りました。
また、冷戦終結後の1990年代も世界的に比較的安定した時期で、金相場は長期間低迷する結果となりました。
その結果、市場での金需要が落ち着き、金価格は緩やかに下落していく傾向が見られます。
金の供給量が増加したとき
金の新規採掘量が増えたり、保有されていた金が大量に売却されたりすると、市場への供給量が増えるため、需要に対して供給が上回る局面では、金価格には下押し圧力がかかります。
例えば、各国の中央銀行が保有する金準備を市場に放出すれば、一時的に金余りとなり価格が下落しかねません。
実際、1990年代末にはイギリス中央銀行が大量の金を売却し、当時の金相場が大きく値下がりした例があります。
このように、技術革新や政策によって金の供給量が増加した場合、金価格が下落に転じる可能性が高まります。
- おたからや査定員のコメント
金相場は常に上昇するわけではなく、利上げや世界情勢の安定、金の供給量増加など複数の要因で下落する恐れがあります。
金は利子を生まないため、金利が上昇すると投資魅力が相対的に低下し、価格が伸び悩むことがあるのです。
また、大きな紛争や経済危機もなくリスク回避の需要が薄まると、投資マネーは株式や債券へ向かいがちで金需要が減ります。
さらに、中央銀行や鉱山会社による大量売却などで供給が増えれば価格の下押し要因になります。こうした局面を見極めることが金取引のカギと言えるでしょう。
今後の金価格の予想
ここからは今までの傾向から、直近の金価格の動向から20年後の金価格がどうなるかを予想します。
これから金を売買しようと検討している方はぜひ参考にしてみてください。
短期的な金価格の予想
直近数年間の金価格は、世界的な金融政策や景気動向、地政学リスクなどに大きく左右されています。
短期的には金利や為替の変動も影響し、価格が安定せず上下に振れやすい局面が続くでしょう。
例えば、主要国で金融引き締めが進めば一時的に金相場が下押しされる可能性があります。一方で、予期せぬ経済危機や市場不安が生じれば、安全資産として金が買われ価格が急騰する展開も考えられます。
短期予想は容易ではありませんが、最新の経済ニュースや市場動向に注目しておくことが重要です。
なお、日本国内の金価格は為替相場(円相場)の影響も受けます。円安が進めば円建て金価格は割高になるため、為替の動向にも注意が必要です。
10年後の金価格の予想
10年後の金価格は、長期的な上昇トレンドの中にあると考えられます。ただし、その道のりでは景気循環や政策変動による一時的な価格調整が起こる可能性も高いでしょう。
仮に今後数年で一旦金相場が調整局面に入ったとしても、2030年代半ばには需要拡大と供給制約により再び上昇基調に戻ることが予想されます。具体的な価格水準を断言することは難しいものの、少なくとも10年後も現在より高値圏にある可能性が高いと言えます。
仮に新たな危機として台湾を巡る軍事衝突が発生すれば、金価格が急騰する可能性があります。逆に、世界的なリスクが大幅に後退すれば金への逃避需要が減り、一時的な下落局面もあり得ます。
20年後の金価格の予想
20年という長い年月の間に世界経済が大きく回復・安定した場合、金から他の資産へ資金が移り金相場が大幅下落する恐れがあります。
例えば新型コロナ禍の完全収束や地政学リスクの解消により経済が順調に成長軌道に乗れば、投資マネーは株式・債券に向かう可能性が高いでしょう。
その結果、安全資産である金の需要が落ち着き、20年という長期でも金価格が現在より低い水準に落ち込む可能性は否定できません。
しかし、長期的に展望すると、やはり金価格は上昇基調を維持していく可能性が高いでしょう。
人口増加や新興国の台頭による需要拡大、そして金の希少性の高さは今後も変わりません。
短期的には景気変動で一時的な下落があっても、20年というスパンで見れば金の価値は底堅く、むしろ一段と価格水準を切り上げている展開が予想されます。
将来の資産形成に活かす金投資のポイント
将来の資産形成を考える上で、金への投資はリスク分散や資産保全の手段として有効です金価格予想の情報もうまく活用し、長期的な視点で計画を立てることが重要となります。
例えば、金は価値がゼロになりにくい一方、大きな利息を生まないため、株式や債券など他の資産とバランスよく組み合わせて保有すると安心です。
定期的に金相場の動向をチェックしつつ、将来の資産形成に向けて無理のない範囲でコツコツと金を積み立てていくと良いでしょう。
また、金価格に影響を与える世界情勢や経済ニュースにも日頃から目を配り、状況の変化に柔軟に対応できるようにしておくと安心です。
まとめ
本記事では金価格が変動する要因や、20年後を見据えた金価格予想について解説しました。
金は紙幣と違って価値がゼロになる心配が少ない安定資産ですが、その価格は世界情勢や経済状況など様々な要因で上下します。リスク回避の需要が高まれば金相場は上昇しますが、逆に世界的な安定期には調整局面もあり得ます。
将来の資産形成のためにも、日頃から金相場の動向をチェックし、金価格が高騰しているタイミングを見計らって上手に活用していきましょう。金の売却や資産運用に関するご相談は、実績豊富な「おたからや」にぜひお任せください。
「おたからや」での「金」の参考買取価格
「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。
2025年5月1日9:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
金のレート(1gあたり) | ||
---|---|---|
インゴット(金)16,363円
-228円 |
K2416,159円
-226円 |
K2315,341円
-215円 |
K2214,850円
-208円 |
K21.614,523円
-203円 |
K2013,378円
-187円 |
K1812,272円
-171円 |
K149,287円
-130円 |
K127,814円
-110円 |
K106,505円
-91円 |
K95,851円
-82円 |
K84,869円
-68円 |
K52,414円
-35円 |
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向などによって実際の査定額が変動する場合があります。
「おたからや」では、金をはじめとする貴金属を高価買取しております。経験豊富なプロの鑑定士が、製品の純度や重量、状態を総合的に評価し、最適な査定額を算出いたします。
国内外での取引実績を活かし、最新の市場動向を反映させることで、常にお客様に満足いただける価格を提供しています。お品物の査定だけでもお気軽にお試しいただけますので、ぜひご利用ください。
- おたからや査定員のコメント
金は価値がゼロになるリスクが低い安定資産として注目される一方、世界情勢や経済状況によって価格は上下します。
長期的に資産形成を考えるなら相場をこまめにチェックし、高騰時を見極めて売却や運用を行うのがポイントです。
実績豊富なおたからやでは、市場の価値を確認した上で適正な価格をご提示させていただきますので、ぜひ一度ご来店ください。
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